ベルメリア・ウィンストン(水星の魔女)の徹底解説・考察まとめ

ベルメリア・ウィンストンとは、『機動戦士ガンダム 水星の魔女』の登場人物で、GUNDアームの研究をしていたヴァナディース機関に所属していた人物。
研究の途中でヴァナディース機関を離れたことで、MS開発評議会の襲撃を受けることなく生存。ペイル・テクノロジーズに拾われ、そこで“ガンダム”ことGUNDアーム搭載MSの研究と開発に従事する。21年ぶりに“先輩”のプロスペラ・マーキュリーと再会した時は、彼女がMS開発評議会の後身たるベネリットグループへの復讐を考えていると推察し、警戒する様を見せた。

ベルメリア・ウィンストンの概要

ベルメリア・ウィンストンとは、『機動戦士ガンダム 水星の魔女』の登場人物で、GUNDアームの研究をしていたヴァナディース機関に所属していた人物。
ヴァナディース機関とは、“ガンダム”ことGUNDアーム搭載MS(モビルスーツ)の研究と開発を進めていた組織である。しかしガンダムに「倫理的な問題がある」と判断したMS開発評議会は開発を打ち切ることを一方的に宣言。その処理を任されたデリング・レンブランの独断で施設部隊を送り込まれ、ヴァナディース機関は壊滅する。この時ベルメリアはヴァナディース機関のラボからは離れた場所にいたことで難を逃れ、ガンダムの高い性能に興味を抱いていたペイル・テクノロジーズに拾われる。

その後はペイル・テクノロジーズで研究と開発を進めるが、“脳に送り込まれる膨大な情報の負荷に耐えられず、パイロットが廃人化する”というガンダム特有の「データストーム」問題をクリアできずにいた。ペイル・テクノロジーズの上層部は、テストパイロットも満足に確保できないこの状況を打破するため、貧困層の少年に外科的薬学的処置を施してデータストームへの耐性を備えさせた「強化人士」を作成。これを使い潰しながら研究を進めるよう命じられ、あまりに倫理を無視したこの決定に反感を抱く。しかしデリングの目から匿ってもらっている関係上逆らえず、非道な実験を繰り返す。
ヴァナディース機関壊滅の21年後、MS開発評議会の後身であるベネリットグループに、プロスペラ・マーキュリーと名乗る女性が接触してくる。彼女が“ヴァナディース機関の生き残りで、当時の先輩だったエルノラ・サマヤ”だと気付いたベルメリアは、「プロスペラはベネリットグループへの復讐を考えている」と推察。今になってどれほどの惨禍を作り出すつもりなのかと警戒する。

ベルメリア・ウィンストンのプロフィール・人物像

CV:恒松あゆみ

プロスペラ・マーキュリーのことを「先輩」と呼び、21年前のヴァナディースのラボ襲撃時に彼女に4歳の娘がいたことから、年齢は40半ば程度だと思われる。
使い物にならなくなった強化人士の殺処分に反対するなど、本来は情の深い女性。しかしヴァナディース機関の仲間たちが虐殺された経験と、それを眺めることしかできなかった自分の無力と、ペイル・テクノロジーズに言われるまま強化人士相手の人体実験を繰り返す日々に打ちのめされ、普段は感情が無いかのように振る舞っている。

技術者としての力量は確かで、プロスペラが水星圏から持ち込んだMSガンダム・エアリアル(以下エアリアル)がGUNDアーム搭載機であることを見抜き、「物資の限られた水星圏でどうやって作ったのか」、「データストームの問題をどうやって作ったのか」と気にかけている。
そのプロスペラには、「こう言えば向こうはこちらのことが分かるはず」と判断したのか21年ぶりに再会した際に“先輩”と呼び掛けている。上記の不明な点について尋ねるも、プロスペラはこれに答えず「魔女はもう1人いた」と意味深な言葉を返し、続けて「今まで何人のパイロットを死なせたのか」と問われている。

ベルメリア・ウィンストンの来歴・活躍

ヴァナディース機関の壊滅

医療技術GUNDを応用したMSガンダムの開発を進めていたヴァナディース機関は、「ガンダムは倫理的に大きな問題を孕んだ危険な機体である」とのMS開発評議会の一方的な決めつけによって解体されることが決定。その処分の実行役を任された元軍人のデリング・レンブランは、ただ解体させるだけでは手緩いと考えて評議会の私設部隊をヴァナディース機関のラボに送り込み、研究に携わる者を殺害する。
ヴァナディース機関の一員だったベルメリアは、この時たまたまラボを離れており、襲撃を知って戦慄。仲間たちの無念に涙し、一方で「自分もデリングに殺されるのではないか」との恐怖から身を隠す。

