山岸風花（ペルソナ3）の徹底解説・考察まとめ

世界の滅びを前に「恐怖」する順平と風花

避けられぬ「滅び」を前に、どう行動を取るべきか考える特別課外活動部（S.E.E.S.）の面々。すると避けられぬ滅びを知って取り乱した順平がP3主人公に「お前のせいだ」、「お前特別なんだろう、なんとかしろよ」と怒鳴り散らしてしまう。慌てた特別課外活動部（S.E.E.S.）が間に割入った事もあり、順平はなんとか落ち着きを取り戻すが、しかし彼の発言で特別課外活動部（S.E.E.S.）の面々は「滅び」への恐怖がわきあがる事になる。すると、そんな皆の様子を前に美鶴が「こんな中途半端な話し合いは終わりだ」と口を開く。そうして「綾時との約束の日までは普段どおりに過ごし、その上で各々答えを見つけてこよう」とその場を締めくくる。

後日、風花は一度実家に帰省する。「滅び」を前に自分の取る行動について考えた風花は、その瞬間、両親の事を思い出したのだ。夏紀の言葉に押され「自分のやりたい事をやる」事にしていた風花は、いつからか「内気でネガティブな自分から変わりたい」と思うようになっていた。その事もあり、世界が滅びる前に、今までずっと家族から向き合う事に逃げていた自分と決着をつけようと思い至ったのである。

そうして家族と初めてちゃんと向き合い、話をした帰り、彼女は街の広場で佇む順平と出会う。順平と2人で話をする事になった風花は、順平が「世界の滅びに対する恐怖がどうしても拭いきれない自分」に悩んでいると知る。そんな順平に風花は「でもそれは順平が逃げずに、滅びの問題と向き合っている証拠」と切り返す。風花からの思いもよらぬ言葉に背中を押された順平は、世界の滅びに抗う為、ニュクスと戦う決意をする。そんな順平の様子に、風花も力を貰い、一緒にニュクスと戦う事を決意する。

その頃、他の特別課外活動部（S.E.E.S.）のメンバーも各々の中にある恐怖と決着をつけ、ニュクスと戦う決意をしていた。そうして大晦日、やってきた彩時に特別課外活動部（S.E.E.S.）の面々は、「ニュクスと戦い、世界の滅びを防ぐ」事を告げる。特別課外活動部（S.E.E.S.）の覚悟を知った綾時は、彼らに「ニュクスが復活するのは1月末」だと告げ、その場から去っていく。

ニュクスとの戦い

1月末。風花達特別課外活動部（S.E.E.S.）の面々は、「卒業式の日に月光館学園の屋上にみんなで集まる」という約束を交わし、ニュクスと戦う為にタルタロスへ乗り込む。しかしそこで待っていたのは「ストレガ」だった。ストレガは風花達と同じくペルソナ使いの能力を持っている3人組で、影時間に起きた出来事が全て何かしらの事故、事件に姿を変える点に着目し、自分達のペルソナ能力を使って復讐の代行を行う「復讐代行屋」として仕事をしていた。しかしその正体は、桐条グループが人工的に生み出したペルソナ使い達だった。

彼らは無理矢理ペルソナ能力を覚醒させられたせいで、余命いくばくもない状態に瀕しており、リーダーであるタカヤの「死こそが救いである」という思想を持っていた。彼の思想のもとで動くストレガは、ニュクスによる滅びを止めようとする風花達特別課外活動部（S.E.E.S.）の行動を阻止しようとする。しかし結果として風花達に敗北し、その場で事切れることになる。

ストレガを撃退した風花達特別課外活動部（S.E.E.S.）の前に現れたのは、月からやってきたニュクスの一部である「ニュクス・アバター」だった。ニュクス・アバターは、デスであった綾時に引き寄せられる形でこの世に降臨した為、デス（綾時）とは融合状態になっていた。苦しい戦闘の末、なんとかニュクス・アバターに勝利する風花達。しかしあくまでも倒したのは「ニュクスの一部」であり、ニュクス本体はまだ倒せていなかった。ニュクス・アバターとの戦いに疲弊する特別課外活動部（S.E.E.S.）の前に現れたのは巨大な「月」。実はニュクスの正体は「月」だったのである。

予想外の展開に、風花達特別課外活動部（S.E.E.S.）の面々は絶望する。しかしその時、P3主人公が今まで築き上げてきた周囲の人々との絆を元に、新たなるペルソナの力「ユニバース」を手に入れる。そうしてその力をもとに、「大いなる封印」を発動。ニュスクを宇宙空間らしき場所へ転送させ、封印する事に成功する。
結果、タルタロスと共に影時間は消滅。風花達は、ようやく本当の意味で特別課外活動部（S.E.E.S.）としての戦いに終わりを迎える事ができたのだった。

3月、果たされた約束

タルタロスと「影時間」が消滅した事により、それらに関わってきた人々の記憶から「影時間」中に起きた出来事は全て忘れ去られることになる。それは風花を含めた特別課外活動部（S.E.E.S.）の面々も同じで、彼らは自分達のこれまでの戦いを忘れてしまうことになる。しかしロボットであったアイギスだけは例外だったようで、ニュクスとの戦いを前に交わした約束を守る為、「卒業式の日」にP3主人公の部屋へやってくる。そうしてP3主人公と共に屋上へ向かう。

