アクセル・ワールド(Accel World)の名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ
『アクセル・ワールド』とは、川原礫によるファンタジー小説、およびそれを原作としたアニメ、漫画などのメディアミックス作品。
日常生活の多くが仮想ネットワーク上で行われる様になった2046年の地球が舞台。幼少期よりイジメの対象であった内気な少年ハルユキは、生徒会副会長黒雪姫から詳細不明のオンラインバトルゲーム「ブレイン・バースト」に誘われ、次第にバトルゲームにのめり込んで行く。
ゲームオーバーでプレイヤーとしての記憶まで消される戦いの中からは、数々の名言が生まれている。
『アクセル・ワールド』の概要
『アクセル・ワールド(Accel World)』とは原作者である川原 礫(かわはら れき)が、攻打引(せめだいん)の名前で制作した『超絶加速バースト・リンカー』を改題したファンタジー小説、およびそれを原作としたアニメ、漫画などのメディアミックス作品。
第15回電撃小説大賞で大賞を受賞した作品であり、小説の連載は電撃文庫にて現在も続いている。
アニメ『アクセル・ワールド(Accel World)』の製作は機動戦士ガンダムシリーズなどで知られるサンライズが行い、監督は『舞-HiME(まいひめ)』で監督を務めた小原 正和(おはら まさかず)が行っている。
舞台は、ニューロリンカーと言うウェアラブルコンピュータを用い、日常生活の多くが仮想ネットワーク上で行われる様になった2046年の地球。東京都杉並区私立梅郷中学校に通う、小柄で肥満体型をした内気な少年ハルユキは幼少期からイジメの対象とされ、イジメのストレスを発散する為に学校のローカルネットに一人でダイブして、スカッシュゲームでハイスコアを更新する事だけを楽しみに日々過ごしていた。
そんなある日、全校生徒からあこがれの的とされ、その美しい容姿から「スノー・ブラック」と在校生たちに呼ばれる生徒会副会長黒雪姫(くろゆきひめ)がハルユキの下を単身訪れ、「もっと先へ「加速」したくはないか、少年」と、意味不明な言葉を語りかける。
止まないイジメから閉塞感に苛まれていたハルユキが戸惑いながらも頷くと、黒雪姫はハルユキのニューロリンカーに謎のアプリケーションをインストールする。
それは思考が1000倍に加速された仮想世界である「加速世界」に意識ごとダイブして他のプレイヤーとバトルする、オンラインバトルゲーム「ブレイン・バースト」であった。
手持ちのポイントである「バーストポイント」を対戦によって奪い合い、ポイント数に応じてレベルが上がる「ブレイン・バースト」。
手持ちのバーストポイントが「0」になった時点でゲームオーバーとなり、ニューロリンカーに保存されていたゲームをアンインストールされる上に、「バーストリンカー」と呼ばれるゲームプレイヤーとしての記憶まで消去され、二度とログイン出来なくなるペナルティまで用意されていた。
ゲームを通じた新たな人との出会いから、人間的な成長を遂げていくハルユキ。
敵も味方もバーストポイントをすべて失った時点で、バーストリンカーとしての全てを失う緊張感のある戦いの中からは、数々の名言が生まれている。
アクセル・ワールド(Accel World)のネタバレ解説・考察まとめ - RENOTE [リノート]
renote.net
『アクセル・ワールド』とは、川原礫によるライトノベル。「第15回電撃小説大賞」の大賞受賞作品である。2009年に電撃文庫から第1巻が刊行され、2012年にはアニメ化を果たした。略称は「AW」。
個人携帯型のコンピューターが当たり前に存在する世界。中学生のハルユキは、生徒会副会長の黒雪姫こと黒羽早雪に誘われ、「ブレイン・バースト」というゲームを始める。それはコンピューターを介して脳の処理能力を1000倍にも高める機能を持つ、制作者の正体も分からない謎多き代物だった。
『アクセル・ワールド』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
黒雪姫「あの馬鹿げたスコアを出したのは君か? もっと先へ加速したくはないか、少年」
第一話から黒雪姫のセリフ。
小柄で肥満体型をした内気な少年ハルユキは、幼少期からイジメの対象とされ、イジメのストレスを発散する為に学校のローカルネットに一人でダイブして、スカッシュゲームで遊ぶ日々を過ごしていた。日々、ハイスコアを更新する事だけを楽しみに、スカッシュゲームに打ち込むハルユキ。やがてハルユキは驚異的なハイスコアを叩き出す。ハルユキの出したスコアに衝撃を受ける一人の少女。
