ウィザードリィ #4(Wizardry #4)のネタバレ解説・考察まとめ

『ウィザードリィ #4(Wizardry #4)』とは、1987年アメリカのサーテック社より発売された3Dダンジョン・ロールプレイングゲーム。副題は『ワードナの逆襲(The Return of Werdna)』。
「ハック&スラッシュ」の元祖とも言える古典RPGシリーズ第4作。第1作で倒された魔術師ワードナが主役となり、魔物を召喚し、冒険者たちを殺戮しつつ地上を目指し、奪われたアミュレット(護符)を取り戻すというストーリーである。

「物見の塔」最上階にいる、王国を支配する公爵たちの集まり。
「シグネットリング」を所持していれば戦闘を回避できる。一騎打ちに応じると答えた後、王冠を望めばワードナが王となるエンディングが発生。
アレンジ版では彼らに戦闘で勝利する事で、王国を蹂躙するエンディングを見る事もできる。

スペイン宗教裁判官

スペイン宗教裁判官。6人とも同じ格好をしている

オリジナル版にしか登場しない、激レアの6人パーティ。元ネタはBBC(英国放送協会)コメディ番組『空飛ぶモンティ・パイソン』のコントから。
ワードナがコズミックキューブ内(地下3~1階)のペンタグラム(召喚サークル)にいる間のみ、低確率で出現する事がある。
彼らを倒すとアイテム「ビッシュの舌」を入手できる。

ソフトークオールスターズ-1

ソフトークオールスターズのひとり、侍のセズマール

地上2階のギルガメッシュの酒場にいる、本作最強のパーティ。侍のセズマール、ビショップのタック、僧侶のサラ、盗賊のモラディン、魔法使いのプロスペローの5人。忍者ホークウインドを欠いているため「-1」である。ソフトークという名が示す通り、彼らの元ネタはゲーム雑誌『Softalk』の編集者たちの名前。
凄まじい実力を誇るが、カント寺院に向かう為には必ず一戦交えなくてはならない。

ホークウインド

地上3階にいるエルフの忍者。「生ける伝説」とまで呼ばれ、100年前ワードナを倒した冒険者パーティ「ソフトークオールスターズ」の筆頭。
一切攻撃をしてこないが、こちらの攻撃や呪文も一切通じず、放っておくとターン経過でワードナが生贄に捧げられてしまう(もちろんゲームオーバー)。
彼を倒すためには1レベル召喚サークルのモンスター「ディンク」を連れている必要がある。

カドルト神

カント寺院の崇める主神。その名は蘇生呪文「カドルト」にも力を与えている。
ストーリー上では本作のラスボスという立ち位置だが、実際に戦闘になる事はない。
彼の下に辿り着いた時、所持アイテムやフラグによってエンディングが変化する。
カドルト神の正体はエンディングによって様々だが、クラシック版のトゥルーエンドではカント寺院の司祭が中に入って操るロボットのような紛い物だった、というオチがつく。

『ウィザードリィ #4』のアイテム

武器

オックおばさんの聖なる手榴弾

地下9階、地獄の炎の中に生えている宝石の果実。元ネタはコメディ映画『モンティパイソン&ホーリーグレイル』に登場する、アンティオキアの聖なる手榴弾である。
地上に出るルートを塞ぐ最後の壁を破壊する為に必要だが、呪われているため単体で使用しようとすると投げる事ができずワードナが死亡する。
入手方法は「ウィングブーツ」(特別な力を開放済)を装備、「ドリームペインターの羽根」を所持した状態で地獄の炎の前に行き、「デモニックチャイム」→「ネクロノミコン」→「ブラックキャンドル」の順に使用する事。
(上記のアイテムが足りなかったり、手順を間違えたりするとワードナは死亡する)
使用方法は装備してスペシャルパワー(装備時に使える特別な力)を開放してから「クレンジングオイル」のスペシャルパワーも使用し、呪いを解く。すると手榴弾を外せるので壁の前で捨て、爆発に巻き込まれないようできるだけその場から離れる。数歩離れると爆発音が響き、壁が破壊されて地上に出られるようになる。

カシナートの剣

上層の戦士系冒険者が時折所持している剣。ワードナは魔術師のため装備はできないが、「ダブオブピュース」の材料の一つ「かき混ぜ器」として必要になる。
つまりこの世界では完全にミキサー扱いである。

真実のカリス

地下11階で全てのリドル(謎かけ)を解き明かした際に得られる、トゥルーエンドに必要な重要アイテム。クラシック版では「光のダガー(DAGGER OF CLEAR LIGHT)」と表現される。
これを装備した状態で地上3階のカドルト神の下へ向かうと、カドルト神の真の正体を暴く事ができる。

a_chan23_srnd1
a_chan23_srnd1
@a_chan23_srnd1

Related Articles関連記事

ウィザードリィ #5(Wizardry #5)のネタバレ解説・考察まとめ

ウィザードリィ #5(Wizardry #5)のネタバレ解説・考察まとめ

『ウィザードリィ #5(Wizardry #5)』とは、1988年アメリカのサーテック社より発売された3Dダンジョン・ロールプレイングゲーム。副題は『災禍の中心(Heart of the Maelstrom)』。「ハック&スラッシュ」の元祖とも言える古典RPGシリーズ第5作。 世界を滅ぼす力を持つという「災禍」。これを制御できる力を持つ魔法使いゲートキーパーは、悪しき魔女ソーンに捕らえられた。冒険者たちは世界を救うためソーンを倒し、ゲートキーパーを救わねばならない。

