高巻杏(ペルソナ5)の徹底解説・考察まとめ

高巻杏(たかまき あん)とは、株式会社アトラスのジュブナイルRPGシリーズ『ペルソナ』の5作目に登場するキャラクターである。P5主人公が通う「私立秀尽学園高校」に通う高校2年生。アメリカ系クォーター。学業の傍ら、読者モデルもしている。「悪人」な大人によって親友が傷つけられた事をきっかけに、ペルソナ使いに覚醒。その後、同時期にペルソナ使いとなったP5主人公達と共に「心の怪盗団」を結成し、ペルソナ使いの力を使い、悪人の「改心」を行っていくようになる。怪盗団内でのコードネームは「パンサー」。

ファッションデザイナーの両親のもとに生まれた杏。世界各国で活躍するデザイナーである両親と共に、生まれてからしばらくはスウェーデンで暮らしていく事になる。日本でいうところの中学生ぐらいの年になった時、日本に帰国。今度は東京で暮らしていく事になる。
しかし両親の片方がアメリカ系のハーフであった影響から日本人にはない派手な容姿をしていた杏は、周囲から敬遠されるようになってしまう。

周りと上手く馴染めず、孤独な学生生活を送っていくようになる杏。しかし同級生の女子生徒、鈴井志帆(すずい しほ)だけは、杏の見た目に惑わされず声をかけてくれていた。志帆の行動により心救われた杏は、以降志帆と一緒に過ごすようになる。志帆と杏が仲良くなるにはそう時間はかからず、いつからか2人は親友と呼べる程の友人関係を結ぶ事になる。

私立秀尽学園高校に入学する

バレー部のきつい「指導」により怪我を負った志帆と話をする杏。

中学を卒業した杏は、志帆と共に都内の高校「私立秀尽学園高校」に入学する。その頃、杏の両親は仕事の忙しさから海外を飛び回っており、年に1度日本に帰ってくればよい状況となっていた。1年の大半を1人で暮らさなければいけなくなった杏は、自分の生活費を稼ぐ為にバイトを始める事を決める。その結果、自分の日本人離れした容姿を活かして、読者モデルの仕事を手に入れる事に成功する。

一方、志帆の方はバレー部に入り、部員としてその活動に精を出す日々を送っていた。しかし、高校2年生頃から部活動に陰りが出るようになる。その原因は新しい顧問としてやってきた体育教師、鴨志田卓(かもしだ すぐる)にあった。鴨志田は、秀尽学園のOBにあたる教師であり、かつては名を馳せたバレー選手でもあった。バレー部に来る前は陸上部の顧問を務めていた実績もあり、スポーツ万能の優れた教師かと思われたが、その実態は「指導」という名のもとに部員達を痛ぶる事を楽しんでいるという最悪なものだった。

けれど、実績がある事は確かな為、どんなに酷い指導をされても部員達は鴨志田に逆らえず、ただただ言いなりになるだけの日々を送る事になる。志帆もその内の1人であったが、それに気づいた杏は鴨志田に「志帆の代わりに自分が言うことをきくから、志帆に手を上げるのはやめてほしい」と懇願する。以前から杏の美貌とスレンダーな体つきに興味をもっていた鴨志田は、二つ返事で杏からの提案を了承。以降、校内外関わらず、様々な用件で杏を自分のもとへ呼びつけるようになる。

するとそんな鴨志田の呼び出しが、周囲の目には「杏が鴨志田に媚びている」ように映ったらしく、杏と鴨志田の関係に関する陰口が叩かれるようになってしまう。結果、杏はますます周囲から孤立していく事になるが、親友を守る為、という強い意思のもとそれらを見ないフリして鴨志田の誘いに応じる日々を送っていく。