ペイル・テクノロジーズと強化人士

やがてMS開発評議会は、MS開発を担う複数の会社から成るベネリットグループへと姿を変える。その中でも特に有力な会社であるペイル・テクノロジーズは、かねてからガンダムの圧倒的な性能に目を付けており、これを密かに研究しようと考えていた。
仲間たちの無念を晴らすためにもガンダムを完成させたいと考えていたベルメリアは、ペイル・テクノロジーズと結託し、彼らに匿われながら研究と開発を進めていく。しかしMS開発評議会がガンダムの危険性の根拠にもした、膨大な情報の流入でパイロットを廃人化させてしまう「データストーム」という問題をクリアできず、研究は足踏みを続ける。

業を煮やしたペイル・テクノロジーズの上層部は、まずはテストパイロットを確保しようと、貧困層の少年を買い取って外科的薬学的処置を施した特殊兵士「強化人士」を作成。これを使い潰しながら研究を進めるようベルメリアに命じる。人命を軽んじるこの決定にベルメリアは反感を覚えるも、立場上それを表に出せず、内心の怒りと絶望を押し殺して唯々諾々と従う。
強化人士を3人ほど使い潰す頃には、ペイル・テクノロジーズのガンダムは兵器としての運用が可能なほどにまで開発が進むこととなった。

魔女の再会

かつての“先輩”であるプロスペラ(右)と再会したベルメリア。

ヴァナディース機関が襲撃されてから21年後、ベネリットグループの末席に位置するシン・セー開発公社のCEOにプロスペラ・マーキュリーという女性が就任。彼女がかつてヴァナディース機関で共に過ごしたエルノラ・サマヤであること、シン・セー開発公社の新型MSエアリアルがガンダムであることに気付いたベルメリアは、「ベネリットグループに復讐するつもりなのではないか」と案じて密かに接触する。
プロスペラはこれを否定も肯定もせず、ただ「魔女はもう1人いた」と嘯き、「今まで何人のテストパイロットを使い潰したのか」とベルメリアを揶揄する。エアリアルの性能はすさまじく、どのようにしてかデータストーム問題もクリアしており、MS同士の模擬戦をすることとなった4号こと4人目の強化人士は敗北。この負荷でガンダムのテストパイロットとしては使い物にならなくなり、機密保持のため殺処分される。

プロスペラに指摘されて、今さらながら自分がどれだけ非道なことをしてきたのか気付いたベルメリアは、強化人4号の処分に断固反対するも、ペイル・テクノロジーズ上層部の判断を覆すことはできなかった。
この1件で「禁止されているガンダムの開発を続けている」ことをグループ内の他者に嗅ぎ付けられたペイル・テクノロジーズは、全ての責任をベルメリアに押し付けて部署ごと処分することを画策。しかしこの時、「エアリアルがガンダムであることも暴露しよう」との思惑が働いたことで、デリングの娘のミオリネ・レンブランが「あんな優秀な機体を処分するなんてもったいない」と言い出す。この結果、ベルメリアが所属していたガンダムの研究と開発を担当する部署は、ミオリネの起こした新会社「株式会社ガンダム」に吸収される形で九死に一生を得る。

その株式会社ガンダムが、かつてGUNDフォーマットが真の理念としていた「GUND技術の医療的応用」を社の基本方針とすることを知り、淡い期待を寄せていく。ミオリネに頼まれてMSを貸し出すなど様々に便宜を図るが、ニューゲンたち4人のCEOからは「手を貸すのはいいが、相応の見返りが得られなければお前の責任になる」旨を警告される。
ミオリネは予想していた以上に優秀な少女で、株式会社ガンダムは順調な滑り出しを見せる。その中でベルメリアは、エアリアルに非常に特殊なGUNDフォーマットが搭載されていることを見抜くも、同機のパイロットでプロスペラの娘であるスレッタ・マーキュリーも詳しいことは知らず、具体的な正体までは分からなかった。

