アンタッチャブル(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『アンタッチャブル』とは、1987年にアメリカで制作されたアクション映画。禁酒法が敷かれた大都市シカゴを舞台に、酒の密造と密売で莫大な利益を得るギャング、アル・カポネに敢然と戦いを挑む4人の男たちの姿をロマンあふれる演出で描き出していく。『ボディガード』で知られるケビン・コスナー、『007 ドクター・ノオ』で知られるショーン・コネリーが出演した。
監督は『殺しのドレス』や『カジュアリティーズ』などで知られるブライアン・デ・パルマが務めた。
ジョージ(演:ブラッド・サリバン)
日本語吹き替え:谷口節(フジテレビ版)/立木文彦(テレビ朝日版・ソフト版)/小島敏彦(テレビ東京版)
アル・カポネ一家の帳簿係。アメリカ・カナダ国境で行われた密造酒の摘発の際に身柄を確保される。警察署から検事局へ向かう途中、エレバーター内で警察官に変装したニッティに射殺される。
市会議員(演:デル・クローズ)
日本語吹き替え:島香裕(フジテレビ版・テレビ朝日版)/稲葉実(ソフト版・テレビ東京版)
密造酒の摘発で名を上げたエリオット・ネスを買収するためにシカゴ警察署に来るが、買収を断固として拒否したネスに追い返されてしまう。去り際にネス、ストーン、マローン、ウォレスに対して、「買収できない奴らだな」と吐き捨てる。
シカゴ警察関係者
マイク・ドーセット(演:リチャード・ブラッドフォード)
日本語吹き替え:今西正男(フジテレビ版)/藤本譲(テレビ朝日版・ソフト版)/大塚周夫(テレビ東京版)
財務省特別捜査官エリオット・ネスが赴任する警察署の署長。正義感の強い警察官ジム・マローンを何かとつまはじきにしたり、摘発に失敗したエリオット・ネスを笑い者にしたりする。
アンダーソン警部補(演:ピーター・エイルワード)
日本語吹き替え:大塚明夫(フジテレビ版)/星野充昭(テレビ朝日版)/小谷津央典(ソフト版)/壇臣幸(テレビ東京版)
シカゴ警察署所属の警部補。マイク・ドーセット署長と共に密輸されたカナダ産ウイスキーの摘発に失敗したエリオット・ネスをあざ笑う。
その他の人物
地方検事(演:クリフトン・ジェームズ)
日本語吹き替え:滝口順平(フジテレビ版・テレビ東京版)/緒方賢一(テレビ朝日版)/辻親八(ソフト版)
アル・カポネの起訴を決めた地方検事。カポネの報復によって証人が亡くなっていくことを受けて起訴を取り下げそうになるが、カポネの会計係ウォルター・ペインを証人として、再びカポネを起訴することを決める。
判事(演:トニー・モッカス・シニア)
日本語吹き替え:槐柳二(フジテレビ版)/大木民夫(テレビ朝日版)/稲葉実(ソフト版)
アル・カポネ裁判を担当する判事。カポネが陪審員を買収したことを示すメモをネスから渡されるが、その信憑性を疑って陪審員の入れ替えを拒否する。しかし、カポネの帳簿に名前が載っていることをネスに指摘されたことにより、陪審員の入れ替えを認める。
蝶ネクタイの男(演:ビトー・ダンブロシオ)
日本語吹き替え:池田勝(フジテレビ版)/宝亀克寿(テレビ朝日版)
ユニオン駅で、逃亡を図るカポネ一味の会計係ウォルター・ペインを人質にして銃を突きつける男。ペインを確保しようとするネスとストーンに対して彼を殺すと脅したが、射撃の名手であるストーンによって頭を撃ち抜かれてしまう。
ブラックマー夫人(演:コリーン・ベイド)
Related Articles関連記事
ミッション:インポッシブル(M:I)のネタバレ解説・考察まとめ
1966年から7年間放送された往年の人気TVシリーズ「スパイ大作戦」を基に、トム・クルーズが主演と初のプロデューサーを兼ね、ブライアン・デ・パルマ監督で映画化したスパイ・アクション超大作。1996年製作のアメリカ映画。スパイ組織IMFに属するイーサン・ハントは、ある任務に失敗し多くの仲間を失うが、生き残ったことで裏切り者にされてしまう。身の潔白を証明するため、新たなメンバーと独自に捜査を開始する。
Read Article
ブラック・レイン(Black Rain)のネタバレ解説・考察まとめ
『ブラック・レイン』とは、1989年公開のアメリカ映画。リドリー・スコット監督によるポリス・アクション・ムービー。マイケル・ダグラス、アンディ・ガルシア、高倉健、松田優作といった豪華な日米キャストの共演や、大阪での長期にわたるロケーション撮影が話題となった。ニューヨークで逮捕した男を日本に護送した2人の米国の刑事が、日本の警察と文化やスタイルの違いから対立しながらもお互い協力してヤクザと戦う物語を、大阪の街を舞台に描く。
Read Article
パーフェクト ワールド(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