P5主人公との出会い

自分のクラスに転入してきたP5主人公に驚く杏。

杏とP5主人公の出会いは、杏が鴨志田の言いなりになる日々を送り始めてからしばらくした頃のこと。登校中、雨に降られた杏は近くの店の軒先で雨宿りをする事になる。すると同じように雨宿りをしていたP5主人公と遭遇。直後に杏の姿を見て声をかけてきた鴨志田の車に乗った為、この時はP5主人公と会話をせずに杏は別れる事になるが、同日、P5主人公が転入生として杏のクラスに現れ、予想外の形で再会する事になる。

実はこの頃P5主人公は傷害事件を起こしてしまった事から「保護観察処分」の身となっていた。そうして、自分の起こした事件に対するほとぼりが冷めるまで故郷から離れる為、両親の知人を頼る形で東京に越してきていたのである。しかし実のところP5主人公が起こした事件というのは冤罪であり、P5主人公はただ濡れ衣を着せられているだけだったのだ。けれども誰もP5主人公の話を信じてくれず、保護観察として処分される事になってしまったのである。
そんなP5主人公の事情など知らず、秀尽学園内はP5主人公が起こした傷害事件に関する噂で持ち切りになっていた。「前科持ち」であるP5主人公に、ある事ない事、様々な噂をしていく生徒達。杏もP5主人公に関する噂は耳にするが、鴨志田の件もあり、P5主人公を気にかけている余裕はなかった。
またその頃、鴨志田の杏に対する要求は日に日にエスカレートしており、いくら親友の為とは言え、我慢ができる範囲を越えた要求が多くされるようになっていた。杏は体調不良を言い訳に鴨志田からの誘いを交わし続けるが、ついにある日、杏の態度に機嫌を悪くした鴨志田が、杏との取引を辞めると言い出してしまう。

鴨志田の反応に焦った杏は鴨志田を引き止めようとするが失敗。途方にくれる羽目になる。そんな時、鴨志田と杏のやり取りを聞き、杏を心配したP5主人公が彼女の前に現れる。実はこの頃、P5主人公は夢を通じて謎の青い部屋「ベルベットルーム」の主から、「イセカイナビ」と呼ばれるアプリを貰っていた。イセカイナビによって、人々の認知で成り立つ異世界「認知世界」への行き来が可能になったP5主人公は、そこでペルソナ使いとしての力を手にする。さらに世界にて鴨志田の「歪んだ欲望」を目にした事をきっかけに、P5主人公は自分と同じようにペルソナ使いに覚醒した同級生の坂本竜司、それから猫のような姿をしたペルソナ使いモルガナと共に、彼を「改心」させる事を決意。ペルソナ使いとしての力を使い、鴨志田の「改心」に必要な認知世界上のダンジョン「パレス」の攻略をしている最中だった。

杏の事を純粋に心配する傍ら、パレスの攻略のヒントになる話が得られるかも知れないと杏に鴨志田との話を聞き出そうとするP5主人公。もちろん、そんなP5主人公の考えを杏が知る事はなく、杏はただ誰かにすがりたい、助けてほしい、という一心から思わずP5主人公に自分が置かれている現状の全てを話してしまう。全てを話し終えた杏はP5主人公に「どうしたらいいと思う」と尋ねる。
杏の質問に言葉を窮するP5主人公。その様子を見た杏は、P5主人公に「話すだけ話したらすっきりした」と言い残し、その場を去る事にするのだった。

