シズク=ムラサキ(HUNTER×HUNTER)の徹底解説・考察まとめ
シズク=ムラサキとは、冨樫義博の作品である『HUNTER×HUNTER』に登場するキャラクター。クモと呼ばれる盗賊集団・幻影旅団のメンバーで、旅団内では主に情報・処理の役割を担っている。殺人への躊躇を見せない冷酷さを持つ反面、天然でマイペースな性格であり、一度忘れた事は二度と思い出さない。また好奇心が豊かであり、主人公・ゴンが腕相撲でダイヤを報酬に条件競売を実施した際は、盗賊であるにも関わらずお金を払って参加した。旅団に一族を滅ぼされたクラピカと激しい争いを繰り返している。
CV:永野善一(1999年フジテレビ版)/宮野真守(2011年日本テレビ版)
生年月日:不明
年齢:26歳
身長:177cm
体重:68kg
血液型:AB型
念系統:特質系
旅団ナンバー:No.0
悪名高い危険度A級クラスに指定されている盗賊集団・幻影旅団(通称クモ)のリーダーである。念系統は最もレアであり、後天的に備わりにくいとされる特質系の念能力者。目的の為なら、自らと関わりの無い人間を殺害する冷酷さを持つ。高い戦闘力とリーダーシップ、洞察力を持ち合わせ、団員から絶大な信頼を得ている。念能力は「盗賊の極意(スキルハンター)」。これは他者の能力を奪い、具現化した本に封じることで、自由に使用することができる技である。但し能力の使用時には、そのページを開いた状態で常に片手で本を持って戦わなければならない。奇術師ヒソカとの戦闘時には、旅団員の能力を予め「盗賊の極意(スキルハンター)」で封じ、指定したページに栞を挟むことで、能力の維持と併用を可能にする「栞のテーマ(ダブルフェイス)」を使用した高度な戦術を用いた。また、本に記載されている元の能力者であった人間が死亡すると、「盗賊の極意(スキルハンター)」のページの記載も消える。また、クラピカに殺害されたウボォーギンに涙を流し、仲間たちと共に「鎮魂歌」としてマフィアと抗争をするいった仲間想いな側面がある。普段は髪をオールバックにしているが、戦闘時には前髪を下ろし、額の逆十字架マークを包帯で隠している。冷静沈着なクロロだが、殺し屋と対峙した際には笑みを浮かべ、好戦的な姿勢を見せるといった戦闘狂としての一面もある。クロロは、シズクを含む旅団の情報処理部隊について、「オレ達全体の行動を補佐する生命線だ」と語っており、シズクを一団員として大事に思っている事が伺える。
シャルナーク=リュウセイ
CV:高戸靖広(1999年フジテレビ版)/日高のり子(2011年日本テレビ版)
生年月日:不明
年齢:不明
身長:180cm
体重:72kg
血液型:O型
念系統:操作系
旅団ナンバー:No.6
悪名高い危険度Aクラスの盗賊集団・幻影旅団(通称クモ)のNo.6。明るく仲間想いだが、任務の為なら見ず知らずの人間の命は容赦なく奪う冷酷さを持つ。プロハンターの資格を有しており、旅団内では主に情報処理を担当している。旅団結成時からの初期メンバーであり、クロロの命令とクモの掟に絶大な信頼を寄せている。彼の持つ携帯電話はメンバー同士の連絡手段として用いられているだけでなく、付属のアンテナを人間に刺すことで、「携帯する他人の運命(ブラックボイス)」という技を扱える。これは携帯電話のボタンをクリックすることで対象者を自由に操ることができる能力である。自身と同じく情報処理部隊であるシズクとは、活動を共にすることがある。念能力者が作ったゲーム空間「グリードアイランド(G・I)」を訪れたシャルナークは、シズクとコルトピにゲーム内の情報を共有した。
コルトピ=トノフメール
CV:天神有海(1999年フジテレビ版)/浜添伸也(2011年日本テレビ版)
生年月日:不明
年齢:不明
身長:不明
体重:不明
血液型:不明
念系統:具現化系
旅団ナンバー:No.12
悪名高い危険度A級クラスの盗賊集団・幻影旅団(通称クモ)のNo.12。オーラで武器や物質を作り出す具現化系の念能力者である。旅団内では主にアジトにいる事が多い。一人称は「ぼく」であり、物静かな性格の持ち主。普段は髪で顔が隠れ、隙間から不気味な目を覗かせている。メンバーの中で最も小柄な体格であり、旅団員での腕相撲ランキングは13人中最下位だが、彼の念能力「神の左手悪魔の右手(ギャラリーフェイク)」は、幻影旅団の盗賊活動にとても役に立つ。この能力は、人間以外の物体をコピーすることが出来、財宝の強奪や証拠隠滅に使用している。コルトピは複製された物質を通して「円」という、念で覆われた範囲にいる人物を察知できる能力を使う事もできる。しかし、複製された物は24時間経つと消えるという制約がある。シズクとは、同じ情報処理部隊で馬が合うためか、拠点でチェスで遊ぶ描写がある。またセメタリービルのオークション襲撃時には、競売品の偽造をシズクと一緒に行った。
