ウィザードリィ #4(Wizardry #4)のネタバレ解説・考察まとめ

『ウィザードリィ #4(Wizardry #4)』とは、1987年アメリカのサーテック社より発売された3Dダンジョン・ロールプレイングゲーム。副題は『ワードナの逆襲(The Return of Werdna)』。
「ハック&スラッシュ」の元祖とも言える古典RPGシリーズ第4作。第1作で倒された魔術師ワードナが主役となり、魔物を召喚し、冒険者たちを殺戮しつつ地上を目指し、奪われたアミュレット(護符)を取り戻すというストーリーである。

魔女と結婚するワードナ(左)

魔女に呪いをかけられ、無理矢理結婚させられるエンド。
アイテム図鑑を全て埋めた状態で地下4階にいる魔女の下を訪れると発生。

『ウィザードリィ #4』のゲームシステム

レベルアップシステム

蘇ったワードナは地下10階からスタート

これまでのシリーズと異なり、『ウィザードリィ #1(Wizardry #1)』の敵役であった魔術師ワードナが主人公である。
スタートは地下10階から。迷宮内に点在する召喚サークルに入るとHPとMPが全快し、サークルのレベルに応じた魔物を召喚する事が可能となる。
またワードナには経験値の概念は存在しないが、入ったサークルのレベルに応じてワードナのレベルが上がる。最大で10まで。
本作も呪文のレベルは7まであり、7レベルの召喚サークルに入った時点で全ての魔術師呪文を使えるようになる。
なおワードナが死ぬと、魔物がどれだけ生き残っていても即ゲームオーバーである。

セーブ&ロードシステム

死亡するワードナ。本作では日常茶飯事

迷宮内のどこでもセーブ&ロードが可能で、ワードナが死亡した場合でもロードした場面からやり直しができる。セーブデータは最大8つまで保存可能。
ただし本作は全般的に謎解きの難度が高く、下手な場面でセーブしてしまうとゲームが詰んでしまう恐れもあるので注意が必要。

召喚できるモンスター

ペンタグラムから魔物を召喚するワードナ

これまでのシリーズで冒険者の敵であったモンスターたちを召喚し、手下として引き連れて戦わせる事ができる。
1~10レベルの召喚サークルがあり、レベルが上がるにつれ強力な魔物を召喚できるようになる。が、徘徊する敵冒険者たちもかなり強力なので、召喚モンスターの選択がゲームを大きく左右する。
クラシックでは3種類、アレンジでは5種類の魔物を召喚できる(アレンジ版は魔物に命令も可能)。
またアレンジ版はクリア周回ごとに新たなモンスターが追加され、序盤から凄まじい力を持つ魔物を引き連れて戦う事ができる。

以下に各レベルで有用なモンスターを解説する。

1レベル召喚サークル

ディンク、ファズボール、クリーピングコイン、バブリースライム、オーク、レベル1メイジ、ガスクラウド、スケルトン、ガリアンレイダー、レベル1プリースト、ゾンビ、コボルド
(アレンジ版のみ)リーチリザード、レベル1ニンジャ
レベル1プリーストが必須。回復呪文ディオスが使える上、彼が唱える明かりの呪文「ミルワ」が無いと最初の部屋から脱出する事すらできない。
麻痺攻撃を持つゾンビやガスクラウド、ブレスを吐けるクリーピングコインなども有効。
なおディンクは一見役に立たないが、最後の難敵である忍者ホークウインドを倒せる唯一のモンスターである。

2レベル召喚サークル

クリーピングクラッド、クローリングケルプ、マミー、ウィッチ、ポルターガイスト、ノーシーアム、ローグ、アッシャー、アナコンダ、ダスター、ヒュージスパイダー、レベル3プリースト
(アレンジ版のみ)デーモンインプ、レベル3ニンジャ
回復呪文を使えるレベル3プリースト、エナジードレイン(レベルを下げる特殊攻撃)を持つマミー、麻痺を持つアッシャーが有効。
但しマミーとアッシャーはアンデッドであり、僧侶にディスペルされ消えてしまう恐れもある。

