ディアボロ(ジョジョの奇妙な冒険)の徹底解説・考察まとめ
ディアボロとは『ジョジョの奇妙な冒険』第5部『黄金の風』に登場するイタリアのギャング組織「パッショーネ」のボスであり、物語の最終局面でジョルノ・ジョバァーナと対峙するボスキャラクター。時を消し飛ばすスタンド「キング・クリムゾン」という能力を持つ。自身の栄光のためにはどんな犠牲もいとわない冷酷かつ用心深い性格で、組織の中にその正体を知る者はいない。自分の情報が漏れることを恐れ、実の娘であるトリッシュ・ウナを自らの手で始末しようとする。二重人格で、気弱な青年ヴィネガー・ドッピオと肉体を共有している。
ディアボロの最期
ジョルノに殴り飛ばされ川に落ちたディアボロは、排水溝によじ登り逃げようとするも、そこにいた薬物中毒者に刃物で刺される。
血を流して倒れ意識を失い、目覚めると解剖室の台に横たわっていて生きたまま司法解剖され、肝臓を取り出される。
次に気が付いたときには街中を歩いていて、散歩中の犬に驚き車道に飛び出し車に引かれた。これはゴールド・エクスペリエンス・レクイエムによりディアボロは「死んだこと」さえゼロに戻されてしまい、何度でも繰り返し死ぬ現象が起きていたのだ。
繰り返し死に続ける運命を背負ったディアボロは、最後には不条理に襲い掛かる「死」に怯え、近寄ってきた小さな女の子にさえ恐怖し叫びだすのだった。
ディアボロのスタンド能力:キング・クリムゾン
スタンドとは
生物の生命エネルギーと精神エネルギーが形をもった像とした現れたものを「スタンド」という。スタンド能力とは、超能力の具現化のようなもの。
スタンド能力を持つ者を「スタンド使い」と呼ぶ。スタンドが傷つくとスタンドを持つ本人の体(作中では本体と呼ばれている)も傷つき、スタンドはスタンドでしか倒せない。
名前の由来は「傍に立つ」という意味の「スタンド・バイ・ミー」から。
ステータス
破壊力 - A / スピード - A / 射程距離 - E(約2メートル) / 持続力 - E / 精密動作性 - ? / 成長性 - ?
(A-超スゴイ B-スゴイ C-人間並 D-ニガテ E-超ニガテ)
スタンドの形は異形の人型。体の表面に格子状の模様があり、額に小さな顔がもう一つある。
能力:この世の時間を消し飛ばす
時間を消し飛ばすことができる能力。
この世の時間を十数秒消し去り、その中を自分だけが動くことができ、そこでは他人の動きを予知するように見ることができる。時間を消されたこの世のすべての人間や生き物は、その時間を体験しておらず、その間の記憶はない。(時計の針や飛ぶ鳥は瞬間移動したように見え、読んでいた本もどこまで読んだのか覚えていないなど)
また、額に付いたもう一つの小さな顔で十数秒先の未来の映像を見ることができる能力「エピタフ」を持つ。エピタフの予知の的中率は100%だが、キング・クリムゾンの能力を使うことで不都合な未来を消し飛ばすこともできる。
弱点は射程距離と持続力がないため、複数の人間相手だと本体の正体がばれてしまう点。
ディアボロの関連人物・キャラクター
トリッシュ・ウナ
トリッシュの母が病死したことで存在が明らかになったディアボロの実の娘。
ディアボロはトリッシュの存在が自分の情報に繋がることを恐れ、護衛チームにトリッシュを送り届けさせ自らの手で始末しようとするがブチャラティに阻止される。
ブチャラティたちがディアボロと対峙する最終局面では、ブチャラティとともにディアボロと戦った。
ヴィネガー・ドッピオ
ディアボロの別人格である気弱な青年。人格が交代する際は顔や体格、声まで変化するため、二重人格が正体を隠す隠れ蓑ともなっている。
ディアボロはドッピオの存在を別人格と自覚し利用しているが、ドッピオはそれを自覚しておらず、ディアボロに忠誠を誓っている。
基本的にディアボロとは、おもちゃの電話やアイスクリーム、生きたカエルなどを電話に見立てて連絡を取る。
「シルバー・チャリオッツ・レクイエム」が発動し魂の入れ替わりが生じた際に、ブチャラティの肉体に入りミスタの銃撃を受けて死亡した。
ジョルノ・ジョバァーナ
護衛チームに所属するパッショーネの新入りで、ブチャラティとともに組織を裏切りディアボロの正体を暴こうとする。
物語終盤でディアボロが手に入れたかった矢の力を手に入れ「ゴールド・エクスペリエンス・レクイエム」を発動する。相手の攻撃や動作を全て「ゼロ」に戻す能力で、ディアボロが消し飛ばした時間を逆行させてディアボロに反撃し勝利した。これにより、ディアボロは「死んだこと」さえゼロに戻されてしまい、何度も繰り返し死ぬ運命を背負った。
ブローノ・ブチャラティ
護衛チームのリーダー。麻薬のせいで父親を失い、自らも道を踏み外すことになった過去から麻薬を憎んでいた。しかし、入団したパッショーネさえも麻薬に手を染めていることを知り、組織に疑念を抱いていた。
ディアボロがトリッシュを始末しようとしていたことが決定打になり、組織に反旗を翻す決意をする。トリッシュを奪い返した際にディアボロに致命傷を与えられ死亡状態になるも、ジョルノに治療され生命エネルギーと精神力が結びつき生き返る。しかし、これは死体が動いている状態に近く、徐々に体の限界は近付いていた。
組織の裏切り者となったブチャラティたちは、ディアボロが差し向ける組織の親衛隊に命を狙われるも、いずれも返り討ちにする。その後、ディアボロとの最終決戦で「シルバー・チャリオッツ・レクイエム」により魂の入れ替わりが起き、ディアボロと矢の奪い合いになる。ディアボロの手に矢が渡りそうになり、それを阻止するために自らレクイエムの能力を解除し、魂の入れ替わりが元に戻り死亡する。
リゾット・ネエロ
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目次 - Contents
- ディアボロのプロフィール・人物像
- ディアボロの来歴・活躍
- 出生と生い立ち
- 組織拡大と娘の存在
- トリッシュの受け渡し
- 護衛チームの反旗
- リゾットとの戦闘
- アバッキオの始末
- ポルナレフとの再会
- シルバー・チャリオッツ・レクイエム
- ゴールド・エクスペリエンス・レクイエム
- ディアボロの最期
- ディアボロのスタンド能力:キング・クリムゾン
- スタンドとは
- ステータス
- 能力:この世の時間を消し飛ばす
- ディアボロの関連人物・キャラクター
- トリッシュ・ウナ
- ヴィネガー・ドッピオ
- ジョルノ・ジョバァーナ
- ブローノ・ブチャラティ
- リゾット・ネエロ
- ディアボロの名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 「これは『試練』だ。過去に打ち勝てという『試練』と俺は受け取った。人の成長は……………未熟な過去に打ち勝つことだとな…」
- 「『帝王』はこのディアボロだッ!!依然変わりなくッ!」
- 「オレのそばに近寄るなああーーーーーーーーーッ」
- ディアボロの裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 「ディアボロ」の名前の由来はイタリア語の「悪魔」の意味から
- スタンド名の由来はイギリスのバンド「King Crimson(キング・クリムゾン)」