彼女はハルユキの通う中学で生徒会副会長を務め、在校生達に容姿の美しさから「スノー・ブラック」と呼ばれている黒雪姫(くろゆきひめ)であった。
黒雪姫がハルユキのゲーマーとしての才能を見抜き、オンラインバトルゲーム「ブレイン・バースト」に誘うために「あの馬鹿げたスコアを出したのは君か? もっと先へ加速したくはないか、少年」と口にする。
誰からも評価された事の無かったハルユキが、全校生徒の憧れの的である黒雪姫に自身の才能を評価された事に喜び、申し出を受け入れ、ゲームを通して人間的に成長していくきっかけを作った一言である。
黒雪姫「強さとは決して結果としての勝利だけを意味するものではない」
第二話から黒雪姫のセリフ。
ハルユキは「ブレイン・バースト」インストール直後、加速世界で「シルバー・クロウ」の名を持つバーストリンカーになれたが、ルールも知らないまま突如始まってしまったバーストリンカー「アッシュ・ローラー」との対戦に、バーストポイントの全損こそ免れたものの、負けてしまう。
「ブレイン・バースト」の世界である加速世界から現実世界に戻ったハルユキは、「ブレイン・バースト」の戦い方のレクチャーを黒雪姫から改めて受ける。
そんな中、黒雪姫がハルユキに伝えた加速世界におけるバーストリンカーとの対戦の心構えを伝えるため、「強さとは決して結果としての勝利だけを意味するものではない」と語る。
「アッシュ・ローラー」とのリベンジマッチで、バーストリンカーとしてのキャリアの差から、徐々に追い詰められて行くハルユキであったが、黒雪姫の語った心構えを思い出し、格好悪くとも「アッシュ・ローラー」の弱点を突き、逆転に成功する。
イジメられても逃げる事しかしてこなかったハルユキに、逃げ出さずに戦う勇気を与えた一言である。
ハルユキ「どんなゲームでも、エンディング直前のマップをうろつくなんて無意味です」
第三話からハルユキのセリフ。
黒雪姫から「ブレイン・バースト」初勝利の祝いとして喫茶店へ誘われるハルユキ。
黒雪姫はそこで、自身が加速世界で七人しか居ないレベル9到達者の一人の「ブラック・ロータス」である事と、正体不明の「ブレイン・バースト」開発者に会う事が出来る必須条件であるレベル10到達の為に、協定を結んでいた他の六人のレベル9プレイヤー達を襲撃して一人を倒し、今は加速世界の「お尋ね者」で加速世界から距離を置いていた事を打ち明ける。更に「ブレイン・バースト」が存在している意味と理由を、レベル10到達者のみが開発者本人の口から聞く事が出来るという事、黒雪姫の戦う目的が「ブレイン・バースト」の真意を知り、人間の更なる可能性を見出そうとしていた事である事を聞かされる。
自身のゲーマーとしての実力が、レベル10到達を諦めていた黒雪姫に「ハルユキを配下にすればレベル10を再び目指せる」とまで評価されていた事を知るハルユキ。
「ブレイン・バースト」に誘った立場上、軽蔑される覚悟を持った上で真実を語った黒雪姫に対し、ゲームであればエンディングを目指すのは当然として、理解を示したハルユキは「どんなゲームでも、エンディング直前のマップをうろつくなんて無意味です」と述べる。
黒雪姫とハルユキの信頼関係が強まった一言と言える。
黒雪姫「いつかきっとまた逢えるから」
第四話から黒雪姫のセリフ。
加速世界におけるバーストリンカー達との戦いを経て、黒雪姫とハルユキの関係は、信頼から好意へと徐々に変わって行った。
しかし自分に自信が持てないハルユキは些細な事から黒雪姫の好意を疑い、二人は町中で言い争いをしてしまう。
そんな二人の下へ、暴走した一台の車が突っ込んで来る。
二人とも命を落としかねない状況下、二人は咄嗟に「ブレイン・バースト」を使い加速世界へ逃げ込むが、加速世界は現実世界の時間を遅く感じられているだけで、時間はほんの少しずつ進み、二人が車に轢かれるのは必至であった。
残された時間で解決策を見出そうとするハルユキに、黒雪姫は現実世界の肉体を加速させて動かす事が出来るレベル9のチカラ「フィジカル・フル・バースト」を使い、ハルユキを助けると告げる。
しかし現実世界で加速して動ける時間は一瞬であり、それはハルユキだけが助かり、黒雪姫が車に巻き込まれて命を落とす事を意味していた。
守るべき黒雪姫に守られ、自分だけが助かる事を拒絶するハルユキ。
