モンスターハンター4・モンスターハンター4G（MH4・MH4G）のネタバレ解説・考察まとめ

『モンスターハンター4・モンスターハンター4G（MH4・MH4G）』の概要

『モンスターハンター4・モンスターハンター4G』とは、大人気アクションゲームである、『モンスターハンター』シリーズの第6、7作品目であり、『モンスターハンター4』は2013年9月14日に、『モンスターハンター4G』は翌年の2014年10月11日に共に任天堂3DS向けソフトとして発売された。本作では、過去作からの変更点が多く、フィールドを一新し、新モンスターも多数登場する。『モンスターハンター』シリーズで初めとなる高低差を生かしたハンティングが可能となり、地形を利用した新アクションも追加された。また、過去作では12種類までだった武器が本作では、新たに「操虫棍」、「チャージアックス」が追加され、計14種類になった。『モンスターハンター4』では、『モンスターハンター』シリーズの携帯ゲーム機では初となるネットワークを介してのマルチプレイも搭載された。『モンスターハンター4G』では、『モンスターハンター4』のアップグレード版として、クエストに村上位クエスト、G級クエスト、G級探索、『モンスターハンター2』で登場した拠点「ドンドルマ」が追加された。本作より、誰でも気軽にオンラインプレイが可能になったことにより、オンラインマナーの悪いプレイヤーが多数現れ、そういった地雷プレイヤーは「ゆうた」と呼ばれた。「ゆうた」と呼ばれるようになったのは、地雷ハンターの多くが「ゆうた」という名前のプレイヤーだったからである。「ゆうた」の出現により、オンラインゲームでのマナーやロビーからのキックシステムなどが次世代に受け継がれていった。

『モンスターハンター4・モンスターハンター4G（MH4・MH4G）』のあらすじ・ストーリー

『モンスターハンター4』

団長との出会い

『モンスターハンター4』では、過去作とは違い、いろいろな村を旅する。移動するキャラバンを軸に各地の村を訪れながら、物語を進めていく。物語は、団長と名乗る男と主人公が大砂漠の砂の上を航行する砂上帆船に乗船しているところから始まる。主人公は「ハンター」を志望しており、砂漠の街「バルバレ」に向かっていた。砂上帆船で移動中、「豪山龍ダレンモーラン」という超大型古龍と遭遇する。他の船と協力して「ダレンモーラン」を撃退し、目的地である拠点、「バルバレ」に到着する。移動式集会所を中心にいくつものキャラバンが集まってできる市場である「バルバレ」は、集会所が移動すれば周りのキャラバンも一緒に移動する。定期的に場所が変わるため、地図には載っていない。ここでハンター登録を済ませた主人公は、同じ砂上帆船に乗っていた団長の「我らの団」というキャラバンに誘われ、キャラバンに加入する。団長と主人公は本格的な冒険に向けて新たに仲間を集めるのであった。団長は、とある1枚の白色に輝く宝石のような石が一体何なのか調べるべく、キャラバンを組んで、旅に出たのである。

シナト村に向かうために

本格的な冒険に出るため、船が欲しいと考えた団長は、土竜族と呼ばれる加工技術に優れた鍛冶職人が統治する集落、ナグリ村へ向かうことに決める。ナグリ村へたどり着いた一行だが、ナグリ村では異変が発生していた。それは、大型モンスターの活動によって鉱脈が荒らされ、溶岩が塞き止められており、鍛冶職人たちの仕事が止まっていたのである。そこで土竜族はクエストを発行し、主人公がそれを解決。その後、船を建造してもらい、土竜族の集落に唯一、人間族ながら加工業を営んでいた加工屋の娘が新たに「我らの団」に加わった。新たなる船出へ漕ぎ出した「我らの団」は、最終的な目的地にシナト村を加えて旅へと再出発する。シナト村は竜人族発祥の地とされており、ここからナグリ村に来た竜人族が、団長の持つ輝く石と似たものを持っていたのだ。シナト村は、はるか海の向こうの極東の島国であり、険しい山岳地帯の頂上に位置するため、飛行船がなければ向かうことは困難だった。だが主人公一行は飛行船を持っておらず、ナグリ村で造船した「イサナ船」に乗り、海路でシナト村に向かうことになる。

突如現れたゴア・マガラ

シナト村に向かう道中、突如として悪天候に辺りが包まれ、一瞬のうちに景色が様変わりする。そこへ現れたのは不気味な漆黒の衣に身を包み、ハンターズギルドが秘密裏に調査を進めていた原因不明のウイルスを巻き散らす不明生物「ゴア・マガラ」だった。「ゴア・マガラ」に襲撃され、海へ投げ出されそうになった主人公の意識は途絶え、目を覚ますと、そこは南国の小さな集落、チコ村だった。チコ村は1人の竜人族と猫型の獣人種であるアイルーたちが共存する村である。海路は諦め、シナト村へは空路で行くことにした主人公は、チコ村での依頼をこなしつつ、ナグリ村へ戻り、「イサナ船」を飛行船に改造してもらうことになる。チコ村に滞在してしばらくした頃、ハンターズギルドが派遣したハンターが「ゴア・マガラ」の狩猟任務に失敗したとの連絡が入る。4人のハンターのうち、リーダーとガンナーの2人は無事帰還したが、ルーキーとランサーは行方不明だった。ハンターズギルドは大混乱状態の中、急遽主人公が現場へ向かうことになる。向かう先は未知の樹海。未知の樹海に辿り着くと、そこにランサーとルーキーの姿があり、主人公は2人を救うことに成功。そしてその功績がギルドの目に止まり、ギルドより直々に主人公へ「ゴア・マガラ」の討伐依頼が下された。

