「進撃の巨人」のエルヴィン・スミスとアルミン・アルレルトの対比
『進撃の巨人』の「ウォール・マリア奪還作戦」では、エルヴィン・スミスとアルミン・アルレルトのどちらを生かすかの選択を迫られる。調査兵団13代団長のエルヴィンと、いち兵士であるアルミン。実はこの2人には、対照的な部分が数多くある。
基本のプロフィール
エルヴィンの来歴と資質
エルヴィン・スミスは、教師の息子として生まれ、幼い頃から素早い理解力と鋭い洞察力を発揮し、それを父親にも認められていた。志願して巨人と戦う術や知識を学ぶ訓練兵になり、非常に優れた成績を修めていた彼は、友人であり後に憲兵団(壁内の警察兼、王の近衛兵)の団長となるナイルが訝しむほど、危険で評判の悪い調査兵団(壁外に出て情報を得るための集団)へ入ることを一途に希望し、また実行した。それには過去、上記のエルヴィンの父が謎の死を遂げたことが大きく関係している。詳細は後記する。彼は、壁の外へ出る度に巨人(人を捕食する巨大な人型の生命体)に多くの兵士を食われていた調査兵団を改革し、会敵を避け被害を少なくする索敵陣形を考案、的確かつ大胆な指示を即座に発する有能さと人心掌握によって、若くして団長になった。スピンオフコミック・アニメ「悔いなき選択」では、治安の悪い地下街で「立体機動」(対巨人用に考案された人体を空中移動させる装置)を独自に活用して盗みなどを働いていたリヴァイの身体能力を評価し、命を狙われた状態で彼の勧誘に成功している。実際にリヴァイが群を抜いた巨人討伐数を誇り「人類最強」と称賛される兵士長になったことと、アニメ20話で「お前の判断を信じよう」と言い彼の命令に従う様子からも、エルヴィンの先見の明と高い統率力が窺える。
また17~22話で描かれた第57回壁外調査では、敵が内部にいるのではないかという疑惑からほとんどの兵士に作戦の内実を知らせず、多くの犠牲を出したが、「女型の巨人」(主人公エレンの同期の訓練兵だったアニが巨人化した姿)を一度は捕らえ、上記の「(立体機動の)ガスと刃を補充していけ」という命令が功を奏しリヴァイの活躍によりエレンの帰還も叶った。その後、有力者たちを説得し、偽りの王政を打倒して真の王家を復活させるというクーデターを実現している。怜悧かつ合理的な決断を下す能力があり、部下からの信望も篤かったが、36話「突撃」において巨人に右腕を食い千切られ、53~55話で「獣の巨人」(人語を話し投石能力がある有毛の巨人)による壊滅的な被害を受けながら新兵たちを鼓舞し、絶望的な行軍を進めて囮の役割を果たし、腹部に重傷を負い、意識不明の状態で唯一生き残った新兵のフロックによって運び込まれた。その際、エルヴィンは「俺達は今から死ぬんですか」と新兵に問われ、「そうだ」と即答している。「(幸福な人生を送れたとしても巨人の投げる岩で体を打ち砕かれても同じく)人はいずれ死ぬ」「あの(死んだ多くの)兵士に意味を与えるのは我々だ!!」「我々はここで死に 次の生者に意味を託す!!」(原作80話「名も無き兵士」)という熱狂的な演説が、戦闘経験も少なく恐怖に怯んでいた多くの若者たちを地獄のような戦場へ見事に導いてしまったことは、彼の稀有なカリスマ性を示しているが、結果としてその延命を願うフロックに「とどめを刺そうとした」「それじゃ生ぬるいと思った」「(エルヴィンは)悪魔だ」(原作84話「百夜」)と語らせるに至った。「公式ガイドブック抗」では「行動力」「非情さ」「頭脳戦」が「10」(満点)と分析されている。
アルミンの生い立ちと功績
アルミン・アルレルトは主人公エレンと同じく、アニメ1話「二千年後の君へ」で「超大型巨人」(背の高い巨人。国の南の外門の扉を蹴り破った)と「鎧の巨人」(堅い外殻を持ち、重要な三重の壁の内最も外側の「ウォール・マリア」を突破した)により破壊されたシガンシナ区で育った少年で、よく本を読み、街の子どもたちにいじめられることも多かったが、「僕の言ったことが正しいから言い返せなくて殴ることしかできないのなら、それは僕に降参したってことじゃないのか」(同上)と暴力ではなく言葉で反論する理知的な素養を持っている。
「外の世界」について記された禁書に強い感銘を受け、広い世界への興味と「人類はいずれ外の世界へ行くべきだ」(原作1話)という展望を熱く語り、それを忌避せず同意したエレンや、彼を守る過程でアルミンも乱暴者から助けていたミカサを大切な幼馴染だと思っている。彼の両親については、アニメでは「気球を作って外の世界に行こうとし、捕まった結果死んだ」という設定になっている。原作者はキャラクター名鑑にて「気球を作った」という点は「描く機会がなかった」とし、ほぼ同意を見せた。
