周防達哉/P2罪主人公(ペルソナ2)の徹底解説・考察まとめ
周防達哉(すおう たつや)/P2罪主人公とは、株式会社アトラスのジュブナイルRPGシリーズ『ペルソナ』の2作目に登場するキャラクターである。本作の舞台「珠閒瑠市」にある「七姉妹学園(通称:セブンス)」に通う、男子高生。刑事の兄がいる。文武両道の完璧人間だが、とある過去がきっかけで他者と馴れ合う事を嫌っている。何故か巷で噂の「ジョーカー」に恨まれており、その原因を探る為、ジョーカーからの「復讐」に立ち向かっていく。
アギダイン
火炎属性の攻撃技。
アポロが初期から持っているスキル。
敵1体に火炎属性で大ダメージを与える事ができる。
ギガンフィスト
打撃属性の攻撃技。
アポロのランクが2になった時に習得する。
敵1体に大ダメージを与える事ができる。
デカジャ
補助系スキル。
アポロのランクが4になった時に習得する。
敵1体にかけられているカジャ系(ステータスをあげる効果のあるスキル)スキルの効果を打ち消す事ができる。
フレイラ
核熱属性の攻撃技。
アポロのランクが5になった時に習得する。
敵1グループに中ダメージを与える事ができる。
マハラギダイン
火炎属性の攻撃技。
アポロのランクが6になった時に習得する。
敵1グループに大ダメージを与える事ができる。
周防達哉/P2罪主人公の来歴・活躍
『ペルソナ2 罪』
ペルソナ使いへの覚醒、ジョーカーとの出会い
珠閒瑠市内の一般家庭に生まれた達哉。父は警察であったが、濡れ衣を着せられ懲戒免職処分となってしまったことで、周囲から家族に向けられる目が変わってしまう。その事に耐えられなかった達哉は、以来、父を敬遠。父の無罪を証明する為、刑事となった兄とは反対に、家族から距離を置くようになってしまう。学校でも他人を寄せ付けまいと単独で行動をし、孤独な生活を送り続けていた。
しかし高校3年生になったある日、そんな彼の孤独な日常を壊す事件が起こる。担任の高見冴子(たかみ さえこ)と進路について話していたところ、達哉と同じ学校「七姉妹学園(通称:セブンス)」の女子生徒であるギンコ/リサ・シルバーマンが彼のところに現れる。冴子がその場を立ち去った後、ギンコは達哉に彼宛ての「果たし状」を渡してくる。それは珠閒瑠市内にある高校「春日山高校(通称:カス校)」で番長をしている男子生徒ミッシェル/三科栄吉(みしな えいきち)からの果たし状だった。果たし状にはセブンスの生徒を捕らえている事、助けたければ廃墟「スマイル・プリズン」へ来るように、という旨が記載されていた。
果たし状を読んだ達哉は、女子生徒を助ける為にスマイルスマイル・プリズンへ向かう事にする。そんな達哉の身を案じたギンコも彼と共にスマイル・プリズンへ行く。だがそこで発覚したのは、呼び出しはミッシェルの子分達が勝手にした事で、ミッシェルが組もうとしているバンドのメンバーに達哉を引き入れようとしている、という事実だった。
思いもよらぬ事実に呆れた達哉とギンコはその場を後にしようとするが、子分達の思いを汲んだミッシェルが帰ろうとする2人を止めてくる。達哉に向かって、「死神番長のバンドメンバーになってもらうぜ」と宣言するミッシェル。しかしそれを聞いたギンコが「死神番長じゃなくて、パンツ番長の間違いでしょ」とツッコんでしまう。
「パンツ番長」とはミッシェルの番長としての呼び名の1つだった。喧嘩で負かした相手のパンツを脱がすという彼の喧嘩スタイルから生まれたものだが、ミッシェル自身はこの呼び名を嫌っていた。その為、ギンコの言った言葉に激怒。自らが名乗った「死神番長」の名の由来であるペルソナを召喚し、2人を叩きのめそうとする。
ミッシェルが召喚したペルソナに驚く達哉とギンコ。しかしその時、ギンコと達哉の中にあったペルソナ使いとしての能力が覚醒する。自分達にもミッシェルと同じ力があった事が発覚し、またしても驚く2人だったが、ギンコはペルソナを召喚した後少ししてから気絶、そのあと、達哉もかろうじてミッシェルへ攻撃を放った後に気絶してしまう。さらにはミッシェルの方も達哉の攻撃をくらった事で気を失い、その場に倒れる事となる。
