ヴァン・ホーエンハイム(鋼の錬金術師)の徹底解説・考察まとめ

ヴァン・ホーエンハイムとは、荒川弘氏による漫画『鋼の錬金術師』の登場人物の一人であり、主人公エドワードとアルフォンスの父親。
古代文明クセルクセス王国の元奴隷。自身の血から生まれたホムンクルスに知識を与えられ、錬金術師となる。しかし、ホムンクルスの企みで望まぬ不老不死の体とされ、故郷も滅ぼされた。失意から放浪生活を過ごし、リゼンブールで出会ったトリシャという女性と結婚。”家族と共に老いて死にたい”という願いから普通の人間に戻る研究を始めるが、ホムンクルスの企みに気づくと、阻止するため旅に出る。

プライドの一件の後、ホーエンハイムは、リオールに留まった。
ロゼの手伝いや、資材運搬の手伝いを行った。

そんなある日、リオールの暴動を聞きつけたアルは、ウィンリィを伴いリオールを訪れた。
ロゼの元気な姿に安堵するアルの前に鍋を洗い終えたホーエンハイムが、「他に仕事は…」とエプロン姿で現れる。
天然発言に軽く怒られた後、ピナコからアルの身体の事を聞いた事を話し、しばらく沈黙の上、他の人の呼び掛けに応えてその場を後にする。
久しぶりの親子の再会に、他の人から「放っておいていいのか?」と尋ねられるが、「何年も置いて家を出て行ってしまったから、何を話せばいいか」と苦笑いを浮かべた。
だが、後からやってきたアルから「ボクも働く!」と普通に話しかけてくれたことに、小さく安堵の笑みを浮かべた。

「地下トンネル?」
アルからこの町に来た理由を聞いたホーエンハイムは、話が公に話す内容ではないことに気づき、アルを連れて人気の無い路地裏へと向かった。
その時、息子たちもまたホムンクルスの企む国土錬成陣の発動を防ぐために動いていることを聞いたホーエンハイム。
そして、セントラルの地下で自分とそっくりな男と会った事も打ち明けられ、アルから
「父さんと無関係とは思えない。その男が何者か知っているんじゃないかって…父さん会ったら聞こうと思ってた」と言われる。
それを聞いたホーエンハイムは、「いいのか? 俺があっち側の人間だったらどうする?」と鎌をかけて尋ねた。
その問いかけに言い澱むアルの様子に、こんな父親でも信じてくれていることを知ったホーエンハイムは、息子たちに全てを打ち明ける決意を決め、語り出す。
「話せば長くなる。エドワードにも聞いてもらいたんだが」そう言うホーエンハイムにアルは今エドが行方不明であることを聞かされる。

最終決戦に向けて

ホーエンハイムの過去を聞いたアルは暫く呆然としていた。
ホーエンハイムの呼びかけに、アルは「数十年ぶりに会った父親からそんな告白されて納得している奴がいたら頭がどうかしていると思うよ」と答えたため、ホーエンハイムは「だよなぁ」と重いため息をつく。

しかし、アルが頭を押さえながら、
「だけど、どうやらボクはその"頭がどうかしている奴"みたいだ」と答えたため、ホーエンハイムは「受け入れるのが早いな」と驚く。自分がこんな身体だからだと答えるアルは、「死なないってどんな感じ?」と尋ねられ、ホーエンハイムは色々便利だけどと口にしてから、「友達が先に逝くのは嫌だな」と率直に答える。それを聞き、アルも「ボクは夜に一人だけで起きているのは嫌だな」という。こうしてお互いが特殊な身の上となった二人は笑みを浮かべ、アルは納得いったと、これまで抱いていた疑問などを打ち明けた、ホーエンハイムもアルの質問一つ一つに答えていく(その中、母親との馴初めも語り、アルを呆れさせた)。また、”賢者の石から生まれた二人(アルとエド)は人間であるか”という問いにホーエンハイムは、「大丈夫。あくまで俺と言う人間を核にした賢者の石だから」と答えた。

話はホムンクルスへと広がったため、アルは自分たちが調べてきたこれまでを打ち明けた。アルが取り出したメモを見て、ホーエンハイムはよくここまで調べたなと感心していると、アルが地下のトンネルを破壊したほうがいいと提案し、ホーエンハイムは「やめておけ」と答えた。
ホーエンハイムは、地下の出来事と既に錬成陣は完成しているかもしれないと話すと、アルは焦り出した。しかし、ホーエンハイムはまだ猶予があると答え、まだピンと来ていないアルに、ホーエンハイムは「下ばかり見てないで上を見上げろ。そうすれば見えてくるものがある」という。

空を仰ぎ見るアルが「太陽神レト?」と呟くと、ホーエンハイムは「あいつはその”来るべき日”を待っている」と答え、”約束の日(皆既日食)”というキーワードが、イズミ夫妻へと伝えられる。
そして、この二人のキーワードがイズミ夫妻から物語の主要メンバーへと伝言ゲームの如く伝わっていく(エドは例外で、ホムンクルス”グリード”と身体を共有しているリンから伝えられる)。

最終決戦

トリシャの遺言

"約束の日"前日、エドがオートメイルの整備のため、リゼンブールを訪れた時、ウィンリィからリオールの現状、アルの動向、そしてホーエンハイムがセントラルのスラム街カナマで待っていることを聞かされる。
話を聞いたエドは、グリード、ハインケル(元敵のセントラルの軍人)、ダリウス(同じく敵だった軍人)を伴いカナマに向かった。

