周防達哉/P2罪主人公(ペルソナ2)の徹底解説・考察まとめ

周防達哉(すおう たつや)/P2罪主人公とは、株式会社アトラスのジュブナイルRPGシリーズ『ペルソナ』の2作目に登場するキャラクターである。本作の舞台「珠閒瑠市」にある「七姉妹学園(通称:セブンス)」に通う、男子高生。刑事の兄がいる。文武両道の完璧人間だが、とある過去がきっかけで他者と馴れ合う事を嫌っている。何故か巷で噂の「ジョーカー」に恨まれており、その原因を探る為、ジョーカーからの「復讐」に立ち向かっていく。

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パオフゥ/嵯峨薫(さが かおる)

2枚ディスクで構成されている『ペルソナ2』において、克哉がメインキャラクターを務める『ペルソナ 罰』にてメインキャラクターとして登場するペルソナ使いの男性。1枚目の『ペルソナ2 罪』でもサブキャラクターとして登場している。
掲示板サイトを運営し、珠閒瑠市内にあふれている噂を集めている謎多き人物。自称、台湾人。名前の「パオフゥ」は中国語で「復讐」を意味する言葉である。また掲示板サイト以外に、盗聴・ハッキングといった諜報技術にも優れている事から「盗聴バスター」としての仕事も請け負っている。
『ペルソナ2 罪』では掲示板サイトの管理者として、サイトを通して珠閒瑠市に広まっている噂を集めにきた達哉とのやりとりを行っている。『ペルソナ2 罰』では、同じペルソナ使いとして物語後半から達哉と共に敵と戦っていく事になる。

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フィレモン

達哉達の前に度々現れる謎の男。達哉達にペルソナの力を渡してきた張本人でもある。自らを「意識と無意識の狭間に住まう者」と称している。達哉達ペルソナ使いの手伝いを行う謎の青い部屋「ベルベットルーム」の住人達の主でもある。前作『女神異聞録ペルソナ』にも登場しているが、その際の容姿は『ペルソナ2』とは異なるものになっている。

ニャルラトホテプ

珠閒瑠市で起こった全ての異変の原因。フィレモン曰く「ニャルラトホテプは自分の半身」とのこと。2人は常日頃から「人は完全な存在となり得るか」という命題について議論を交わしており、肯定派のフィレモンに対し、否定派だったニャルラトホテプが自分の意見が正しい事を証明する為に、人類破滅を企てる。結果、珠閒瑠市での事件を起こす事となった。

周防達哉/P2罪主人公の名言・名セリフ/名シーン・名場面

「俺は…ここにいていいのか…?」

『ペルソナ2 罰』、物語後半。自分を捕まえた舞耶達に観念し、彼女達に隠してきた「真相」を話す事となった達哉。「むこう側の自分」という本来ならばこちら側の世界にいてはならない矛盾した存在として、こちら側で目覚めてしまった彼は、自分が特異点となって再び世界が破滅へ向かおうとしている事に気づき、それを食い止める為、1人でニャルラトホテプとの戦いに挑み続けていた。それは自分が起こしてしまった世界の綻びに対する罪の意識への達哉なりの「償い」であったが、同時に1人で戦い続ける事に不安もあったのだろう。しかし許されない「罪」を犯してしまった事から誰かに頼るという事もできず、結局達哉には孤独で戦う事を選ぶ以外の道は残されていなかった。
しかしそんな達哉の罪の意識と、そんな達哉の罪すらも全て受け入れて彼の存在を許してくれたのが、こちら側にいる舞耶とその仲間達だった。「俺は…ここにいていいのか…?」とうつむきがちになりながら、自分を受け入れてくれた舞耶達に尋ねる達哉。その姿からは、孤独に戦う事を選びながらも心の奥底では不安でたまらなかったという、達哉の本音を突きつけられているようで、胸が痛くなるシーンである。

「罰は受ける…でも…今はダメだ…!」

『ペルソナ2 罰』の物語後半、ダンジョン「シバルバー」探索中に己の「罪の意識」からむこう側の仲間達の姿を模した敵を生み出してしまった達哉。達哉の罪の意識から生まれた彼らは、達哉を「罪の意識」から解放する為に彼を殺そうとする。そんな仲間達の攻撃を寸前のとこで食い止めた達哉は、彼らに向かって「罰は受ける…でも…今はダメだ…!」と言葉を返す。
『ペルソナ2 罰』で達哉は、最後の戦いを終えた後に珠閒瑠市以外は消滅してしまったむこう側の世界へ帰ってしまう。当然ながらむこう側には舞耶達仲間の姿は存在せず、帰ってしまえば彼は本当の意味で孤独な生活を強いられる事になる。しかし達哉はそれすらも自分が起こした「罪」への償い、課せられた「罰」として受け入れ、むこう側へ帰っていく。
達哉がいつからむこう側へ帰る事を決断していたのかはわからないが、「罰は受ける」というセリフから考えるに、仲間達を模した敵と戦う羽目になったこの時点では、もうすでに「罰を受ける」=むこう側へ帰る、と決めていたものだと思われる。達哉が持つ「罪の意識」の強さを改めて感じさせられるセリフだ。

「俺は、もう二度と背中を見せない…犯した罪にも…自分にもだ!!」

『ペルソナ2 罰』、物語終盤ラスボス・ニャルラトホテプでの戦闘直前に、達哉が口にしたセリフ。
自分が犯した「罪」を償う為に、ニャルラトホテプの策略を止めようと奮闘してきた達哉。そんな達哉にはむこうの世界で、父が冤罪を着せられた事をきっかけに家族から距離を置くようになった過去が存在する。家族から逃げるようになった達哉は、これ以上大事な人との絆や繋がりを失わないようにする為に、自ら他者と関わる事を避けるようになってしまう。しかしそれは一種の「逃げ」にも等しい行為であり、『ペルソナ2 罪』作中でも兄・克哉から「いつまで逃げているつもりだ」と厳しい言葉を達哉は投げかけられてもいた。
そんな風にして、ずっと「逃げ」の人生を送ってきた達哉だったが、むこう側・こちら側での仲間達との日々を通して、次第にその姿勢に変化が生まれる。ニャルラトホテプに向かって達哉が告げた「俺は、もう二度と背中を見せない…犯した罪にも…自分にもだ!!」というこのセリフからは、達哉が逃げ続けるだけの己はもう辞めた事や、どんな罰が待ち受けていようと自分がしてきた事の全てから逃げずに立ち向かおうと決めた事が感じ取れる。達哉の犯した「罪」に対する強い償いの意思を感じると共に、彼自身が大きく成長した事がよくわかるセリフだといえる。

周防達哉/P2罪主人公の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

達哉の髪型名「メッティカット」

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