上記二体の巨人によって「ウォール・マリア」が破られると、人類が巨人に遭わず活動できる土地の大幅な縮小により食糧難が切迫し、人口減少政策による無計画な領土奪還作戦が強行された結果、共に暮らしていた祖父(と、原作では両親)が従軍を強いられ戦死したため、孤児となった。食うため、学ぶため、そしていつか壁の外へ出るためにエレンたちと同じく訓練兵になり、座学ではトップに立ち明晰な頭脳と豊富な知識を広く認められ、体力が無いという課題も徐々にではあるが改善した。アニメ8話「心臓の鼓動が聞こえる」では、アルミンがミカサたちを死なせないために、なぜか人間を襲わない強い巨人(正体はエレン)を誘導して他の無知性巨人たちを排除できないかという画期的なアイデアを口にして、同期たちを驚かせたがその読みは的中した。結果、辿り着けた補給室での戦闘においても、「リフトを下ろし巨人が近づいたところで中から目を狙撃し、怯んだ瞬間に潜ませた精鋭が一人一体の巨人の項(急所)を確実に削いで倒す」という無駄のない作戦を立て、全員が協力したためこれも成功した。
10話「応える」では、巨人化が解けたエレンを殺そうとする兵士たちの前で命懸けの説得を試み、大声で堂々とエレンを庇い、力強い敬礼を披露する。20話「エルヴィン・スミス」においては、他の仲間が多くの死者を出した団長の計画を不審視する中、敵が内部にいる可能性があったゆえに情報制限を掛けた結果の犠牲だとその冷酷な合理性を的確に読み解くばかりか、「何も捨てることが出来ない人には、何も変えることは出来ないだろう」と畏敬の念すら覚えている。その際、捕獲し損ねた「女型の巨人」の正体が同期のアニではないか、と様々な事実を提示して分析的に推測し、その説をエルヴィンに採用され、エレンと共にアニを呼び出すという重要な役割を任された。その際、「アニがこの話に乗ってくれなかったら…僕にとってアニは悪い人になるね…」(23話「微笑み」)という絶妙な言葉でアニを引き留め、作戦地点まで連れて行くことに成功している。また、このアニは捕まる直前に結晶化し、誰も触れることができない状態なのだが、36話「突撃」では「超大型巨人」に変身できるベルトルトに対し「アニは拷問に遭っている」と嘘をつき、強く動揺させエレン奪還の隙を作った。
39話「痛み」では、巨人ではなく人間との戦闘になり、敵の女性に銃を向けられたジャン(同期の調査兵団の兵士)を助けるために彼女を撃ち殺し、初めて人を殺めた。50話「はじまりの街」ではエルヴィン直々に「その頭で何度も我々を窮地から救い出してくれた」と言われた上で「必要な数の兵を動かし」敵を捜索するという大任を与えられ、実際に論理的な推理によってその位置を当てて見せた。さらに54話「勇者」においては、「超大型巨人」は危険な熱風を噴出するがその分肉を消耗しているという弱点に気づき、エレンには「(自分は)大事には至らない辺りで切り上げる」と言い聞かせつつも、実際にはその熱風を至近距離で全身が焼け焦げるまで浴び続けるという決死の姿勢を見せ、囮の役割を果たし己の作戦を成功させている。
彼らを構成するもの
家族
父親の仮説と謎の死
エルヴィンは幼い頃、教師であった父の授業中に学校である一つの質問をした。その内容は、アニメ56話「地下室」のナイルによる回想で明らかになる。「壁の外に人類がいないって、どうやって調べたんですか」。この内容は、訓練兵時代のエルヴィンが「なぜ教科書は『壁の外の人類は巨人に食い尽くされた』と断定しているのか。誰も確認できない以上は『~と思われる』と推測に留めるべきだ」と語っていたこと、死に瀕した際の「先生………に……いないって………やって調べたんですか?」(原作21巻84話「百夜」)という譫言とも合致する。
王政が公表していた”歴史”への懐疑にも繋がる重大な問いを発した息子の鋭い洞察に驚いた父は、学校ではその疑問に応えず、しかし家では自分の仮説を話した。「王政の配布する歴史書には数多くの矛盾が存在する」、「文献など残っていなくても…壁に入ってきた世代がその子供に歴史を語り継ぐことができるはず むしろ完全に口を噤んで次世代に外の世界の情報を残さないなど本来は不可能に近い」、さらには「壁の中に逃げ込んだ当時の人類は 王が統治しやすいように記憶を改竄された」(原作55話「痛み」)と。その考えをエルヴィンは街で子供たちに話してしまい、聞きつけた憲兵に詳細を尋ねられ、その日の内に父親が遠方で不審な事故死を遂げる。状況的にも、憲兵という上層部に近い組織がこの仮説を王政批判、あるいは危険思想と考え、秘密裡にその者ごと抹殺した可能性が高い。彼は「自分の密告によって父が殺された」と判断した。