カナマに到着したエドは、ホーエンハイムからこれまでの経緯を聞き、絶句した。
頭を抱えるエドにホーエンハイムは、「おまえが欲しがっていた賢者の石だ」と自らを指差し、「使うか?」と尋ねた。
しかし、「関係ない人の命だぞ。自分のせいで身体を無くしたオレ達が使っていいわけないだろ」と答えエドに、ホーエンハイムは「そう言える息子でよかった」と微笑む。そして、「あいつの野望を阻止するのを手伝ってくれないか」とホーエンハイムが話すと、エドは憎まれ口を叩きつつも不器用に共闘を承諾したため、「理由はどうであれ、一緒に戦ってくれるんだな」と微笑んだ。

「話はここまでだ」と解散を告げたホーエンハイムだが、踵を返そうとしたエドが、「そういや、ピナコばっちゃんから母さんの遺言をーーー頼まれてた」と言った後、「約束守れなくてごめん。先に逝く」とトリシャの遺言を伝えた。それを聞いた直後、ホーエンハイムはボロボロ泣き出し、父親の突然の号泣にエドは狼狽。「気色悪い」と憎まれ口を口にする。「すまん」と必死に謝りつつ、涙が止まらないホーエンハイムは、「ちゃんと伝えたからな」と脱兎の如く走り出すエドを見送り、焚火の前に腰を下ろした。
「『先に逝ってる』か。ーー後から俺が来ると信じてくれてるんだ」そう呟き項垂れるホーエンハイムは、馳せる火を眺めながら「もうすぐだ。トリシャ」と呟く。

ホムンクルスの強襲とアルの決意

ホーエンハイムの話を聞き終えたエド達は、食事を済ませ、これからの事を話し合っていた。そんな時、計画のため、エドとアルを攫いに来たプライドとグラトニー(ホムンクルスの一人でぽっちゃりとした体形が特徴)が現れた。更に、プライドの能力(自分の影を動かし、人を操る能力)によりアルを傀儡にされていることを知り、エドは光源を絶つことでその能力を封じることに成功。その後、応援にやってきたフーとランファンの協力で閃光弾の明かりで影を吹き飛ばし、アルをプライドの支配から救い出した。
アルを奪還され、リン達シンの戦士たちの「気を読む力」によって奇襲も通じなくなり、自身の不利を悟ったプライドは、グラトニーを殺してその能力と賢者の石を吸収。傷を癒した上にさらなる力を手に入れる。エド達は窮地に追いやられることとなった。

そんな中、戦線から離れた場所でアルはホーエンハイムの呼びかけに目を覚ました。自分の現状に困惑しつつ、アルはプライドに襲われたことを思い出し、その時の事を「くそぅ…魂に干渉されたみたいで気持ち悪かったな…」と呟く。ホーエンハイムは「奴らは俺の分身のそのまま分身みたいなものだからな。俺の血筋であるアルの血印に干渉しやすいのかもしれない」と評し、考え込む。戦線を脱したフーとハインケルがやってきて、戦況を話して聞かせた。それを聞いたアルは、自身が敵に捕まった事が引き金となった事を悟り、ホーエンハイムに「父さんはやり手の錬金術師なんでしょ?」と尋ねた。ホーエンハイムは「…あぁ、ハンパ無いぞ」と答え、それを聞いたアルは、「父さんの腕前を見込んで提案がある」とある作戦を話し始めた。その作戦とは、自分がプライドの注意を惹きつけるその隙に自分共々プライドを押え込んでほしいという計画であった(後に計画を知ったエドに、ホーエンハイムは「自分が一番適任だ」と、身代わり役をかって出たことを明かした)。

アルの計画を聞いたホーエンハイムは、自分も出れば、プライドは自分を迎え撃とうと力を集中させるだろうと考え、エド達の元に向かった。
計画通り、ホーエンハイムを警戒したプライドは、影を自分の近くに集め、臨戦態勢を整え始め、ホーエンハイムも「もう少し」と歩を進めた。その時、背後からプライドを捕まえようと飛び出したアルが、逆にプライドに捕まった。「つまらない作戦ですね」と自分の勝利と作戦を嘲笑うプライドを見て、ホーエンハイムは、「俺の息子をバカにするな」と怒りと共に山のような巨大な地面を動かし、プライドをアル諸共巨大な球体に閉じ込めた。プライドは、必死に影を伸ばし脱出を試みるが、アルに羽交い締めされ、やぶれかぶれ放った影の刃も、ホーエンハイムの眼前スレスレで球体の裂け目に阻まれ霧散した(この時、周りが喝采している中、内心ビビったと呟いている)。

全てが片付いた後、エドは激怒し、ホーエンハイムに詰めかかった。しかし、ホーエンハイムは、これが「アルの提案」であることを告げ、今のプライドは倒すのは難しい事、抑え込み対策を立てる時間が稼ぐべきだと言われたことを伝えた。それでも納得いかないエドは、「なんでオレに相談無く…」と尋ねると、「兄さんにいったら絶対反対される」とアルに口止めたことやアルなりの考えであることを話して聞かせた。それを聞き押し黙ってしまったエドを残して、ホーエンハイムは周辺の消火活動を始め、夜も深けていった。

第三研究所潜入

夜が明け、スカー達(医者のマルコー、ハインケルと同じ元軍人のジェルソにザンバノ、元鉱山経営のロキ)と合流した後、セントラルを見ていたランファンがセントラルの街で煙が上がっていることを報せた。
それを聞いたエドは、マスタング大佐(エドの上司で物語の重要人物)の計画が動き出した事を知り、ホーエンハイムに「混乱に乗じて地下中心部を叩こう」と提案、ホーエンハイムも「一応手は打ってあるが、使わずに済むことに越したことがない」と了承。そして、重症のハインケル、マルコー、ロキを残し、一行はセントラルに向かった。
ちなみに、この大佐の計画とは、国の上層部が私利私欲のため、ホムンクルスの傀儡となっていることを知った大佐、アームストロング少将(ブリッグスの上官)、少佐(少将の弟)、グラマン中将が起こしたクーデターのことである。

