15代前の界王神／老界王神（ドラゴンボール）の徹底解説・考察まとめ

CV：こおろぎさとみ

12の宇宙の頂点に立つ最高位の神。ビルス曰く「戦わないが最強」で、何でも一瞬で消してしまう能力を持つ。子供のように純粋であり、純粋であるが故の残酷さを有する。
「破壊神シャンパ編」初登場で、老界王神も含め神々は慌てて挨拶に向かった。尚、老界王神は3度ほど全王の宮殿に足を運んでいる。

15代前の界王神／老界王神の名言・名セリフ／名シーン・名場面

「なにすんじゃいこのうんこたれっ！！！！ションベンちびりっ！！！！」

とぼけた老人にしか見えない老界王神の実力を試す為、悟空は彼に不意打ちの攻撃を仕掛ける。マトモに受けてしまった老界王神は、「なにすんじゃいこのうんこたれっ！！！！ションベンちびりっ！！！！」と怒鳴った。
威厳のある神らしからぬ物言いだが、単なるギャグ描写ではなく地球の存亡をかけたブウとの戦いという緊迫した状況での箸休め的なシーンといえる。

「ピンチになってから行ったほうがドラマチックじゃろが」

ゴテンクスの超サイヤ人化が解け、このままではブウに負けてしまう状況に陥った。悟空やシン、悟飯が焦る中老界王神だけは落ち着き払って「もうパワーアップは済んでいる」と言った。何故それを言わないのかとの問いに、老界王神は「ピンチになってから行ったほうがドラマチックじゃろが」と返す。
ピンチだと知りつつもどっしりと構えたセリフで、若いシンとは違った老界王神の老練者らしい落ち着きが分かる。

「ドラゴンボールなんぞ使ってはいかん！！あれは大自然の混乱をまねくものじゃ！！！」

ブウによって地球がなくなり、地球人たちもいなくなってしまったが、地球の神デンデがナメック星のドラゴンボールで地球を元に戻してもらおうと言った。それに対し、老界王神は「ドラゴンボールなんぞ使ってはいかん！！あれは大自然の混乱をまねくものじゃ！！！」と返す。
本編では度々死者の蘇生などの為にドラゴンボールが使われてきた。しかし、死者を生き返らせるというのは本来自然の理に反するものである。創造を司る神の老界王神からすれば、自然に逆らうドラゴンボールの使用は控えるべきものであった。
ナメック星人は善人である為、ドラゴンボールの製造や所持を許可したが、濫用への苦言を老界王神は呈したのだ（とはいえ、「地球人を生き返らせればエッチな写真が撮れる」と言われて折れてもいる）。
宇宙には、守るべき秩序がある。宇宙の管理を司る者としては、死者を甦らせたり、星を復活させたりできるアイテムを簡単に使うことには賛成できない。年若くドラゴンボールをよく知らないシンと、宇宙のことをより深く知っている老界王神との対比でもある。

15代前の界王神／老界王神の裏話・トリビア・小ネタ／エピソード・逸話

老界王神の現ポジションは「大界王神」

老界王神が、シンや悟空から「大界王神様」と呼ばれる描写がある。かつて、魔人ブウと戦った界王神たちのトップに大界王神と呼ばれる存在がいたが、こちらの大界王神はブウに吸収されている。大界王神という名称が正式なものかは不明だが、現役の界王神の相談役のような立場としてこう呼ばれたのかもしれない。

アニメ版で『ゴーゴーアックマン』のような漫画を読む老界王神

アニメ『ドラゴンボールZ』で、老界王神が鳥山明の漫画作品『ゴーゴーアックマン』のような漫画を読むシーンがある。同じ作者によるカメオ作品というのは、アニメや漫画の創作物において時たまみられる手法である。

ゲームでは未来世界の悟飯を蘇生させた老界王神

原作で悟飯の潜在能力を引き出した老界王神だが、ゲーム『ドラゴンボール 真武会2』では未来世界の悟飯の潜在能力を引き出している。
未来世界の悟飯とは、「人造人間編」に登場した未来のトランクスの口から語られた存在で、トランクスの世界線では人造人間に殺されている（本編メインのタイムラインとは異なる未来）。未来の悟飯はその悲劇性や戦士としての強さから人気があり、ゲーム世界というパラレルワールドでも老界王神の助力でパワーアップする展開に胸を熱くしたファンも多い。