アニメ40話「昔話」では、「私は賢くありませんでした」とも発言し、耳目の多い教室では質問に答えなかった父の聡明さを「愚かな息子」は備えていなかったと悔悟している。そこから、エルヴィンは父の仮説を証明するために、調査兵団の活動を牽引してきたのだ。これを彼は「私の人生の使命」(40話「昔話」)、「父との夢」(53話「完全試合」)と称している。子どもの頃に不思議だと感じたことを追究したいという純粋な彼自身の好奇心も、勿論モチベーションの土台にはあったのだろう。しかし、罪のない、己よりも賢明であった父を、息子である自分がその信頼を裏切り無残な死に追いやったという罪悪感と自己嫌悪の念が、彼のその後の生涯にわたって強く作用していたことが、上記のような40話「昔話」の語り口や、55話「百夜」の印象的な譫言(意識不明の重体のまま教室での”あの”「質問」をしている)からもわかる。
事実として父親が真実よりも命を惜しんだか、ましてや息子のエルヴィンに裏切られたと感じたか否かは、アニメにも原作にも明記がないため謎である。しかし、「わからない」という状況そのものが、彼の予期せぬ唐突な死に因る以上、それを招く「密告」を行ったという認識を持つ子どもに己を責める余白を十分に与えたという見方もできる。長じてからも父について何度も考えていたがゆえに、彼の”夢”は常に「父の仮説」から離れず一極集中していたのではないか。重要なのは、エルヴィン本人が己の突出した未成熟な知性への悔恨を強く抱き、「父の仮説を証明する夢」という一見建設的な目的の原動力の根底に、憲兵や王政への忌避感はともかく、己自身への憎悪というネガティヴかつ拭い難い情動を練り込んでしまっていた、という点であろう。
禁書と気球
一方、アルミンの家族は上記の通り、間接的に当時の王政によって殺されている。「ウォール・マリア」崩壊後の「口減らし政策」によって戦死させられた。もしくは、アニメの設定では両親は気球を作って壁外に出ようと試みたと描写されており、さらにキャラクター名鑑ではその際「サネス達に殺された」と記載された。サネスは、憲兵の中でも王政の障害となる人々の排除に積極的な人物だ。どちらにしても、非人道的かつ独善的な国の上層部を蔑視してはいても、エルヴィンと異なり、アルミンは家族の死に対して”自分の”責任はそれほど感じていない。なぜなら、彼はまだ幼く、身分の低い多くの人たちが犠牲になった状況下で身内を従軍から救うことが難しく、原作16話「必要」でも「あんなめちゃくちゃな奪還作戦を強行した王政があることを考えるとじっとしてられなかった」と訓練兵に志願した理由を語っているように、彼は家族の死を王政がもたらしたものと受け止めており、もちろんこの点に関しては自分が悪いなどと理不尽な自罰に陥ったりはしなかった。
また気球の件に関しても、アニメ5話「初陣」に「これはまだ内緒なんだけど、お父さんとお母さんはね、今度外の世界へ行くんだって」とエレン一人に明かしていることから、最も親しい幼馴染以外には「内緒」だと意識していたと想像できる。「密告」するどころか、アルミンは両親の前代未聞の”外遊飛行”が誰にも邪魔されず成功することを楽しみにしていた。彼自身が、「外の世界へ行く」ことを肯定し、強く希望していたからだ。祖父に与えられたとある禁書を、アルミンは幼少時から愛読していたのである。壁の外の世界について書かれ、希少な塩がとれる”海”が広くこの世界を覆っているという記述に、彼は激しい感銘を受ける。「炎の水!氷の大地!砂の雪原!きっと外の世界はこの壁の中の何倍も広いんだ!」(アニメ5話「初陣」)という台詞からは、彼が商業的な営利目的というより、どちらかというと学術的な関心、あるいはさらに本能的な、めずらしい景色を見てより多くの世界を知りたいという純粋な好奇心によって「壁の外」を希求していると捉えられる。