最初、ホムンクルス達が出入口として利用している廃墟に向かうが、そこは軍の集合場所となっていたため、断念。
「第三研究所だ!以前、アルと大佐が侵入した…」と以前アルがそう話したことを思い出したエドがそう発すると、一行は軍第三研究所に向かい、見張りをエドが騙し討ちでタコ殴りにして、気絶させた隙を通り抜けた(それを見たホーエンハイムは「おまえ。ひでぇな」と呆れている)。
そして、地下の分かれ道に辿り着いた際、エドが、「二手に別れるか?」と呟く。ホーエンハイムは「だな。俺はこっち。エドワードとスカーはあっち」と話すと、エドは激高。それに対してホーエンハイムは「だって、力配分で言ったらこうだろ。それにあいつが錬金術封じの技を使った時にお前は無力だけど、スカーは使えたんだろう?」と諭され、エドは固まった。
更に付け加えるように、「俺は規格外だから、一人で大丈夫だ」と言った後、「ボディーガードを一人つけてもらおうかな」とランファンに声をかけた。別れ際、ザンバノから「本当に二人だけで大丈夫か?」と問われ、「おっさんは、若い娘さんとと一緒の方が嬉しいの」と言葉を残し、周囲を呆れさせた。
しかし、これはランファンがリン捜索に行けるようにするためで、全員と離れた後、「行きなさい。我々の事は気にするな。大事な人なんだろ?」と彼女の背中を後押しし、彼女をリン捜索に向かわせた。そして、彼女と別れたホーエンハイムは、その足で”お父様”の元に向かった。

因縁の再会

ホーエンハイム来訪を知った”お父様”は、「…一人か。あの兄弟と一緒に来るかと思った」と呟いた。しかし、ホーエンハイムは「ガキを叱るのに何人もいらないだろうーーー」と答え、”お父様”の前に姿を現した。
”お父様”と対峙したホーエンハイムは、その姿を見て、「つまらない奴になったな」と呟き、「昔はもっと感情豊かだったのに」と話す。それから、ホムンクルスを生み出した訳やそのために感情を切り離した訳を尋ねた。"お父様"は、「完全な存在になりたいのだ」と言い、ホーエンハイムに攻撃。それを避けながら更に質問を続けたホーエンハイムは、「本当は人間のような家庭が欲しかったのでは?」と問いかけた。しかし、その質問の直後、"お父様"はホーエンハイムの背後に回り込んで背中を貫くと、「賢者の石をもらいうける」と言い、石の吸収を始めた。しかし、違和感を感じた"お父様"は、腕を引っこ抜いた。そして、それを表情を見ていたホーエンハイムは「やっと表情を変わったな」と呟き、自らの手を押つつ、"お父様"も「…何をした」と問いかけた。すると、ホーエンハイムは、「おまえがしなかったことをしただけさ」と答え、「感情を捨てたおまえが俺達に簡単に勝てると思うなよ」と言葉を続けた。

ホーエンハイムが、石の魂一人一人と協力関係にあることを話すと、"お父様"は、「賢者の石が個々の意志を持って、協力しているだと?ただのエネルギー体が?」と問いかけた。「ありえんと思うか?」と言った後、ホーエンハイムは「たしかに荒ぶる魂一人一人を相手にするのは気が狂いそうになったよ。だが、こいつらと対話する時間はたっぷりあった。おまえのくれた死ねない身体のおかげでな」と自らを指し示し、「俺の中にいる五十三万六千三百二十九人全員と対話を終えている!」と告げた。
ホーエンハイムが「俺達の力でその容れ物壊させてもらうぞ!!」と言うと、それがトリガーとなって"お父様"の身体は内側から巨大な針に貫かれ、次第に全身を無数の針によって貫かれた。その姿を前にホーエンハイムは、「おまえが見下した者達の想いを知れ」と告げた。

しかし、次の瞬間、黒い物体が”お父様”の口から吐き出されると、容れ物を吸い込み、「見下しているのはそちらのほうではないのか。ホーエンハイム。進歩しているのが自分たちだけだと思っている!」と告げ、天井に巨大な目が出現した(後に彼が国土錬成陣を発動させた時、本体が体長数十メートルもある巨体である事から本体がその部屋全体を覆う巨体であることが示唆される)。そして、ホーエンハイムは、その圧倒的な力で捕らえられてしまう。

アメストリスの国土錬成陣発動

ホーエンハイムが敗けたその頃、上層ではアメストリス国軍の最高指導者キング・ブラッドレイを作ったと名乗る男(本名不明の金歯の医師)が計画の第一段階といい、転移の錬成陣(正確には、以前エドがグラトニーの体内から脱出した疑似真理の扉)を発動させた。これにより、エド、アル、イズミは”お父様”の元に送られることとなる。

訪れた三人を見て、”お父様”が「一人足りんな。あとひとりは今作っているところか?」と呟くと、捕らえられたホーエンハイムを見つけたエドは声をかけた。すると、気づいたホーエンハイムは、エドとアルがここにいることを嘆きつつ、一緒にいるイズミに向かい「こんな情けない姿ですまないね」と呟く。困惑しているイズミは、「いやいや、どうなってんのよ」と尋ねると、”お父様”が代わりに身動きを封じた経緯を簡潔に話す。エドは。”お父様”の姿について尋ねると、ホーエンハイムがこれが本体であることを告げ、邪魔と判断された”お父様”により体内の奥に追いやられる。
その後、プライドとラース(キング・ブラッドレイの別称)により、無理やり人体錬成をさせられたマスタング大佐(代償として視力を失う)と意識を取り戻したアル。そして、部屋の天井をこじ開けてやってきたメイが加わり、なんとか脱出しようと奮闘するも、”お父様”から「逃げられんよ。おまえ達はすでに私の腹の中だ」と告げられ、時間だけが過ぎていった。

