ウルトラマンオーブ(円谷プロ)のネタバレ解説・考察まとめ

『ウルトラマンオーブ』とは、円谷プロダクション制作で2016年に放送されたウルトラシリーズの特撮テレビドラマ。ウルトラシリーズ50周年記念作品にあたる。主人公の風来坊クレナイ・ガイ/ウルトラマンオーブは旅の途中に魔王獣の復活を感じ取りとある街に立ち寄る。そこで起こる運命の出会いや、戦い、ガイ自身の葛藤を描く。キャッチコピーは「光の力、おかりします!!」「覚醒せよ、光の戦士。」「史上初!!合体から変身!」。

地名

北川町

SSPのオフィスがある街。ウルトラセブンなどにも同名の町が登場する。

入らずの森

マガオロチが封印されていた森。玉響姫が残留思念となって見守るほか、惑星侵略連合のアジトも存在する。
このため、近隣の人々からは心霊スポットとされている。再開発の対象となったが、地下に古墳が発見されたため白紙になる。

つばさぞう公園

第7話に登場した、オーブと怪獣のホーが戦いを繰り広げた公園。

ルサールカ

北欧のツンドラ地帯にある森林の地名。
ガイとナターシャが出会った地でナターシャの故郷。
マガゼットンとオーブの戦いにより大規模な爆発(ルサールカ大爆発)が起こったが、100年後にガイが訪れた際は平穏を取り戻している。

神尾公園

SSPのオフィスがある東多摩市にある公園。
樹齢千年以上の御神木である「断魔樹」が存在し、マガオロチが地底深くに後にマガタノオロチとなる命を託す際この場所を選んだ。
マガタノオロチはこの御神木の力により一部分が不完全な状態で復活することとなる。

『ウルトラマンオーブ』の名言・名セリフ/名シーン・名場面

ガイ「俺の名はオーブ。ウルトラマンオーブ!!」(第17話「復活の聖剣」)

ナターシャが生きており、幸せに暮らしていたことを知り涙するガイ。
そしてナターシャの命を受け継いだナオミがくれた勇気、仲間との絆によりサンダーブレスターの闇の力を抱きしめコントロールすることに成功したガイ。
迫りくるゼッパンドンの攻撃からSSPを庇うオーブにナオミが歌を捧げた。この時、ガイのオーブニカのメロディとナオミの歌が重なる。

ガイ「己を信じる勇気、それが力になる。これが本当の俺だ!」
ガイの叫びと共に真っ白なカードにオーブオリジンの姿が描かれ、このカードをオーブリングでリード。
すると、マガオロチの尾からかつて失ったオーブカリバーが出現。
100年ぶりにオーブカリバーを手にしたガイは、遂に本当の姿を取り戻す。

ガイ「俺の名はオーブ。”ウルトラマンオーブ!”」
作中で初めて、自身のことをウルトラマンと名乗るガイ。
かつての迷いはなく強い勇気の力で聖剣オーブカリバーを手にし、ゼッパンドンに立ち向かう。

一徹「あばよ…」(第18話「ハードボイルドリバー」)

渋川一徹の一人娘、徹子が一目ぼれした青年タカヒロ。
タカヒロの怪しい動きを調査し迫る一徹、この姿を見て自分の邪魔をしていると勘違いした徹子が庇おうとする。
しかし、タカヒロの正体は地球侵略を企むシャプレー星人カタロヒであり、徹子から生命エネルギーを吸い取ってしまう。
そして、シャプレー星人カタロヒは強化されたベムラーを呼び出したのであった。

怒りに燃える渋川一徹。
一徹「俺のたった一人の娘を…絶対に許さねえ!」
上着を脱ぎ棄て、銃を取り出す。ガイは「渋川のおっさん、そっちは頼んだぜ。」とオーブに変身。
オーブVSベムラー、渋川一徹VSシャプレー星人カタロヒの戦いが始まる。

