ポケットモンスター（ポケモン）のタイプまとめ

水、飛行タイプの相手に効果抜群になる。
電気、草、ドラゴンの相手に半減され、地面タイプの相手には無効になる。
地面タイプの技を効果抜群で受ける。
電気、飛行、鋼タイプの技を半減する。
その他、電気タイプのポケモンは「まひ」状態にならない。

電気タイプのポケモンは、地面タイプの技が弱点となっている。逆に、電気タイプの技は地面タイプのポケモンに無効化されてしまう。
これらはアース効果という現象からイメージを取り入れ、このようなタイプ相性になっている。
また、水は電気を通すため、電気タイプの技は水タイプのポケモンに効果抜群となっている。また、落雷で鳥が感電するという事件、事故のイメージから飛行タイプのポケモンに対しても弱点をつくことができる。

草タイプ / くさタイプ

草タイプに分類されるポケモンや技は、植物やその特性をモチーフとしている。色味も緑系のポケモンが多い。
プレイヤー間では「御三家」と呼ばれるタイプのうちひとつ。
歴代作品の草タイプの御三家は、フシギダネ、チコリータ、キモリ、ナエトル、ツタージャ、ハリマロン、モクロー、サルノリである。草タイプのポケモンは弱点が多く、草技も半減されることが多いため、これらを最初のパートナーとするプレイヤーは攻略に苦労しやすい。ただ岩タイプのジムなどでは活躍ができる。

草タイプのポケモン

草タイプに分類されるポケモンのデザインは単純に植物をキャラクター化したものだけでなく、動物の手足や体の一部に草花を生やしたもの多い。体色は植物モチーフゆえに緑色が中心だが、色鮮やかな花がワンポイントになっている場合もあり、見た目は華やか。

草タイプのポケモンのステータスは全体的に防御面に偏っている。草タイプに分類される技も攻撃よりは補助を目的とするものが多い。
これらのことから草タイプのポケモンは毒などのステータス異常をばらまいて相手を妨害する戦術を取ることが多いのだが、弱点が5つと多く、弱点をつかれてあっさり倒されてしまうこともある。
しかし草タイプともうひとつの複合タイプによっては、草タイプそのものの弱点が打ち消されて耐久寄りのステータスが活きてくることもある。その代表例が草・鋼タイプのナットレイ。炎が4倍ながらも氷タイプや飛行タイプを等倍におさえ込むことができ、有効打がない相手を完封できるほどの能力を持つ。
また世代を経るにつれて攻撃的なステータスを持つポケモンも増えてきており、キノガッサやゴリランダーなどは草タイプでありながらアタッカーとして活躍している。

天候の「晴れ」状態は炎技の威力が上がるものの、特性の「ようりょくそ」で晴れ状態のときに素早さが上昇する草タイプのポケモンがいたり、通常では2ターン要する草技「ソーラービーム」「ソーラーブレード」が1ターンで撃てるようになったりと、決して相性が悪いだけではない。

草タイプの技

草タイプの技は単純な攻撃技よりも、何かしら特殊な追加効果がある技の方が多い。
例として与えたダメージを吸い取る「ギガドレイン」「メガドレイン」や、命中を下げる「グラスミキサー」、相手の体重が重いほど威力が上がる技「くさむすび」など。また威力が100を超える高火力技も「パワーウィップ」「ウッドハンマー」「リーフストーム」と多い。

だが草タイプの技は半減されるタイプが7つと多いため、攻撃にはあまり向いていない。草タイプの技で弱点をつくことのできるポケモンの対策でもほとんど他のタイプ（水タイプポケモン相手ならば電気タイプ、地面や岩タイプ相手ならば水タイプ）で事足りる。しかしながら水・地面タイプのラグラージやヌオー、特性「ふゆう」で地面技が当たらないウォッシュロトムといった対処の難しいポケモンに対して弱点をつくことができるため、草技は一定の需要がある。