そして、地上では日食が開始すると、「時は来た!!」と”叫んだお父様”により人柱を縛り上げられ、自分の周りに五芒星となるよう放り出した。ホーエンハイムは、最後のあがきをするも、届く前に国土錬成陣が発動。”お父様”は、この国土錬成陣の意味について語り、「この力をもってこの惑星の扉を開ける」と告げた。すると、空が割れ、現れた巨大な目に向かい、巨大な”お父様”の本体が姿を現す。そして、空の裂け目に向かって、「もう貴様に縛られ続ける私ではない…地に引きずり降ろし我が身の一部としてくれよう」と叫ぶと、エド達の前に、若々しい青年の姿として表れた。ホーエンハイムが「やりやがった」と呟くと、その青年は「あぁ、成功だ。神も人もすべて私の中だ。この国の人間にはそのエネルギーになってもらった。協力、感謝する」と告げた。

反撃ののろし(1)

別人となった”お父様”が、部屋中央の玉座に腰を下ろすと、メイが「アメストリスの国民を賢者の石にして、神を抑え込むのに、使っているですって?」と呟いた。イズミが「いったい何人犠牲にしたんだい」と呟き、マスタングが「この国の人口は約5000万人だ」と答えた、全員が絶句する。

”お父様”は、「おまえ達の役目は終わった」と言うと、ホーエンハイムは、皆を自分の元に集まるよう促した。そして、錬金術を封じを発動させた”お父様”が、「さらばだ人柱諸君」と言うと頭上から巨大な雷が落ち、ホーエンハイムを襲う。
ホーエンハイムはそれを受け止め、「全員、俺のそばを離れるなよ」と話すと、”お父様”は更に出力を上げた。頼む、力を貸してくれと、必死に踏ん張るホーエンハイムを「たかが50万人分の賢者の石で頑張る」と見下す”お父様”は、更に下からの追撃を繰り出した。しかし、メイが錬丹術の防御の陣を発動させ、「地面の防御はお任せください」と地面からの攻撃を防ぐ。業を煮やした”お父様”は、「あまりここを壊したくないのだが…」と言い手のひらに球体を作り始めた。
ホーエンハイムがそれに気づくと、”お父様”は「気づいたか。神を手に入れた私は今や、掌の上で疑似太陽を作る事も可能だ」と言い、生み出した火の玉を解き放とうとする。

その瞬間、突然、巨大な鼓動音が鳴り響き、”お父様”の異変に気付いたホーエンハイムが「気付いたか?さっきからずっと聞こえている心音に」と言ってから、魂と精神と肉体の繋がりについて話し始めた。
「…何をした。ホーエンハイム」話を聞いた”お父様”が、そう問いかけると、ホーエンハイムが「長い年月をかけて計算に計算を重ねこの日のために俺の中の賢者の石を各地に配置しておいたのさ」と答える。さらに、”お父様”から「ーーー錬成をするには円というファクターが無ければ力が発動せん」と言われると、ホーエンハイムは、「円ならあるさ。時が来れば勝手に発動するようになっている…空から降ってくるとびきりでかくてパワーのあるやつがな!!日食によって大地に落ちた月の影、本影だ!!」と言い、自分も同じ日食の力を利用していることを告げた。それを聞いた”お父様”は激高。「邪魔をするか。ホーエンハイム!!」と叫ぶと、ホーエンハイムも「そのために、ここに来たんだよ。ホムンクルス」と叫び、神とやらを手に入れた瞬間、逆転劇が始まっている事を告げ、”お父様”の身体に巨大な雷が落ちた。その力によりアメストリス人の魂で作られた賢者の石が破壊され、解き放たれた魂たちは健全な肉体へと帰っていった。
「元から持っていたクセルクセス人の魂だけではそのとてつもない”神”とやらを抑え込んでいられまい」とホーエンハイムが言うと、力の解放は危険と判断した”お父様”によって手のひらの玉は握りつぶされ、攻撃も止んだ。

反撃ののろし(2)

攻撃も収まった瞬間、ホーエンハイムは、その場にしゃがみ込んだ。
苦しそうにする”お父様”の姿にホーエンハイムは、「どうだ。今はーーその身体の内に保ち続けるだけで精一杯なのではないか?」と尋ねた。”お父様”は「資源はまだいくらでもある。またーー作れば良いーー一億でも、十億でも」と言うと、邪魔となったホーエンハイム達を消そうと天気を操り、巨大な竜巻を生み出した。各々がその光景に驚いている中、正面からの攻撃に気づいたメイの呼びかけに咄嗟に手を伸ばしたホーエンハイムは、その攻撃を受け止めた。しかし、強力な攻撃にホーエンハイムは「くそ、相殺が間に合わん」と徐々に後退し始める。メイが「踏ん張ってください。おじさマ!!」と激励するが、敵は更に出力を上げ、ホーエンハイムを追い詰めていく。「やられた…押し返せない…」とホーエンハイムが思った瞬間、エドとアルが背中を押し、「父さん。頑張って!」「気ぃ抜くんじゃねぇ」と叫び声をあげた。息子たちの声援にニヤッと笑みがこぼれたホーエンハイムは、「まいったね。ボンクラ親父だけど、いいとこ見せたくなっちまうなぁ!!」とさらに出力を上げて迎え撃つことが出来た。しかし、そんな姿にアルが「早くしないと父さんの中の賢者の石が尽きる」と不安を口にすると、エドは「まだなのか。スカー!!!」と叫び声をあげた。