予想外の志帆の行動と杏の怒り

飛び降り自殺を図り救急搬送される事になった志帆と、彼女に駆け寄る杏。

杏がP5主人公と話をした翌日、事態が一転する事件が起こる。志帆が秀尽学園の屋上から飛び降り自殺を図ったのである。

志帆はなんとか一命を取り留めるが、意識は戻らなず病院で寝たきりの状態となってしまう。志帆の行動にショックを受ける杏。その時、杏はP5主人公と竜司が鴨志田について話をしているのを耳にする。鴨志田に何か報復をするつもりなのではないか、と察した杏は、彼らに自分も混ぜて欲しいと訴える。だが異世界やペルソナ、といった非現実的過ぎる内容を話すわけにはいかないP5主人公達は、どうにかして杏を追い払う。しかし志帆の仇を討ちたい杏は、諦めずにこっそりとP5主人公達の後についていく事にする。
そんな杏に気づかなかったP5主人公達は、イセカイアプリを使って認知世界へと赴く。その結果、杏も彼らに巻き込まれる形で認知世界へ足を踏み入れてしまう。見たこともない景色にあ然としている内に、杏は鴨志田の「歪んだ欲望」が具現化した存在、影(シャドウ)の鴨志田の部下に捕らえられてしまう。

影の鴨志田のもとにまで連れて行かれた杏は、そこで鴨志田が杏とした取引など毛頭守るつもりもなかった事を知る。実は鴨志田は、杏には自分の要求を飲ませておきながら、杏の見えないところで志帆に手を出していたのだ。それを知った杏は、自分の今まではなんだったのかとショックを受ける。するとそこへ、杏の事に気づいたP5主人公達が駆けつけてくる。P5主人公達は杏を助けようとするが、「近づけば杏を殺す」という影の鴨志田の脅しにより手も足も出せなくなってしまう。

そんな誰彼もが鴨志田の言いなりの状況に、全てを諦め気を落とし始める杏。だがその時、P5主人公から「このままでいいのか」、「言いなりでいいのか」といった言葉を向けられる。それに我に返った杏は、失くしかけていた鴨志田への怒りを思い出し、「そんなのは嫌」とP5主人公に返す。その瞬間、杏のペルソナ使いとしての力が覚醒。杏の怒りに呼応し、ペルソナ「カルメン」が召喚され、その場にいた影の鴨志田の部下を蹴散らす事に成功する。

影の鴨志田は倒し損ねてしまうが、杏はP5主人公達と共に「心の怪盗団」を結成し、鴨志田の「改心」を行う事を決意。後日、改めて怪盗団の仲間達と共にパレス攻略に挑み、影の鴨志田を倒す。結果、鴨志田の「改心」は成功。現実世界の鴨志田に、自分がしでかしてきた事の罪を告白させる事に成功するのだった。

増えていく怪盗仲間達、怪盗団を襲う予想外の事態

怪盗団により「改心」させられた「悪人」の奥村邦和(おくむら くにかず)。自分の悪行に関する謝罪会見中に突然、黒い血を流し始めた。

鴨志田の事件をきっかけに杏達は、「心の怪盗団」として活動を始める。活動内容は「歪んだ欲望を持つ『悪人』達の『改心』」。ペルソナ使いとしての能力を使いながら、日々「悪人」の「改心」を続けていくようになる。そうしていく内に、次第に同じペルソナ使いの仲間や怪盗団に対する協力者達は増えていき、世間の目も怪盗団のしている行いに興味を示するようになる。その活動を応援する人々が増える反面、怪盗団の活動を否定する者も出始め、結果世論を動かす程の大きな話題へ変貌していくようになる。

しかし怪盗団の活動も始めてから半年程経った頃、予想外の事態が杏達怪盗団を襲う。社員達にブラックな労働を敷いていた社長、奥村邦和(おくむら くにかず)の罪を告発させる為、彼を「改心」させた杏達怪盗団。邦和の娘である奥村春(おくむら はる)もペルソナ使いとして覚醒し、父の改心に助力してくれた結果、無事に事は終わるのだが、その後現実世界で開かれた謝罪会見中に奥村邦和が死んでしまう。予想外の出来事にあ然とする怪盗団。だが、この事がきっかけに世間の「心の怪盗団」への批判的意見が一気に増えてしまう。