監督クリント・イーストウッド、主演ケヴィン・コスナーで1993年に公開されたアメリカ映画。 クリント・イーストウッドとケヴィン・コスナーというハリウッドの2大スター共演だが、フィリップ役の子役が素晴らしい演技を見せて、観るものを驚かせた。 脱獄囚ブッチは、逃亡中に8歳の少年フィリップと出会い、人質として連れ出す。逃亡の中で次第に心を通わせていく2人。せつないラストに心打たれるロードムービー。
Read Article
ジョーカー(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『ジョーカー』とは、2019年にアメリカ合衆国で作成されたスリラー映画である。DCコミックス『バットマン』に登場するスーパーヴィランであるジョーカーが主人公となっており、2019年10月4日に日米同時公開された。舞台は、まだバットマンが誕生する以前の、不景気により治安の悪化する1981年のゴッサム・シティ。後のジョーカーことアーサーは、発作的に笑い出してしまう病と病弱な母親を抱えながら、一流のコメディアンを目指して貧しい生活を送りながらピエロのアルバイトを続けていた。
Read Article
バックドラフト(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『バックドラフト』とは、消防士の兄弟の火災現場での活躍と葛藤、謎の放火犯を追う物語。監督は『ビューティフル・マインド』『ダ・ヴィンチ・コード』で知られるロン・ハワードが務めており、出演者はカート・ラッセル、ロバート・デ・ニーロなど豪華な顔ぶれが揃っている。火災現場の視覚効果をアメリカの特殊効果及びVFXの制作会社インダストリアル・ライト&マジックが務めている。エグゼクティブ・プロデューサーはブライアン・グレイザーと『砂の惑星』のラファエラ・デ・ラウレンティスが務めている。
Read Article
マイ・インターン(The Intern)のネタバレ解説・考察まとめ
「プラダを着た悪魔」で、恋に仕事に奮闘しながらファッション業界でキャリアアップしていく主人公役を演じたアン・ハサウェイが主演。今作はニューヨークのファッションサイトの社長のジュールズ役を演じ、彼女の下にシニア・インターンしてやってくるベンをロバート・デ・ニーロが演じる。全てを手に入れた彼女の新たな出会いと試練を描く話題作である。
Read Article
ボディガード(1992年の映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『ボディガード』とは、1992年にアメリカ合衆国で制作されたラブサスペンス映画である。脅迫状を送りつけられたスーパースターのレイチェル・マロンと彼女を命懸けで守る元シークレットサービスでプロのボディガードであるフランク・ファーマーとの甘くて切なく、ほろ苦い恋が描かれていく。主演は『ダンス・ウィズ・ウルブズ』でオスカーを獲得したケビン・コスナー、共演は本作が女優デビューとなった歌手ホイットニー・ヒューストンが務めた。監督は『ボルケーノ』、『理由なき発砲』などで知られるミック・ジャクソンが務めた。
Read Article
マン・オブ・スティール(DCEU)のネタバレ解説・考察まとめ
『マン・オブ・スティール』とは、2013年に公開されたアメリカ合衆国のスーパーヒーロー映画。「DCコミックス」の人気アメリカン・コミック『スーパーマン』の実写映画作品である。『スーパーマン』シリーズを含めると、本作は通算第6作目の作品だ。科学や文明が発達して人工生育が常識である、地球から遠く離れた惑星「クリプトン」で、数百年ぶりに自然出産で「カル=エル」という子供が生まれた。のちに「スーパーマン」と呼ばれる彼は、子供のいなかった夫妻に育てられたのち、自分の出自を知るための旅にでる。
Read Article
インディ・ジョーンズ/最後の聖戦(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『インディ・ジョーンズ/最後の聖戦』は1989年5月に公開されたアメリカ合衆国のアクション・アドベンチャー映画で、大ヒットアドベンチャーシリーズの3作目にあたる。 監督はスティーブン・スピルバーグ、制作総指揮はジョージ・ルーカス、主演はハリソン・フォード。「原点回帰」をテーマに胸躍る冒険活劇は健在で、主人公インディの父役としてショーン・コネリーが演じ話題となった。 キリストの血を受けた「聖杯」を巡り、冒険家インディとその父ヘンリーが宿敵ナチス・ドイツと争奪戦を繰り広げる。
Read Article
