ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンライン（SAOAGGO）のネタバレ解説・考察まとめ

CV：野瀬育二、手塚ヒロミチ、相馬康一、村上裕哉、佐原誠

レンとエムが第1回スクワッド・ジャムで対戦したチーム。ベルギー製の自動小銃「FN FAL」を主な武器として使い、迷彩服とヘルメットに目出し帽で揃えた6人で、エムからは「プロチーム」と仮称をつけられるほどの強豪チームとして名を馳せている。
その正体は航空自衛隊百里基地所属の自衛官たちであり、上官を通じた菊岡誠二郎の要請を受けてGGOの軍事有用性の調査を目的にゲームをプレイしていた。卓越した戦闘能力を発揮して相対した他のGGOプレイヤーたちを次々と殲滅していったが、レンの凄まじいスピードに対応しきれず瞬く間に4人が倒されるという壊滅寸前の状態に追い込まれてしまう。その後、リーダーの「訓練終了」の一言と共に大会から棄権した。

PM4

CV：前田弘喜、野瀬育二、西谷修一、村上裕哉

ピトフーイがエムと共に第2回スクワッド・ジャムに参加する際、補充要員として雇った凄腕の4人のプレイヤー。4人とも同じ服装に統一し、さらに顔をゴーグルとマスクで隠されている。しかし武器の種類はそれぞれ異なり、マシンガン、拳銃、ショットガン、狙撃銃を扱う。
第2回スクワッド・ジャムにおけるピトフーイの思惑については何も聞かされておらず、契約として割り切り彼女とエムに従っていたが、スナイパーライフルのプレイヤーはエムとSHINCの狙撃対決の巻き添えを喰らい、残り3人は瀕死状態のピトフーイをエムと共に守るためにMMTMに特攻して脱落した。

KKHC（北の国ハンターズクラブ）

CV：相馬康一、伊達忠智、野川雅史、佐原誠

シャーリーが所属するチームで、彼女の現実世界の猟師仲間でメンバーが構成されている。職業柄、メンバー全員が狙撃銃を主な武器として扱っている。
シャーリーと同じように現実世界で本物の銃を扱う身として対人戦には乗り気ではなかったが、第2回スクワッド・ジャムでは「遊び」と割り切って出場し、予選の相手がフォトンソード使いで構成されたチームであった為に楽勝してあっさりと通過を果たす。その後の本戦でもある程度の戦果を上げていったが、ピトフーイの騙し討ちによってシャーリーを残す形で壊滅した。

シャーリー / 霧島舞（きりしま まい）

CV：高野麻里佳

KKHCのメンバーにして紅一点。アバターはリアルツリーパターンの迷彩を施した狩猟用コートに身を包んだ緑髪のグラマーな美女で、主な武器は狙撃銃「ブレイザーR93」で、他にも狩猟用の剣鉈（けんなた）も扱う。現実世界では北海道でネイチャーガイド兼エゾシカ猟専門のハンターをしている24歳の女性である。
もともと、GGOはハンター仲間の誘いで、ハンターとしての射撃訓練のために始めたものであり、現実世界で本物の銃を扱う者としての倫理観から対人戦には消極的だった。しかし第2回スクワッド・ジャムの開催においては、GGOを楽しみたいという気持ちに呑まれた仲間たちの誘いを断りきれずに出場することになった。

そのため、第2回スクワッド・ジャムではさっさとリタイアして大嫌いな対人戦から逃れることを考えており、わざと仲間たちの足を引っ張ることすら考えていた。しかしその矢先に仲間たちをピトフーイの騙し討ちで目の前で全滅させられたことで一転し、ピトフーイに対して激しい怒りと殺意を抱くようになる。
その後、ピトフーイ率いるPM4とSHINCの戦いの場に狙撃で乱入し、ピトフーイに致命傷を与えた直後にレンの銃撃によって倒れ、敗退した。そしてこれ以来GGOを「遊び」と割り切って対人戦に対しても積極的な姿勢となって取り組むようになり、怨敵であるピトフーイ打倒のために邁進し続けている。

