郭海皇(刃牙)の徹底解説・考察まとめ
郭海皇(かくかいおう)とは『刃牙』シリーズ第2作『バキ』中国大擂台賽編から登場する中国拳法の達人である。146歳ながら力を必要としない理合を極めた闘いで海王の中でも最強である。今大会にも出場し中国人海王の不甲斐なさに落胆。大会をトーナメント戦から団体戦(中国連合軍VS日米勝ち残り組)に変えてしまう。大将戦では郭海皇VS範馬勇次郎(地上最強の生物)が行われ、激しい闘いが繰り広げられた。第3作『範馬刃牙』と第4作『刃牙道』では強敵と闘う地下闘技場戦士の指導役として登場する。
体の関節を増やすイメージで、速さと威力が跳ね上がる攻撃。愚地克己(地下闘技場戦士の空手家)に指導する際に披露した。
郭海皇の来歴・活躍
郭海皇(かくかいおう)は100年に1度だけ開催される中国で最大最強の武術大会「大擂台賽(だいらいたいさい)」の前回覇者である。大会優勝者の郭海皇は最強の「海王(かいおう)」を意味する「海皇(かいおう)」の称号が与えられている。すでに年齢は146歳で車椅子を使用していてとても戦えるようには見えないが、理合いを極めた戦いは力を必要とせずまだまだ健在で本大会にも参戦する。
大擂台賽開会式
12人の海王が先に入場し、最後に郭海皇が車椅子で入場。「正真正銘本物ですッッッッ。齢 百と四十六ッッ。前ッッ大擂台賽覇者ッッ」「御起立下さいッッ。未だ健在ッッ。海王中の海王ッッ。郭海皇その人ですッッ」と他の海王とは違い、別格な扱いで紹介された。そして、中華民国武術省が参戦を認めたマホメド・アライJr(ボクサー)、範馬刃牙(地下闘技場覇者)、範馬勇次郎(地上最強の生物の異名を持つ刃牙の父)が追加され、計16名でのワンデイトーナメントが開かれた。
範馬勇次郎と遭遇
郭海皇は範馬勇次郎を見付けるなり「弱いのう、君は」と声をかける。さらに「飢え、渇き、焦がれ。足りないものに満ちあふれている」と付け加えてムッとする勇次郎。衝動を抑える力を持たず、コントロールが効かない勇次郎は弱いと郭海皇は分析する。「闘争と武の歴史は、沸き上がる衝動と本能との対立の歴史に置き換えられる。人の人たる本当の強さを見せる」と伝え、郭海皇は1回戦に向かった。
郭海皇VSサムワン海王
サムワン海王はムエタイ選手で、少年時代に中国拳法戦士に才能を見込まれて中国拳法の指導を受けて海王になった戦士である。「立っていることがもう奇蹟ッッ」「闘うなんてあり得ない」と失礼な紹介をされながらの入場となった郭海皇。なんと年の差は121歳である。「より速(はや)く、より迅(はや)く、より疾(はや)く」と短時間で決着をつけようと、狙いを定めて近づくサムワン海王は郭海皇が咳をしたのと同時に頭部へのキックを仕掛ける。手応えが無い事に驚くサムワン海王。ふと足に目を向けると眼鏡が乗せられていた。いつの間にかサムワン海王の後ろに立っている郭海皇。サムワン海王の履いていたパンツを降ろし、後方から股間の急所をデコピン。サムワン海王が気絶して決着。試合後、デコピンの強さを取材陣に聞かれるが、威力は普通。車椅子を弟子に持ってこさせて座り、郭海皇は「女、子供、年寄り、などの体力に恵まれぬ者。その者達こそ術が必要なんじゃ」「弱者に使えぬ武術など、いったいなんの意味があるというのかね」と語った。「必要なとき、必要な術を、必要な速度で発揮する。己の感情を制御し、そのタイミングを知る完全なタイミングを手中にしているなら、もはやそこには速度さえもいらぬ」と自身の戦いの極意を解説した。
中国連合軍VS日米勝ち残り組
1回戦で孫海王(握力自慢の海王)を簡単に倒した烈海王に感想を問う郭海皇。烈海王は落胆を口にした。1回戦7試合を終えて勝ち残った中国人はなんと2名なのである。郭海皇は中国武術省3名を呼び、手を重ねさせる。そこに郭海皇は釘を突き指し、手首を手刀で切り落とした。「この不祥事を招いた元凶は武術省にこそある。ペナルティじゃ」と言い放つ。郭海皇は、120歳の時の子で狂獣(きょうじゅう)の異名を持つ郭春成(かくしゅんせい)とその親友で闇社会の格闘家である凶人(きょうじん)龍書文(ろんしょぶん)を呼ぶ。毛海王(大擂台賽に参加している海王の1人)は郭海皇に一撃で倒され抹消となり、郭海皇、範海王(大擂台賽参加の海王)、烈海王、郭春成、龍書文の5名で中国連合軍を結成する。日米勝ち残り組の範馬勇次郎、範馬刃牙、マホメド・アライJr(ボクサー)、寂(じゃく)海王(日本人の海王)、ビスケット・オリバ(怪力戦士)は控室にて、烈海王に「中国連合軍VS日米勝ち残り組」を提案される。郭海皇からの伝言で「なんとしても中国人のみで覇を争いたい。その条件として中国連合軍の全勝を約束する」と伝えられた。勇次郎は最も困難な条件を恥知らずにも示した「心意気やよし」と対決を受けることにした。会場に10名が集まったところで勇次郎は郭海皇に「そっくりそのままお返しするぜ。今のおまえは足りぬものに満ち満ちている」と大笑いしながら挑発。戦士達は一度退場した。
