アンタッチャブル(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『アンタッチャブル』とは、1987年にアメリカで制作されたアクション映画。禁酒法が敷かれた大都市シカゴを舞台に、酒の密造と密売で莫大な利益を得るギャング、アル・カポネに敢然と戦いを挑む4人の男たちの姿をロマンあふれる演出で描き出していく。『ボディガード』で知られるケビン・コスナー、『007 ドクター・ノオ』で知られるショーン・コネリーが出演した。
監督は『殺しのドレス』や『カジュアリティーズ』などで知られるブライアン・デ・パルマが務めた。

日本語吹き替え:鈴れい子(フジテレビ版)/小林優子(テレビ朝日版)/滝沢久美子(ソフト版)
アル・カポネ一味から酒の購入を拒否したことで爆破された店にいて命を落とした幼い少女の母親。エリオット・ネスの面会に訪れ、愛する我が子を亡くした悲しみをネスに訴える。それと同時にネスに対して、カポネとの戦いをあきらめないように励ます。

スクープ(演:スティーブン・ゴールドステイン)

日本語吹き替え:立木文彦(フジテレビ版)/壇臣幸(テレビ朝日版・ソフト版)/桐本琢也(テレビ東京版)
財務省特別捜査官エリオット・ネスを取材する新聞記者。密輸されたカナダ産ウイスキーの摘発に失敗したエリオット・ネスの写真を新聞に掲載した。「禁酒法が廃止されたらどうするか」とネスに尋ねた際には、「大いに飲むさ」という答えを聞かされた。

カナダ騎馬警官隊隊長(演:ロバート・スワン)

日本語吹き替え:中庸助(フジテレビ版)/水野龍司(テレビ朝日版・ソフト版)
カナダ騎馬警官隊隊長で、カナダ・アメリカ国境で行われた密造酒の取り引きをエリオット・ネスと共に摘発する。
身柄を確保したカポネの帳簿係ジョージから強引な方法で情報を引き出そうとするネスやマローンのやり方に疑問を持つ。

母親(演:メロディ・レイ)

日本語吹き替え:さとうあい(フジテレビ版)/すずき紀子(テレビ朝日版)/斎藤恵理(ソフト版)
幼い我が子を乳母車に乗せてユニオン駅に降り立った母親。階段を上っている時に逃亡を図るカポネの会計係ウォルター・ペインを確保するために駅に来ていたネス、ストーンとカポネ一味との激しい銃撃戦に巻き込まれてしまう。

『アンタッチャブル』の用語

禁酒法

禁酒法とは1920年1月16日に施行されたアルコールの製造、販売、輸送を全面的に禁止した法律。しかし、闇の酒場を横行させ、さらにアル・カポネのようなギャングが密造と密売によって莫大な利益を得ることを招いた。1933年12月5日に禁酒法は廃止された。

アンタッチャブル

映画のタイトルになっている「アンタッチャブル」とは、英語で「買収に応じない者」を意味する。密造酒の摘発を成功させたネス、マローン、ストーン、ウォレスの元にカポネの部下が訪れ、ネスの机の上に多額の金が入った封筒を置くシーンがある。ネスはその賄賂を断固として拒否し、カポネの部下は「買収に応じない者」だなと吐き捨てる。

ユニオン駅

死に際のマローンの言葉を頼りに、逃亡を図るカポネの会計係の身柄確保のためにネスとストーンが向かった先がシカゴにあるユニオン駅だ。
1874年に初代駅舎の建設が開始され、1881年に完成した。1913年に駅の拡張と駅舎の建て替え工事が開始され、第一次世界大戦による工事中断を経て1925年に建て替えが完了し、1992年にも改修が行われた。

『アンタッチャブル』の名言・名セリフ/名シーン・名場面

ユニオン駅の階段の銃撃シーン

逃亡を図るアル・カポネの会計係ウォルター・ペインの身柄を確保するためにユニオン駅に向かったネスとストーン。ペインの身柄を確保しようとするネスとストーン、その2人の目的を阻止しようとするカポネ一派の男たちと激しい銃撃戦が駅の階段で繰り広げられる。乳母車を引き上げていたネスだったが、乳母車はネスの手から離れて階段を一段、また一段と落ちていく。スローモーションで撮影されたこのシーンは緊迫感に満ちている。階段を落ちた乳母車を左手で支えながら、ストーンはペインに銃を突きつける男を一発で仕留める。

ジム・マローン「これがシカゴのやり方だ」

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