【羊たちの沈黙】映画のモデルにもなった実在する異常快楽殺人者（サイコパス）たち！【悪魔のいけにえ】

1989年、ビクトル・チェシェチンコと言う16歳の少年の遺体が発見された。ビクトルは駅にいったまま行方不明になっていた。ビクトルは体を40数カ所刺され、内臓は裂かれていた。ビクトルは体格が良く、かなり抵抗した後があった。

ビクトルに抵抗され、怪我を負ったチチカロは駅で職務質問を受ける。
その時チチカロは顔に引っかき傷、腕に包帯を巻いていた。さらに雨の駅を何時間も徘徊していた。

それがきっかけとなり、チチカロは逮捕され、18ヶ月に及ぶ勾留期間の末、53人の殺人で起訴される事となる。

その恐るべき理由とは

結局、推定53人もの殺人を犯したチチカロは。一つの理由としてこう言っている。
「なぜ殺すのかと聞かれれば、捕まらないからとしか言いようがない」

1992年10月14日、5件の淫行と52件の殺人に対して有罪判決がおり、死刑判決を受けた。
1994年2月14日、ドヌー刑務所にて銃殺となる。

ジョン・ウェイン・ゲーシー

映画「IT」のモデル。キラー・クラウン（殺人ピエロ）と呼ばれ、道化師ボゴとして慈善活動を行う傍ら、33人もの少年を殺害していた。
John Wayne Gacy（1942～1994）

慈悲深い道化師

ゲーシーは、道化師ポゴと名乗り、孤児院などを訪問する地元の名士であった。ボランティアで参加していた、青年会議所に参加しており、会議所の貯蓄債券の販売で驚異的な販売を上げ「4月の重要人物」に認定されていた。更に、売上を州全体で3番目につけ、議会の集会を年4、50こなし、義父に任されたケンタッキーフライドチキン3軒切り盛りして、なおかつ他のプロジェクトに参加していた。

狂いだした人生

やがて、市長、上院議員を目指す事となったゲーシーは、1968年の会頭選挙で当選確実と言われた矢先に事件は起きた。それは、ゲーシーに少年に対する反自然性交行為で告発されてしまう。
告発は起訴され、ゲーシーは懲役10年の矯正施設送りになってしまう。

殺人ピエロ

ゲーシーは収監されると、刑務所内の青年会議所の相談員となり、特遇改善などの法案を2つ州議会に通してしまう。その功績が認められ、10年の懲役がたった16ヶ月で出所してしまう。

出所後、ゲーシーは少年たちの屯する狩場にでかけ、言葉巧みに誘い出し、地下室で監禁して最後は絞殺した。

沼の上の家

1978年12月21日、イリノイ州デスプレインズ、沼を埋め立てて建築されたゲーシーの家に家宅捜索が入る。容疑は10日前に失踪したロブ・ピースト少年失踪になんらかの関わりをもっている容疑での捜索であった。
重要参考人として常に名前が上がっていたゲーシーだが、地元の名士と言うことで中々捜査のメスが入ることがなっかったが、ここに来てついに捜索の手が入ったのである。
しかし、ゲーシーが参考人として上がっていた為だけではなく、この家には異様な事が起こっており、それが警察の捜査の引き金となっていた。

ジャックと名乗る男

ゲーシーの家には夜な夜な何かの叫び声が聞こえていた。実際は哀れな犠牲者の叫び声だったのだが、地下室のためハッキリせず、近所の人も異変を感じていたが、直接行動に起こすことはなかった。
さらに、ゲーシーの地下からは異様な腐敗臭がいつも漏れていた。沼を埋め立てた事でネズミが死んでいる臭いと説明したいたが、実際は33体の遺体が発している腐敗臭であった。
遺体は規則正しく埋められており、部屋からは幾つもの遺品が発見された。遺体は沼地に埋められていたため、腐敗が激しく、原型を留めていないものが殆どであった。
捜査員は死体が発するガス、細菌とうに悩まされ、警察は異例のビニールで出来た使い捨てジャンプスーツを用意し、靴まで覆わせた。

殺人罪で起訴されたゲーシーは自分の中に「4人のジャック」が住んでおり、その「4番目のジャック」が犯行を行ったと証言した。
時代は1978年9月27日。オハイオ州で起きた連続婦女強姦事件の犯人として逮捕された22歳のウィリアム・スタンリー・ミリガンが10の人格公判に備えて統合していると新聞を賑わしたていた時であった。いわゆる「24人のビリー・ミリガン」の3ヶ月後の事であった。

ピエロに涙はいらない

結局ゲーシーは1980年3月12日、21回の終身刑と12回の死刑の判決を受ける。
1994年5月10日、注射による死刑が実行された。

ペリー・スミス リチャード・ヒコック