郭海皇VS範馬勇次郎
試合開始
大将戦郭海皇VS範馬勇次郎までの4試合は中国連合軍1勝で日米勝ち残り組3勝。中国連合軍の勝ちはなくなった。中国サポーターは落胆し、泣くものまでいる。そこに勇次郎が現れ「海皇の称号は地に堕ちぬッッッと」叫ぶ。多くの戦士はあらゆる理由で己の思い描く功夫(クンフー)の完成を見ず消えていったが、郭海皇はいずれの障害にも屈せず完全を成した奇跡だと語る。サポーター達に「おまえたちは誇っていい、郭海皇は中国拳法そのもので、自分が敗れたなら、これまでの3勝は何の意味も持たない」と言い、大いに盛り上がる。そこに車椅子に乗った郭海皇が登場。車椅子を勇次郎に投げ飛ばして試合開始が合図された。勇次郎が指一本で車椅子を受け取り目の前に降ろすと、郭を乗せて場内を押し歩きがら話し始める。
郭海皇が強さのために捨てたもの
勇次郎は郭海皇に「何を捨て、何を手に入れたか」問う。郭海皇は「日本の、強き人よ。おぬしなら理解(わか)るじゃろう」勇次郎の強さを認めたうえで語り始める。「女、友、酒、地位、名誉、家族も捨てるのに迷いはなかった。最も苦痛を感じたのは力。身を焦がすほど欲した力を捨て去ったときじゃよ」と言う。本物の理合に敗れた時、鍛錬器具の一切を捨て、修行の方法を大きく変えた。肉が減り続け、食事のお椀と箸が重く感じるようになった時に自身も理合を手にしていたのだ。それを聞いて勇次郎は「剛に対し、理合が挑む闘いというワケだ」というが、郭は「その逆(挑むのは剛の方)じゃよ勇次郎」と譲らない。車椅子をひと蹴りで粉々にして飛び上がり「究極の暴力VS究極の武」の戦闘が始まる。
消力(シャオリー)
闘いは勇次郎のパンチで始まるが郭海皇にダメージは無く、勇次郎の腕にはメガネが乗せられる。続けて勇次郎の顔面蹴りが命中するが、これも効かない。顎を外して衝撃吸収している。これは郭海皇の消力(シャオリー)という能力による現象だ。今度は郭海皇がゆっくり歩いて近づきパンチしようとするが、その前に勇次郎が郭の髪を引っ張りながら軽くパンチ。シャオリーの弱点を突かれて吹っ飛ぶ郭海皇だが「おぬし死ぬところだったぞ」と言う。またゆったりと近づきパンチをしようとすると、勇次郎は危険を察知して慌てて躱す。恐れる勇次郎は壁に追い込まれる。郭海皇がまたゆっくり近づいてパンチすると、当たった壁が激しく割れる。究極のリラックスから放たれる異常な威力の打撃「攻めのシャオリー」である。最初は怯えながら躱すだけの勇次郎だったが、その間に勇次郎もシャオリーを覚えてしまい郭海皇の攻撃を受け流せるようになってしまった。
郭海皇100年ぶりの緊張
勇次郎は右腕に思いっきり力を入れて、地面を殴る。地面を激しく破壊して「闘争とは、力の解放だ。力みなくして解放のカタルシスはありえねェ」と自身の思想を語りシャオリーではなく、本来の自分の戦闘スタイルを貫く事を宣言。それを見て郭海皇は「100年はなかったぞ、これほどの緊張は」と呟く。勇次郎の勢いはどんどん増していき、ついにパンチで郭海皇は壁にぶち当たる。壁に当たってしまえば、シャオリーは使えない。「ちょうしこいてんじゃねェ、小僧ォッ」と怒りをあらわにする郭海皇だが「ちょうしこかせてもらうぜ」と範馬勇次郎の筋肉で服が破れて背筋が鬼の顔のようになる(勇次郎が本気を出した状態)。勇次郎の一撃は郭海皇の顔面に直撃し、壁にめり込むまで飛ばされた。
老衰で死亡する郭海皇
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鎬昂昇(しのぎ こうしょう)とは板垣恵介原作漫画『刃牙シリーズ』に登場する空手家である。斬撃拳と称される鎬流空手を使い、指で神経を切断する紐切りを得意技としている。第1作『グラップラー刃牙』では地下闘技場チャンピオン範馬刃牙に挑戦し、死闘の末敗れる。進化した紐切りを習得して最大トーナメントにも出場。兄で外科医の鎬紅葉と対決し、幼少期から抱いていた兄への恐怖心を乗り越えて勝利。2回戦は合気道の達人渋川剛気と対決して惜しくも敗れる。第2作『バキ』では死刑囚ヘクター・ドイルと対決し、反則技で敗れた。
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安藤玲一(刃牙)の徹底解説・考察まとめ