意識を失った達哉達は夢の中で、不思議な空間を訪れる事になる。そこにはフィレモンと名乗る謎の男がおり、珠閒瑠市で異変が起き始めてる事、このままでは滅びの未来が待っている事を教えられる。さらにフィレモンは、まるで過去に一度達哉達と会った事があるかのような態度を取るが、達哉達には彼と会った記憶がなかった。
その後、フィレモンに現実世界へ帰還させられた達哉達。あまりにも非日常過ぎる体験をした事で混乱する達哉達だったが、そこで突然ギンコが、今起きたことが嘘ではないと証明する為に珠閒瑠市で流行っている噂「ジョーカー様」を試してみようと提案してくる。
「ジョーカー様」とは「自分の携帯から自分の携帯へ電話をすると呼び出せる怪人」と噂されている人物であり、どんな願い事も叶える力があるとされていた。しかし、呼び出しても願い事を告げなかった場合は、「夢見る心」を奪われ、「影人間」にさせられるという話も存在していた。
「単なる噂であるジョーカー様を試し、噂通りの事が起これば、今見た不思議な夢もただの夢じゃないって事になる」と言うギンコの言葉に乗り、ジョーカー様を行う事になる達哉達。ミッシェルの子分達も共に参加し、皆でジョーカー様の噂を試みる。
結果、噂通りジョーカーと名乗る怪人が達哉達の前に現れる。噂通りに現れた怪人に驚き、言葉を失う達哉達。するとそんな達哉達の態度に、彼らには願い事がないと判断したジョーカーがミッシェルの子分らを影人間にしてしまう。さらにジョーカーは、なぜか達哉達に深い恨みを持っているらしく、「お前達が自分を呼び出すのをずっと待っていたぞ」と言いながら、達哉達に攻撃をしかけてくる。恨まれる覚えがない達哉達は、混乱しながらもペルソナを使いジョーカーと戦う。だが力不足で負けてしまう。
ジョーカーは達哉達を殺そうとするが、そこで達哉達が自分との因縁を覚えていない事に気づき、ショックを受ける事になる。ジョーカーは「こんな状態での復讐には意味がない」と達哉達を殺すのをやめると、復讐の為に悪魔を差し向ける事を達哉達に告げる。そうして「自分達のしでかした「罪」を思い出せ」と言い残して、その場を去っていった。
その頃、珠閒瑠市内では「ジョーカー様」以外にも、街に流れている根も葉もない噂が現実化するという異変が起きていた。ペルソナ使いに覚醒した達哉達は、噂が現実化する事によって起きる様々な未知の事象とジョーカーが放つ悪魔達に立ち向かいながら、ジョーカーとの因縁を探っていく事を決める。
街に溢れかえる噂を追いかけていく中で判明したジョーカーとの因縁
ジョーカーが差し向ける悪魔達と戦いながら、ジョーカーとの因縁を探る為に街で起こる様々な「噂」関係の事件を追っていく達哉達。するとその中で、彼らは新たに2人のペルソナ使い・天野舞耶(あまの まや)と黛ゆきの(まゆずみ ゆきの)を仲間に入れる事になる。
2人とは初対面の筈だったが、達哉達はなぜか舞耶を見た瞬間に懐かしい気持ちにかられる。その理由は謎だったが、ひとまずは2人と共「噂」を追いかけ続ける事にする。
そうして様々な「噂」を追いかけ続けた結果、達哉達は自分達とジョーカー、それから舞耶との間にあった忘れていた「過去」を思い出す事になる。それは10年前の夏、達哉がまだ小学生であった頃の記憶だった。
10年前、彼は市内の神社「アラヤ神社」で行われていた縁日を通して、ある3人の子供と知り合う事になる。その内の2人は、幼い頃のギンコとミッシェルだった。3人と仲良くなった達哉は、彼らと戦隊モノの仮面を被って自らを「仮面党」と名乗って遊ぶようになる。さらにそこへ、ある時から近所の中学生ぐらいの「お姉ちゃん」こと天野舞耶も加わる。年上で頼りがいのある「お姉ちゃん」はすぐに皆と打ち解け、慕われるようになる。
彼らと共に楽しい夏を過ごす達哉だったが、しかしある日それが突然壊れる。舞耶が、自分の父親が亡くなった事をきっかけに街から引っ越さなければいけなくなったのだ。舞耶にいなくなってほしくなかったギンコ、ミッシェル、そしてもう1人の仮面党のメンバーである少年・黒須淳(くろす じゅん)は、彼女を神社の社に閉じ込める事にする。達哉はそれを止めようとするが、3対1で勝てるわけもなく、舞耶と共に社に閉じ込められてしまう。
