高巻杏(ペルソナ5)の徹底解説・考察まとめ
高巻杏(たかまき あん)とは、株式会社アトラスのジュブナイルRPGシリーズ『ペルソナ』の5作目に登場するキャラクターである。P5主人公が通う「私立秀尽学園高校」に通う高校2年生。アメリカ系クォーター。学業の傍ら、読者モデルもしている。「悪人」な大人によって親友が傷つけられた事をきっかけに、ペルソナ使いに覚醒。その後、同時期にペルソナ使いとなったP5主人公達と共に「心の怪盗団」を結成し、ペルソナ使いの力を使い、悪人の「改心」を行っていくようになる。怪盗団内でのコードネームは「パンサー」。
杏の怪盗服は女性怪盗モノの「意匠」を汲んでいるといわれている
「パンサー」のコードネーム通り、猫のようなデザインがされている杏の怪盗服。ファンの間では「峰不二子」や『キャッツ・アイ』等、有名な女怪盗モノの姿を彷彿とさせると話題になっている。その為、日本人が思う「女怪盗」の意匠を汲んだデザインとして制作されたのではないか、と推測がされている。
公式的な事は不明だが、怪盗団全員の衣装が何かしらのモチーフを持って制作されているようなデザインが取られている為、あながち間違いとは言えない推測だろう。またこれらの女怪盗達は皆、「女性」という魅力を自分の力に変えて怪盗業を行う事が多々ある。杏のペルソナ、カルメンのモデルとなった魅惑の悪役ヒロイン「カルメン」と通じる部分があるといえるだろう。
カルメンをペルソナとして持つ杏だったからこそ、着こなせたデザインの怪盗服だったのかもしれない。
「髪を下ろした杏」が決して作中に登場しないのは「こうじゃない」と言われたから
『ペルソナ5』の作中、杏は常に自分の髪型をツインテールにしている。その髪型がほどかれるシーンは一切存在せず、たとえ杏が水着になろうと、特別な条件を満たす事で発生させられる杏とP5主人公が2っきりの時間を過ごせるデートイベント等が起ころうとも、絶対にその髪型がほどかれる事はない。
この点に関して、キャラクターデザイン担当の副島成記は『ペルソナ5公式設定画集』の中で「『こうじゃない』と言われたから」と語っている。曰く、プランナーである田中裕一郎に「髪をアップにしているキャラは、髪をおろしているシーンがないとダメでしょう!」と言われた為、一度そのイラストを描き彼に見せたのだという。しかしその際に「これじゃない」と言われてしまい、結局その絵が使われることはなかったのだという。
杏にはファンの考察を呼ぶ「謎のセリフ」が存在している
『ペルソナ5』の作中において、杏は多くのファンの考察を呼ぶ事になった「謎」の発言を行っている。それが「みんなのこと昔から知ってる気がする。似た者同士だから?」というセリフだ。
これはP5主人公の居候先であり、「心の怪盗団」の拠点ともなっている喫茶店「ルブラン」にて、怪盗団メンバーが各々の過去について話をしていた時に、杏が口にしたセリフとなっている。怪盗団のメンバーは皆それぞれに、「悪人」からの酷い扱いや社会的圧力を受けてきた経験が存在する。そんなどこか似通った過去を持つ自分達に気づいた杏が、思ったことを率直に述べた結果のセリフである。
「似た者同士だから昔から知っている間柄のような気がする」という意味合いに捉える事ができるこのセリフ。だが、この直後、出自が不明なモルガナが「自分だけは違う」と杏に返し、それに対しても杏が「モルガナも昔から知ってる気がする。すごくずっと昔から」と返した事から、ファンの間では「もしかしたらそれだけの意味ではないのではないか」という考察がされる事となった。
実は物語終盤、モルガナはただの猫ではなく、「人間の力」、「希望」を信じてP5主人公にペルソナ使いとしての力を与えた不思議な青い部屋「ベルベットルーム」の主、イゴールが、P5主人公の進むべき道を示す為に生み出した存在である事が明らかにされる。その事からモルガナは、人々の持つ「希望」を具現化した存在であったのではないか、といわれており、それを杏が直感的に感じ取った為にこのような発言をしたのではないか、と考察される事となった。
その他にも『ペルソナ5』は前プレイ時のデータを引き継いだ周回プレイを行う事ができる仕様となっており、「昔から知ってる気がする」というのは、「何度も物語を周回しているから、初めて会った気がしない」という意味で使われたのではないか、という意見も存在している。
なお、この杏のセリフに関して公式は一切の発言を行っていない。作中でも詳しい事は明かされていない為、どのような意味を持ったものであったかは不明のままとなっている。
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目次 - Contents
- 高巻杏の概要
- 高巻杏のプロフィール・人物像
- 高巻杏のペルソナ能力
- カルメン
- アギ
- ディア
- ドルミナー
- タルンダ
- ソウルスティール
- マハラギ
- デカジャ
- アギラオ
- 火炎ガードキル
- ディアラマ
- マリンカリン
- テンタラフー
- 氷結見切り
- 浮かない空
- マハラギオン
- 火炎ブースタ
- マハタルンダ
- アギダイン
- 炎上率UP
- マハラギダイン
- ディアラハン
- コンセントレイト
- 火炎ハイブースタ
- 大炎上
- ヘカーテ
- 極・氷結見切り
- セレスティーヌ
- 魔性の極地
- ハイテンション
- 高巻杏の来歴・活躍
- 親友、鈴井志帆との出会い
- 私立秀尽学園高校に入学する
- P5主人公との出会い
- 予想外の志帆の行動と杏の怒り
- 増えていく怪盗仲間達、怪盗団を襲う予想外の事態
- 捕らえられたP5主人公
- 明智との戦闘、P5主人公と獅童の因縁の決着
- 真の黒幕との戦い
- 高巻杏の関連人物・キャラクター
- P5主人公/ジョーカー
- 坂本竜司(さかもと りゅうじ)
- モルガナ
- 喜多川祐介(きたがわ ゆうすけ)
- 新島真(にいじま まこと)
- 佐倉双葉(さくら ふたば)
- 奥村春(おくむら はる)
- 明智吾郎(あけち ごろう)
- 鈴井志帆(すずい しほ)
- 鴨志田卓(かもしだ すぐる)
- 高巻杏の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 「しばかれ足りねぇってか!」
- 「…もう我慢はしないっての。好きにやらせてもらうんだから!」
- 「逃げるな!」
- 高巻杏の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 杏の怪盗服は女性怪盗モノの「意匠」を汲んでいるといわれている
- 「髪を下ろした杏」が決して作中に登場しないのは「こうじゃない」と言われたから
- 杏にはファンの考察を呼ぶ「謎のセリフ」が存在している