ウィザードリィ #4(Wizardry #4)のネタバレ解説・考察まとめ
『ウィザードリィ #4(Wizardry #4)』とは、1987年アメリカのサーテック社より発売された3Dダンジョン・ロールプレイングゲーム。副題は『ワードナの逆襲(The Return of Werdna)』。
「ハック&スラッシュ」の元祖とも言える古典RPGシリーズ第4作。第1作で倒された魔術師ワードナが主役となり、魔物を召喚し、冒険者たちを殺戮しつつ地上を目指し、奪われたアミュレット(護符)を取り戻すというストーリーである。
クリティカルヒット
主に忍者が使う特殊攻撃。攻撃が命中すると、一定確率で「切り殺された」というメッセージが出る。クリティカルヒットが決まれば、HPがいくら残っていようが、受けたダメージが1だろうが、問答無用で死亡する。
ワードナの召喚する魔物にもクリティカル能力を持つ者がいる。またワードナ自身も「西風の剣」を装備する事でクリティカルヒットを繰り出せる。
麻痺攻撃・石化攻撃
ワードナに召喚された一部の魔物が使う、敵冒険者を行動不能にする特殊攻撃。
本作の敵冒険者は戦闘中に状態治療呪文を使わないので、麻痺や石化が決まれば戦線離脱が確定する。
全員が行動不能あるいは死亡となれば戦闘終了となるが、死亡していない限り次の戦闘では全快状態で参戦してくるので注意。
エナジードレイン
命中した敵冒険者のレベルを下げる特殊攻撃。ワードナに召喚された一部の魔物、特に不死怪物(アンデッド)が持っている事が多い。
物理攻撃がヒットすれば発動確定な上、レベルの下がった冒険者は大幅にHPを失うので、そのまま死亡する事も多い。
スペシャルパワー
一部のアイテムに存在する特別な力。アイテム装備画面の最後で「〇〇の特別な力を呼び醒すか?」と可否を問われる。
本作におけるスペシャルパワーは重要で、ほとんどのアイテムはスペシャルパワーを解放しないと本来の役目を果たさない。
ただし使用すると一定確率でアイテムが破損してしまう事もあり、軽はずみに使うにはリスクが伴う。
『ウィザードリィ #4』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
地下5階までは無双できる即死呪文「ラカニト」
本作では6レベルの召喚サークルに入ると習得できる1グループ即死呪文「ラカニト」。
この呪文は非常に強力で、地下5階までの敵冒険者であれば、唱えるだけでほぼ確殺できる。
ただしあくまで地下5階の敵までで、地下4階以降の上層の高レベル冒険者には通じない事が多く、素直に最強呪文「ティルトウェイト」に頼った方が良い。
本作の魔術師呪文「ハマン」「マハマン」は効果なし
今までのシリーズでは、1レベル下がる事と引き換えに様々な恩恵をもたらす魔術師呪文だった「ハマン」と「マハマン」。
しかし本作では呪文リストには存在するものの、説明文には「※使用効果はありません※」と記載されている。
説明通り、戦闘中に使用しても「神は願いを聞き入れなかった!」とメッセージが出て、何も起こらない。
「魔女の杖」の探索呪文「カンディ」のお遊び要素
今までのシリーズでは、大まかに仲間の位置を探る効果の僧侶呪文「カンディ」。
本作ではアイテム「魔女の杖」に込められており、使用すると探りたい人物の名前を入力できる。
トレボーの亡霊や御言葉師MRON、カドルト神の位置も知る事ができる他、「WOODHEAD」「GREENBERG」「ADAMS」「SAIDA」等の製作スタッフたちの名前を入力すると、独自のメッセージを聞ける。
大金を稼ぐ方法
本作ではゲーム終盤、和解金に100万ゴールド必要になったり、アレンジ版の場合、ロイヤルスイートの宿泊費に1,000万ゴールド必要になる場面がある。
そこで地上1階「訓練場」に行くと、非常に弱い冒険者パーティが3グループ出現するエリアがある。そのうち2番目のパーティは5万~10万ゴールドを落とすので、倒してはセーブ→ロードを繰り返す事でノーリスクで大金を稼ぐ事ができる。