草技の何よりの特徴は、変化技の豊富さだ。「どくのこな」「しびれごな」「ねむりごな」といった相手を状態異常にする技や、相手のHPを吸い取る「やどりぎのたね」、相手に草タイプを追加する「もりののろい」など、ユニークな技が多くある。またステータスを大きく下げる技も豊富で、「ちからをすいとる」は相手の攻撃を下げつつ自分の回復ができる優れた技である。

草タイプのタイプ相性

水、地面、岩タイプの相手に効果抜群になる。
炎、草、毒、飛行、虫、ドラゴン、鋼タイプの相手に半減される。
炎、氷、毒、飛行、虫タイプの技を効果抜群で受ける。
水、電気、草、地面タイプの技を半減する。
その他、草タイプのポケモンは「やどりぎのたね」、「きのこのほうし」「ねむりごな」などの粉系の技を受けない。

草タイプのポケモンは炎タイプや氷タイプ、虫タイプ、飛行タイプ、毒タイプの技が弱点となっている。
植物は燃えるし霜に弱いし、実を虫や鳥についばまれてしまうし、農薬（毒）で枯れてしまうという植物の特性が由来となっている。
草タイプの技は地面タイプや岩タイプ、水タイプに対して弱点をつくことができる。地面や岩場に生え、水を得て青々と茂るたくましい植物の姿がその理由である。

氷タイプ / こおりタイプ

氷タイプのポケモンや技は氷をモチーフとしている。ポケモンと触れ合えるポケパルレやポケリフレ等では、触れると凍り付いてしまう部位があるポケモンが多い。また初代からあるタイプにもかかわらず、第6世代から登場したフェアリータイプよりもポケモンの数が少ない。
初代ではエスパータイプと並ぶ最強タイプだった。
その理由の1つが氷技の「ふぶき」。当時は威力120で命中90、凍る確率が30％という高性能な技であることに加え、「こおり」状態が自然に回復することがなかったのだ。また炎タイプが不遇で、氷タイプの技を半減できなかったことも大きい。

氷タイプのポケモン

氷タイプに分類されるポケモンは雪山や氷原などの寒い場所に棲む動物をモデルとしてデザインされているものが中心。また、氷そのものや雪の結晶、オーロラなども氷タイプのポケモンのモチーフとなっている。住む場所が限定されていることなどもあり、シナリオの中では後半まで登場しないことが多い。

氷タイプのポケモンは特攻や特防に優れている傾向にあるものの、それほど極端に偏ったステータスをしているポケモンはほとんどいない。強いて挙げるならば特防が高いレジアイス、防御が高いクレベース程度。だが氷タイプは弱点が多く、半減するタイプの1つしかないため相手の攻撃を受けることに関してはあまり得意ではない。
氷タイプは水タイプと複合していることが多く、他タイプとの複合は1、2種類しかいない。第8世代ではエスパー複合が2種類追加され、水複合の次に多くなった。

氷タイプのポケモンの多くが強化される天候に「あられ」がある。「あられ」状態には氷タイプや一部の特性持ち以外の全てのポケモンは、毎ターンの終わりに最大HPの16分の1のダメージを受ける他、命中不安技の「ふぶき」が必中になる、「ゆきがくれ」「アイスボディ」といった特性で回避率が上がったり毎ターンHPが回復したりする、といった効果がある。

氷タイプの技

氷タイプの技が使われるのはおおよそドラゴンタイプを相手する時である。ドラゴンタイプはステータスの高さと引き換えに氷タイプの技に弱く設定されており（ほとんどが飛行タイプと複合しており、氷タイプの技は4倍ダメージを与えることができる）、ドラゴンタイプのポケモンへの武器として採用される。
「れいとうビーム」「ふぶき」はその代表格。しかし、水タイプと複合していることが多い関係からか、これらの技は水タイプのポケモンも覚えることができ、氷タイプの技は水タイプのポケモンのサブウェポン的な立ち位置になっている。ドラゴンタイプの多くが炎技で氷タイプの弱点をつけることもあって、氷タイプのポケモンよりもサブウェポンとしての氷技の需要の方が高い。
『X・Y』で新登場した新技「フリーズドライ」は通常の氷タイプのタイプ相性に加え、水タイプに対し効果抜群（2倍ダメージ）になるという効果がある。これは氷タイプのポケモンしか覚えない技であるため、氷タイプのポケモン専用の氷タイプの技として活躍が望まれた。「れいとうビーム」に威力は劣るものの、水タイプに対し効果抜群という効果から、「れいとうビーム」では弱点をつけない（複合タイプによって氷タイプの技が等倍以下になる）ポケモンへの対策として使われる。