一方その頃、他のメンバーは月光館学園の卒業式に参加していた。風花も在学生として参加し、卒業生代表である美鶴の答辞を聞いていたが、美鶴が答辞と共に振り変える自分の記憶に違和感を抱き始めた事をきっかけに、風花を含む特別課外活動部（S.E.E.S.）のメンバーは、仲間との戦いの日々を思い出す事になる。
全てを思い出したメンバーは卒業式を抜け出し、屋上へと向かう。だが、そこにいたのはアイギスの膝の上で目を閉じようとしているP3主人公だった。

実はこの時点でP3主人公の中には、「魂」がほとんど存在しない状態にあった。実はニュクス戦で彼が行った「大いなる封印」というのは、彼自身の魂、つまりは命を使った技だったのだ。再びニュクスがこの世界に現れないようにする為、P3主人公は自身の魂をニュクス封印のくびきとして差し出していたのである。
その為、本来ならばニュクスとの戦闘後に彼の命は尽きる筈だったのだが、特別課外活動部（S.E.E.S.）との約束を守る為、なけなしの魂で生き延びていたのである。

そんな事を知らない風花達は、屋上に居るアイギスとその膝の上で眠るP3主人公のもとへ駆け寄っていく。大事な仲間達との約束を果たす為、P3主人公が永遠の眠りについてしまった事には気づかず、彼らと合流するのだった。

山岸風花の関連人物・キャラクター

P3主人公／キタロー

『ペルソナ3』の主人公。愛称は「キタロー」、プレイヤーの分身にああるキャラクターである。様々なペルソナを使いこなせる「ワイルド」と呼ばれる力を持っており、特別課外活動部（S.E.E.S.）の現場リーダー、指揮官を務めている。幼い頃にとある研究所で起きた爆発事故に巻き込まれる形で両親を亡くしている。
風花と同じ学校「月光館学園高等部」に通っており、クラスは隣り同士である。特別課外活動部（S.E.E.S.）の現場リーダー、指揮官として、風花から頼られている。

キタロー／ハム子／P3主人公（ペルソナ3）の徹底解説・考察まとめ - RENOTE [リノート]

renote.net

P3主人公とは、株式会社アトラスのジュブナイルRPGシリーズ『ペルソナ』の3作目の主人公である。ゲーム内での決まった名前はない、ネームレスキャラクター。ファンからの愛称は「キタロー」。「ワイルド」と呼ばれる、複数のペルソナを使いこせる特殊な力を持っており、「特別課外活動部（通称S.E.E.S.）」の現場リーダーとして、ペルソナ使いの仲間達と共にシャドウの討伐、ダンジョン「タルタロス」の探索を行っている。後に発売されたリメイク版作品では女版主人公も追加された。そちらの愛称は「ハム子」となっている。

岳羽ゆかり（たけば ゆかり）

特別課外活動部（S.E.E.S.）のメンバー。風花と同じ月光館学園高等部に通う高校2年生である。幼い頃に父が職場の爆発事故に巻き込まれ亡くなっている。しかしゆかり自身は父の死に疑問を抱いており、「特別課外活動部（S.E.E.S.）」に加わったのも「父の真相を探る為」という理由がある。
風花とは同年代の女の子同士という事もあり、仲は良好。一緒にショッピングにでかけたりする事もある。

岳羽ゆかり（ペルソナ3）の徹底解説・考察まとめ - RENOTE [リノート]

renote.net

岳羽ゆかり（たけば ゆかり）とは、株式会社アトラスのジュブナイルRPGシリーズ『ペルソナ』の3作目に登場するキャラクターである。P3主人公が通う私立月光館学園高等部の2年生。シャドウを討伐し、影時間を消滅させる事を目的としたペルソナ使いの集まり「特別課外活動部（S.E.E.S.）」の1人。幼い頃に父が職場の爆発事故に巻き込まれ亡くなっている。しかしゆかり自身は父の死に疑問を抱いており、「特別課外活動部（S.E.E.S.）」に加わったのも「父の真相を探る為」という理由がある。

伊織順平（いおり じゅんぺい）

特別課外活動部（S.E.E.S.）のメンバー。風花が通う月光館学園高等部の2年生である。P3主人公と同時期にペルソナ使いに覚醒し、特別課外活動部（S.E.E.S.）に加入する事となった。ノリの軽いお調子者で、特別課外活動部（S.E.E.S.）のムードメーカーを務めている。
風花とは意外にも馬が合っているらしく、男女間を超えた友情を築いている。順平が「世界の滅び」を前に恐怖していた時も、彼女の優しい言葉が彼の心を救った。

伊織順平（ペルソナ3）の徹底解説・考察まとめ - RENOTE [リノート]

renote.net

伊織順平（いおり じゅんぺい）とは、株式会社アトラスのジュブナイルRPGシリーズ『ペルソナ』の3作目に登場するキャラクターである。私立月光館学園高等部の2年生。同校に通うP3主人公とはクラスメイトの関係にあたる。シャドウを討伐し、影時間を消滅させる事を目的としたペルソナ使いの集まり「特別課外活動部（S.E.E.S.）」の1人。ノリの軽いお調子者で、特別課外活動部（S.E.E.S.）のムードメーカーを務める。

桐条美鶴（きりじょう みつる）