シズク=ムラサキの名言・名セリフ/名シーン・名場面
「足手まといがいると強くなるってことね」
シャルナークの指揮の元、クラピカの捜索に各自ペアで捜索に乗り出した幻影旅団。フランクリンはペアとなったシズクに、ゴンとウボォーギンの共通点を話題に出し、ウボォーギンはノブナガという守るべき相棒がいたからこそ、より強さを発揮していたとシズクに語る。それを聞いたシズクは間髪入れず、「足手まといがいると強くなるってことね」と発言し、フランクリンは「毒舌だなオイ」と呆気にとられた。思った事はすぐ発言する純粋無垢なシズクの特徴が、毒舌として発揮された瞬間である。
蜘蛛に対する想い
クラピカがクロロを誘拐した際、幻影旅団は「クラピカを逃してクロロを救う」か「クモの掟に従い、クロロを犠牲にしクラピカを狩る」という二つの選択を迫られる。ここでいうクモの掟とは、クロロが団長命令として出した「クラピカの殺害」である。ゴンとキルアの記憶を読んだパクノダが、クラピカの「旅団以外の人物には攻撃できない」という弱点を、メンバーに共有すればクラピカは容易く殺害できる。しかし記憶を話せばクロロを殺害するという旨をクラピカから伝えられていたパクノダはそれが出来ず、「団長命令」と「私情」を天秤にかけることになったのである。心情的にはクロロを奪還したいシズク。しかしクモの掟に背く事は同時にクロロを否定することに繋がると判断したシズクは、クラピカ討伐を引き止めるノブナガを気絶させ、「団員同士のマジ切れ禁止」と発言した。これは同時に、クモの掟に従ってクロロの命より、団長命令であるクラピカ討伐に向かうフィンクスに賛同した形でもある。クロロとクモの掟を信頼するシズクの複雑な心境が現れたシーンである。
「お掃除 完了!!」
幻影旅団の出身地である流星街に拠点を設けた、第一級隔離指定生物であるキメラアントの師団長ザザンの討伐に乗り出したシズクと旅団メンバー。シズクはザザン率いる蜘蛛型の兵隊蟻・パイクと遭遇し、戦闘を開始した。パイクの糸は強度が高く、一度でも捕まれば致命的であると判断したシズクは、防戦一方を余儀なくされていた。その間、シズクは何とか隙を作らせようと戦略を練っていたが、パイクの縄状の糸攻撃「愛の放射線(ラブシャワー)」によって捕らえられてしまう。万事休すと思われたが、シズクは「デメちゃん」を糸の隙間から具現化し、素肌を傷つけないよう服を犠牲にして脱出した。脱出時、シズクはパイクに打撃を与えるが、致命傷には至らなかった。服を脱いだ今、シズクがパイクの縄状の糸から脱出する術は絶たれた。シズクの「デメちゃん」による打撃攻撃も近寄らなければ機能しない。遠距離からの戦闘を強いられ、勝ち目が薄いように思われたシズクだが、「デメちゃん」の吸引能力を活かし、パイクの傷口から血を吸い込んだ。出血過多となったパイクがその場に倒れると同時に、シズクは「デメちゃん」を肩にかけ「お掃除 完了!!」と言い放った。掃除機型の念能力という「デメちゃん」の個性が活かされたシズクの決め台詞である。また普段、シズクの「デメちゃん」の吸引能力は、主に財宝の強奪や証拠隠滅等、戦闘以外の用途に用いられることが多い。従ってこのシーンは「デメちゃん」という念能力の特性が、シズクの分析力と相まって最大限発揮された瞬間である。
シズク=ムラサキの裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
シズクが読んでいる本
シズクはアジトで読書をしている描写が多く見られる。シズクは、本の中でも特に漫画が好みであると考えられるが、この読書という趣味自体、本好きであるクロロから影響を受けている可能性が高い。12巻108話で「エキマエハナヨメ」とハンター文字で書かれた本を手にしている。この本は、その奇抜な作風から、奇想漫画家として知られる駕籠真太郎の作品「駅前花嫁」ではないかと思われる。「駅前花嫁」の発刊時期は2000年12月。そして「ハンターハンター」12巻は2001年7月と近い時期に発刊されている為、作者が遊び心で自身の作品に取り入れた可能性がある。またシズクは、カキン国の王子や各界の要人等を乗せて暗黒大陸へと向かう「B・W号(ブラックホエール号)」の船内で、クロロに対し「団長の本ってデスノートみたいですね」と話している。
16巻の空きページの意味
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