さらに言えば、これは彼の生まれた家庭環境を考えると極自然なことである。彼の祖父は、王政が禁止するような”危険な”「外の世界について書かれた本」を手放さず所有し続け、また同じくそれを読んだと推測される彼の両親も、揃って「外の世界」を目指し「気球」という(当時のこの壁内では)高度な飛行手段を用意してまで飛び立とうとした、反骨精神のある知力に満ちた人物であった。少なくともこの四人の間で、「外の世界」への関心は前向きに共有できる”家族の話題”であったと推測できる。どれほど異端視されいじめられても、アルミンがよく本を読み「外の世界」を目指す自分を強く保ち続けたのは、そうした素養と志向性が祖父と両親との共通項だったからではないか。少なくとも、「外の世界」について考える時、アルミンの心に浮かぶものは決して家族への負い目などではなく、もっと肯定的な、彼らを誇りに思い自分を勇気づける方向性の、”その先”へ進む意志である。また、エルヴィンの父親が教師として公の場では口を噤みつつも理論的に考察を深める学者型の知者であったのに対し、アニメでのアルミンの両親が実際に気球を組み立て空から壁を越えようとした実践的でパイオニア型のロマンチストであったという対比も興味深い。
友人
友としてのナイルと仲間としての調査兵団と理解者の不在
エルヴィンの友としてよく登場するのが、憲兵団団長のナイルである。彼は訓練兵時代の同期であり、エルヴィンの優秀さも知っていた。王都のある国の中心部で安全な仕事をする憲兵団は人気で、入団資格として成績が10位以上であることが求められたため、互いの能力や資質を目する機会は多かっただろう。アニメ14話「まだ目を見れない」の審議でエレンを解剖の末処分すべきだと発言するなど、王政や上層部からの圧力には弱い憲兵団団長として、ナイルは度々エルヴィンと対立するが、私的な会話も交えるなど親しい様子が描かれる。アニメ56話「地下室」で語られる通り、エルヴィンは自分が幼い頃から抱える「父の仮説を証明する」”夢”について、かなり詳細にナイルに説明していた。憲兵団に入り団長に就任したことを考えても、ナイルはエルヴィンにとってこの重大な仮説を語るに値する知能と慎重さを有した人物だったのだろう。
さらに原作53話「狼煙」では、ナイルも元々は同じ調査兵団を志望していたが、マリーという女性に恋をし彼女を壁内で守るために憲兵になった、という経緯が明らかになる。加えてエルヴィンは「俺もマリーに惚れていた」とまで告白し、すでに彼女と結婚しているナイルは「お前が選んだのは巨人だ!」と言葉を返す。一見すると喧嘩別れのようだが、これは上層部の凶行を追究しないナイルの姿勢に対し楔を刺す「彼らにエレンを委ねることでこの壁の危機が救われると思うか?お前はどう思う?」という問答の後に仕掛けられた、エルヴィンの心理戦だ。もはや保身に走る上層部に従うだけでは家族を守ることはできないということを、共通の知人であり彼の妻であるマリー個人の名を出すことで具体的に意識させ、結果ナイルはクーデターの際に住民を見捨てる王の側近の決断に逆らい、エルヴィンの擁した新女王ヒストリア(エレンの同期で、真の王家の血を引く元調査兵団の少女)にも共に仕えることとなった。言葉を尽くせば説得が可能な男だと評価されていた一方、大局の話をしてもその危険性が即座には伝わらない時点で、ナイルには想像力が欠けていたと言える。家庭という小さな枠に注心する彼は、それができないエルヴィンにとって違う道を選んだ元同志であり、友人ではあったのかもしれない。だが、結局エルヴィンの死後にそれが真実だとわかるまで、彼の「父の仮説」、”夢”を「妄想」と言い続けたことに象徴されるように、ナイルは真の意味でエルヴィン・スミスの同志にはなれなかった人物なのである。
また、ミケ(鋭い嗅覚を持つ兵士。リヴァイ勧誘時より以前から調査兵団に所属していた)も、アニメ51話「雷槍」でエルヴィンが幻視する「屍の山」で最も目立つ人物として描かれた以上、近しい同僚ではあったのだろう。だが直前の「仲間を騙し」という独白から推測すると、その彼にも”夢”への執着は明かせていなかったと読めるし、そもミケはアニメ26話「獣の巨人」ですでに戦死している。分隊長のハンジに関して言えば、巨人で実験を行う研究者という稀有な姿勢に一目置かれていたとしても、40話「昔話」で次期団長に指名された際の愕然とした表情から、それまで完全に部下の立場でいたこと、全体の責任や統率を自分が執ることを想定していなかったことがわかり、エルヴィンが団長である限り対等に頼れる相手ではなかった。またリヴァイついて、詳しくは後記するが、彼は度々エルヴィンの”夢”を不審視しており、丁寧に質問を重ねてその本心を確かめている途中であった。ハンジが調査兵団団長として資質を発揮するのはエルヴィンの死後であり、リヴァイがその”夢”の本質をついに悟るのはまさにエルヴィンの「死期」その時なのである。エルヴィン・スミスという男には、友も仲間もいたが、真の同志や理解者は死に際までついに得ることがなかったと言えるのではないか。
