チュアチュリー・パンランチ(水星の魔女)の徹底解説・考察まとめ
チュアチュリー・パンランチとは、『機動戦士ガンダム 水星の魔女』の登場人物で、アスティカシア高等専門学園のパイロット科1年生。
自毛なのか付け毛なのかは不明ながら、自身の頭に匹敵するサイズのお団子状にまとめた髪が特徴。アーシアン(地球出身者)であり、これまでの人生でスペーシアン(宇宙出身者)からの様々な差別を受け、彼らに対して強い反感を抱いている。メカニック化の先輩ニカ・ナナウラにカスタム化してもらった専用のデミトレーナーを愛機としている。
チュアチュリー・パンランチの概要
チュアチュリー・パンランチとは、『機動戦士ガンダム 水星の魔女』の登場人物で、アスティカシア高等専門学園のパイロット科1年生。
アーシアン(地球出身者)であり、これまでの人生でスペーシアン(宇宙出身者)からの様々な差別を受け、彼らに対して強い反感を抱き、折に触れてこれを口にしている。メカニック化の先輩ニカ・ナナウラにカスタム化してもらった専用のデミトレーナーが愛機。
学園のスペーシアンの中心人物の1人で、学園最強のパイロットでもあるグエル・ジェタークが編入生のスレッタ・マーキュリーにあっさりと敗れるところを目撃し、彼女に強い興味を抱く。
チュアチュリー・パンランチのプロフィール・人物像
所属:アスティカシア高等専門学園
学科:パイロット科
学年:1年生
CV:富田美憂
相性は「チュチュ」。自毛なのか付け毛なのかは不明ながら、自身の頭に匹敵するサイズのお団子状にまとめた髪が特徴。一人称は「あーし」。
スペーシアンから様々な差別を受けてきたため、自分が不利益を被るとそれに結び付けて「自分たちは差別されている」と考える傾向がある。
専用機の特徴から、「敵の攻撃を受けない距離から狙撃で仕留めていく」のが得意の戦術なのだと思われる。
チュアチュリー・パンランチの搭乗した兵器・MS(モビルスーツ)
デミトレーナー チュチュ専用機
デミトレーナーは、アスティカシア高等専門学園に多数配備されている練習用MSである。旧式の機体だがその分整備性や信頼性が高く、癖の無い性能が売り。
基本武装はライフルとシールドだが、機体の拡張性が高く、改造次第で様々な武器を使用することが可能。チュアチュリーもメカニック科2年のニカ・ナナウラの協力の下でカスタマイズした、一部装甲を外して武装をスナイパーライフルに変更した専用のデミトレーナーを愛機としている。
チュアチュリー・パンランチの来歴・活躍
地球生まれのパイロット候補生
地球で生まれ育ち、MSパイロットを志す。しかし『機動戦士ガンダム 水星の魔女』の世界では、地球生まれは「アーシアン」と呼ばれ、宇宙空間用人工居住区であるスペースコロニーなどで生まれた「スペーシアン」から差別を受ける対象となっていた。
チュアチュリーも様々な形でそれを感じながら成長し、MSパイロットを目指して宇宙にあるアスティカシア高等専門学園に入学した頃には、有象無象の差別を繰り返すスペーシアンへの反感を強く抱くようになっていた。
水星から来た編入生
アスティカシア高等専門学園には、学長であるデリング・レンブランが定めた「決闘」というシステムがあった。これは“生徒同士の揉め事をMSの模擬戦で解決する”というもので、チュアチュリーもこれを知ってはいたが、何かあるたびにMSを持ち出して派手な模擬戦を繰り広げる学園の生徒たちを、どこか冷ややかな眼差しで眺めていた。これは決闘に熱を上げていた生徒の多くが、強力な専用MSを個人として所有できる裕福なスペーシアンだったことにも起因している。
しかしある時、水星圏から来た編入生のスレッタ・マーキュリーが、学園内でも屈指のMSパイロットであるグエル・ジェタークを決闘であっさりと打ち破る事件が発生。水星圏は人類の勢力圏としては辺境もいいところで、そこで育ったスレッタはアーシアンとスペーシアンの差別問題にもまったく無縁の存在であり、そんな彼女が学園内でも特に目立つスペーシアンのグエルを打ち負かしたのはチュアチュリーからしても小気味の良い出来事だった。
“最強のスペーシアンを打ち破った、スペーシアンらしからぬスペーシアン”の存在はチュアチュリーの好奇心を刺激し、スレッタについての情報を求め始める。
地球寮の後輩