その頃、上ではスカーとラースによる激闘が繰り広げていた。簡潔に言うと、紙一重の差で何とか勝利を掴んだスカーは、遅れてきたランファンに肩を借り、部屋の中央へと向かった。そして、彼の兄の研究により知ったホムンクルスの錬金術封じを消すため、錬丹術で構築した新たな国土錬成陣を発動させた。実は、アメストリスの錬金術は、ホムンクルスが各地に配置した賢者の石により制御されたまがい物であり、意図的に力をセーブさせられるように構築されていた(スカーの説明によると)。その事に気づいたスカーの兄は、生前に“錬丹術で賢者の石を無効化する国土錬成陣”を開発していた。それをスカーと同じイシュバール人の仲間たちにより各地に施し、中心地点であるこの場所でスカーが腕に彫った刺青により発動させることで、賢者の石による制御を中和することに成功。

その変化に気づいたメイ、ホーエンハイムが叫ぶと、エドとアルは術を発動させ、ホムンクルス達を強襲。部屋がボロボロになったその場に佇む”お父様”を見て、エドが「ざまぁみやがれ、えらっそーにふんぞり返ってた椅子が粉々だ。好き放題やってくれやがったな。この野郎。クソ真理と一緒にぶっとばす!!!」と拳を振り上げると、反撃の火蓋が切って落とされることとなる。

父の背中

ホムンクルスの制御から解き放たれ、本来の力が予想以上に強力な事に軽く驚くエド達だったが、敵に傷一つつけることが出来ず、その力の差にエドは「こっちが強くなっても焼け石に水状態じゃねぇか」と愚痴った。しかし、ホーエンハイムは「焼け石に水でもかまわん。ガンガン行け!!奴の身体は今”神”とやらを押え込むのに精一杯!はちきれ寸前の風船みたいなものだ。少しずつでイシの力を削り取っていけば、いつか奴の身体にも限界が来る」と叫び、エドを激励。エドにいつだよ、と尋ねられ、「わからん。わからんが防御はまかせろ」ととにかく攻撃を続けるよう促した。

しかし、しばらくすると”お父様”は天井に空いた穴へ向かって飛び上がり、その意図を理解したホーエンハイムは、「奴め。賢者の石を調達しに行ったな」と言うとその後を追い、地上に向かった。
地上に出ると、ちょうど”お父様”が地上で待機状態だったドルクマ兵を賢者の石に変えようと術を発動している場面に出くわしたため、ホーエンハイムは「これ以上はやらせんよ」とそれを未然に防ぎ、未だに人間を見下す”お父様”に「破壊しかもたらさぬ存在を神と呼べるのか?究極の存在にでもなったつもりだろうがどん詰まりなんだよ。おまえは」と告げる。すると、”お父様”は「そうかね?ならば人を産もう」と言い、生き人形(クセルクセスの人々)を体内から生み出し、放出した。
命を粗末に扱うその祖業に激高するホーエンハイム。その表情を見た”お父様”は、ニヤっと笑うと、巨大な光線を吐き出し、全てを吹き飛ばし、その事に気づけなかったホーエンハイムは、せめてイズミと後からやってきたエドの前に立ち、身を挺して二人を守った。
爆発に巻き込まれ、吹き飛ばされたエドは、一緒に倒れていたイズミを助け起こすとそこにはボロボロで目の前に立ちふさがる父の無残な姿だけが残されていた。
「おい、しっかりしろ」と近くによるエドを”お父様”が見下ろし、ホーエンハイムは彼方へと投げ飛ばされる。「ホーエンハイム!!」と叫ぶエドを「まずふたつ」と賢者の石に錬成しようとする”お父様”。
すると、「撃て」という掛け声と共にドルクマ兵の援護射撃により3人は窮地を一時脱出。「でもあいつ、これ位じゃビクともしないぞ!」とエドが教えると、更なる援助射撃が苛烈化。
遅れてやってきたマスタングとホークアイ中尉によるタッグ錬成、アームストロング少佐やランファンも攻撃に加わり、更に苛烈を極める猛攻についに素手で防御させるところに至り、それを見たホーエンハイムが「奴は限界だ。あいつはもう神とやらを押さえ込んでいられない」と叫んだ。
しかし、最後の足掻きで力を解放した”お父様”の衝撃波により全員が吹き飛ばされ、エドだけが近くの瓦礫に左腕挟まれた状態に身動きが取れないままとなった(この時、先ほどの攻撃で右手のオートメイルは大破している)。
「逃げろ。エドワード」とホーエンハイムが叫ぶ中、”お父様”は「エネルギー、よこせ」とじわりじわりとエドの元に歩み寄る。その瞬間、メイのクナイがエドの右腕の所に投げ込まれた。それは、アルがメイに頼んで投げ込まれた錬丹術の陣であった。アルの魂は、エドが自分の右腕を通行料として錬成していたため、その逆をすればエドの右腕が戻ると考えた結果である。これにより、エドは自分の右腕を取り戻すことに成功。両腕を取り戻したエドの猛攻が始まることとなった。