ホークウインドを倒すためのヒント
地下1~4階のマップを全て埋めると、中央部にそれぞれ「D」「I」「N」「K」のアルファベットが浮かび上がる。
1レベル召喚サークルのモンスター「ディンク」が、ホークウインドを倒せる唯一のモンスターだと示している。
しかし何故ディンクでなければホークウインドを倒せないのか、明確な理由は分かっていない。
地獄で使用するアイテムの元ネタ
地下9階の地獄の炎で使用する「デモニックチャイム」「ネクロノミコン」「ブラックキャンドル」。
これらは古典RPG『ウルティマ』シリーズの4と9に登場する「勇気の鐘」「真実の本」「愛の蝋燭」が元ネタ。
なお鐘→本→蝋燭の順に使うのはさらに元ネタがあり、ローマ・カトリック教会で破門宣告を行う際の儀式の順番でもある。
ホークウインドの元ネタ
シナリオ製作者ロー・アダムスが同じく手掛けた古典RPG『ウルティマ4』にもホークウインドなる人物が登場する。
『ウルティマ4』の彼はロード・ブリティッシュ城の占い師で、主人公アバタールの8つの徳がどの程度まで高まっているか一目で教えてくれる。
地下11階の元ネタ
Related Articles関連記事
ウィザードリィ #5(Wizardry #5)のネタバレ解説・考察まとめ
『ウィザードリィ #5(Wizardry #5)』とは、1988年アメリカのサーテック社より発売された3Dダンジョン・ロールプレイングゲーム。副題は『災禍の中心(Heart of the Maelstrom)』。「ハック&スラッシュ」の元祖とも言える古典RPGシリーズ第5作。 世界を滅ぼす力を持つという「災禍」。これを制御できる力を持つ魔法使いゲートキーパーは、悪しき魔女ソーンに捕らえられた。冒険者たちは世界を救うためソーンを倒し、ゲートキーパーを救わねばならない。
Read Article
ウィザードリィ #1(Wizardry #1)のネタバレ解説・考察まとめ
『ウィザードリィ #1』(Wizardry #1)とは、1981年アメリカのサーテック社より発売された3Dダンジョン・ロールプレイングゲーム。副題は「狂王の試練場(Proving Grounds of the Mad Overlord)」。6人パーティを組み、地下迷宮を探索し、モンスターを倒して宝箱からアイテムを得て、キャラクターを強化・育成する、いわゆる「ハック&スラッシュ」の元祖とも言える古典RPGシリーズの第一作である。
Read Article
ウィザードリィ #3(Wizardry #3)のネタバレ解説・考察まとめ
『ウィザードリィ #3(Wizardry #3)』とは、1983年アメリカのサーテック社より発売された3Dダンジョン・ロールプレイングゲーム。副題は『リルガミンの遺産(Legacy of Llylgamyn)』。 「ハック&スラッシュ」の元祖とも言える古典RPGシリーズ第3作。世界的な天変地異の原因を探るべく、偉大なる龍ル・ケブレスの守る宝珠を持ち帰る事が、冒険者たちに与えられた使命である。
Read Article
ウィザードリィ #2(Wizardry #2)のネタバレ解説・考察まとめ
『ウィザードリィ #2』(Wizardry #2)とは、1982年アメリカのサーテック社より発売された3Dダンジョン・ロールプレイングゲーム。副題は「ダイヤモンドの騎士」(Knight of Diamonds)。 「ハック&スラッシュ」の元祖とも言える古典RPGシリーズの第二作。「ダバルプスの呪いの穴」に消えた、リルガミンの街を守護する「ニルダの杖」を持ち帰る事が、冒険者たちに与えられた使命である。
Read Article
ウィザードリィ外伝IV(胎魔の鼓動)のネタバレ解説・考察まとめ
