リサ・シルバーマン(ペルソナ2)の徹底解説・考察まとめ
ギンコ/リサ・シルバーマンとは、株式会社アトラスのジュブナイルRPGシリーズ『ペルソナ』の2作目に登場するキャラクターである。本作の舞台「珠閒瑠市」にある「七姉妹学園(通称:セブンス)」に通う女子高生。金髪碧眼の白人であるが、両親が日本に帰化してる為、本人は生まれも育ちも日本となっている。英語が喋れない事がコンプレックス。カンフー好きの影響で広東語混じりの特徴的な喋り方をする。何故か巷で噂の「ジョーカー」に恨まれており、その原因を探る為、ジョーカーからの「復讐」に立ち向かっていく。
ジョーカーとの因縁を探る為に、珠閒瑠市内に広まる「噂」を追いかけ続けるギンコ達。その最中、ギンコは自分と親友達がアイドルになっているという噂を耳にし、結果、それが現実と化してしまう。それは全てジョーカーの策略の一部ではあったが、ジョーカーの力で英語を喋れるアイドルになり、皆の注目の的になれるかもしれない、という現実にギンコの心は揺らいでしまう。そうして親友達と共にライブに出る事になる。
しかし迷った末にギンコは、そのライブで自分が英語が喋れない人間である事を明かす。「みんな、驚かせてゴメンね。」と謝りながら「わたし…実は…英語、全然しゃべれないんだ。」と歌終わりのMCで明かし始めるギンコに周囲は騒然。ギンコの様子を見守っていた達哉達も驚く事になる。だが続く「こんな外見なのに、おかしいよね?でも、みんなを…何より自分をだまし続けるの、もっとカッコ悪いと思って、やめました。」という言葉からは、彼女が自分と向き合い、必死に今の現状から変わろうともがこうとしている言葉がわかり、そんなギンコの姿に観客達は心打たれ、彼女を応援し始める。ギンコの成長を感じると共に、頑張ろうとする人の事を応援してくれる誰かは必ず何処かにいるのだ、という希望に満ちた光景に胸打たれる感動シーンとなっている。
「あさっちもみーぽも、ちゃんと守ってみせる!!あんたもブッとばしてね!!」
ギンコのアイドルライブ後、ギンコ達の前に現れた「仮面党」の幹部達。あと30分で会場が爆発する事を告げられたギンコ達は、その爆弾の回収に向かおうとするが、幹部の1人であるプリンス・トーラスが、ギンコ達の邪魔をしようと攻撃をしかけてくる。そんな彼と対峙したギンコは、彼に向かって「あさっちもみーぽも、ちゃんと守ってみせる!!あんたもブッとばしてね!!」と宣言する。
ギンコの親友、あさっちとみーぽ。ギンコは今まで彼女達の事を、本当の意味で信頼する事ができずにいた。けれどアイドルライブの件で、ギンコが己の胸の内をさらけ出した事がきっかけで、3人は本当の意味で心をかよわせ親友になる。ようやく手に入れた本当の「親友」を守る為、プリンス・トーラスと対峙するギンコ。ギンコの「親友」に対する熱い想いを感じ取れるセリフである。
「この気持ちだけは、誰にも否定させない。達哉の気持ちは達哉のもの。でも、わたしの気持ちはわたしのもの… たとえ達哉がわたしのこと嫌いでも、わたしは達哉を愛してる。」
物語後半、珠閒瑠市を乗せて飛ぶシバルバーを止める為、その源動力であるイデアルエナジーを解放しに行く事になったギンコ達。しかしイデアルエナジーが詰まった水晶髑髏が置かれている神殿には、ギンコ達の心の闇から生まれた「シャドウ」がいた。
そこでギンコはこれまで誰にも告げて来なかった自分の過去を仲間達にバラされる。親父への反感に薬をやった事、自分の容姿を利用して見知らぬ親父から金を貰った事、そして達哉に言い寄っていたのも単なるステータス作りであった事を語るシャドウ。しかし仲間達との戦いの日々を通して成長したギンコは、そんな自分の心の闇を受け入れ、認める。そうして「この気持ちだけは、誰にも否定させない。」と本当に達哉に惹かれ始めていた自分の気持ちを彼女にぶつける。
「達哉の気持ちは達哉のもの。でも、わたしの気持ちはわたしのもの… たとえ達哉がわたしのこと嫌いでも、わたしは達哉を愛してる。」と達哉への想いを語るギンコからは、達哉に対する深い愛情を感じる。最初は偽の愛であったかもしれないが、シャドウと対峙した時に彼女の中に芽生えていた達哉への愛は確かに本物であったのだ。ギンコの達哉への純粋な想いに、胸が熱くなるセリフである。