幼馴染のエレン・ミカサと104期生の絆
アルミンの幼馴染であるエレンは負けん気で、ミカサは高い身体能力で、それぞれ壁の外へ興味を持つ彼を忌避せず周囲から庇い、寄り添っていた。そんな二人を、「弱い僕を助けてくれた。それが耐えられなかった… 二人にとって僕は守られる存在なんだ……僕も二人のように強く、二人と肩を並べて、この世界を生きていきたかった…」(アニメ6話「少女が見た世界」)と大切に思っていた彼は、前述の通り10話「応える」で、巨人化が解けて危険視されるエレンと、それを見捨てる気を露程も見せないミカサに賛同する形で、三人揃って兵士たちに殺意を向けられる窮地に陥る。万策尽きたエレンとミカサが当然のように自分を信じ頼ったことで、アルミンは「僕に命を任せると言っている二人は…僕が…この世で最も信頼している人間だ」と覚悟を決め、迫力ある敬礼と共にエレンには戦術価値があると強く主張する。その際の「私はとうに人類復興の為なら心臓をささげると誓った兵士!!その信念に従った末に命が果てるなら本望!!」という印象的なパフォーマンスには、同じ人類、それも志を共有する兵士を撃つ道理を問う正の側面と、自分の安全のみに拘り実際に巨人との戦闘を経てきた新兵の戦術価値を認める視野もない上官に、人類復興を成す力や命を懸ける信念があるかと痛烈に抗議する邪の側面がある。
咄嗟にこの二重に効果的な演説を考えつく頭脳も凄まじいが、この思い切った行動の根底にあるのは、「自分が死にたくない」という当然の生存本能と、「エレンとミカサを殺されたくない」という文字通り命懸けの友情である。この二つが究極の状況で同レベルの強さで結びつき働いたことは驚嘆に値するが、それが双方向の思いであることは55話「百夜」でも証明された。「超大型巨人」との戦闘で重傷を負ったアルミンを助けるため、エレンは正論でも私情でも最後まで訴えを止めなかったし、ミカサは上官であるリヴァイに斬りかかってまで薬を手に入れようとする。その直前、54話「勇者」では「エレンに託すんだ。僕の夢 命 すべて…。」と独白しアルミンが捨て身の陽動を成功させると、エレンも「わかってた…お前が誰よりも…勇敢なことぐらい…」と過去を回想する。幼いエレンが、アルミンの「僕は…負けてないよ」「逃げてない」という言葉に感銘を受け、名前を問うというシーンである。この二人の友情の始まりに、アルミンが示した独自の矜持、「逃げない」勇敢さがあったというエピソードである。故にエレンは、「大事には至らない辺りで切り上げる」というアルミンの言葉が嘘であると看破した。その上で彼の作戦に従い「超大型巨人」の打倒に集中したのは、「僕がエレンにウソついたことあった?」という問いかけに、アルミンがこれまで積み重ねた信頼と彼の命そのものをかけて「負けない」ために挑むのだ、と悟ったからではないか。
作戦の成功こそがアルミンの勝利であり、命も夢も託すという選択ができたのは、エレンが幼い頃から「両親の気球の計画」まで話せる近しい”味方の”幼馴染であり、「外の世界を見る」という夢を共有し続けた稀有な同志であったからだろう。さらに、原作55話「痛み」では「民衆は騙されやすくて」印象操作は可能だ、と語り周囲を愕然とさせたアルミンに、エレンが「陰湿で姑息なこと考えるのが得意なのは昔からだ」と断言し、ミカサが「私はそんな子に育てた覚えは無い」と続けて場を和ませている。作者は「陰湿で姑息なこと」について「8歳くらいからそういう考えはあった」「実行できないのがアルミンらしさ」(別冊マガジン 2014年6月号)と答えているが、そうした短所ともとれるアルミンの本質をエレンは把握し、ミカサは母親のような姿勢を示すことで近い距離を保っている。アルミンに命を救われたことのあるジャンは、54話「勇者」でも彼の作戦を信じ、「鎧の巨人」をアルミンたちに近づけないよう危険な戦いに挑み、サシャとコニー(同じく104期の訓練兵だった)もそれに続いている。アルミン・アルレルトには、彼自身とその夢を真に理解し尊重してくれる幼馴染エレンと、身内と同じ扱いで守り続けてくれたミカサがいる。彼の立てた作戦に命を預け、軽口を交わす同期たちもいる。殊に「夢」の共有者であり幼少時から助けられてきたエレンの存在は、エルヴィンにはなく、アルミンだけが持つ大きな要素と言える。エレンがいたから、アルミンは自分の命を捨て「(エレンなら)海を見てくれる」(54話「勇者」)と夢を託すことができた。逆にエルヴィンが「この世の真実が明らかになる瞬間には私が立ち会わなければならない」(49話「奪還作戦の夜」)と語る際に「私」という一人称のみを使ったこと、「俺は…このまま…地下室に行きたい」(53話「完全試合」)とあくまで個人的な欲求として呟いたことも、彼が”夢”を共有し託せる相手を全く想定していないという無意識の表出だろう。エルヴィンが抱えるこの孤立性を、アルミンはエレンによって免れた。