『ウィザードリィ外伝IV』とは、1996年に発売されたスーパーファミコン専用ソフトで、3Dダンジョン・ロールプレイングゲーム。副題は『胎魔の鼓動(THROB OF THE DEMON'S HERAT)』。日本国産ウィザードリィの第四作である。本作はオーソドックスなハック&スラッシュでありながら、和風テイストな舞台やイベント、ホラー要素を盛り込み、数多くのNPCとの交流や勢力争いを楽しめる。緋蓮城の先代城主の死に端を発する地方の反乱を治めるため、冒険者に「三種の神器」を集めさせるというストーリー。
Read Article
ウィザードリィ外伝II(古代皇帝の呪い)のネタバレ解説・考察まとめ
『ウィザードリィ外伝II』とは、1992年に発売されたゲームボーイ専用カートリッジで、3Dダンジョン・ロールプレイングゲーム。副題は『古代皇帝の呪い(CURSE OF THE ANCIENT EMPEROR)』。日本国産ウィザードリィの第二作である。 城塞都市アルマールで遺跡が発掘され、埋葬された古代皇帝の呪いが災厄となって街を襲う。その災いを取り除くべく、冒険者たちが遺跡に挑むというストーリー。
Read Article
ウィザードリィ外伝 五つの試練(The Five Ordeals)のネタバレ解説・考察まとめ
『ウィザードリィ外伝 五つの試練(The Five Ordeals)』とは、2006年にWindowsで発売された3Dダンジョン・ロールプレイングゲーム。日本国産の『ウィザードリィ』シリーズの1つである。 正伝シリーズへの原点回帰をうたい、初期の5種族8職業というシンプルなゲームシステムと、前作の『戦闘の監獄』のUI(ユーザーインターフェース)を採用。ストーリーが独立した公式5本のシナリオに加え、ユーザーが作成したシナリオを遊ぶ事もできるエディタが組み込まれている事が特徴。
Read Article
ウィザードリィ外伝III(闇の聖典)のネタバレ解説・考察まとめ
『ウィザードリィ外伝III』とは、1993年に発売されたゲームボーイ専用カートリッジで、3Dダンジョン・ロールプレイングゲーム。副題は『闇の聖典(SCRIPTURE OF THE DARK)』。日本国産ウィザードリィの第三作である。 城塞都市ダリアを治めるアガン王が、黄金の仮面の呪いを受け狂気に陥り引きこもった。呪いを解き、王を正気に戻すため冒険者たちが集められるというストーリー。
Read Article
ウィザードリィ外伝I(女王の受難)のネタバレ解説・考察まとめ
『ウィザードリィ外伝I』とは、1991年に発売されたゲームボーイ専用カートリッジで、3Dダンジョン・ロールプレイングゲーム。副題は『女王の受難(SUFFERING OF THE QUEEN)』。日本国産ウィザードリィの記念すべき第一作である。 女王アイラスが即位してから災厄続きのリルガミンの街。宮廷魔術師タイロッサムまでもが裏切り「呪いの穴」に立て籠もった。彼を討伐すべく冒険者たちが召集される、というストーリー。
Read Article
ドラゴンクエストの元になった2作の伝説的RPGまとめ
いまや国民的RPGといえるほど有名になった『ドラゴンクエスト』ですが、まったくのゼロから作られた訳ではありません。 ドラクエの開発には、2作の伝説的なRPGがあります。
Read Article
名作から迷作まで!スーパーファミコンのRPGまとめ【ウィザードリィ ストーリーオブリルガミン他】
ここではスーパーファミコンの有名なRPGをまとめた。知名度の高い名作、メジャーとは言えない佳作、ある意味で有名な迷作まで幅広く掲載している。人気RPGシリーズ『ファイアーエムブレム』や、『ファイナルファンタジー』などの初期作品もある。
Read Article
タグ - Tags
目次 - Contents
- 『ウィザードリィ #4』の概要
- 『ウィザードリィ #4』のあらすじ・ストーリー
- アミュレットを求めて
- トレボーからアミュレットを強奪
- ワードナの地下迷宮
- ワードナの死
- 封印されるワードナ
- ワードナの復活
- マルチエンディング
- エンディング1:王様エンド(クラシック、アレンジ版共通)
