マニアックな千と千尋の神隠しの裏設定・都市伝説・トリビアまとめ

『千と千尋の神隠し』とは、2001年に公開されたスタジオジブリ制作の長編アニメーション映画。原作・脚本・監督は宮崎駿。10歳の少女・千尋が不思議な世界へ迷い込むという物語だが、この『千と千尋の神隠し』には、「湯屋は性風俗産業の場である」、「リンやカオナシにはモデルがいる」など、さまざまなトリビアや小ネタ、裏設定・都市伝説などが存在する。ここでは、ジブリファンなら知っておきたいトリビアや小ネタ、裏設定・都市伝説などをまとめて紹介していく。

千尋が銭婆に会うべく乗ったのは、行きしか電車のない海上を走る海原電車。
「沼の底」という駅まで向かったが、あの電車は人間の人生を表しているのだという。

帰りがないというのは、戻って来れないという事。
途中の何もない駅で沢山の荷物を持って降りた人々は、何かが原因で何かを抱えて人生を降りた人達。
千尋はずっと手ぶらだったが、最後までやりとげる何かを持っていたのだろう。

『火垂るの墓』の節子に似た女の子が登場

千はハクを助ける為に湯婆婆の姉である銭婆の元へ向かう。千は電車を使うことになるが、この電車のシーンに登場するのは影のような人達で、何も喋らず、千たちに興味を示さずに電車を降りて行く。その中で「海原」という駅にいる女の子だけは、電車を見送るように立って降り、千を目で追っているように見える。その女の子が『火垂るの墓』の節子が成長したような容姿をしているのだ。
だが、その女の子が誰なのか、また何を意味しているのかは明らかになっていない。

一説では、駅にいるのは亡くなっているから。
後に餓死してしまった兄の清太を待ち続けている、と言われている。

自分の名前を間違えて書いた千尋

千尋は湯婆婆と契約を交わし、油屋で働く事となる。その契約を結ぶ場面で千尋は署名をすることになるが、この時『荻野千尋』の『荻』の字が間違っている(『火』を『犬』と書いている)。
間違った理由、また、その意味は明らかになっていない。

北朝鮮の拉致問題がモチーフ説

本作品における都市伝説・裏設定等はいくつも存在しているが、その中でも比較的有名なのがこの『北朝鮮が舞台説』だ。

北朝鮮と言えば、連想するのは拉致問題。
実は、北朝鮮により拉致された累計被害者数は全世界で20万人にも上り、国連でも問題視されているほどの深刻な問題なのだ。
その被害者の多くは子供であり、理由として”北朝鮮の工作員の育成”が挙げられる。また、日本における拉致被害者の殆どは女性であるという点が非常に重要だ。

千尋は”子供”であり、”女性”だ。
気付いた時には見知らぬ土地に放たれ、身の自由を奪われた上に、労働を強いられているという点においても、拉致被害者と被る部分が見受けられる。
この一致は風刺と言われても仕方ないだろう。

序盤と終盤でトンネルが違う

物語の序盤と終盤に出てくるトンネル。序盤と終盤で全く違うトンネルになっている。
真相のほどは不明だが、出てきた場所が違うのは確かだ。

エンディングでTシャツが裏返しの千尋

ハクと出会った時に千尋が着ていたTシャツだが、エンディングでも同じものを身に着けている。
エンディングのハクとのお別れのシーンでシャツがしっかりと映るが、実はシャツを裏返しに着ているらしい。

ハクは八つ裂きされた説

ハクはルールを破ったので千尋と別れたあと、湯婆婆に八つ裂きにされたのではないかと言われている。
ハクが銭婆の元へと向かった千尋を助けに行くと湯婆に伝えるシーンで、「あんたが代わりに八つ裂きにされていいんかい!?」と言われている。
つまり、ハクは自ら死を受け入れ、千尋を助けに向かったのだ。
この世界でのルールは絶対であるため、ハクが湯婆婆に八つ裂きにされた可能性は否定できないだろう。
作中ではそのような描写は描かれてはいないが、終盤のシーンでハクの手が千尋の手と離れたあと、ハクの手だけが名残惜しそうに残っている。
このシーンを見たジブリファンから、「ハクの手は残っている」→「ハクは手だけで体がバラバラ?」→「ハクは八つ裂きにされた?」という都市伝説が生まれた。
実際にハクはルールを破っているため、ハクは湯婆婆に八つ裂きにされたと考えるのが妥当だろう。

千尋とハクは2度と会うことはない

『千と千尋の神隠し』における名シーンと言えば、最後のハクと千尋の別れのシーンである。実はあれは二人の永遠の別れであり、もう二度と二人が会うことはないという描写がされている。

シーンが終盤に向かい、二人が別れるシーン。手を繋いでいた二人の手が離れ、千尋の手がフェードアウトした後も、ハクの手は名残惜しく残っている。
これもジブリならではの演出であり、二人の永遠の別れを表していると言われている。
ハクの台詞「振り向かないで」というのも、ハクの別れに対する覚悟の表れでだ。また、振り向いてしまうと、草原にあった石で出来たダルマに姿形を変えられてしまうという話もある。

ラストで、千尋が振り向きそうになった瞬間に、銭婆からもらった髪留めが光る。これはハクの流した涙を表しているとも言われている。
ハクがまた再び必ず会おうと約束を交わしていたが、ハクの死後、川は埋め立てられているため、神として生まれ変わることはないだろう。
約束を交わして向かうのはきっと、千尋の元なのかも知れない。

通常とは違うエンディングを見た人が複数いる

haineken9
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