さらにその晩、神社に放火魔が現れ、神社を焼き払ってしまう。達哉は舞耶を守る為、放火魔に立ち向かうが逆にやられ気を失う。けれどもその時、達哉のペルソナ能力が覚醒。無意識下でペルソナを使い、放火魔を撃退する事に成功する。
その後、達哉も舞耶も無事に警察に保護されるが、放火魔が有名政治家の息子であった事から、事件はもみ消されてしまう。警察であった達哉の父はそれをどうにかしようとするが、一介の警察が敵うわけもなく冤罪を着せられ、懲戒免職処分を食らってしまっていたのである。警察である父に憧れていた達哉は、そんな父の姿に失望。以降、彼を敬遠するようになってしまったのだった。
一方でギンコ、ミッシェル、淳の方は、火事によって達哉と舞耶が死んだと思い込んでいた。そうして罪の意識から「もう二度と会わない」という誓いをたて、自分達の仮面を神社裏に封じて別れる事となる。その後、彼らは皆、当時の記憶を心の奥底に封じ込み、忘れてしまう。
達哉も辛く悲しい記憶に耐えられず、彼ら同様に心の奥底に記憶を封じ込めていた。しかし一連の出来事を通して全て思い出した達哉達は、ジョーカーが仮面党の残る1人淳である事に気づく。そうして淳が自分達と同じように「お姉ちゃんが死んだ」と勘違いしており、その罪を達哉・ミッシェル・ギンコに償わせようとしている事にも気づき、彼の勘違いを正す為、そして過去に縛られている彼の心を助ける為、ジョーカーのもとへ向かう事を決意する。
その時、フィレモンが再び不思議な空間と共に彼らの前に現れ、達哉達に力を貸すようにペルソナの力を強化してくれる。フィレモンはジョーカーが蝸牛山にあるカラコルに居る事を達哉達に教え、現実世界へ帰還させる。
ジョーカーとの対決
現実世界へ帰還した達哉達はフィレモンに言われた通り、カラコルへ向かう事にする。だが、その最中に大変な事が起こる。なんと珠閒瑠市に「ナチス・ドイツ」の政治家アドルフ・ヒトラーの残党だといわれている「ラストバタリオン」が街に出現するようになっていたのだ。
ラストバタリオンは、淳の父であったセブンスの世界史教師・橿原明成(かしはら あきなり)が書いた本「イン・ラケチ」に記載されていた存在だった。イン・ラケチは、明成が自分と同じ歴史好きな仲間と共に作り上げた本で、「マヤ文明との繋がりで人類の文化の発祥点が珠閒瑠市に存在する」というとんでもない内容が記されていた歴史書だった。しかしその内容がかつてアドルフ・ヒトラーが考えた「人類は滅びの危機に瀕してこそ進化を遂げる」という考え方に近しい点がある事に気づいた明成は、共に本を作ったセブンスの教師・イデアルと共にそれを封じる。その後、明成はラストバタリオンに狙われているという妄想を発症し、それが原因で事故死してしまう。
だが、その「イン・ラケチ」がジョーカーこと、明成の息子の淳により珠閒瑠市の出版社で本にされてしまう。珠閒瑠市内全域にその本が広まった事で、人々が本の内容に関する「噂」を行い、その結果、それらが全て現実となってしまったのである。達哉達はラストバタリオンと戦いながら、カラコルがある蝸牛山へ向かう。しかしその山頂で待っていたのは、カメラマン見習いであったゆきのの師・藤井俊介(ふじい しゅんすけ)の死だった。藤井はカメラマンとしてラストバタリオンの行動を写真に収めようとしていたのだが、彼らに見つかり失敗。やってきたゆきのの腕の中で亡くなってしまう。ゆきのは絶望するが、達哉達に励まされ、彼らと共に戦いを続ける事を決意する。
カラコルにたどり着いた達哉達は、待ち受けるジョーカーからの差し金を倒しながら、奥へ進む。そうしてようやくジョーカーのところへたどり着くがそこへラストバタリオン達もやってきてしまう。敵対勢力が全て揃い、一触触発の空気が場に漂うが、ジョーカーはその光景を前に「父が言っていたことは正しかったのだ」と喜ぶ。そうして珠閒瑠市地下に眠っていた巨大宇宙船シバルバーを起動させ、珠閒瑠市ごと空へと浮上させる。
ラストバタリオン達はシバルバーを手に入れようとシバルバーの中枢へ向かってしまう。残された達哉達はジョーカーこと、淳の正気を取り戻す為、彼との戦闘を開始する。