「れいとうビーム」「ふぶき」「フリーズドライ」はすべて特殊技。優秀な特殊技に対して物理氷技は「つららおとし」「つららばり」「れいとうパンチ」など、命中や当たる回数、威力などに不安が残るものが多い。
氷タイプの一撃必殺技「ぜったいれいど」は当たると一撃で相手を戦闘不能にする強力な技。命中率は相手と自分のレベル差、基礎命中率で決まる。他の一撃必殺技と同様、「ぜったいれいど」の基礎命中率は30％だが、第7世代からは氷タイプ以外のポケモンの使用時は20％になった。

変化技は少ないが「オーロラベール」が強力。「あられ」状態のときしか使用できないが、5ターンの間、物理技のダメージと特殊技のダメージの両方を軽減できる。『ソード・シールド』では「キョダイセンリツ」という、オーロラベールを張りながら攻撃する技も登場したが、これはキョダイラプラスというラプラスがキョダイマックス（ポケモンが巨大化する現象「ダイマックス」の内、特定のポケモンに確認される特殊なダイマックス現象）した姿の専用技である。

氷タイプのタイプ相性

草、地面、飛行、ドラゴンタイプの相手に効果抜群になる。
炎、水、氷、鋼タイプの相手に半減される。
炎、格闘、岩、鋼タイプの技を効果抜群で受ける。
氷タイプの技を半減する。
その他、氷タイプのポケモンは「こおり」状態にならない。氷タイプの一撃必殺技「ぜったいれいど」を受けない。

氷タイプのポケモンは、氷を溶かす炎タイプや、氷を砕く岩タイプ、格闘タイプ、鋼タイプの技が弱点となっている。
氷タイプの技は草タイプ、地面タイプ、飛行タイプ、ドラゴンタイプのポケモンに弱点をつくことができる。
これらは植物や地面を凍らせる、鳥は寒さに弱いという氷の特性が由来。ドラゴンタイプに対しては、恐竜が氷河期で絶滅したことが由来となっている。

格闘タイプ / かくとうタイプ

格闘タイプのポケモンや技は、格闘技をモチーフとしている。そのモチーフとなる格闘技はボクシング、空手や柔道だけにとどまらず、ルチャリブレやカポエイラなど幅広い。
そのため、格闘タイプに分類されるポケモンは筋肉質だったり体格が良い。
からておうやバトルガールといった格闘タイプを専門に扱うトレーナーも、自分自身を鍛えている。
『サン・ムーン』までの全作品に格闘タイプを専門にしているジムリーダーや四天王が登場しており、やはりその全員が格闘技をたしなんでいる。『ソード・シールド』でもサイトウという格闘タイプのジムリーダーが登場しているが、『ソード』版でしか挑戦できない。

格闘タイプには、単なる筋肉や肉弾戦、格闘家といったイメージだけでなく、悪を打ち砕く正義のイメージ付けもなされている。あくタイプに攻防共に強いのはそのためである。
そのため、アニメをはじめとしたメディアミックス作品などでは警察官や正義の味方といった側のおともポケモンとなっている。

格闘タイプのポケモン

格闘技という人間の動きをさせやすいためか、どれも二足歩行のデザインをしており、動物らしく四足歩行をしているポケモンはあまりいない。また筋肉隆々のイメージが強いせいか、♂のみのポケモンや♂しかいないポケモンも数多い。

ステータス的には攻撃が高く設定される傾向にある。一方、格闘技などの肉弾戦のイメージから外れるからか、特殊技に影響する特攻が高いポケモンは少ない。第1世代では特攻と特防が「とくしゅ」と一括りになっていたせいで特殊技に対して滅法弱かったが、特攻と特防に分かれてからは、特防の数値がそれなりに高く設定されるポケモンも増えた。