13デイズ(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『13デイズ』とは、2000年にアメリカで制作された政治映画である。アメリカの隣国キューバにソ連が核ミサイルを配備していることがわかり、核戦争の危険が一気に高まった。未曽有の危機に直面したケネディ大統領は軍事行動ではなく、海上封鎖の実施を決断する。アメリカと世界を、核戦争の瀬戸際にまで追いつめたキューバ危機の発生から回避までが緊迫感あふれるストーリー展開で描かれていく。主要キャストはブルース・グリーンウッド、スティーヴン・カルプ。ロジャー・ドナルドソンが監督を務めた。
Read Article
リーグ・オブ・レジェンド/時空を超えた戦い(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『リーグ・オブ・レジェンド/時空を超えた戦い』とは、アメコミ作品『リーグ・オブ・エクストラオーディナリー・ジェントルメン』を原作とした2003年公開のアクション・アドベンチャー映画。監督はスティーブン・ノリントン、主演はショーン・コネリー。20世紀を代表する名作文学の登場人物を集結させたクロスオーバー作品として話題となった。世界征服を企むファントムの陰謀にアラン・クォーターメインやネモ船長をはじめとする超人同盟が立ち向かう。
Read Article
運び屋(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『運び屋』とは、クリント・イーストウッドによる2018年のアメリカ合衆国のクライム映画。 家族を蔑ろにして園芸家としての仕事を続けてきたアール・ストーンは、やがて孤独な90歳の老人になっていた。そんなある時、アールは荷物を乗せて車を走らせるだけで高額報酬が手に入る怪しげな仕事を引き受ける。しかし、その仕事の正体は麻薬の運び屋だった。 家庭を顧みない生き方をしてきた老人の人生を描いており、家族との関係を再構築しようとするアールが見所の作品。
Read Article
ゴッドファーザー PART II(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『ゴッドファーザー PARTⅡ』とは、イタリア系移民のNYマフィアを描いた三部作「ゴッドファーザー・シリーズ」の第2弾。マリオ・プーゾ脚本、フランシス・フォード・コッポラ監督で贈る、アル・パチーノ出演のアカデミー賞6部門獲得の作品だ。コルネオーレファミリーの2代目ボスとなったマイケル・コルネオーレを中心とした、1940年代のマフィアの「愛」「権力」「金」について描いている。
Read Article
ゴッドファーザー PART III(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『ゴッドファーザー PART III』とは、イタリア系移民のNYマフィアを描いた三部作「ゴッドファーザー・シリーズ」の第3弾。脚本マリオ・プーゾ、監督フランシス・フォード・コッポラ、主演アル・パチーノで贈る、1990年公開の作品だ。2020年には公開30周年を記念し、『ゴッドファーザー〈最終章〉:マイケル・コルレオーネの最期』と改題し、再編集版が公開された。コルネオーレファミリーの2代目ボスとなったマイケル・コルネオーレの最後を描いている。
Read Article
タクシードライバー(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『タクシードライバー』とは、1976年に公開されたアメリカ合衆国のクライムサスペンス映画。 タクシー運転手として働く帰還兵のトラヴィス・ビックルは、孤独な日々を送っていた。選挙事務所で働く女性ベッツィーに恋をするも上手くいかない。やがて闇ルートから拳銃を仕入れ、自らの筋肉を鍛え始めたトラヴィスはある計画を思いつく。1970年代のニューヨークを舞台に、社会への嫌悪を募らせるトラヴィスの狂気を描いた作品。徐々に明らかになるトラヴィスの鬱屈した感情とラストの銃撃シーンが見所。
Read Article
エスターを超える衝撃!? 映画「ネスト」の内容と見どころを一挙ご紹介!
あの超絶有名映画「エスター」の名を引っ張り出し、それに飽き足らず「エスター」を凌ぐとまで煽ってきたこの「ネスト」という映画。一体どのようなものなのでしょうか。 今回は映画「ネスト」のあらすじと、実際に観てみた感想をご紹介したいと思います。
Read Article
【007シリーズ】シブすぎる!歴代ジェームズ・ボンドを演じた俳優まとめ【ショーン・コネリー】
日本では「007シリーズ」として知られる『ジェームズ・ボンド』の作品群。1962年に第1作が公開されて以来、2022年までに25作品が生み出されてきました。最初の公開から四半世紀以上という年月を経ているわけですから、映画のキャスト陣も当然変わります。この記事では、歴代ジェームズ・ボンドを務めた俳優についてまとめました。どの方もシブすぎて、溜息が出るほどカッコイイですね!