自分の「心の闇」から生まれたシャドウとの戦闘
激しい戦闘の結果、なんとかジョーカーに勝利する達哉達。我に返った淳は、自分がしてきた過ちを悔やむ。するとそこへ亡くなった筈の明成が現れる。しかしそれは本人ではなく、淳ことジョーカーが使っていたペルソナ・ニャルラトホテプが化けた明成だった。実は淳は、ペルソナ・ニャルラトホテプを使っているように見えて、逆に利用され操られていたのである。街で起きていた「噂」の異変もニャルラトホテプが仕組んだ事だった。ニャルラトテップは「仮面党は私が率いる」と言って達哉達の前から去っていく。
達哉達はひとまず、シバルバーをどうにかする為に、それの源動力であるイデアルエナジーを解き放つ事にする。イデアルエナジーは淳がジョーカーの力を使って人々から奪った「夢見る心」の事で、それらは4つの水晶髑髏にしまいこまれ、それぞれ別々の神殿に置いてあるという。達哉達は水晶髑髏がある神殿へ向かう。
ナチス軍と仮面党が争う中、なんとかして神殿へ向かう達哉達。それぞれの神殿には、達哉達の心の闇から生まれた「シャドウ」が居た。達哉のシャドウは達哉に「生きる意味は見つかったか」と尋ねる。そうして「本当は黒須を恨んでいるのだろう」など、達哉を煽ろうとするような質問を立て続けに行ってくる。だが、達哉がそれに対し動じない返答をすると「偽善者め」「そんな生になんの意味がある」と達哉を罵り、攻撃を仕掛けてくる。
仲間達と共に自分のシャドウと戦い、なんとか勝利する達哉。戦闘終了後、シャドウと達哉の会話を聞いていた淳は「自分は恨まれて当然のことをした。いくら恨んでくれてもいい」と達哉に告げる。そんな淳に達哉は、ミッシェル、ギンコと共に「そんなことはしない」「淳は自分達の仲間だ」と言葉を返す。淳は涙を流しながら、達哉達の言葉にうなずき返したのだった。
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目次 - Contents
- 周防達哉/P2罪主人公の概要
- 周防達哉/P2罪主人公のプロフィール・人物像
- 周防達哉/P2罪主人公のペルソナ能力
- ヴォルカヌス
- アギ
- パトラ
- 火炎撃
- バルザック
- マハラギ
- ディア
- アポロ
- アギダイン
- ギガンフィスト
- デカジャ
- フレイラ
- マハラギダイン
- 周防達哉/P2罪主人公の来歴・活躍
- 『ペルソナ2 罪』
- ペルソナ使いへの覚醒、ジョーカーとの出会い
- 街に溢れかえる噂を追いかけていく中で判明したジョーカーとの因縁
- ジョーカーとの対決
- 自分の「心の闇」から生まれたシャドウとの戦闘
- ニャルラトホテプとの戦闘、待ち受けていた衝撃の終わり
- 『ペルソナ2 罰』
- 思い出す筈のない記憶を思い出してしまった達哉
- 舞耶とこちら側のペルソナ使い達との遭遇
- 達哉の「罪の意識」から生まれた敵との戦い
- 「心の闇」から生まれたシャドウとの対峙、ニャルラトホテプとの戦闘
- 周防達哉/P2罪主人公の関連人物・キャラクター
- 天野舞耶(あまの まや)/P2罰主人公
- ギンコ/リサ・シルバーマン
- ミッシェル/三科栄吉(みしな えいきち)
- 黛ゆきの(まゆずみ ゆきの)
- ジョーカー
- 黒須淳(くろす じゅん)
- 周防克哉(すおう かつや)
- 芹沢うらら(せりざわ うらら)
- パオフゥ/嵯峨薫(さが かおる)
- フィレモン
- ニャルラトホテプ
- 周防達哉/P2罪主人公の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 「俺は…ここにいていいのか…?」
- 「罰は受ける…でも…今はダメだ…!」
- 「俺は、もう二度と背中を見せない…犯した罪にも…自分にもだ!!」
- 周防達哉/P2罪主人公の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 達哉の髪型名「メッティカット」
- 周防兄弟のモデルは漫画『タッチ』の上杉兄弟
- 『ペルソナ3』に『ペルソナ2 罰』の達哉が登場