EVE rebirth terror(イヴ・リバーステラー)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『EVE rebirth terror』とは、シリーズ1作目となる『EVE burst error』のリマスター版である『EVE burst errorR』を制作したEl Diaが開発したゲーム作品。従来作品と同様、主人公である天城小次郎と法条まりなの二人を入れ替えながらゲームを進めていくマルチサイトシステム。舞台は『EVE burst error』の1年後、小次郎とまりなはそれぞれ別の事件を追いかけながら奔走するが、やがて一つの結末に結び付くことになる。

『EVE rebirth terror』の概要

『EVE rebirth terror』(イブ・リバーステラー)は、2019年4月25日に発売されたアドベンチャーゲームである。El Diaが開発し、Red Flagshipから発売。私立探偵の「天城小次郎」と、国家機関の捜査官である「法条まりな」の2人の主人公を入れ替えながらストーリーを進めるマルチサイトシステムとなっている。『EVE burst error』で好評だったいわゆる総当たりシステムは今作も健在で、さまざまな場所を調べたり、話しかけたりでき、中にはお遊び的な要素も含まれているが、何気ない話の中にはたくさんの伏線が隠されている。
シリーズ1作目にあたる『EVE burst error』のリメイク作品『バーストエラー・イブ・ザ・ファースト』の発売から9年の時を経て発売。1作目のリマスターとして『EVE burst errorR』も発売されており、Vita版、Switch版が順次発売されている。
「burst error」事件から1年後を舞台とし、キャラクターの関係性や事件の『EVE burst error』の「正統な続編」といえる。

探偵天城小次郎は偶然出会った女子高生の音無橘花から、人探しの依頼を受ける。また、内閣情報調査室エージェントの法条まりなは1年ぶりの現場復帰を果たし、不審死した教授の研究所に赴き現場検証を行う。2人はそれぞれ全く別の事件を調査していくことになるが、やがて一つに結び付き、巨大な陰謀と対峙することになる。

『EVE rebirth terror』のあらすじ・ストーリー

『EVE burst error』の事件から1年

『EVE burst error』事件から1年後が舞台。主人公である天城小次郎は変わらず売れない事務所で細々とした仕事を請け負いながら生活している。1年前と変わったことといえば、初めての所員である氷室恭子を雇い始めたこと。物足りない気持ちを抱えながら、今日も迷子犬探しの依頼を受けて仕事に邁進する。法条まりなは1年前の「burst error」事件以来、現場を離れて内勤を行っていた。久しぶりに本部長から辞令を受けて現場に復帰することになった。