エルヴィンの露悪と自罰
アニメ51話「雷槍」にて、エルヴィンはこう独白している。「訓練兵時代はよく自分と父の考えた仮説を仲間に話していた。だが調査兵団になった途端なぜか誰にもその話をしなくなった」「私だけが自分のために戦っている」「私は部下を従えるようになり 仲間を鼓舞した。人類のために心臓を捧げよと。そうやって仲間を騙し 自分を騙し 築き上げた屍の山の上に自分は立っている」と。これは、調査兵団が唯一巨人と遭遇する危険な職場であることを鑑みると、エルヴィンの主観である可能性が高い。30話「ヒストリア」では、ユミル(104期生)がクリスタ(同じく104期生。ヒストリアの偽名)のために入団したことが明らかになり、4話「解散式の夜」ではサシャも、土地を奪還すれば牛も羊も増え肉が入手しやすくなると述べている。原作38話「ウトガルド城」では、ゲルガー(何度も壁外から生還した調査兵団の兵士)が「酒も飲めねぇじゃねぇか 俺は!!てめぇらのためによぉ!!」と叫んで巨人に立ち向かう姿も描かれたため、彼が決して無私の心で戦っていたわけではなく、快く酒を飲むという個人的な欲求もその奮闘の原動力に含まれていたと推察できる。
また原作30話「敗者達」では、ペトラ(リヴァイの部下)の父が娘から受け取った手紙に「あなたにすべてを捧げるつもりだ」と書いてあったと告げる。これは、ペトラが人類ではなくリヴァイという個人に対して忠誠を、あるいは恋慕を抱いていたとも読める情報だ。
このように、命懸けで壁外調査に出る兵士たち全員が、「自分」を捨てて「人類」のために戦っていたとは考え難い。団長であるエルヴィンが「人類のため」と鼓舞していたのなら、それに「心臓を捧げる」意味の敬礼を返すのは慣例かつ自然な反応であり、さらに彼はその的確な指示で死者を減らしたという敬意と信頼の対象なのである。エルヴィンの前で進んで「個人の欲求」を「人類」より重視しているなどと語る兵士は、調査兵団にはいなかったはずだ。そもそも、エルヴィンが「自分のために」何を目指しているかと言えば、「父の仮説の証明」であり、ここに死なせた父への義務感や負い目が絡む以上、厳密にはこれはエルヴィン自身の個人的な希求とはもはや呼べない。ここに、父のために自分の命を危険に晒す行為を「自分のため」と言い換え、自分の意志で調査兵団に入った兵士たちの生還率を上げる行為すら「騙し」の内と過剰に蔑視する、エルヴィンの無自覚かつ自罰的な態度が明らかになる。
彼は前進するために、あるいは後退や停滞を、もうすでに父という一人の人間の死の責任を負う己に許さないために、あえて罪悪感を意識しないように努めて合理的に振る舞っていたのではないか。「部下を従える」ようになって、自分の指揮下で死者が出た場合、この自罰の意識はさらに強固になったと思われる。質問が”密告”につながり父を死なせたと考えた彼は、今度は父との”夢”を叶えるために壁外調査を重ね仲間たちの「屍の山」を「築き上げた」と思い詰めた。極めて主体的な表現だ。悪い事が周囲で起きる時、エルヴィン・スミスという人間は、父の死という取り返しのつかない過去の失敗から、あるいは生来の明敏さによって、少しでも己の関与があればそれを自分のせいであると疑うことができるし、敢えてそうしてきたようにも見える。団長という責任ある立場を数年見事に務めたことすら、彼の重荷となっていた。元々、自分の父親に対しても教室で手を挙げて質問をするような律儀さと、子どもたちに尋ねられたからと父の仮説を街で話すという正々堂々とした態度が、エルヴィンの根底にはある。そうした人物が、訓練兵時代の友人であったナイルとさえ、憲兵団団長に対する政治的な駆け引きを抜きに会話ができないという不自由な重責を一手に担うことになり、ストレスを感じずにいられるだろうか。彼の優秀さと責任感による自縄自縛が、幼少時から何重にも繰り返されてきた、それこそ「地獄」のような図である。
アルミンの非善性