この現状の打破を考え始める杏達。そんな時彼らの前に現れたのは、高校生探偵として世間に名を馳せている明智吾郎(あけち ごろう)だった。明智は怪盗団の面々に、最近ペルソナ使いになった事、そしてこの現状を打破するきっかけにいるのが、自分と共に怪盗団に関する調査をしている検察官の新島冴(にいじま さえ)である事を告げる。冴は、怪盗団の仲間である新島真(にいじま まこと)の姉だった。
今の今まで自分達を置い続けていた「探偵」である明智吾郎に対する疑惑は拭えない怪盗団の面々だったが、冴の身近にいる真は、実のところ、最近の姉は以前の姉とはどこか変わってしまっているように思っている節があった。そんな真の疑念もあり、怪盗団の面々は明智の言う通りに冴の改心に怪盗団は臨む事になる。

後日、冴のパレスの攻略に挑む、杏達怪盗団。無事にダンジョンを攻略し、「改心」に必要なパレス最奥にある「オタカラ」を盗むが、その時突如としてダンジョン内外に多くの敵が現れる。P5主人公の提案により、P5主人公を囮にする形で怪盗団の面々はバラバラに現実世界へ逃げ帰る作戦に出る。杏もその作戦に乗り、なんとか現実世界へ帰還。しかしP5主人公の方は、どこから漏れた情報により現実世界でP5主人公がやってくるのを待ち構えられていた警官達に捕まり、取り押さえられてしまう。

捕らえられたP5主人公

自分を警察に捕らえさせた「裏切り者」を出し抜き、笑みを浮かべるP5主人公。

捕らえられたP5主人公の身を案じつつ、怪盗団のメンバーである事が周囲にバレないように日々を過ごす怪盗団の面々。もちろん杏もその1人であり、日々の生活を何事もないように送り続ける。そんな中、怪盗団として捕らえられた少年が自殺したというニュースが彼女の耳に入る事になる。だが、実はそのニュースすらも含め、全ての出来事は「怪盗団」のメンバーが想定していた出来事であったのだった。

実は明智が怪盗団の前にペルソナ使いとして現れた当初、P5主人公と、怪盗団のメンバーであるモルガナはある事に気づいていた。実は以前にも一度、明智がP5主人公達の前に現れた事があったのだ。その時、彼はモルガナが喋っていた「パンケーキが食べたい」という言葉を聞き届けていた。モルガナは現実世界では猫の姿をしており、ペルソナ使い以外にはその声は全て猫が鳴いているようにしか聞こえないようになっていた。つまりその頃から明智はペルソナ使いであった事が推測されるのだが、この出来事が会ったのは数ヶ月も前の話。「ここ最近」ペルソナ使いになったという明智の話と矛盾するものがあった。

そこで怪盗団のメンバーであり天才ハッカーでもあった佐倉双葉(さくら ふたば)が明智の携帯をジャックした結果、怪盗団メンバーは、明智が怪盗団逮捕、そして自殺に見せかける形でP5主人公を殺そうとしている事を知る。さらに彼にそれを依頼していたのは政治界の大物衆議院、獅童正義(しどう まさよし)である事が判明。実は獅童は、P5主人公に傷害の濡れ衣をおわせた張本人でもあった。
明智の作戦の上を行く為、杏達怪盗団達はある策を講じる。あらかじめ、パレス内の空きスペース(セーブポイント部屋)を使い警察署と同じ空間を作り上げ、実際に明智が「P5主人公」を殺しにやってきた時にはそこへ入るように誘導、認知概念として存在する「P5主人公」を殺させ、現実の「P5主人公」を殺したと勘違いさせる、といった方法だった。

逮捕後、尋問室で尋問を受けたP5主人公は、そこで己の尋問を行った冴に自分のスマホの画面を明智に見せるように仕向ける。P5主人公から「心の怪盗団」としての活動の話を聞いた冴は、その話を通して怪盗団に対する印象が変わる事になる。その結果、冴は言われたとおりに明智にP5主人公のスマホ画面を見せる。P5主人公のスマホを見た明智は、その中にあったイセカイナビによって認知の世界に連れて行かれる。そうして見事、怪盗団達の作戦にハマり、認知世界上にてP5主人公を殺したと勘違いした彼は、そのまま獅童からの指令通りに次の「仕事」へと向かうのだった。