Read Article

ウィザードリィ #1(Wizardry #1)のネタバレ解説・考察まとめ

ウィザードリィ #1(Wizardry #1)のネタバレ解説・考察まとめ

『ウィザードリィ #1』(Wizardry #1)とは、1981年アメリカのサーテック社より発売された3Dダンジョン・ロールプレイングゲーム。副題は「狂王の試練場(Proving Grounds of the Mad Overlord)」。6人パーティを組み、地下迷宮を探索し、モンスターを倒して宝箱からアイテムを得て、キャラクターを強化・育成する、いわゆる「ハック&スラッシュ」の元祖とも言える古典RPGシリーズの第一作である。

Read Article

ウィザードリィ #3(Wizardry #3)のネタバレ解説・考察まとめ

ウィザードリィ #3(Wizardry #3)のネタバレ解説・考察まとめ

『ウィザードリィ #3(Wizardry #3)』とは、1983年アメリカのサーテック社より発売された3Dダンジョン・ロールプレイングゲーム。副題は『リルガミンの遺産(Legacy of Llylgamyn)』。 「ハック&スラッシュ」の元祖とも言える古典RPGシリーズ第3作。世界的な天変地異の原因を探るべく、偉大なる龍ル・ケブレスの守る宝珠を持ち帰る事が、冒険者たちに与えられた使命である。

Read Article

ウィザードリィ #2(Wizardry #2)のネタバレ解説・考察まとめ

ウィザードリィ #2(Wizardry #2)のネタバレ解説・考察まとめ

『ウィザードリィ #2』(Wizardry #2)とは、1982年アメリカのサーテック社より発売された3Dダンジョン・ロールプレイングゲーム。副題は「ダイヤモンドの騎士」(Knight of Diamonds)。 「ハック&スラッシュ」の元祖とも言える古典RPGシリーズの第二作。「ダバルプスの呪いの穴」に消えた、リルガミンの街を守護する「ニルダの杖」を持ち帰る事が、冒険者たちに与えられた使命である。

Read Article

ウィザードリィ外伝IV(胎魔の鼓動)のネタバレ解説・考察まとめ

ウィザードリィ外伝IV(胎魔の鼓動)のネタバレ解説・考察まとめ

『ウィザードリィ外伝IV』とは、1996年に発売されたスーパーファミコン専用ソフトで、3Dダンジョン・ロールプレイングゲーム。副題は『胎魔の鼓動(THROB OF THE DEMON'S HERAT)』。日本国産ウィザードリィの第四作である。本作はオーソドックスなハック&スラッシュでありながら、和風テイストな舞台やイベント、ホラー要素を盛り込み、数多くのNPCとの交流や勢力争いを楽しめる。緋蓮城の先代城主の死に端を発する地方の反乱を治めるため、冒険者に「三種の神器」を集めさせるというストーリー。

Read Article

ウィザードリィ外伝II(古代皇帝の呪い)のネタバレ解説・考察まとめ

ウィザードリィ外伝II(古代皇帝の呪い)のネタバレ解説・考察まとめ

『ウィザードリィ外伝II』とは、1992年に発売されたゲームボーイ専用カートリッジで、3Dダンジョン・ロールプレイングゲーム。副題は『古代皇帝の呪い(CURSE OF THE ANCIENT EMPEROR)』。日本国産ウィザードリィの第二作である。 城塞都市アルマールで遺跡が発掘され、埋葬された古代皇帝の呪いが災厄となって街を襲う。その災いを取り除くべく、冒険者たちが遺跡に挑むというストーリー。

Read Article

ウィザードリィ外伝 五つの試練(The Five Ordeals)のネタバレ解説・考察まとめ

ウィザードリィ外伝 五つの試練(The Five Ordeals)のネタバレ解説・考察まとめ

『ウィザードリィ外伝 五つの試練(The Five Ordeals)』とは、2006年にWindowsで発売された3Dダンジョン・ロールプレイングゲーム。日本国産の『ウィザードリィ』シリーズの1つである。 正伝シリーズへの原点回帰をうたい、初期の5種族8職業というシンプルなゲームシステムと、前作の『戦闘の監獄』のUI(ユーザーインターフェース)を採用。ストーリーが独立した公式5本のシナリオに加え、ユーザーが作成したシナリオを遊ぶ事もできるエディタが組み込まれている事が特徴。

Read Article

ウィザードリィ外伝III(闇の聖典)のネタバレ解説・考察まとめ

ウィザードリィ外伝III(闇の聖典)のネタバレ解説・考察まとめ

『ウィザードリィ外伝III』とは、1993年に発売されたゲームボーイ専用カートリッジで、3Dダンジョン・ロールプレイングゲーム。副題は『闇の聖典(SCRIPTURE OF THE DARK)』。日本国産ウィザードリィの第三作である。 城塞都市ダリアを治めるアガン王が、黄金の仮面の呪いを受け狂気に陥り引きこもった。呪いを解き、王を正気に戻すため冒険者たちが集められるというストーリー。

Read Article

ウィザードリィ外伝I(女王の受難)のネタバレ解説・考察まとめ

ウィザードリィ外伝I(女王の受難)のネタバレ解説・考察まとめ

『ウィザードリィ外伝I』とは、1991年に発売されたゲームボーイ専用カートリッジで、3Dダンジョン・ロールプレイングゲーム。副題は『女王の受難(SUFFERING OF THE QUEEN)』。日本国産ウィザードリィの記念すべき第一作である。 女王アイラスが即位してから災厄続きのリルガミンの街。宮廷魔術師タイロッサムまでもが裏切り「呪いの穴」に立て籠もった。彼を討伐すべく冒険者たちが召集される、というストーリー。

Read Article

目次 - Contents