ようやく知った父の愛

右腕を取り戻したエドは”お父様”を倒すことに成功。力を失った”お父様”は、真理へと帰り消滅した(漫画では、エドに撃ち抜かれた穴に消えるのみだが、アニメ版では、最後「自由になりたかった。全てを知りたかった」と本当の想いを叫び、消えていった)。
戦いを終え、アルを失ったエドは悲しみに暮れていた。メイが泣きじゃくるのを見て、「おまえのせいじゃない。アルの判断だ」と慰める。
そこにリンが「エド!通行料ならある」とランファンが見つけた賢者の石を取り出し、これで「アルを取り戻せ」という。しかし、エドは、「オレ達の身体を取り戻すのに賢者の石は使わないとアルと約束した」と断り、別の方法が無いかと模索する。
その時、ホーエンハイムが、イズミの肩を借り、近づいていくと、「エドワード」と声をかけた。そして、エドに「俺の命を使って、アルフォンスを取り戻せ。ちょうどひとり分残ってる」と告げ、自分の命を使ってくれと頼む。それを聞いたエドは激高し、「バカ野郎…そんな事できる訳ないだろう!!オレ達兄弟が身体を無くしたのはオレ達のせいだ!!」と言い、「だいたいなんでてめぇが命を懸ける必要がある」と怒鳴りつける。すると、ホーエンハイムは目を伏せて「父親だからだよ」と答えた。
「必要とか理屈とかじゃないんだ。おまえ達が何より大事なんだ。幸せになってほしいんだ。二人ぼっちになって寂しくてトリシャを甦らせようとした。おまえ達の身体がそうなってしまったのは放ったらからしにしていた俺のせいでもある。すまなかった」と最後くらい父親らしい事をさせてくれと頼んだ。すると、エドから「バカ言ってんじゃねぇよ。クソ親父!!二度とそんなこと言うな。はったおすぞ!!」と怒鳴られ、「やっと親父と呼んでくれた」と満面の笑みを浮かべ、笑った。

こうして、エドはアルを助けに最後の錬成を行い、アルは無事助けられた。
戻ったアルに「おかえり」と手を差し出したホーエンハイムは、アルの「…あったかい」という言葉に胸をなで下ろし、その場を後にするのである。

アニメ版限定

アニメ版では、エド達の再会を話した後、アームストロング少佐と出会い、軽い挨拶をするシーンが追加となっている。

ホーエンハイムは、「息子たちがお世話になりました」と頭を下げた後、アームストロング少佐は「いえいえ、この国はあの子たちに救われました」と言われ、息子たちの成長、活躍を陰ながら応援してくれた大人たちの存在に涙を流し、リゼンブールに戻るシーンが追加されている。

Koala_Ishitsuka
Koala_Ishitsuka
@Koala_Ishitsuka

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鋼の錬金術師の錬金術・錬丹術・錬成陣まとめ

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『鋼の錬金術師』とは、荒川弘作の少年漫画、および、それを原作とするアニメなどのメディアミックス作品である。禁忌とされる人体錬成を試みた幼い錬金術師、エドワード・エルリックは、代償として自身の身体の一部と、弟アルフォンスの身体のすべてを奪われる。元の身体に戻るために「賢者の石」を追い求めるエドワードは、その裏に隠された「ホムンクルス」による国家的陰謀に巻き込まれていく。「錬金術」、「錬丹術」は、物質の構成を変えて別のものに作り変える技術であり、個々の術式に応じた「錬成陣」を使って術を発動させる。

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鋼の錬金術師(ハガレン)のホムンクルス・人造人間まとめ

鋼の錬金術師(ハガレン)のホムンクルス・人造人間まとめ

『鋼の錬金術師』とは、荒川弘による漫画、およびそれを原作としたアニメや映画などのメディアミックス作品。母親を亡くしたエルリック兄弟は、錬金術において最大の禁忌とされている「人体錬成」を行ってしまう。それにより、エドワードは右手と左足をなくし、アルフォンスは体をなくして魂だけの存在になった。エルリック兄弟は、体を取り戻すため「賢者の石」を求める。エドワードたちの前に立ちはだかるのは、賢者の石により作られた人造人間がホムンクルスである。彼らはある目的を達成するために、歴史の裏で暗躍している。

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衝撃の死を遂げ、読者や視聴者を驚かせたキャラクターまとめ

衝撃の死を遂げ、読者や視聴者を驚かせたキャラクターまとめ

アニメ、漫画の中でも安易な展開を避けたいがために死んでしまうキャラクターは星の数ほどいます。しかしそういう作品はキャラクターを殺すことで逆に安易な展開になってしまうものもあります。 そんな中でも、悲惨だったり、予想だにできない衝撃の死を遂げたキャラクターをまとめました。

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鋼の錬金術師(ハガレン)の名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ

鋼の錬金術師(ハガレン)の名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ

『鋼の錬金術師』は『月刊少年ガンガン』で連載されていた荒川弘が描くファンタジー漫画。兄エドワードと弟アルフォンスのエルリック兄弟が自身の体を取り戻す為、各地の旅をする物語である。出会う仲間や対峙する敵など、魅力あふれるキャラクターたちが個性あるセリフを残している。

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ロイ・マスタング(鋼の錬金術師)の徹底解説・考察まとめ

ロイ・マスタング(鋼の錬金術師)の徹底解説・考察まとめ

ロイ・マスタングとは『鋼の錬金術師』に登場するキャラクターで、作中では「焔の錬金術師」の名で知られている。軍に所属しており階級は大佐。主人公の過去を知る数少ないキャラクターの1人であり様々な面で手助けをしている。普段は仕事をサボって女性と長電話したり主人公を揶揄ったりしているが、自身が過去に経験したことをきっかけに強い意志・信念を持ち国のトップの座に就かんとしている。

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キング・ブラッドレイ(鋼の錬金術師)の徹底解説・考察まとめ

キング・ブラッドレイ(鋼の錬金術師)の徹底解説・考察まとめ

キング・ブラッドレイとは『鋼の錬金術師』の登場人物で、アメストリス軍の最高責任者(大総統)である。戦闘能力が非常に高く、数々の戦場で功績を残し、その地位へとのし上がった。しかし、その正体は「お父様」の計画により造られた人造人間(ホムンクルス)であり、ラストやエンヴィーなどの他のホムンクルスたちと共にその計画を進めていた「憤怒のラース」である。正体が明かされてからは、計画の邪魔になる者や、立ちはだかる者たちと対峙しながら、国を動かして計画を進めていく。