明智との戦闘、P5主人公と獅童の因縁の決着

獅童のパレスに乗り込んだ杏達怪盗団の前に現れた、明智吾郎。

こうして無事生還したP5主人公は、その後冴の助力を借りてルブランに戻る。ルブランでは怪盗団のメンバーが、P5主人公の帰りを待っていた。もちろん杏も怪盗団の1人として、彼の帰りをルブランで待っていた。一連の出来事から明智や警察の上層部が獅童と癒着している現状に気づいた冴は、怪盗団の協力者になる事を宣言する。そうして新たな協力者を手にした杏達怪盗団は、獅童を改心させる為に動き出す。

潜り込んだ獅童のパレスを巡っていると、そこで杏達怪盗団は明智と再会する。明智は総理大臣となる為の選挙を控えた獅童から「選挙に当選する前に、不都合な真実を知る関係者達を全員始末するように」といった命令をくだされていた。パレス内にいる認知上の彼らを殺せば、現実世界の本人達も死んでしまう。しかし明智はこれまでのそうして獅童の命令のままに人を殺し、それを隠す為に「探偵」としての皮を被って自分が起こした事件の真相を隠していたのだ。

自分が怪盗団に騙された事に怒りを抱く明智。杏達は本性を顕にした彼と戦う事になる。結果として明智は怪盗団に敗北。しかしその時、獅童内の認知上の明智が姿を現す。
認知上の明智は、明智本人に獅童が「事が終われば始末しよう」と考えていた事を告げる。それに驚く明智だが、実は明智も獅童には隠していた事があった。それは、自分の正体が獅童の愛人の息子であり、「望まれない子供」として生まれてしまった事に対する復讐を行う為、彼の下で働きながら復讐のチャンスを狙っていた、というものだった。しかし復讐の機会をうかがう反面、本心では「父親に愛されたい」「認められたい」といった想いも明智の中にはあった。

獅童の方は最初こそは明智の正体に気づいていなかったようだが途中からは気づいていた模様。その上で明智を駒として捨てる事を決めていたらしい。その事を認知上の自分から聞かされた明智は、杏達怪盗団に父である獅童の事を任せたと言い残し、認知上の自分と戦い相討ちになる。だが明智にその場から追い出されてしまった怪盗団は、死んだところを目撃はしていない為、本当に死んだのかはわからないまま、明智は消息不明となってしまう。

明智の想いを胸に獅童のもとへ向かう杏達。ラスボスである彼との戦闘を行い、その「オタカラ」を奪う事に成功する。その後、パレスの核となる「オタカラ」を奪われた事で崩壊し始めた獅童のパレスから無事に逃げ出した彼らは、現実世界で今までの罪を全て告白する獅童の謝罪会見を見る事になる。
こうして獅童は警察に逮捕され、P5主人公と獅童の因縁も無事に決着をつける事になったのだった。

真の黒幕との戦い

杏達怪盗団の前に現れた、真の「黒幕」。

しかし大物政治家であった獅童を改心させたというのに、世間から怪盗団への批判はなくならなかった。実はそれには、獅童とは別の黒幕の存在が関わっていたのである。

真の黒幕は、自らの目的の為に世間の人々が怪盗団を批判するように操っていた。そしてその黒幕というのが、「統制神ヤルダバオト」、「メメントス」と呼ばれるパレスとは別に存在していたサブダンジョンのラスボスだった。
自らを「神」だと言う彼は、元々は世間の人々の願いを叶える「聖杯」という存在だった。しかし人々の願いが「誰かに全てを任せて、自分は特に何もせず何も考えず生きていきたい」という怠惰な願いばかりになり、人間に失望した彼は自ら人間を管理する「統制神」にその存在を変えてしまう。最終的には人間の自我を奪い、現実世界をメメントスのような場所にしようと目論んでいた。