ギンコ/リサ・シルバーマンの裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
『ペルソナ3』にギンコが登場
『ペルソナ2』の次作にあたる作品『ペルソナ3』に、ギンコらしい人物が登場している事が確認されている。とはいってもその存在はテキスト文でのみ確認する事ができるものとなっている。
「カレンダーシステム」と呼ばれるシステムが導入された『ペルソナ3』では、主人公達が過ごす1年間を1日ずつ実際に過ごしながらゲームを進めていく流れになっている。その中で物語前半にあたる5月4日にて、主人公達が生活している学生寮「巌戸台分寮」のロビーにあるテレビを見ると、「ブロンドヘアーが眩しすぎる、元アイドルの二十代の女性」が街頭インタビューを受けている姿が映っている事がテキスト文で表示される。この女性というのが、ギンコではないかといわれている。
『ペルソナ3』は、『ペルソナ2 罰』の世界線から続く世界を舞台に展開された物語だ。その為、ギンコを連想させる特徴を持つこの女性がギンコ本人だと推測されている。
ギンコの想い人・周防達哉を演じた子安武人はギンコ推し
主人公、周防達哉に想いを寄せていたギンコ。その想いは結局、作中では最後の最後まで報われる事がないままに終わってしまう。
しかし現実世界においては、なんと周防達哉を演じていた声優・子安武人の『ペルソナ2』の推しがギンコである事が、『ペルソナ』シリーズ20周年を記念して配信された特別ラジオ番組『20th ANNIVERSARY ペルソナラジオ』で判明。ギンコ自身の恋が報われたというわけではないが、実質結ばれたといえなくもないような光景に多くのファンが盛り上がる事となった。
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目次 - Contents
- ギンコ/リサ・シルバーマンの概要
- ギンコ/リサ・シルバーマンのプロフィール・人物像
- ギンコ/リサ・シルバーマンのペルソナ能力
- エロス
- マグナ
- 蜃気楼
- マリンカリン
- マハマグナ
- メディア
- ギンコ/リサ・シルバーマンの来歴・活躍
- 『ペルソナ2 罪』
- 噂の怪人・ジョーカーに狙われる事になったギンコ
- ジョーカーとの因縁を探る為に、街に蔓延る噂を追いかけていくギンコ達
- ライブを通して自分と向き合ったギンコ
- 判明したジョーカーとの因縁
- ジョーカーとの対決
- 「心の闇」であるシャドウとの向き合い、ギンコの達哉への想い
- ニャルラトホテプとの戦闘、待ち受けていた衝撃の終わり
- 『ペルソナ2 罰』
- ギンコ/リサ・シルバーマンの関連人物・キャラクター
- 周防達哉(すおう たつや)/P2罪主人公
- ミッシェル/三科栄吉(みしな えいきち)
- 天野舞耶(あまの まや)/P2罰主人公
- 黛ゆきの(まゆずみ ゆきの)
- ジョーカー
- 黒須淳(くろす じゅん)
- ギンコ/リサ・シルバーマンの名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 「みんな、驚かせてゴメンね。わたし…実は…英語、全然しゃべれないんだ。こんな外見なのに、おかしいよね?でも、みんなを…何より自分をだまし続けるの、もっとカッコ悪いと思って、やめました。」
- 「あさっちもみーぽも、ちゃんと守ってみせる!!あんたもブッとばしてね!!」
- 「この気持ちだけは、誰にも否定させない。達哉の気持ちは達哉のもの。でも、わたしの気持ちはわたしのもの… たとえ達哉がわたしのこと嫌いでも、わたしは達哉を愛してる。」
- ギンコ/リサ・シルバーマンの裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 『ペルソナ3』にギンコが登場
- ギンコの想い人・周防達哉を演じた子安武人はギンコ推し