小次郎編

迷子犬のシャトレーゼを無事に見つけた小次郎と恭子

12月2日。あまぎ探偵事務所の所長天城小次郎は、所員の氷室恭子と共に迷子犬探しに奔走していた。ペット探しや浮気調査などといった細々とした仕事をこなしながら、貧乏生活からは脱することができていたが、探偵として物足りなさを感じながら過ごしていた。そんな時に偶然出会った女子高生の音無橘花から、2週間前から行方不明になっている女性教師の美ノ神みなとを探して欲しいと依頼される。
橘花の通う学校は、1年前の事件を思い起こさせるエール外国人学校であった。あまりにも失踪前の痕跡が残っていない美ノ神みなとに危険を感じた小次郎だったが、橘花の強い思いに後押しされ依頼を承諾したのであった。
美ノ神みなとの失踪に合わせて、近くの公園で焼死体が見つかったことから、二つの事件にはつながりがあるのではないかと睨む小次郎。調査の中でエール学校の周りをうろつく怪しい赤毛の女や、小次郎を知っているというジェス・カスターと遭遇。どうやらエール外国人学校の元校長であり1年前の「burst error」事件の際に死亡したストールマンの遺産や、人形使いについて探しているようだ。学校内でも保険医の市種悠馬に尾行され、ただの保険医ではないと直感する。エール外国人学校の屋上でピノキオの本を読んでいた不思議な雰囲気の女子高生深浦麻世も、ストールマンの遺産について知っている様子を見せていたが、小次郎がポーチを返すために訪れた美ノ神みなとの部屋で首を真一文字に斬られて殺されているのを発見する。
小次郎は橘花をホテルに残し、1人で捜査を開始する。まずはエール総合病院で看護婦に扮し特ダネをつかもうと潜入している柴田茜に接触し、情報提供を頼む。調査の中でピリオドという医学部生を中心としたサークルの中に麻世がいたこと、音無橘花には戸籍がなく、麻世と同じ存在だということ、ストールマンの遺産とはストールマンの父親でありエルディアの科学者であるドールマン=孔が残したクローニング技術や人格創出薬、自白剤などといった最先端の科学技術で他にもまだ何か隠されていること、校長室にあった爪が変死体のDNAと一致したことなどをつかむ。
ホテルに戻った小次郎は橘花に素性を問いただすと、実は15歳で事故に遭い5年間昏睡状態だった、またその際に死亡宣告されていたために父親に別の戸籍を用意されていたということを明かす。
翌日、小次郎と橘花はエール外国人学校に行き、ストールマンの遺産について探ることに。校長室の本棚から隠し部屋を発見して中に入ると、そこは研究施設となっていて、ドールマン=孔の残した研究の爪痕が残されていた。残されていた日記帳の中に、ドールマンの記憶を移植した「Dシリーズ」と呼ばれる5つのクローン体について書かれていた。D1とD2は脳死、D4である深浦麻世は記憶の混濁でμ101と同じように自壊してしまうので、橘教授と協力して安定させたが、副作用により記憶障害が見られた。教授は娘を失ったことで研究への情熱をなくしてしまっていたため、ドールマンのクローニング技術で橘花を作った。そしてドールマン自身はD3にその人格を宿し蘇っていることが分かった。ストールマンの遺産やクローン人間である橘花のことを探していたマフィアグループ、ロイズのメンバーであるサラやシルディを躱して2人は内調に逃げ込むものの、内調ビルも襲撃されて橘花を奪われてしまう。エール学校へと戻った小次郎と内閣調査室のエージェントである桐野杏子はジェスと対峙するが、ジェスの使用するナイフに塗布されていた毒で支配されつかまってしまう。
ロイズは美ノ神みなとがD3であると推測していた模様。美ノ神みなとはドールマンの技術の確保の他にも何かを探していたとして、小次郎と杏子を問い詰める。とそこにシスター姿の美ノ神みなとが現れ、正体を現す。美ノ神みなとの正体は法条まりなだった。サラとシルディは対抗するために飛び出し、その隙に地下室に隠れていた市種悠馬が飛び出してきてジェスは後退。市種悠馬の正体は教育監視機構の幹部で、ロイズと同じように美ノ神みなとの目的について探っていたのだった。小次郎は麻世を殺したのはジェスだと確信していたので温水プールまで追いかけ、決闘の末にプールの中でグレネードを爆発させて相打ちになる。