Read Article
誤訳が多い?字幕翻訳家・戸田奈津子に対する怒りの数々をまとめてみた
日本を代表する翻訳家として知られる戸田奈津子。これまで数々の映画の字幕翻訳を手がけ、私たちもそれを当たり前のように視聴してきました。ところが、実際には彼女の翻訳が間違いだらけだとして問題になっているようで、様々な議論が交わされています。この記事では、そんな戸田奈津子の誤訳に寄せられた声についてまとめました。叩くのは簡単だけど、語学って本当に難しいんです。文句ばかり言うんだったら、いっそのことご自分で訳されてはいかがでしょうか。あぁもちろん、細かなニュアンスも完璧に、誰からも批判されないヤツをね!
Read Article
バットマンのかっこいい悪役・ヴィランまとめ!ジョーカーやキャットウーマンなど【DCコミックス】
アメコミの代表作として名高い『バットマン』シリーズには、個性的で格好いい悪役が多く登場する。ここではそんな悪役たちを紹介する。ホアキン・フェニックスの演技が大ヒットにつながった『ジョーカー』の主人公ジョーカーや、元地方検事のトゥーフェイス、美しい女強盗キャットウーマンなどを掲載している。
Read Article
2015年公開のハリウッド映画まとめ!『アベンジャーズ』から『ミッション:インポッシブル』まで超豊作
アメリカの有名映画制作会社が数多く拠点を置き、アメリカ映画の代名詞ともいえるハリウッド。『スター・ウォーズ』や『アベンジャーズ』、『ミッション:インポッシブル』や『ジュラシック・ワールド』など、日本でも大人気の映画が勢ぞろいしています。特に2015年には『アベンジャーズ』と『スター・ウォーズ』の同年公開に加え、名だたるシリーズの続編や新作が発表されました。ここでは大豊作の年のハリウッド作品をご紹介!
Read Article
タグ - Tags
目次 - Contents
- 『アンタッチャブル』の概要
- 『アンタッチャブル』のあらすじ・ストーリー
- アル・カポネの時代
- 摘発の失敗
- 買収されない精鋭チームの結成
- アメリカ・カナダ国境での密造酒取り押さえ
- カポネ裁判の開始
- カポネ有罪
- 『アンタッチャブル』の登場人物・キャラクター
- 主人公
- エリオット・ネス(演:ケビン・コスナー)
- ネスの捜査チームのメンバー
- ジム・マローン(演:ショーン・コネリー)
- オスカー・ウォレス(演:チャールズ・マーティン・スミス)
- ジョージ・ストーン(演:アンディ・ガルシア)
- エリオット・ネスの家族
- キャサリン・ネス(演:パトリシア・クラークソン)
- ネスの娘(演:ケイトリン・モンゴメリー)
- ギャング
- アル・カポネ(演:ロバート・デ・ニーロ)
- アル・カポネの関係者
- フランク・ニッティ(演:ビリー・ドラゴ)
- ウォルター・ペイン(演:ジャック・キーホー)
- ジョージ(演:ブラッド・サリバン)
- 市会議員(演:デル・クローズ)
- シカゴ警察関係者
- マイク・ドーセット(演:リチャード・ブラッドフォード)
- アンダーソン警部補(演:ピーター・エイルワード)
- その他の人物
- 地方検事(演:クリフトン・ジェームズ)
- 判事(演:トニー・モッカス・シニア)
- 蝶ネクタイの男(演:ビトー・ダンブロシオ)
- ブラックマー夫人(演:コリーン・ベイド)
- スクープ(演:スティーブン・ゴールドステイン)
- カナダ騎馬警官隊隊長(演:ロバート・スワン)
- 母親(演:メロディ・レイ)
- 『アンタッチャブル』の用語
- 禁酒法
- アンタッチャブル
- ユニオン駅
- 『アンタッチャブル』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- ユニオン駅の階段の銃撃シーン
- ジム・マローン「これがシカゴのやり方だ」
- ジム・マローン「腐ったリンゴが嫌なら、樽のところに行っちゃいかん。木からもぎ取るんだ」
- エリオット・ネス「試合が終わるまで、戦い続けないとな」
- 『アンタッチャブル』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 実像と異なるエリオット・ネス
- 俳優の変更
- 変更されたシーン
- 『アンタッチャブル』の主題歌・挿入歌
- 主題歌:エンニオ・モリコーネ 『The Strength Of The Righteous (Main Title)』
- 挿入歌:エンニオ・モリコーネ 『Four Friends』