しかしそんな彼と相反する存在がいた。それが「ベルベットルーム」と呼ばれる不思議な青い部屋の主、イゴールである。イゴールは人間の可能性というものを信じており、それ故にペルソナ使いに力を貸している人物だった。そんな彼に対してヤルダバオトはとあるゲームを持ちかける。それぞれが選んだ人間達を使って戦わせ、世間の人々の意見を見極めようと提案したのだ。
そしてヤルダバオトは自分側の人間として明智吾郎を、イゴールはP5主人公を選んだ。だが、ヤルダバオトはただゲームの流れを見ているつもりはなく、イゴールを封印し、イゴールに成り代わってしまう。つまりP5主人公が今までイゴールだと思っていた人物は、ヤルダバオトが変化したイゴールだったのである。

本当の黒幕を知った怪盗団は、ヤルダバオトと最後の戦いに挑む。杏も怪盗団の1人として、ヤルダバオトと戦う。戦いの最中、杏達はヤルダバオトから幾度も怪盗団としての信念を否定されるが、それでも怪盗団として彼と戦い続け、打ち勝つ事に成功する。
そうして本当の意味で全ての戦いを終えた杏達は、今度は東京だけではなく、全国各地にいるであろう「悪人」の改心を行う事を決意。日本全国の「悪人改心」の旅に出るのであった。

高巻杏の関連人物・キャラクター

P5主人公/ジョーカー

1215chika
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東郷一二三(ペルソナ5)の徹底解説・考察まとめ

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東郷一二三(とうごう ひふみ)とは、株式会社アトラスのジュブナイルRPGシリーズ『ペルソナ』の5作目に登場するキャラクターである。P5主人公の仲間であるペルソナ使い・喜多川祐介(きたがわ ゆうすけ)と同じ高校に通う、女子高生棋士。『ペルソナ5』のサブ要素・コープの「星」枠を担当している。棋士の腕前と美麗な容姿が認められ、「美しすぎる棋士」として人々の注目を集めている。そんな一二三の棋士としての戦術の腕前に興味を持ったP5主人公が、彼女に声をかけた事から2人の交流が始まるようになる。

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PERSONA5 the Animation(ペルソナ5・P5A)のネタバレ解説・考察まとめ

PERSONA5 the Animation(ペルソナ5・P5A)のネタバレ解説・考察まとめ

『PERSONA5 the Animation』とは、アトラス製作のゲーム『ペルソナ5』を原作とするアニメーション作品。全26話+特番2話で、原作に忠実にストーリーが展開される。 転校生の雨宮蓮は学校へと向かったが、着いた場所は異形な城「パレス」だった。そこで“ペルソナ”使いとして覚醒した蓮は、新たに出会った仲間達とともに「心の怪盗団」を結成し、悪しき欲望に塗れた大人達の“歪んだ欲望”を盗んで改心させていく。 原作通りのスタイリッシュさが健在で、高評価を得ている作品。

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【ペルソナ5・P5】モルガナの正体と事件の真相のネタバレ解説・考察まとめ

【ペルソナ5・P5】モルガナの正体と事件の真相のネタバレ解説・考察まとめ

ATLUSのRPGシリーズ「ペルソナ」の五作目にて、主人公らと共に「怪盗団」の一味として活躍する謎の黒ネコ・モルガナ。主人公らに怪盗としてのノウハウを教えつつ、日常生活にも溶け込み、悪人を改心すべく活躍する。怪盗団として彼が見つけ出した自身の正体と、真相について解説する。

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ペルソナシリーズの音楽・BGMまとめ

ペルソナシリーズの音楽・BGMまとめ

『ペルソナ』とは、株式会社アトラスより発売されているジュブナイルRPGシリーズである。全世界累計売上本数が1300万本越えの大人気ゲームとなっている。その人気の理由の1つにあるのが、ゲーム本編を彩る楽曲達の存在がある。魅力的な楽曲で多くのファンの心を掴んでいったペルソナの音楽は、人気が高まった結果両国国技館を舞台にライブを行ったり、リズムゲームまで発売するまでに至っている。ペルソナの魅力を語る上で外せない要点である。