3レベル召喚サークル

ロッティングコープス、ドラゴンフライ、スピリット、ハーピー、バグベアー、ワーラット、ローニン、ゲイズハウンド、バンシー、シェイド、レベル5プリースト、ルーター
(アレンジ版のみ)レベル5ニンジャ、レベル5メイジ
回復呪文が使えるレベル5プリースト、攻撃呪文が使えるスピリット、麻痺攻撃を持つゲイズハウンドが有効。

4レベル召喚サークル

ブリンクドッグ、ブッシュワッカー、モートモンスター、ストラングラーバイン、ジャイアントトード、ボーパルバニー、ジャイアントスラグ、ゴブリンシャーマン、ゴブリン、コカトリス、オーガ、プリーステス
(アレンジ版のみ)レベル7メイジ、ソードマン
回復呪文が使えるプリーステス、攻撃呪文が使えるゴブリンシャーマン。高い攻撃力を持つストラングラーバインや石化攻撃を持つコカトリスも良い。

5レベル召喚サークル

レベル3サムライ、グレイブミスト、ハイコルセア、マイナーダイミョウ、ライフスティーラー、ナイトストーカー、ワイト、マスターニンジャ、ビショップ、ワーウルフ、ホブゴブリン、ケンタウロス
(アレンジ版のみ)アーマーイーター、ハリコン
幅広く呪文を使えるビショップ、呪文にドレインと麻痺を持つワイト、麻痺を持つグレイブミストが強力。
但しワイトとグレイブミストはアンデッドであり、僧侶にディスペルされ消えてしまう恐れもある。

6レベル召喚サークル

ガーゴイル、ゴースト、コモドドラゴン、ヘルハウンド、ファングプリースト、マスタードラゴン、セラフ、ワータイガー、ボーリングビートル、ディスプレッサービースト、コロゥシブスライム、ガスドラゴン
(アレンジ版のみ)レベル9メイジ、フェアリー
石化能力を持つガーゴイル、仲間を呼びブレスも吐けるヘルハウンド、回復呪文を使えるファングプリーストが有効。

a_chan23_srnd1
a_chan23_srnd1
@a_chan23_srnd1

Related Articles関連記事

ウィザードリィ #5(Wizardry #5)のネタバレ解説・考察まとめ

ウィザードリィ #5(Wizardry #5)のネタバレ解説・考察まとめ

『ウィザードリィ #5(Wizardry #5)』とは、1988年アメリカのサーテック社より発売された3Dダンジョン・ロールプレイングゲーム。副題は『災禍の中心(Heart of the Maelstrom)』。「ハック&スラッシュ」の元祖とも言える古典RPGシリーズ第5作。 世界を滅ぼす力を持つという「災禍」。これを制御できる力を持つ魔法使いゲートキーパーは、悪しき魔女ソーンに捕らえられた。冒険者たちは世界を救うためソーンを倒し、ゲートキーパーを救わねばならない。

Read Article

ウィザードリィ #1(Wizardry #1)のネタバレ解説・考察まとめ

ウィザードリィ #1(Wizardry #1)のネタバレ解説・考察まとめ

『ウィザードリィ #1』(Wizardry #1)とは、1981年アメリカのサーテック社より発売された3Dダンジョン・ロールプレイングゲーム。副題は「狂王の試練場(Proving Grounds of the Mad Overlord)」。6人パーティを組み、地下迷宮を探索し、モンスターを倒して宝箱からアイテムを得て、キャラクターを強化・育成する、いわゆる「ハック&スラッシュ」の元祖とも言える古典RPGシリーズの第一作である。

Read Article

ウィザードリィ #3(Wizardry #3)のネタバレ解説・考察まとめ

ウィザードリィ #3(Wizardry #3)のネタバレ解説・考察まとめ

『ウィザードリィ #3(Wizardry #3)』とは、1983年アメリカのサーテック社より発売された3Dダンジョン・ロールプレイングゲーム。副題は『リルガミンの遺産(Legacy of Llylgamyn)』。 「ハック&スラッシュ」の元祖とも言える古典RPGシリーズ第3作。世界的な天変地異の原因を探るべく、偉大なる龍ル・ケブレスの守る宝珠を持ち帰る事が、冒険者たちに与えられた使命である。