まりな編

カフェで近況報告をする小次郎とまりな

12月2日。内閣情報捜査室の捜査官である法条まりなは、1年前の「burst error」事件以降、現場を離れて内勤していたが、久しぶりに本部長から辞令を受けて現場に復帰することとなった。最後の休日を楽しもうと、後輩の桐野杏子と親友の桂木弥生と共に買い物や飲み会をめいっぱい楽しんだ。しかしその夜、弥生が所長を務める桂木探偵事務所に泥棒が入ったかもしれないと相談を受けて現場検証に乗り出す。喫煙所の換気口の下が濡れていることから結露ができていると推理して、見事泥棒を捕まえることができた。
その翌日、内調に出勤したまりなは新人である桐野杏子と共に、昆虫学の権威である橘公彦教授が不審死した現場の実況見分を行うことになる。事件現場となった橘教授の勤務先でもあるOIF社(オーガニックインダストリアルフーズ株式会社)へとやって来た。事件が起こったのは11月28日。被害者である橘公彦教授は、会社研究室の倉庫の中で心不全で亡くなっているのが見つかった。第一発見者は所員のヴィーネ・フラル。倉庫は2人でないと開けられない仕組みになっていて、遺書も残されていたということで自殺の可能性もあった。遺体には外傷もなく、薬物なども検出されなかったが、心臓発作の割には胸を押さえた形跡もなく綺麗すぎるという違和感もあった。
OIF社の社員達の聞き取りや研究室内の違和感から、社員全員が何かを隠していると確信。しかしまだ証拠がないため殺人事件として調べることができないとしていったん引き返す。怪しい金髪の女とナイフを持った男に襲われ、丸腰だったまりなは窮地に陥るが、公園で現場検証中だった警察や、桂木探偵事務所に忍び込み現在はそこで働かせてもらっているキアが現れて相手は撤退していった。
朝に偶然ぶつかってしまったリバーことリヴァール・リビングストンが、橘教授の同窓生である黒河内次官と知り合いであることが分かりバーで話を聞くことに。リバーは米原議員や橘教授ともつながりがあった人物だったが、まりなとぶつかったのは本当に偶然だったことを確認できた。
金髪女について調べると、かつてはエルディア情報部のディーブの部下だったサラという女で、香港マフィアの蛇龍会ボスの孫だったということで国外追放されていた人物だった。そしてキアもかつてエルディア王室に仕えていた家臣の家だということが判明。リバーの身元を調べてもらった本部長からは、リヴァール・リビングストンという外交官は現在は存在しないという事実を伝えられる。
橘教授には桜花という娘がいたが、2年前の19歳の時に交通事故で死亡していた。桜花には強盗や薬物などの犯罪歴が多数あり、サクラという名前で大麻を扱う店にもいたとされていて、ラオスの麻薬シンジケートの主導者のサクラという名前とつながった。
そこに教育監視機構へ緊急手配の連絡が入る。エール外国人学校で女子生徒が殺された。容疑者は天城小次郎だった。

小次郎を探すためにあまぎ探偵事務所に向かうとサラやジェスと出くわし交戦に。キアによって助けられるが、キアはジェスのナイフで腹を刺されてしまう。事務所に逃げ込み傷の処置はできたものの、ナイフに塗布されていた自白剤の効果によって苦しむ。何とか耐え抜き落ち着いたキアから、自分の名前がキア・フラットでシリアの弟であり源三郎の息子だということ、ジェスは元々エルディアの傭兵で、王家直属の立場を奪われたシリアや自分を認めてもらえなかった源三郎に恨みがあるということを明かす。ジェスが使っている自白剤には有機分子構造である「Nシステム」が使われており、OIF社は3年前にガイギー社が開発したナノマシンによるクローニング技術で臓器生成を行っている。もしガイギー社からOIF社に移った社員がいれば、「Nシステム」を引き継ぐことは可能である。
そこに小次郎から仕事を依頼されていた茜が訪れ、米原議員が臓器移植を受けていたという事実を知る。本部長に報告し調べてもらったところ、ガイギー社からOIF社に移ったのは溝口であり、橘教授と共にエルディアで研究していたことが判明した。溝口に話を聞こうとするが、溝口は意識不明で緊急搬送、記憶をすべて失っていた。
杏子は小次郎の依頼で自殺サークルのピリオドについて調べていると、麻世のマンションでピリオドのメンバーが写っている写真を発見した。そこには麻世のほか、2年前に死んだとされていたキドサクラを名乗る橘桜花の姿もあった。写真と共に置かれていた手紙の中には、「Nシステム」をさらに改良させたシステム「Lose ONE」を使って死ぬことができるという記述もあり、音無橘花が橘桜花なのではないかと睨む。そこに内調から小次郎や橘花を保護していた内調ビルが襲撃されているという連絡を受ける。橘花をさらったロイズが学校に逃げ込んだことを受けて、美ノ神みなととして学校に赴きサラを退けるが、橘花は父が殺されたことについて知りたいと言いヘリでロイズと共に行ってしまった。怪我人の小次郎や杏子、ジェスを病院へと搬送した後、まりなは氷室に後を託し、ロイズへの後ろ盾を止めさせるためにエルディアへと向かう。