スレッタが育った水星圏は、地球圏の情報などほとんど入ってこない辺境であり、彼女自身はスペーシアンとアーシアンの対立などは無縁の存在だった。「結局はあの女もスペーシアンの仲間なんじゃないか」と色眼鏡で見ていたチュチュだったが、グエルに勝利したこともあって校内のスペーシアンの大半から反感を買ってしまったスレッタは、スペーシアンの女生徒から授業妨害を受けるようにまでなってしまう。経験したことがあるどころか想像してもいなかった同年代からのイジメにスレッタが思わず泣き出し、犯人の女生徒たちがそれを眺めて笑っているのを見て、チュチュは激高して彼女たちに殴りかかる。慌てて止めようとしたスレッタもこれに巻き込まれ、彼女たちはまとめて教師から叱責される。
この1件でアスティカシア高等専門学園のアーシアンたちはスレッタのことを友人として認め、行く場所の無かった彼女を自分たちが住まう地球寮へと誘う。チュチュは「学年は自分が下だが、地球寮ではこちらが先輩なんだからちゃんと敬え」とマウントを取りつつ、表向き渋々といった態度でスレッタの入寮を受け入れる。
株式会社ガンダム
その後エアリエルがGUNDフォーマットという禁断の技術を用いた機体であることが判明し、これを処分すべしとの声が上がるも、ミオリネが「優秀な機体を処分するなんてもったいない」と反発。ガンダムを専門的に扱う会社の設立を宣言し、これに興味を持った投資家から資金を集めたことで、新会社「株式会社ガンダム」が発足する。
ミオリネはチュチュたち地球寮の生徒たちを強引に社員として雇い、エアリアルに使われている技術を「兵器」としてではなく「医療技術」に転用して販売するという会社の基本方針を発表。戦災孤児の多い地球寮の生徒たちも多くがこれに賛同し、チュチュもまた落盤事故の後遺症に苦しむ故郷の鉱山で働く人々の助けになると考えてミオリネの下で働くことを受け入れていく。
各々が努力し、諸々の準備が整い、株式会社ガンダムはいよいよ第一歩を踏み出すかと思われた。しかし「学生が新会社を企業する際、そこで用いる技術は安全性が完全に確認されたものでなければならない」という新たな校則を決闘委員会のシャディク・ゼネリが追加し、株式会社ガンダムはいきなり解散の危機に追い込まれる。ミオリネはこれに激怒し、新校則の撤回を求めてシャディクに決闘を申し込む。
6対6の集団戦形式の決闘となったこの戦いでは、ミオリネ側はチュチュとスレッタ以外にまともなパイロットを集められず、圧倒的な劣勢が予想された。しかし「シャディクは誰も信用していないから、最後は必ず自分で決着を付けようとする」というミオリネの読みが当たり、チュチュはシャディクがスレッタを追い詰めてトドメを刺そうとする瞬間を狙撃。相手のリーダー機の頭部アンテナを先に破壊したことで決闘はミオリネ側が勝利し、新校則の撤回と共に株式会社ガンダムは正式に発足する。
デリング暗殺計画
株式会社ガンダムが少しずつ成果を上げていく一方、ベネリットグループでは政争が再燃し、その総帥でもあるデリングの暗殺計画が進められる。彼が地方コロニー「プラント・クエタ」を訪れた際、反スペーシアンを掲げる地球のテロリストグループ「フォルドの夜明け」にここを襲撃させ、デリングを抹殺させるというのがその筋書きだった。
奇しくもその決行の日、株式会社ガンダムの用事でチュチュたちもプラント・クエタにやってきていた。フォルドの夜明けのMS部隊の襲撃により、一行は窮地に陥る。いくつかの幸運とスレッタの活躍によってこれを切り抜けるも、生まれて初めて“実戦”を目の当たりにしたチュチュはその恐怖と衝撃を胸に刻む。
学園の崩壊
プラント・クエタの事件から2週間後、事件はベネリットグループによって隠蔽され、株式会社ガンダムは業務停止を命じられていた。チュチュは初めて触れた戦場の恐怖を持て余しつつ、地球寮の仲間たちと業務再開を待ち続けていた。
そんなある日、ソフィ・プロネとノレア・デュノクという2人の少女が学園に転入してくる。彼女たちは「自分たちはアーシアンだ」と言って地球寮に入り、チュチュたちとも親しくなるも、その正体はプラント・クエタの襲撃犯たるフォルドの夜明けのMSパイロットたちだった。
バトルロイヤル形式の決闘を行うイベントは合わせ、ソフィとノレアはそれぞれのMSで学校を襲撃。実戦使用の高出力のビームを乱射し、死人まで出る事態となる。決闘に参加するためにMSに乗っていたチュチュは、半狂乱になりながら応戦するが、撃破されたジェターク寮のMSから助けを求める声が聞こえることに気付くと、咄嗟に自らその盾になって彼らを救う。
チュアチュリー・パンランチの関連人物・キャラクター
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