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イズミ・カーティス(鋼の錬金術師)の徹底解説・考察まとめ

イズミ・カーティス(鋼の錬金術師)の徹底解説・考察まとめ

イズミ・カーティスとは『鋼の錬金術師』に登場する錬金術師で、エドワード・エルリックとアルフォンス・エルリックに錬金術を教えた師匠。流産の経験があり、エルリック兄弟と同じく人体錬成という禁忌を犯している。錬成陣なしで錬成ができ、格闘技にも長けている。一方、人体錬成の影響で内臓をいくつか損傷しており、本来は屈強な体力の持ち主だが病弱になっている。アニメ1期のホムンクルス・ラースはこの時誕生したとされている。原作およびアニメ2期においては国土錬成陣発動に必要な「人柱」の一人である。

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グリード(鋼の錬金術師)の徹底解説・考察まとめ

グリード(鋼の錬金術師)の徹底解説・考察まとめ

グリードとは『鋼の錬金術師』に登場するホムンクルスであり、「強欲」の感情をもっている。ホムンクルスの創造主である”お父様”から離れて活動していたが、キング・ブラッドレイことホムンクルスのラースに捕獲され、”お父様”によって一度存在を抹消された。物語の中盤、”お父様”の手により、東の大国シンの皇子リン・ヤオの身体を乗っ取る形で復活。己の求めるものも追いかけつつ、リンと協力しながら”お父様”の野望が叶う「約束の日」に向けて動き出す。

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リン・ヤオ(鋼の錬金術師)の徹底解説・考察まとめ

リン・ヤオ(鋼の錬金術師)の徹底解説・考察まとめ

リン・ヤオとは『鋼の錬金術師』に登場するキャラクターで、物語の舞台であるアメストリスの東側にある大国・シンの第12皇子。次期皇帝争いで優位になるべく、臣下のランファン、フーを連れて伝説の賢者の石を求めてアメストリスに入国した。主人公のエルリック兄弟、国家錬金術師のロイ・マスタングらと協力する中、アメストリス国内で暗躍するホムンクルスと遭遇。その内の1体であるグリードに取り込まれるも自我を保ち、利害の一致や相互理解を経て共闘。ホムンクルスの黒幕である「お父様」の野望を阻止するために活躍した。

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アルフォンス・エルリック(鋼の錬金術師)の徹底解説・考察まとめ

アルフォンス・エルリック(鋼の錬金術師)の徹底解説・考察まとめ

アルフォンス・エルリックとは『鋼の錬金術師』に登場するキャラクターで、主人公エドワード・エルリックの弟である。 母親を幼少期に亡くしており、母に会いたいという気持ちからエドワードと共に人体錬成を行うも失敗し、体を全て失ってしまう。だがエドワードがもう1度人体錬成魂を行い、魂を鎧に定着させることで一命をとりとめる。 その後は体を取り戻すため賢者の石を求め、エドワードと共に各地を旅している。

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ウィンリィ・ロックベル(鋼の錬金術師)の徹底解説・考察まとめ

ウィンリィ・ロックベル(鋼の錬金術師)の徹底解説・考察まとめ

ウィンリィ・ロックベルとは『鋼の錬金術師』のヒロインで、根っからの機械オタクな機械鎧(オートメイル)技師。男勝りの度胸と女性らしい繊細さを併せ持つ少女。主人公エルリック兄弟の幼馴染で、過酷な運命に挑む彼らの支えとなるべく、優秀な技師を目指している。幼い頃に外科医だった両親を戦争で亡くしたことで、残された家族を何よりも大切に想うようになり、兄弟を時には優しく時には叱咤しながら見守っている。物語の裏で暗躍する人造人間達に“エルリック兄弟への人質”として目を付けられ、国家規模の陰謀に巻き込まれていく。

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リザ・ホークアイ(鋼の錬金術師)の徹底解説・考察まとめ

リザ・ホークアイ(鋼の錬金術師)の徹底解説・考察まとめ

リザ・ホークアイとは『鋼の錬金術師』に登場するキャラクターでロイ・マスタング大佐の腹心の部下である。銃火器の扱いに長けており、拳銃から狙撃ライフル、ショットガンなど様々なものを使いこなしている。また狙撃精度の高さから「鷹の眼」という異名を持っている。時に優しく時に厳しくエルリック兄弟やロイ・マスタングに接し手助けをしている。

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ピナコ・ロックベル(鋼の錬金術師)の徹底解説・考察まとめ

ピナコ・ロックベル(鋼の錬金術師)の徹底解説・考察まとめ

ピナコ・ロックベルとは、『鋼の錬金術師』の登場人物で、主人公エルリック兄弟にとっては親代わりでもあるベテランの機械鎧(オートメイル)技師。 エルリック兄弟の実父であるヴァン・ホーエンハイムとは長い付き合いで、トリシャ・エルリックとの仲を取り持つなど家族同然の交流を重ねる。そのホーエンハイムが旅立った後、病で死去したトリシャの代わりに、自身の孫娘のウィンリィ・ロックベルともどもエルリック兄弟を育て上げる。エルリック兄弟やウィンリィの旅に同行することはなかったが、故郷から彼らを見守り続けた。

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マース・ヒューズ(鋼の錬金術師)の徹底解説・考察まとめ

マース・ヒューズ(鋼の錬金術師)の徹底解説・考察まとめ

マース・ヒューズとは『鋼の錬金術師』に登場するキャラクターで、様々な場面で主人公のエドワード・エルリックやアルフォンス・エルリックを手助けしている。 軍に所属しており階級は中佐。普段は妻や娘を溺愛しており、どこであろうと構わず写真を見せ自慢するほどの愛妻家。作中に登場するロイ・マスタングとは親友であり戦友でもある。また本人はデスクワークを得意としているが、過去にはイシュヴァール殲滅戦という戦争の最前線を戦い、生き抜いている。