氷室恭子編

隠れて会話を盗み聞く恭子

氷室編は小次郎が殺人の容疑者として報道された12月5日から始まる。教育監視機構に呼び出しを受けた氷室恭子は、小次郎の無実を証明するために働きかける代わりに、美ノ神みなととしてエール外国人学校に潜入した法条まりなの痕跡をつかむように要請を受ける。恭子は同僚の佐久間裕一と共に美ノ神みなとについて調べていくうちに、ストールマンの遺産の秘密に迫ることになる。

まずは殺害された深浦麻世のことを調べると、焼死体と深浦麻世のDNAが一致していることを知る。美ノ神みなとが調べていたとするストールマンの遺産についても調査しようとするとエール学校に小次郎が現れ、校長室から地下の研究施設に入っていくのを発見。そこにはミイラとなった死体や日記、食料品などが置かれていた。学校襲撃により小次郎やジェス・カスターは負傷、病院へと運ばれる。氷室はミイラの毛髪からDNA鑑定を行うために教育監視機構へと帰還する。

ドールマン=孔はエルディア化学局の予算増額を条件に、「Cプロジェクト」とするクローン技術や人格複製技術を作り上げ、「D計画」となる臓器クローニング技術についても並行して進めていた。しかし道半ばで息子のストールマン=孔によって暗殺されてしまう。そのことを察知していたドールマンは、5体のクローンに自分の記憶を移植し、それを持って日本へと逃亡していた。エール外国人学校の地下室に逃げ込むが、D1とD2は臓器の活動が低下したことで栄養失調のような状態に陥りそのまま死亡。D3も姿を消してしまい、残されたD4とD5で「Lose ONE」を作り人格障害と健康障害は改善できたものの次は記憶障害が発生したことが、研究室に残されていた日記に書かれていた。
恭子はOIF社に忍び込み、研究室でクローン複製のファイルや政治家の肝臓、音無橘花の写真を確認。そのままサラとシルディを尾行して、ホテルで落ち合っていたリバーとヴィーネの会話を盗聴する。リバーはロイズと組んで資金提供をしていたスポンサーだった。麻世を殺したのはジェス・カスターだが、命じたのは自分である。Dシリーズは全て抹殺しなければならない、ロイドの顔をしたドールマンを許すことはできないとしてその場でヴィーネを殺してしまう。リバーはサラとシルディ、ジェスに対し、契約終了を言い渡すが、ジェスは不満を爆発させ、仕留め損なった小次郎と杏子を殺すために病院へ向かう。恭子は小次郎を守るために病院でジェスと交戦するも一蹴される。絶体絶命となるが、そこに小次郎が現れてジェスに反撃する。

versus terror編

最終対決に臨むまりなと小次郎

versus terror編では、小次郎やまりなとロイズの最終局面が描かれる。氷室恭子のピンチを救った小次郎はジェスと対決して勝利し、「Lose ONE」の回収と橘花救出のためにOIF社へ向かう。「Lose ONE」の作用でリバーが死亡し、黒幕である橘桜花が現れる。橘桜花は居場所を奪ったクローンの抹殺と「Lose ONE」で世界を支配することを目論んでいた。
「Lose ONE」は空気感染させることができる。感染させると人を操ることができ、自死すらも命じることが可能。そして洗脳システムの制御には自分の遺伝子しか使えず、橘公彦が死んだ今、命令を行うことができるのは同じ遺伝子を持つ橘桜花のみになる。
橘桜花は全員を殺して逃げようとするが、そこに橘花が現れる。同じ遺伝子を持つ自分が女王となり自死を命令すれば、「Lose ONE」を消滅させることができるとし、自らの死をもって世界を救った。