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ペルソナ5主人公・ジョーカーの魅力とは?【P5解説・考察】

ペルソナ5主人公・ジョーカーの魅力とは?【P5解説・考察】

『ペルソナ5』の主人公は困っている人を放っておけない性格の持ち主だ。しかし本作の物語が始まる前、道路で酔っ払った男に絡まれていた女性を助けた結果、冤罪をかけられてしまう。そのような苦い経験をした後でも彼の正義感が鈍ることはなく、窮地に陥った人々を「心の怪盗団」として救い出していく。

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高評価多数!PlayStation 4のおすすめソフトまとめ!『ペルソナ5』『ドラクエ11』など

高評価多数!PlayStation 4のおすすめソフトまとめ!『ペルソナ5』『ドラクエ11』など

ソニーから発売されている「PlayStation 4」は、技術の進歩によってグラフィックスやサウンド性能が以前の機種よりも格段に上昇しており、よりリアルにゲームを楽しむことができるようになっている。さらにVRシステムに対応している為、ゴーグルや専用コントローラーを使用すればさらにゲームの楽しみ方の幅が広がるのだ。本記事では特にユーザーからの評価が高かった、おすすめの「PlayStation 4」ソフトを厳選して紹介する。

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ペルソナ5主人公の初期ペルソナはアルセーヌ!そこからわかる主人公の人物像は?【解説・考察】

ペルソナ5主人公の初期ペルソナはアルセーヌ!そこからわかる主人公の人物像は?【解説・考察】

『ペルソナ』において、主人公たちが召喚する「ペルソナ」の姿かたちには当人の思いや考えなどが反映される。『ペルソナ5』主人公の初期ペルソナは「アルセーヌ」だった。アルセーヌはフランスの小説家モーリス・ルブランの小説に登場する怪盗である。それを踏まえ、主人公がどのような人物であるのか考察してみた。

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【ペルソナ5】世界観が特徴的なPS4用ソフトを大特集!シュールさがクセになる!【風ノ旅ビト】

【ペルソナ5】世界観が特徴的なPS4用ソフトを大特集!シュールさがクセになる!【風ノ旅ビト】

ゲーム選びの際に重要視するポイントとして、ストーリーの面白さやキャラクターデザインにこだわっているというプレイヤーは多い。しかし「たまには一味違ったゲームを楽しみたい」という時には、世界観に注目して選んでみてはいかがだろうか。PS4には「シュールさにハマる!」とプレイヤーから評価された作品が多数あるのだ。本記事では世界観が特徴的なPS4用ソフトを、厳選して紹介する。

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ペルソナシリーズ歴代主人公の不幸な要素まとめ

ペルソナシリーズ歴代主人公の不幸な要素まとめ

『ペルソナシリーズ』では、主人公や仲間が困難に立ち向かい、成長していく様子が描かれる。主人公はストーリーの導入として序盤から不幸な目に遭っている場合が多い。中でも『ペルソナ2』の周防達哉は最後まで報われないことで有名である。 ここでは『ペルソナシリーズ』歴代主人公の不幸な要素をまとめた。

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ペルソナシリーズのシャドウとは?由来・元ネタとなったユング心理学を交えて解説!

ペルソナシリーズのシャドウとは?由来・元ネタとなったユング心理学を交えて解説!

『ペルソナシリーズ』に登場する重要な用語である「ペルソナ」や「シャドウ」は、ユング心理学に由来する言葉だ。ペルソナ4では仲間たちが自身のシャドウと向き合うことでペルソナを獲得するという流れになっており、これらの語句がストーリーと密接に関わっている。 ここではユング心理学ではどのように説明されているのかを交えて、「ペルソナ」や「シャドウ」について解説を行う。

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