一方、20話「エルヴィン・スミス」ではそんな彼に圧倒されたようにアルミンが零すセリフがある。「(エルヴィン団長は)100人の仲間の命を、切り捨てることを選んだ!」「何かを変えることの出来る人間がいるとすれば その人はきっと、大事なものを捨てることが出来る人だ。化物をも凌ぐ必要に迫られたのなら、人間性をも捨て去ることが出来る人のことだ。何も捨てることが出来ない人には、何も変えることは出来ないだろう!」と、エルヴィンが冷酷な作戦を立てた理由を察し、多数の死者を出したことを責めるよりむしろ、その恐ろしいまでの覚悟と決断力に畏敬の念を抱いている。
内部に敵がいる可能性があるから大多数に作戦を明かさぬまま死地に送るという計画の合理性、これを理解する頭脳も冷酷さも、この時点でアルミンも備えているということになる。また、39話「痛み」で敵の女性を撃ち殺した時、吐いて泣いたアルミンは「ミカサもこうなったの…?」と本人に尋ねて絶句させている。ミカサは幼少時に誘拐され、助けに来たエレンを守るため犯人を殺している。これは、アルミンがミカサを自分より昔に人殺しとなった者と認識していたことを明示する、ある意味とても無神経な問いかけである。すぐに謝ってはいるが、この一言で許されるという考えも含め、アルミンが幼馴染であるミカサに対して精神的に甘えたということが際立った。
また、ジャンには「銃を撃って君を助けたとき僕は正直間に合わないと思った。ゴメン...でもなんで先に撃ったのは僕なんだろう」と語り、彼が無事であることを喜ぶというより、滾々となぜそうなったのかを考察している。敵が一瞬、子どもである自分たちを撃つことを躊躇ったからだ、と続けて「僕が殺した人はきっと優しい人だったんだろうな。僕なんかよりずっと人間らしい人だった...僕はすぐに引き金を引けたのに...」と呟く。その表情は、不安そうではあっても激しく歪んではいなかった。この時点では、アルミンは後悔を前面に出すことはなく、”なぜ仲間を救えたか”を俯瞰的に理解しようとしているのである。その言葉からは、むしろ「引き金を引けた」ことを、エルヴィンのように「人間性をも捨て去る」一歩として肯定的にも受け止めていると読める。これらの言動から、アルミンは幼馴染の前では酷い失言をするほど気を抜いて弱味を見せられること、そしてその後であれば己の非人間性をも冷静に皆の前で口にできる無防備な強かさを発揮することがわかる。さらに、ハンジやリヴァイが憲兵サネスを拷問している中、アルミンは象徴的な言葉を発する。「僕らはもう良い人じゃないよ」。巨人の捕食に対し自己防衛として戦うのではなく、考え方や所属の違う者を同じ人間であっても害する自分たちは、善人ではなく犯罪者だと語るのである。
しかし、これは悲嘆ばかりを込めた後悔ではない。彼がエルヴィンの行動から学んだ理論に即して言えば、善性を「捨てて」敵対者を拷問し或いは殺すことによって、彼らは情報を隠され仲間を奪われ命を狙われる状況を「変える」力を得られるのである。また、このセリフが「僕ら」と複数形で成されたことにも注目したい。「僕」と己一人に課すのではなく、「君ら」と自分以外に押しつけるのでもなく、「良い人」ではなくなった罪と欠落、その功績としてこれから獲得しうる真実と勝利、そして生存の権利を、アルミンは同期の仲間たちと共有しようとしている。ジャンをはじめ、まだ人を殺したことのない者のいる場で、早くもアルミンは己が実行した殺人の罪業を、所属する”集団”に、特に近しい同期の”仲間たち”に分配して持ってもらおうとしているのである。調査兵団そのものが王政に立ち向かっていく状況で対人戦闘の可能性が今後も高い以上、決して的外れな指摘ではないし、”これからも友達に生き残ってほしい”、”良い人でないほうが強くなれる”という、彼の中では筋道の通った助言なのかもしれないが、聞いた方は肝が冷えただろう。
ただでさえ不安になっているのに、もう逃げ道がないと突きつけられたのだ。アルミンの頭脳が明晰で、その予測もよく当たることを実戦で目の当たりにしてきた104期生たちは、同時にこの瞬間、彼の特異な精神構造にも慄いたのではないか。アルミンの”矜持”や”甘え”は、その常人を超えた思考速度ゆえに、いつどのように表出するか読み難く、その分威力が強い。エルヴィンが己の内なる葛藤をおそらく誰にも明かさず秘めていたことは、それを53話「完全試合」で聞かされたリヴァイが驚愕している様子からも読み取れる。この最期の突撃の直前まで悩む姿を見せず「冷酷な団長」を演じきったエルヴィンと異なり、まだ新兵に近く幼馴染が傍にいるアルミンは、追い詰められると素直に自分の未熟さや欠点も開示していくのである。