強化されたベムラーに苦戦するオーブ、そしてカタロヒに押される渋川一徹、二人の姿がシンクロしながら描かれる。
そして、一徹にはあと1発しか弾は残されておらず絶対絶命のピンチに陥ってしまう。

自身を守るため必死で戦う父に、満身創痍になりながらも応援をする徹子。
徹子「がんばれ!お父さん!がんばれ!」
反撃に転じる一徹と同時にオーブもオーブオリジンへと変身。
オーブは火の力を使いオーブフレイムカリバーでベムラーを、同時に一徹は発火性の燃料の入ったドラム缶を最後の一発で撃ちシャプレー星人を撃退するのであった。
一徹「あばよ…」
爆発の瞬間の決め台詞が決まる。
戦いの終わりにはお互いの健闘を称えるオーブと一徹であった。

ガイ「諸先輩方、光の力お借りします!」(第25話「さすらいの太陽」)

一度はマガタノオロチに敗れてしまったオーブ。
しかし、皆は諦めてはいなかった。
必死の抵抗を続けるビートル隊、シンとジェッタも瓦礫に閉じ込められながらも太平風土記を読み解きマガタノオロチの弱点をサイトにアップする。

一人戦うオーブであったが苦戦し、膝をついてしまう。絶対絶命かと思われたが、マガタノオロチに謎の1撃が。
この一閃は、ガイに闇と共に抱きしめられナオミに叱咤され立ち上がったジャグラーであった。
オーブとガイの共闘でもマガタノオロチを倒すことができず苦戦を強いられていた。
この時、シンとジェッタを救った渋川一徹の指令によりビートル隊の一斉射撃が始まり弱点を二人に伝えることに成功。

ジャグラー「よし、ありったけの光線をやつにブチ込んでやれ。」
身を挺して、マガタノオロチを止めるジャグラー。戸惑うオーブであったが、ジャグラーの「俺と一緒に撃て!撃て!!ウルトラマンオーブ!!」の一言で、オーブは所持するすべてのウルトラフュージョンカードの力を解放。

ガイ「諸先輩方!光の力お借りします!」
そして、諸先輩ウルトラマンの力を借りた、全力のオーブスプリームカリバーがマガタノオロチの弱点を撃ち抜く。
この光線により、マガタノオロチを撃退するのであった。

『ウルトラマンオーブ』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

TVシリーズも含めた「10章構成」構想

メイン監督の田口清隆とメインライターの中野貴雄による、オーブを10章に分けるシリーズ展開の構想がある。
私案ではあるが、公表にあたりプロデューサー陣や円谷プロダクション社長大岡新一などの監修を受けている。
テレビ放映されている本作品は、第6章にあたり全体は下記のようになっている。

第1章「命の木」
「ウルトラマンオーブ THE ORIGIN SAGA」(ガイが初めてオーブになった作品)に該当

第2章「俺は銀河の渡り鳥」
オーブカリバーに4つのエレメントを集めるエピソード。(未映像化)

第3章「ブラックホールを盗んだ男」
ガイとジャグラーの決別。オーブリングとダークリングを手にするエピソード。(未映像化)

第4章「激闘!イシュタール文明」
ガイとジャグラーが地球に初めて訪れた時のエピソード。マガタノゾーアが登場する。(未映像化)

第5章「ルサールカより愛をこめて」
テレビシリーズの回想で描かれていたガイとナターシャの出会いとマガゼットンの戦いを描く。(回想シーンのみ)

第6章「さすらいの太陽」
テレビシリーズ本編

第7章「宇宙魔女賊ムルナウの逆襲・サデスの帰還」
2017年公開の「劇場版ウルトラマンオーブ 絆の力、おかりします!」に該当

第8章「超空大凶獣デザストロ」
劇場版のラストで示唆されていた怪獣との戦い。

第9章「冥府魔道の使者」
「ウルトラファイトオーブ」に該当

第10章「渡り鳥、宇宙(そら)を行く」

映像化されてない章が多いが調合性を重視して制作されており、前章の出来事を過去の出来事としてガイやジャグラーが語ることも多い。

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