アンタッチャブル(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『アンタッチャブル』とは、1987年にアメリカで制作されたアクション映画。禁酒法が敷かれた大都市シカゴを舞台に、酒の密造と密売で莫大な利益を得るギャング、アル・カポネに敢然と戦いを挑む4人の男たちの姿をロマンあふれる演出で描き出していく。『ボディガード』で知られるケビン・コスナー、『007 ドクター・ノオ』で知られるショーン・コネリーが出演した。
監督は『殺しのドレス』や『カジュアリティーズ』などで知られるブライアン・デ・パルマが務めた。
オスカー・ウォレス(演:チャールズ・マーティン・スミス)
日本語吹き替え:富山敬(フジテレビ版)/牛山茂(テレビ朝日版・ソフト版・テレビ東京版)
財務省から派遣されてきた税理士。ネスと共にアル・カポネに敢然と戦いを挑んでいく中、カポネを脱税の罪で告発することをネスに提案する。ネスと共に密造酒の摘発に乗り出していき、アメリカ・カナダ国境でも密造酒の取り引きを摘発する。銃の扱いはあまり得意ではないものの、ストーンが肩を撃たれたことでカポネの手下を撃ちまくる。カポネの手下を射殺する活躍を見せた後、銃弾で穴が空いた樽から流れ出たウイスキーを味わう。身柄を確保した帳簿係ジョージを検察局へ移送する途中、警察署のエレベーター内で警察官に変装したフランク・ニッティに射殺される。
ジョージ・ストーン(演:アンディ・ガルシア)
日本語吹き替え:江原正士(フジテレビ版)/佐久田修(テレビ朝日版)/山野井仁(ソフト版)/平田広明(テレビ東京版)
警察学校の生徒であったが、射撃の腕をマローンとネスに見込まれて「買収されない捜査チーム」の一員となる。頭に血が上りやすい一面があるが、マローンにそのことを気に入られている。ユニオン駅で繰り広げられた銃撃戦では階段から落ちてくる乳母車を止め、カポネ一味の会計係ウォルター・ペインに銃を突きつける男の頭を撃ち抜き、射撃の腕を見せつけた。実はイタリア系で、ジュゼッペ・ペトリが本名である。アイルランド系であるマローンと冗談めかしてお互いのことを批判している。
エリオット・ネスの家族
キャサリン・ネス(演:パトリシア・クラークソン)
日本語吹き替え:安達忍(フジテレビ版)/佐藤しのぶ(テレビ朝日版・ソフト版)
エリオット・ネスの妻。手作りの弁当に手紙を入れて出勤していく夫を励ます。カポネ一味から酒を購入しない店が爆破された際、巻き添えになった幼い少女のことを知った夫の気持ちに寄り添うなど別世界にいる人物のように存在し、アル・カポネとの戦いに身を投じる夫のことを支えていく。カポネが裁判に掛けられた時には傍聴席から夫を見守る。
ネスの娘(演:ケイトリン・モンゴメリー)
日本語吹き替え:坂本真綾(フジテレビ版)/川田妙子(テレビ朝日版)/奥島和美(ソフト版)
エリオット・ネスとキャサリン・ネスの娘。ニッティから脅迫を受けたことで危険が迫ることを心配したネスにより、別の場所で暮らすことになる。
ギャング
アル・カポネ(演:ロバート・デ・ニーロ)
日本語吹き替え:小林清志(フジテレビ版)/池田勝(テレビ朝日版・ソフト版)/小川真司(テレビ東京版)
アメリカの大都市シカゴを牛耳る大物ギャング。酒の密造と密売で莫大な利益を得ており、シカゴ市長とも呼ばれている。
警察官も莫大な金で買収し、己の権力を欲しいままにしている。カポネ一味から酒を買わない店を爆破して幼い少女を巻き添えにして死なせるなど、容赦ないやり方でシカゴの街を支配している。財務省の税理士オスカー・ウォレスと初老の警察官ジム・マローンの命を奪うなどエリオット・ネスを追い詰めていき、新聞記者に対して余裕のある言動を見せていた。しかし、次第にネスによって追い詰められていくにつれ、怒鳴り散らしたり暴力を振るったりするようになっていく。ユニオン駅でネスが会計係ウォルター・ペインの身柄を確保したことによって脱税の罪で逮捕される。
予備審問で陪審員を買収していたことで余裕ある表情を見せていたが、判事が陪審員の入れ替えを命じたことで有罪となる。
アル・カポネの関係者