エルヴィンの希死念慮について
救いとしての死
アニメ53話「完全試合」に、エルヴィンの衝撃的なセリフがある。「何度も…死んだ方がマシだと思った」。「獣の巨人」により壊滅的な被害を受ける中、リヴァイに「新兵と 私(エルヴィン)の命を捧げれば」「お前は獣を仕留めることができるかもしれない」と言った後に、大きくため息をついて項垂れ、「このまま地下室に行きたい」と懺悔するように告げる。この地下室は、エレンの父グリシャが秘密を隠した場所であり、彼が本当の王家の人間を皆殺しにして「始祖の巨人」(全ての巨人を操ることが可能?)の力を奪った上、自らが継承していた「進撃の巨人」ごとエレンに食わせて、その鍵を託したことから、かなり深い内容の新たな情報が得られると期待されていた。エルヴィンは、団長として新兵たちを「詐欺師のように」鼓舞して玉砕覚悟の突撃の先頭に立って死ぬか、「この世の真実」を明らかにできるかもしれない地下室へ向かい「父との夢」を優先させるかを悩んでいるのだ。
「今までやってこれたのも いつかこんな日が来ると思ってたからだ…」という言葉に冒頭のセリフが続き、「それでも…父との夢が頭にチラつくんだ」と暗い顔で呟く。この時の表情は、笑顔とは程遠く、むしろとても硬いものである。「死んだ方がマシ」だが、「父との夢がチラつく」。「夢」への思いが明るいものであれば、”生きていよう”という文脈になるが、そのようには見えない。むしろ、ここでの「夢」は”死んで楽になることを許さない”楔のような重さと刺々しさを纏っている。そこからさらに目を伏せて、「死んだ俺たちの仲間が」「俺らを見ている」という言葉と共に、彼の周囲に半透明の調査兵団の死者たちが何十人も立っているという演出が入る。「捧げた心臓がどうなったか知りたいんだ」「まだ戦いは終わってないからな」。
この時、エルヴィンはほとんど腰を折るようにして、詫びるような、重いものに圧力を掛けられているような姿勢である。死んでいった部下たちの命と信頼の重さと、父との”夢”という彼の個人的な目的すら、もはやエルヴィンを苛む呪いとして描かれる。
彼が自死に近い囮作戦に難色を示したのは、”死にたくないから”では勿論なく、”生きていたい”というよりも”地下室に行ってこの世の真実を知りたい”という一点に集中している。もし、真実を知れば己は死ぬという条件下であったとしても、エルヴィンはその道を行ったのではないか。それ程までに彼の苦悩は長く、右腕を食われ戦闘力が落ち、「獣の巨人」の参戦により状況が悪化したことで精神的に追い詰められてもいた。この後、リヴァイに「死んでくれ」と告げられ、エルヴィンは「ありがとう」と笑顔で感謝を述べたことが、55話「百夜」では明らかになる。近しい部下に「死」を望まれて、安らかな微笑みを浮かべるほど、彼にとって死者(父)のために亡霊(兵士たち)に見られながら生きていることが苦痛になっていた、と読める。奇しくも、フロックが発した「(エルヴィンにとどめを刺して殺すことは)生ぬるい」という激情が、的を射ていたことになる。死人に囲まれ死人(新たに犠牲になる部下)を出し続ける「地獄」を生きていたエルヴィンにとって、「死」よりも「生」のほうが辛い呵責であることが、自他共に認められてしまった。
彼の希死念慮は、すでに訓練兵時代にも滲んでいた。彼の罪悪感の始まりは、父の仮説を街で話し、それを憲兵に聞かれたことである。結果、父は事故死しているのだが、エルヴィンはこれを政治的な暗殺と捉えている。この仮説を話すことは、王政に命を奪われかねない危険な行為と十分に理解していたにも関わらず、彼はそれを「訓練兵」の「仲間」に「よく」「話していた」。その内の上位10位までの兵士は王都で憲兵になるかもしれず、まだ「超大型巨人」がシガンシナ区を襲撃していない時代に訓練兵になった子どもたちの中には、王政への忠義が厚い者や出世のために憲兵を志す者もいただろう。おそらくエルヴィンは、「事実」を話すことで父を喪った自分が、保身のために「事実」を隠すことを己に許さなかったのではないか。つまり、この訓練兵時代の仮説の披露は、単に同志を求めたプロパガンダに留まらず、父のように死ぬ道を己に強いた自罰の側面も有する可能性がある。
「笑顔」の意味と真実への失望
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