Read Article

ウィザードリィ #2(Wizardry #2)のネタバレ解説・考察まとめ

ウィザードリィ #2(Wizardry #2)のネタバレ解説・考察まとめ

『ウィザードリィ #2』(Wizardry #2)とは、1982年アメリカのサーテック社より発売された3Dダンジョン・ロールプレイングゲーム。副題は「ダイヤモンドの騎士」(Knight of Diamonds)。 「ハック&スラッシュ」の元祖とも言える古典RPGシリーズの第二作。「ダバルプスの呪いの穴」に消えた、リルガミンの街を守護する「ニルダの杖」を持ち帰る事が、冒険者たちに与えられた使命である。

Read Article

ウィザードリィ外伝IV(胎魔の鼓動)のネタバレ解説・考察まとめ

ウィザードリィ外伝IV(胎魔の鼓動)のネタバレ解説・考察まとめ

『ウィザードリィ外伝IV』とは、1996年に発売されたスーパーファミコン専用ソフトで、3Dダンジョン・ロールプレイングゲーム。副題は『胎魔の鼓動(THROB OF THE DEMON'S HERAT)』。日本国産ウィザードリィの第四作である。本作はオーソドックスなハック&スラッシュでありながら、和風テイストな舞台やイベント、ホラー要素を盛り込み、数多くのNPCとの交流や勢力争いを楽しめる。緋蓮城の先代城主の死に端を発する地方の反乱を治めるため、冒険者に「三種の神器」を集めさせるというストーリー。

Read Article

ウィザードリィ外伝II(古代皇帝の呪い)のネタバレ解説・考察まとめ

ウィザードリィ外伝II(古代皇帝の呪い)のネタバレ解説・考察まとめ

『ウィザードリィ外伝II』とは、1992年に発売されたゲームボーイ専用カートリッジで、3Dダンジョン・ロールプレイングゲーム。副題は『古代皇帝の呪い(CURSE OF THE ANCIENT EMPEROR)』。日本国産ウィザードリィの第二作である。 城塞都市アルマールで遺跡が発掘され、埋葬された古代皇帝の呪いが災厄となって街を襲う。その災いを取り除くべく、冒険者たちが遺跡に挑むというストーリー。

Read Article

ウィザードリィ外伝 五つの試練(The Five Ordeals)のネタバレ解説・考察まとめ

ウィザードリィ外伝 五つの試練(The Five Ordeals)のネタバレ解説・考察まとめ

『ウィザードリィ外伝 五つの試練(The Five Ordeals)』とは、2006年にWindowsで発売された3Dダンジョン・ロールプレイングゲーム。日本国産の『ウィザードリィ』シリーズの1つである。 正伝シリーズへの原点回帰をうたい、初期の5種族8職業というシンプルなゲームシステムと、前作の『戦闘の監獄』のUI(ユーザーインターフェース)を採用。ストーリーが独立した公式5本のシナリオに加え、ユーザーが作成したシナリオを遊ぶ事もできるエディタが組み込まれている事が特徴。

Read Article

ウィザードリィ外伝III(闇の聖典)のネタバレ解説・考察まとめ

ウィザードリィ外伝III(闇の聖典)のネタバレ解説・考察まとめ

『ウィザードリィ外伝III』とは、1993年に発売されたゲームボーイ専用カートリッジで、3Dダンジョン・ロールプレイングゲーム。副題は『闇の聖典(SCRIPTURE OF THE DARK)』。日本国産ウィザードリィの第三作である。 城塞都市ダリアを治めるアガン王が、黄金の仮面の呪いを受け狂気に陥り引きこもった。呪いを解き、王を正気に戻すため冒険者たちが集められるというストーリー。

Read Article

ウィザードリィ外伝I(女王の受難)のネタバレ解説・考察まとめ

ウィザードリィ外伝I(女王の受難)のネタバレ解説・考察まとめ

『ウィザードリィ外伝I』とは、1991年に発売されたゲームボーイ専用カートリッジで、3Dダンジョン・ロールプレイングゲーム。副題は『女王の受難(SUFFERING OF THE QUEEN)』。日本国産ウィザードリィの記念すべき第一作である。 女王アイラスが即位してから災厄続きのリルガミンの街。宮廷魔術師タイロッサムまでもが裏切り「呪いの穴」に立て籠もった。彼を討伐すべく冒険者たちが召集される、というストーリー。

Read Article

目次 - Contents