禁忌の技術

エアリアルを間近で観察し、分析を続けたベルメリアは、やがて「スレッタはヴァナディース機関が壊滅した時にプロスペラが連れていた娘ではない」ことに気付く。“本物のエリクトはエアリアルに取り込まれており、彼女がデータストームを受け止めているからこの機体はGUND-ARMを無制限に使いこなせる”という仮説を立てたベルメリアは、これが合っているかどうかをプロスペラに問い質す。
プロスペラは泰然とベルメリアの仮説が正しいことを認め、「エアリアルに囚われたエリクトに自由を与える」ために全ての計画を進めていることを打ち明ける。あまりにおぞましい話に絶句するベルメリアだったが、プロスペラは「強化人士などという非人道的な実験を続けてきたあなたも似たようなものだ」と彼女を嘲笑。自身に協力するよう要求する。

ベルメリア・ウィンストンの関連人物・キャラクター

プロスペラ・マーキュリー/エルノラ・サマヤ

シン・セー開発公社のCEOにして、かつてヴァナディース機関でテストパイロットをしていた人物。MS開発評議会の襲撃をからくも生き残り、水星圏に潜伏していた。
ベルメリアは彼女を「先輩」と呼んでおり、ヴァナディース機関では親しい関係だったと思われる。21年ぶりに姿を現した彼女のことを、「目的はMS開発評議会の後身であるベネリットグループへの復讐ではないか」と案じ、今さらそんなことをしても意味がないと諭そうとする。一方のプロスペラは、ベルメリアの忠告をさらりと受け流し、彼女のことを「もう1人の魔女」と称した。

renote.net

ニューゲン

3人の同僚と共にペイル・テクノロジーズのCEOを務める人物。ガンダムの高い性能に目を付け、これを自社で研究するために、ベルメリアを囲い込む。

renote.net

カル

YAMAKUZIRA
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ガンダムシリーズの仮面キャラ・仮面の人まとめ

ガンダムシリーズの仮面キャラ・仮面の人まとめ

『機動戦士ガンダム』を第一作とするガンダムシリーズには、素顔を仮面やマスク、サングラスなどで隠した仮面キャラが登場する。ここでは、ガンダムシリーズにたびたび登場する仮面キャラ・仮面の人を一覧でまとめた。ガンダムの代名詞とも言える有名キャラクター「シャア・アズナブル」や、「歴代仮面キャラの中で最も腹黒い」とまで言われた「マクギリス・ファリド」などを紹介している。

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韓国芸能界・K-POPで活躍する日本人まとめ

韓国芸能界・K-POPで活躍する日本人まとめ

日本でも幅広い世代から高い人気度を誇るK-POPや韓流ドラマ。2016年デビューのガールズグループ「TWICE」に日本人メンバーが3人選ばれたことで、K-POPアイドルを目指す日本人が急増した。韓国の芸能市場にとっても、日本人メンバーの存在は日本進出の大きな足掛かりとなるため重要視されている。またK-POPアイドルに限らず、韓国芸能界で活躍する日本人は多い。

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ガンダムシリーズの歴代OP・ED主題歌・挿入歌まとめ

ガンダムシリーズの歴代OP・ED主題歌・挿入歌まとめ

ガンダムシリーズの主題歌・挿入歌を「宇宙世紀」、「アナザーガンダム」、「外伝作品」の3種に分けて一挙に紹介する。同シリーズは日本のアニメ文化を代表する作品の1つであり、その人気も知名度も非常に高い。それだけに作品の顔とも呼べるOPやEDの曲を任されるアーティストは実力派ぞろいで、時に華々しく時に切なく物語を盛り上げてきた。

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いろんなハロまとめ【機動戦士ガンダムシリーズ】

いろんなハロまとめ【機動戦士ガンダムシリーズ】

機動戦士ガンダムシリーズに登場するマスコット的キャラクター「ハロ」。ハロは初期の頃、アムロにコロコロくっついていたりしていましたよね。そんなハロですが、時代とともに目つきや性格が変わったり、色が変わったりと、常に変化しているのです。今回は、そんなハロをいろいろまとめてみました。

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アニメ「ガンダム」シリーズにおける顔パロディ

アニメ「ガンダム」シリーズにおける顔パロディ

アニメ「ガンダム」シリーズでは、過度な感情表現から、普段はまともなキャラクターたちの顔がとんでもないことになるシーンが多々あります。あの味方からあの敵キャラだけでなく、油断しているところで思わず変顔になっている場面など、見ているだけでとにかく笑えます。今回はそんないろんな「パロディ顔」を集めてみました。

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