ハルユキを納得させる為、心の内では死に別れを覚悟していた黒雪姫が笑顔で「いつかきっとまた逢えるから」と伝える。
ハルユキが、黒雪姫の好意が本物であると、今更ながら気付かされた一言である。
ハルユキ「倒れてなお空を見続けること、それだけが強さの証なんだ!」
第五話からシルバー・クロウ(ハルユキ)のセリフ。
ハルユキを車から守り、命を落とす事は無かったが、重傷を負い、集中治療室で治療を受ける黒雪姫。ハルユキが夜通し付き添い、黒雪姫の意識が戻る事を祈る最中、戦う事の出来ない黒雪姫の下に、黒雪姫が持つ多量のバーストポイントを目当てに、バーストリンカー「シアン・パイル」が襲撃を仕掛けて来る。
戦えない黒雪姫に代わり戦いを挑むハルユキであったが、シアン・パイルの正体が仲の良い幼馴染の黛拓武(まゆずみたくむ)であった事に衝撃を受ける。
シアン・パイルとのバトルの末、ハルユキはバーストポイントの多くを失い、戦意を喪失してゲームオーバーを覚悟する。
自分の負けは黒雪姫のゲームオーバーである事も意味し、意識の戻らない黒雪姫に謝罪するハルユキ。
しかし黒雪姫の生きようとする心臓の鼓動の音から、戦いにおける心構えである「強さとは決して結果としての勝利だけを意味するものではない」との言葉を思い出して奮起し、勝つ為に今の自身がどうあるべきか思い至った。「倒れてなお空を見続けること、それだけが強さの証なんだ!」とは、その際に発したセリフである。
ハルユキがバーストリンカーとしただけでなく、人間的な強さを身に付け始めた事を感じさせる一言である。
黒雪姫「自分を罰する事で、罪から逃げようとしているだけだ」
第七話からブラック・ロータス(黒雪姫)のセリフ。
バーストポイント欲しさに意識不明の黒雪姫を襲撃しただけでなく、幼馴染みの二人である、ハルユキと倉嶋千百合(くらしまちゆり)の仲を嫉妬し、千百合の動向を監視する為、千百合のニューロリンカーに違法アプリをインストールしていた拓武。
ハルユキに負けて諭され、自身の間違いに気付かされた拓武は全ての過ちを謝罪する為に、意識を取り戻した黒雪姫の病室を訪れる。
しかし黒雪姫は謝罪を受け入れるどころか、問答無用で拓武に加速世界でのバトルを仕掛ける。
戦う事を拒みつつ、謝罪を受け入れてくれる条件を聞く拓武に対し、黒雪姫は「自分を罰する事で、罪から逃げようとしているだけだ」と厳しくも否定しようのない正論を突き付ける。
罪を償うには、謝罪して、罰を受ける事だけが全てではないと拓武に気付かせた一言である。
ハルユキ「僕はもっと早く、強くならなくちゃいけないんだ!」
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目次 - Contents
- 『アクセル・ワールド』の概要
- 『アクセル・ワールド』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 黒雪姫「あの馬鹿げたスコアを出したのは君か? もっと先へ加速したくはないか、少年」
- 黒雪姫「強さとは決して結果としての勝利だけを意味するものではない」
- ハルユキ「どんなゲームでも、エンディング直前のマップをうろつくなんて無意味です」
- 黒雪姫「いつかきっとまた逢えるから」
- ハルユキ「倒れてなお空を見続けること、それだけが強さの証なんだ!」
- 黒雪姫「自分を罰する事で、罪から逃げようとしているだけだ」
- ハルユキ「僕はもっと早く、強くならなくちゃいけないんだ!」
- ニコ「アタシは、アイツの事をスゲェヤツだと思ってる。気合入っているヤツだと」
- 拓武「馬鹿の名前に興味は無い!」
- ニコ「ここで逃げ出せるほど、アタシは人間が出来ちゃいねぇんだ!」
- 黒雪姫「クレバーな撤退など犬に食わせろ。一度戦場にダイブしたなら、相手が誰であろうと戦闘あるのみだ」
- ハルユキ「この世界でも楽に勝てるつもりなら、やってみろ能美征二!」
- 楓子「貴方は羽があったから飛べたのではない。むしろその逆、飛べるが故に羽を具現化していたのです」
- ニコ「恐怖心を克服しねぇと何にも始まらねぇぞ!」
- ハルユキ「僕は信じたいんです。心意を、願いのチカラを。僕を救ってくれた、この“ブレイン・バースト”を」
- ハルユキ「僕が負けたら先輩はすごく怒るんでしょうね。でも貴方の騎士を目指しているからこそ、こうしなくちゃならないんです」
- 黒雪姫「私は例え加速世界の事は忘れても、君の事は忘れまい。絶対に忘れない」