消えたゴア・マガラ

「ゴア・マガラ」討伐の為、遺跡平原に向かった主人公は、死闘の末、「ゴア・マガラ」の討伐に成功する。これで世界各地にウイルスを巻き散らす騒動の種が無くなり、主人公は再びシナト村に向かうのであった。だがこの時、世界各地では異変が起きていた。主人公が討伐したはずの「ゴア・マガラ」の亡骸が消失していたのである。さらには、モンスターたちが暴徒化する現象が発生し、無慈悲な破壊を尽くしていた。黒い霧のようなガスを放ち、虚ろな目で不安定に動き、時にはあまりの凶暴性を発揮していた。これこそがモンスターの「狂竜化」現象であり、その原因は「ゴア・マガラ」が繁殖期に撒き散らす、黒ずんだ物質だった。

シャガルマガラとの対決

主人公たちはシナト村に到着し、団長が白く輝く石を村長に見せたところ、それは不吉の象徴だと言われた。大昔、シナト村周辺のモンスターが正気を失ったように暴れ回り、生態系が壊れたことがあった。そんな悪しき風が吹いた地、今は「禁足地」と呼れている場所で見つかった石こそ、団長の持つ石だった。「禁足地」には下向きの風に乗せ、自身の鱗粉を飛ばす古龍がいた。それは、主人公が倒したはずの「ゴア・マガラ」の成長体である「シャガルマガラ」だった。石の正体は、「ゴア・マガラ」が脱皮し大人になった姿である「シャガルマガラ」の鱗だった。山から吹き降りる風はウイルスを大量に含んでおり、全ての異変はマガラ族の数100年周期で起きる繁殖行動がきっかけだったのである。シナト村では、「シャガルマガラ」が巻き散らすウイルスの脅威に見舞われており、主人公に討伐依頼が下される。そして主人公は長い戦いの末、「シャガルマガラ」を討伐することに成功。ウイルスの脅威は無くなり、シナト村の問題も無事に解決した。主人公が帰還した後、団長は「我らの団」の一時解散を宣言する。1ヶ月ほど解散して、メンバーは休暇を取ることになったのだ。その後、団に戻るも戻らないも自由という「我らの団」らしい指示で幕を終える。

『モンスターハンター4G』

ドンドルマ修復

無事に「シャガルマガラ」の討伐に成功した主人公は、程なくして、ハンターズギルドからモンスターの襲撃のため、街の一部が破壊されてしまったという「ドンドルマ」の強化を依頼される。近々「ドンドルマ」には古龍が現れると予測されており、早急な対応が必要だった。主人公は、急いで街の修復をするため「ドンドルマ」に向かう。「ドンドルマ」の修復以外にも、様々な依頼を同時並行で進めた主人公だったが、「ドンドルマ」の修復と強化は順調に進んでいた。そんな最中、嵐と共に古龍である、「クシャルダオラ」が「ドンドルマ」に現れる。主人公は、これを即座に撃退することに成功する。

狂竜ウイルス再び

どうやら何かの原因で「セルレギオス」の生息範囲に異常が生じ、様々な場所で「セルレギオス」が目撃されるようになる。「セルレギオス」とは、金色の鱗を閃かせ、空を自在に舞い踊る飛竜種である。縄張り争いが多い「セルレギオス」は、その個体数も少なく、限定的な地域にしか存在しないはずだった。その後、「セルレギオス」の調査をしていたハンターズギルドから、調査途中で狂竜化した「ブラキディオス」を目撃したとの報告があった。「シャガルマガラ」を討伐し、ウイルスも消滅したはずだったが、「ブラキディオス」以外にも狂竜化した「イビルジョー」が目撃された。主人公はこの2体をどうにか討伐したが、すぐさま新たな脅威が襲い掛かった。それが、「極限化セルレギオス」だった。極限化はモンスターの命を蝕み凶暴化させる、狂竜ウイルスを克服した状態である。より強力な狂竜ウイルスの感染源となった極限状態と呼ばれる個体が誕生し、それが他の「セルレギオス」たちを本来の生息域から追い払ってしまったのである。

最後の戦い

そんな中、「ドンドルマ」に再び「クシャルダオラ」が現れたとの報告があった。「ドンドルマ」の大老殿での協議の結果、極限状態の「セルレギオス」は主人公に任されることになった。さらには帰還次第、2度目の襲来となる「クシャルダオラ」をハンターズギルドと協力し、迎撃することを依頼される。「ドンドルマ」に向かう前に主人公は、激闘の末、「セルレギオス」を討伐することに成功し、すぐさま「ドンドルマ」に向かう。修復、強化が済んでいた「ドンドルマ」には古龍用の多数の兵器があり、主人公はそれらを駆使し、ハンターズギルドとの協力の元、「クシャルダオラ」に応戦する。主人公は、長い戦いの末、「クシャルダオラ」の撃退に成功する。こうして「ドンドルマ」の危機は去ったのである。

『モンスターハンター4・モンスターハンター4G（MH4・MH4G）』のゲームシステム

高低差アクション