フランク・ニッティ(演:ビリー・ドラゴ)
日本語吹き替え:小林敏彦(フジテレビ版)/中田和宏(テレビ朝日版・ソフト版)/西凜太朗(テレビ東京版)
アル・カポネの右腕と呼ばれる忠実な部下。警察官に変装し、ネスの捜査チームのメンバーであるオスカー・ウォレスを警察署内のエレベーターで帳簿係のジョージもろとも射殺する。さらに、自宅アパートにいたジム・マローンを銃で撃ち殺すなど、狙った標的は確実に仕留める。ネスの自宅前で車に乗って待ち伏せし、妻や娘を脅迫する言葉を口にする。
カポネの予備審問の際には、買収した陪審員の名前が書かれたメモをカポネに渡すが、それをネスに見られてしまう。廷吏によって法廷から出され、ネスから身体検査を受ける。その際に発砲して裁判所の屋上に逃亡するが、ネスによって追い詰められて拘束される。しかし、マローンの死を侮辱したことでネスの怒りを買って屋上から突き落とされ、墜落死した。
ウォルター・ペイン(演:ジャック・キーホー)
日本語吹き替え:北村弘一(フジテレビ版)/千田光男(テレビ朝日版)/小形満(ソフト版)/水野龍司(テレビ東京版)
アル・カポネの帳簿を管理する会計士。逃亡を図るためにユニオン駅に向かうが、ネスとストーンの2人に身柄を確保される。命を助けてもらうためにカポネの有罪を裁判で証言することを決める。
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目次 - Contents
- 『アンタッチャブル』の概要
- 『アンタッチャブル』のあらすじ・ストーリー
- アル・カポネの時代
- 摘発の失敗
- 買収されない精鋭チームの結成
- アメリカ・カナダ国境での密造酒取り押さえ
- カポネ裁判の開始
- カポネ有罪
- 『アンタッチャブル』の登場人物・キャラクター
- 主人公
- エリオット・ネス(演:ケビン・コスナー)
- ネスの捜査チームのメンバー
- ジム・マローン(演:ショーン・コネリー)
- オスカー・ウォレス(演:チャールズ・マーティン・スミス)
- ジョージ・ストーン(演:アンディ・ガルシア)
- エリオット・ネスの家族
- キャサリン・ネス(演:パトリシア・クラークソン)
- ネスの娘(演:ケイトリン・モンゴメリー)
- ギャング
- アル・カポネ(演:ロバート・デ・ニーロ)
- アル・カポネの関係者
- フランク・ニッティ(演:ビリー・ドラゴ)
- ウォルター・ペイン(演:ジャック・キーホー)
- ジョージ(演:ブラッド・サリバン)
- 市会議員(演:デル・クローズ)
- シカゴ警察関係者
- マイク・ドーセット(演:リチャード・ブラッドフォード)
- アンダーソン警部補(演:ピーター・エイルワード)
- その他の人物
- 地方検事(演:クリフトン・ジェームズ)
- 判事(演:トニー・モッカス・シニア)
- 蝶ネクタイの男(演:ビトー・ダンブロシオ)
- ブラックマー夫人(演:コリーン・ベイド)
- スクープ(演:スティーブン・ゴールドステイン)
- カナダ騎馬警官隊隊長(演:ロバート・スワン)
- 母親(演:メロディ・レイ)
- 『アンタッチャブル』の用語
- 禁酒法
- アンタッチャブル
- ユニオン駅
- 『アンタッチャブル』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- ユニオン駅の階段の銃撃シーン
- ジム・マローン「これがシカゴのやり方だ」
- ジム・マローン「腐ったリンゴが嫌なら、樽のところに行っちゃいかん。木からもぎ取るんだ」
- エリオット・ネス「試合が終わるまで、戦い続けないとな」
- 『アンタッチャブル』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 実像と異なるエリオット・ネス
- 俳優の変更
- 変更されたシーン
- 『アンタッチャブル』の主題歌・挿入歌
- 主題歌:エンニオ・モリコーネ 『The Strength Of The Righteous (Main Title)』
- 挿入歌:エンニオ・モリコーネ 『Four Friends』