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ティム・マルコー(鋼の錬金術師)の徹底解説・考察まとめ

ティム・マルコー(鋼の錬金術師)の徹底解説・考察まとめ

ティム・マルコーとは、荒川弘の漫画『鋼の錬金術師』に登場する賢者の石の研究の第一人者で、生体錬成を得意とする錬金術師。しかし人間の魂を材料とする賢者の石を生成する為の実験はほとんどが人体実験であり、それを重ねる精神的苦痛に耐えかねて軍を脱走、東部の田舎町にて身分を偽り身を隠していた。気弱で受け身な性格で、強く言われると断れない。本来は思いやりのある優しい性格で、穏やかな人物。

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フー(鋼の錬金術師)の徹底解説・考察まとめ

フー(鋼の錬金術師)の徹底解説・考察まとめ

フーとは、『鋼の錬金術師』に登場するリン・ヤオの護衛を務める老武人である。主であるシン国第十二皇子のリンと、孫娘でありフーと同じく護衛であるランファンの3人で、不老不死を求めアメストリスへやって来た。ヤオ家に代々使える家系であり、主であるリンに強い忠誠心を持つ。白髪白髭の老人でありながら俊敏に動き、シン式の特殊な体術を用いる。リンやランファンと同様にホムンクルスの気を読むことができる。「シンの人間は盟約は必ず守る」という発言などから分かるように義理堅い性格である。

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ランファン(鋼の錬金術師)の徹底解説・考察まとめ

ランファン(鋼の錬金術師)の徹底解説・考察まとめ

ランファンとは『鋼の錬金術師』に登場するキャラクターで、リン・ヤオの護衛を務める少女である。シン国第十二皇子のリンを主とし、祖父であるフーとの3人で不老不死の法を求めアメストリスへやって来た。黒装束に面という隠密のような出で立ちで、髪型はお団子ヘアー。ヤオ家に代々仕える家系であり、リンに強い忠誠心を持つ。普段は冷静沈着な性格だが、素顔を見られると赤面したり、主が侮辱されると我を忘れるほど激高したりするギャップも併せ持つ。戦闘での特長はシン式の特殊な体術とホムンクルスの気を読む能力である。

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実写化して失敗したor失敗しそうなアニメ・漫画まとめ

実写化して失敗したor失敗しそうなアニメ・漫画まとめ

アニメ・漫画の実写化というと、どうしてでしょう?なにか嫌な予感しかしないのは…。しかしそれでも、いつかはと、人はアニメ・漫画の実写化で爆発的な人気を出そうとしているのです。諦めていないのです。けれども結局は、「人は過ちを繰り返す」とは言ったものですね。今回はそんな実写化して完全に爆死(不評・批評)の嵐にあった作品と、その予定作をまとめました。

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シチュエーション別!ぐっとくる漫画の名言【前向きになりたい時】

シチュエーション別!ぐっとくる漫画の名言【前向きになりたい時】

大人から子どもまで、みんな大好きな漫画。漫画を読むことでいろんなものを吸収したり、人生に影響を受けた人も多いのではないでしょうか?今回は、「前向きになりたい時に背中を押してくれる名台詞」を集めてみました。ここにあなたの背中を押してくれる、素敵なことばがあるかもしれません!

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鋼の錬金術師オープニングテーマソングのご紹介。

鋼の錬金術師オープニングテーマソングのご紹介。

荒川弘先生の大人気作鋼の錬金術師。2017年に実写化が決まり、衰えない人気の高さを証明しています。物語の面白さと完成度の高さはもちろんなんですが、アニメのオープニングテーマソングとアニメの世界観のマッチングは素晴らしいものがあります。名だたるアーティストの楽曲が使われております。ここではテーマソングとそのアーティストをご紹介したいと思います。

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『鋼の錬金術師』にまつわる都市伝説まとめ!エドの名前の由来などを紹介【ハガレン】

『鋼の錬金術師』にまつわる都市伝説まとめ!エドの名前の由来などを紹介【ハガレン】

人気作『鋼の錬金術師』にまつわる都市伝説をまとめました。漫画連載中は妊娠中・出産後にも関わらず、一度も休載することが無かったという作者に関するエピソードや、エドの名前の由来や背が低い理由といった、登場人物・キャラクターに関する噂などを掲載。ハガレンファン必読の情報をたっぷり紹介していきます。

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『鋼の錬金術師』の壁紙用画像まとめ!エルリック兄弟の素敵なイラスト多数!【ハガレン】

『鋼の錬金術師』の壁紙用画像まとめ!エルリック兄弟の素敵なイラスト多数!【ハガレン】

『鋼の錬金術師』の壁紙用画像をまとめてみました。主人公のエドワード・エルリックと、弟のアルフォンス・エルリックのイラストがメインですが、ロイ・マスタングやエンヴィーのソロショットも揃えています。カッコいい場面・シーンはもちろん、可愛らしい日常風景などもあるのでぜひチェックしてみてください。

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『鋼の錬金術師』の魅力をまとめてみた!ファンタジー少年漫画の傑作!【ハガレン】

『鋼の錬金術師』の魅力をまとめてみた!ファンタジー少年漫画の傑作!【ハガレン】

ここでは荒川弘が手掛けたファンタジー少年漫画の傑作、『鋼の錬金術師』の魅力についてまとめた。錬金術をテーマに、賢者の石を追い求める兄弟の冒険を描いた物語。アニメ化をきっかけに大きなブームとなり、実写映画化や原作に準拠した2度目のアニメ化を果たした。

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