安藤玲一(あんどう れいいち)とは板垣恵介原作漫画『刃牙シリーズ』の登場する飛騨の山奥で山岳監視員をしている大男である。地上最強の生物と呼ばれる範馬勇次郎(はんま ゆうじろう)とは旧知の仲で、勇次郎の息子である主人公の範馬刃牙(はんま ばき)の事も刃牙が幼少期の頃から知っている。刃牙が修行の場として安藤の住む山奥にある夜叉岩(やしゃいわ)を選んだ事により、刃牙の修行をサポートした。刃牙が夜叉岩に住む大猿の夜叉猿(やしゃざる)に遭遇した時、安藤は刃牙を救うために自ら夜叉猿と戦い、重傷を負った。
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龍書文(刃牙)の徹底解説・考察まとめ
龍書文(ろん しょぶん)とは板垣恵介原作漫画『刃牙シリーズ』の第2作『バキ』に登場する拳法家で、ポケットに手を入れた構えから素早く高威力の攻撃を放つ「抜拳」で戦う特徴を持つ。10代から台湾の黒社会の賭け試合で戦っており、プロ格闘家も出場する中で45歳まで無敗を継続する強者。その強さから「凶人(きょうじん)」「Mr.不可拘束(ミスター・アンチェイン)」などと呼ばれている。中国大擂台賽編に登場し、中国連合軍VS日米勝ち残り組としてアメリカの囚人で怪力戦士のビスケット・オリバと激闘を繰り広げた。
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末堂厚(刃牙)の徹底解説・考察まとめ
末堂厚(すえどうあつし)とは、『刃牙シリーズ』の第1作目『グラップラー刃牙』と第2作目『バキ』に登場する空手家である。愚地独歩(おろちどっぽ)の創設した神心会空手の門下生で、フルコンタクト空手の全国ナンバー1を決める大会の決勝戦で主人公の範馬刃牙(はんまばき)と対戦している。またアメリカの死刑囚ドリアンと夜中、遊園地の中で決闘したこともある。友人は同門の加藤清澄(かとうきよすみ)で若い頃から苦しいトレーニングを共にしてきた。
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アレクサンダー・ガーレン(刃牙)の徹底解説・考察まとめ
アレクサンダー・ガーレンとは、『刃牙シリーズ』に登場するロシア人レスラー。ロシアの明日のために戦う熱烈な愛国主義者で、作中でも実力を高く評価される強豪の1人だが、それゆえに強さの指標としてたびたび噛ませ犬にされる。第1作目『グラップラー刃牙』で開催された地下闘技場最大トーナメントの補欠選手として出場し、控室では暴走族の柴千春や喧嘩師の花山薫と揉めた後、アナコンダやカナダのピットファイター(喧嘩屋)であるジャック・ハンマーと戦った。第2作目『バキ』ではロシアの死刑囚シコルスキーとも戦っている。
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目次 - Contents
- 郭海皇の概要
- 郭海皇のプロフィール・人物像
- 郭海皇の能力
- 年齢146歳の長寿命
- 強さへの探求心
- 剣術
- 郭海皇の必殺技
- 消力(シャオリー)
- 死んだふり
- マッハ突き
- 郭海皇の来歴・活躍
- 大擂台賽開会式
- 範馬勇次郎と遭遇
- 郭海皇VSサムワン海王
- 中国連合軍VS日米勝ち残り組
- 郭海皇VS範馬勇次郎
- 試合開始
- 郭海皇が強さのために捨てたもの
- 消力(シャオリー)
- 郭海皇100年ぶりの緊張
- 老衰で死亡する郭海皇
- 武術の勝ち
- 郭海皇と勇次郎の別れ
- 『範馬刃牙』ピクル編
- 『刃牙道』宮本武蔵編
- 郭海皇の関連人物・キャラクター
- 範馬勇次郎(はんま ゆうじろう)
- 烈海王(れつ かいおう)
- 愚地克己(おろち かつみ)
- 徳川光成(とくがわ みつなり)
- サムワン海王(かいおう)
- 郭春成(かく しゅんせい)
- ピクル
- 宮本武蔵(みやもと むさし)
- 本部以蔵(もとべ いぞう)
- 範馬刃牙(はんま ばき)
- 郭海皇の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 「弱者に使えぬ武術など、いったいなんの意味があるというのかね」
- 「武術の勝ち」
- 「100年経ったらまた闘(や)ろうや」
- 郭海皇の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 弱すぎる郭海皇の息子
- 若い頃は筋肉隆々
- 郭海皇のモデルは郭雲深