クラレンス

CV：小松未可子

男と見間違う宝塚風の容姿が特徴的な女性プレイヤーで、黒一色で機能性の高い強襲向けの戦闘服を着用している。武器はAR-15ライフルとベルギー製のハンドガン「FN Five-seveN」。
ピトフーイ同様飄々としつつも過激な性格で、死んだふりや騙し討ちなど卑怯な手段も平気で使うことから同じチームの仲間たちから嫌われている。また、バイセクシャルを自称しており、レンやフカ次郎のような小柄な女の子がタイプ。

第2回スクワッド・ジャムに初出場するが、レンとフカ次郎の連携を前にチームを全滅させられ、死んだふりから騙し討ちを狙うも失敗する。その際、レンからマガジンを強奪されそうになるが、レンの見た目を気に入ったことから「頬へのキス」を条件に取引を持ち込むことに成功。そしてキスの直後、MMTMの奇襲を受けたレンを庇い「優勝しろよ」という言葉を残して脱落した。

現実世界の登場人物

銃が出てくる作品ばかり書いている小説家

CV：時雨沢恵一

GGOにおけるチーム対抗戦イベント「スクワッド・ジャム」の主催者を務める小説家の男性。本名は不明。銃器マニアの小説家であり、年齢は50代で神奈川県在住。また、GGOにもプレイヤーとして参加しているが、主催者という立場からアバターは秘匿している。
SAOシリーズのアニメ第2期「ファントム・バレット」において、GGOで開催された第3回BoBでのキリトとシノンのタッグプレイに感銘を受け、GGOの運営会社「ザスカー」にスクワッド・ジャムを提案し、その開催を打診した。

佐藤麗（さとう れい）

CV：日笠陽子

ライブハウスを運営する会社の女社長で、長い茶髪と高身長、そして豊満な体つきが特徴的な30〜40代の女性。かつて、シンガーソングライターとして活動して間もない頃のエルザの歌に惚れ込んで自分のライブハウスで歌わせたことで、彼女の人気の火付け役となった。
それ以来、エルザとは親交が続いており、本作最終話の第2回スクワッド・ジャム終了後のエルザのシークレットライブで香蓮と美優を招待した際には、2人の驚く様子を見たいエルザの頼みで「ピトフーイのリアル」を装った。

『ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンライン』の用語

ソードアート・オンライン（Sword Art Online）／SAO

通称「SAO」。本作の派生元である『ソードアート・オンライン』シリーズの重要なキーワードであるVRMMORPGで、茅場晶彦が開発者とゲームマスターを務める。専用端末「ナーヴギア」の性能による完全なる仮想世界の構築を目的として設計されており、自らの体を動かして戦うというシステムを最大限体感させるべく、魔法の要素が完全に排除され、剣とそれによる必殺技「ソードスキル」に重点を置かれているのが特徴となっている。
しかし、このVRMMORPGの実態は、茅場が幼少期から狂的に渇望していた「真の異世界の創造」を具現化させるための狂気の産物であり、2022年11月6日の正式サービス開始と同時に、茅場によってログアウト不可の処置が取られたことで文字通りのデスゲームと化した。最終的に4000人近くの死者を出す大惨事となったが、2024年11月7日、キリトこと桐ヶ谷和人の活躍によりゲームクリアを迎えて、彼も含めた6000人が無事に現実へと帰還した。

本作では会話と回想シーンのみの登場となり、神崎エルザはこのSAOに異常なまでに強い興味と執着を示していて、さらに和人と同じようにテスト期間に実際にプレイしてSAOの動作異常を確認する「βテスター」のひとりだった。それからエルザはSAOをプレイしていくうちにその魅力に取り付かれ、さらに本物の命のやり取りへの憧れを持っていたことから、このSAOならば望みが叶えられるという狂気じみた期待を抱くようになる。
そうして我武者羅にテストプレイを繰り返したエルザは、事件当日、SAOが正式にオンラインゲームとして配信されることに狂喜したが、現実において歌手としての仕事が入ってしまったことで止むを得ずにログインを後回しにした。その直後、茅場によってSAOがデスゲーム化されたことを知ったエルザは、本物の命のやり取りに参加できなかった後悔で泣き叫び暴れまくった。こうした実態から豪志はエルザを「SAO失敗者（ルーザー）」と呼んでいる。