- エンディング2:カドルトの像エンド(クラシック版)
- エンディング3:神を演じるエンド(クラシック版)
- エンディング4:征服神エンド(クラシック版)
- エンディング5:まやかしを打ち破るエンド(クラシック、アレンジ版共通)
- エンディング6:秩序と平和エンド(アレンジ版)
- エンディング7:カドルトを屈服させるエンド(アレンジ版)
- エンディング8:カドルトを滅ぼすエンド(アレンジ版)
- エンディング9:王国滅亡エンド(アレンジ版)
- エンディング10:魔女と結婚エンド(アレンジ版)
- 『ウィザードリィ #4』のゲームシステム
- レベルアップシステム
- セーブ&ロードシステム
- 召喚できるモンスター
- 1レベル召喚サークル
- 2レベル召喚サークル
- 3レベル召喚サークル
- 4レベル召喚サークル
- 5レベル召喚サークル
- 6レベル召喚サークル
- 7レベル召喚サークル
- 8レベル召喚サークル
- 9レベル召喚サークル
- 10レベル召喚サークル
- 彷徨えるトレボーの亡霊
- マップについて
- 地下10階
- 地下9階
- 地下8階
- 地下7階
- 地下6階
- 地下5階
- 地下4階
- 地下3~1階
- 地上1階
- 地上2階
- 地上3階
- 地下11階
- 『ウィザードリィ #4』の登場人物・キャラクター
- ワードナ
- トレボーの亡霊
- 御言葉師MRON
- ピラミッドガード
- ヘルハウンド
- グラム
- ドリームペインター
- ジェシーザスミス
- L5パイオニアーのペア
- 地下4階の魔女
- ボルタックの対万引きユニット
- 虎の子騎士団
- ペリカン騎士団
- 月桂樹騎士団
- バラの貴婦人
- キャプテンの会議
- 男爵の会議
- 公爵の会議
- スペイン宗教裁判官
- ソフトークオールスターズ-1
- ホークウインド
- カドルト神
- 『ウィザードリィ #4』のアイテム
- 武器
- オックおばさんの聖なる手榴弾
- カシナートの剣
- 真実のカリス
- 東風の剣
- ドラゴンの爪
- 西風の剣
- ホパロングキャロット
- メイジマッシャー
- 防具
- エントロピーのマント
- 革の外套
- 希望の外套
- 君主の聖衣
- 酸素マスク
- ジャッカルの外套
- 夜のマント
- ウィザードスカルキャップ
- はげのカツラ
- マジシャンズハット
- メンテナンスキャップ
- 聖なるリンボーの指
- ミスリルグローブ
- その他の品
- ウィングブーツ
- 黄鉄鉱
- 騎士学校のペナント
- 虚無変換機
- クリスタルローズ
- クレンジングオイル
- シグネットリング
- 集合の角笛
- 真実の矢
- 聖なるK.A.の足
- 聖なるトレボーのケツ
- 聖なるリンプの手首
- 脱獄カード
- ダブオブピュース
- デモニックチャイム
- ドラゴンの琥珀
- ドリームペインターの羽根
- ネクロノミコン
- ビッシュの舌
- ブラックキャンドル
- ブラックボックス
- ブラッドストーン
- ブルーリボン
- ホークウインド年代記
- 魔女の杖
- 虫除け玉
- モルドールチャージ
- 宿屋の鍵
- 夢の宝珠
- ランダーのトルコ石
- 『ウィザードリィ #4』の用語
- ペンタグラム
- 僧侶呪文
- ディスペル
- アイテム盗み
- クリティカルヒット
- 麻痺攻撃・石化攻撃
- エナジードレイン
- スペシャルパワー
- 『ウィザードリィ #4』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 地下5階までは無双できる即死呪文「ラカニト」
- 本作の魔術師呪文「ハマン」「マハマン」は効果なし
- 「魔女の杖」の探索呪文「カンディ」のお遊び要素
- 大金を稼ぐ方法
- ホークウインドを倒すためのヒント
- 地獄で使用するアイテムの元ネタ
- ホークウインドの元ネタ
- 地下11階の元ネタ