rebith terror編

1か月後、エルディア病院に入院していた溝口は記憶が全て戻り、全ての真相が明かされた。
橘教授が死ぬ直前、OIF社では桜花と麻世がピリオドで作ったNシステム「Lose ONE」は自死させることもできると判明し、既に空気感染で全員が感染していた。橘教授はエルディアで桜花とNシステムを研究したのは間違いだった、クローンを作った時点で私は親の資格を失ったと後悔し、代替わりでNシステムを無効化するために自死する。「Lose ONE」の次の主導者は娘である桜花となる。ヴィーネは桜花に協力すると言いながらも、「Lose ONE」をタンパク質に切り替えて心臓の負担を抑えられるように変換させ、1週間で体内から尿として排出されるように組成変更を行っていたのだった。
桜花は1年前のプリシア女王即位でエルディア化学局が解体された際に、ドールマンや5体のクローンと共に日本に降り立ち、ラオスの麻薬組織に加担したりピリオドに参加しながら資金集めと研究を続けており、実質的にNシステムは桜花が完成させたようなものであった。父に認められたかったがためにロイズと組んでいたのか、橘桜花の死亡事故は偽装だったのかなどと謎も残っていたが、とりあえず桜花にはこれまでの罪をしっかりと償ってもらうという結論に落ち着く。Dシリーズで唯一生き残っているD5の海原鉄子については、最後のドールということもありドールマンの記憶はほとんど継承されていなかった。D4が自分に使った「Lose ONE」を使えば、これまでの記憶と人格はほとんど消えてしまうことになるが、安定して生きていくことができる。彼女もまた被害者なのかもしれないが、それでも生きていってほしいと小次郎とまりなは願った。
まりなはこの1年間、ずっと5体のクローン体であるドールたちを探し続けていた。ドールマンの技術を使って、1年前の「burst error」事件から眠り続けている御堂真弥子を救うためだった。御堂真弥子は現在は秘密裏にエール病院で保護され、美ノ神みやことして入院している。茜から公金横領を疑われていたのは、エルディアからの送金を、内調に経由していたためであった。

事件解決後、まりなは1ヶ月前から食べることを約束していたパスタにありつくことができ、小次郎は氷室と共に事務所に戻った。サラとシルディは司法取引で国外退去となり、キアもパスポートなしで日本に入っていたために強制送還に。教育監視機構ではやっと退院できたかと思うと、まだ美ノ神みなとの証拠を見つけていないとご立腹の、教育監視機構で部長代理を務める上司の香川美純にもう一度エール外国人学校に潜入させられそうになる佐久間裕一だった。
そして、1ヶ月の昏睡状態から目覚めた音無橘花は、1年間の昏睡状態を経て目覚めたリハビリ仲間の美ノ神みやこと仲良くなり、度々話をした。みやこは目覚めた時何も覚えておらず、自分の名前さえも分からない状態だったが、何か辛い思い出があるような、そんな気はしていた。しかしリハビリを乗り越えられたら笑顔でいられる気がすると話す。橘花もそれに共感し、いつか恩人であるまりなと小次郎に会いたいと思いを巡らせた。

『EVE rebirth terror』のゲームシステム

ゲームのシステムは過去作と同様、小次郎とまりなの二人を入れ替えながら進めるマルチサイトシステムで、昔ながらのコマンド選択式のアドベンチャーゲームとなっている。ジャンルはサスペンスだが、謎解き要素や分岐などもなく一本道で進んでいくため読み物として楽しめる。
前作の『EVE burst errorR』で追加されたナビゲーション機能やヒント機能が今作にも搭載。これまでのシリーズのように「コマンド総当たり」しなくとも自然と先に進めるようになっている。
オプションでヒント機能の有無やメッセージ表示速度、スキップやオートの仕様なども細かく設定できるため、快適にプレイすることができる。
これまでのシリーズでは、基本的には小次郎とまりなの二人を入れ替えながら交互に勧めていくというゲームスタイルだったが、今作ではここに「氷室編」が追加されている。氷室編では、氷室恭子を軸としたまた別の視点から事件を追っていくことになる。散りばめられていた伏線や謎が全て回収されて解き明かされていく展開に圧巻。
歴史のある『EVE』シリーズの良さを引き継ぎながらも新しいシステムを取り入れることによって、完成度がより高くなっている。
PS4版とPSVITA版、Switch版が発売されており、PS4版には『EVE burst errorR』、PSVITA版はミニビジュアルノベルが入っている。

『EVE rebirth terror』の登場人物・キャラクター

主人公

天城小次郎

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