ポケットモンスター（ポケモン）のタイプまとめ

炎タイプに分類されるポケモンや技は、火や熱といったものをモチーフとしている。
またプレイヤー間では「御三家」と呼ばれるタイプのうちひとつとして知られる。
御三家とは、シナリオ開始直後にプレイヤーに与えられるポケモン（とその進化系）のこと。各作品ごとに登場し、炎タイプ、水タイプ、草タイプのポケモンのうちから1匹を選んで最初のパートナーとする。
歴代作品の炎タイプの御三家はヒトカゲ、ヒノアラシ、アチャモ、ヒコザル、ポカブ、フォッコ、ニャビー、ヒバニーである。どれもが炎タイプらしく、攻撃を得意とするアタッカーへと進化する。

炎タイプのポケモン

炎タイプに分類されるポケモンは赤やオレンジの体色か、もしくは火炎を纏うようなデザインが多く作られている。
また「すべてを焼き尽くす」といった攻撃的なイメージからか、攻撃力に特化したステータスをしている。逆に防御面は、タイプ相性的には弱点が3つ・半減が6つと悪くはないものの、炎タイプのポケモンの耐久面のステータスが低い傾向にあること、弱点タイプに高威力の技が多いことなどから苦手としている。
長所である攻撃面は高くアタッカーを任せることができる反面、短所である防御面は不安要素が目立つことから、得手、不得手が明確に分けられたタイプである。

炎タイプの技

炎タイプの技は「フレアドライブ」「だいもんじ」など、物理、特殊どちらも高威力の技が揃っている。炎タイプは半減されることも多いが、その威力で強引に押し切ることも可能である。また耐性の多い鋼タイプの弱点をつくことができるという点も大きく、多くのポケモンが鋼対策として炎技を持つに至っている。
追加効果で「やけど」状態にさせるものも多い。あまりそれ目当てに使われることはないが、「こおり」状態のポケモンが炎タイプの技を受けると「こおり」状態が治るという効果もある。自身が「こおり」状態のときに使用すると「こおり」が溶ける技も存在する。

炎タイプの技はほとんどが攻撃技で、バトルをサポートする変化技が少ない。バトルをサポートする技として代表的なものではバトル中の天気を「ひざしがつよい」状態にする「にほんばれ」や、相手を「やけど」状態にする「おにび」など。「ひざしがつよい」状態は炎タイプの技の威力が上がるため、元々高い攻撃力と技の威力によるダメージがさらに上昇するという効果がある。また水タイプの技を半減するという効果もあるため、炎タイプのポケモンにとって恩恵が大きい。

炎タイプのタイプ相性

草、氷、虫、鋼タイプの相手には効果が抜群になる。
炎、水、岩、ドラゴンタイプの相手に半減される。
水、地面、岩タイプの技を効果抜群で受ける。
炎、草、氷、虫、鋼、フェアリータイプの技を半減する。
その他、タイプ固有の特性として炎タイプのポケモンは「やけど」状態にならない。

炎タイプのポケモンは火を消されるというイメージから水タイプや地面タイプ、岩タイプの技が弱点となっている。特に地面タイプ、岩タイプの技は威力の高いものが多く、致命傷になりかねない。
炎タイプの技は燃やす、溶かすというイメージから草タイプ、虫タイプ、氷タイプ、鋼タイプのポケモンに弱点をつくことができる。

水タイプ / みずタイプ

水タイプに分類されるポケモンや技は、「水タイプ」の名前の通り水をモチーフとしている。
またプレイヤー間では「御三家」と呼ばれるタイプのうちのひとつである。
歴代作品の水タイプの御三家は、ゼニガメ、ワニノコ、ミズゴロウ、ポッチャマ、ミジュマル、ケロマツ、アシマリ、メッソン。
シナリオの最初でもらえるためかアタッカー寄りのステータスをしている面子が多いが、だからといって防御面が不足しているわけではなく、育て方を工夫すれば敵の攻撃への耐久性に優れたポケモンに育てることもできる。

水タイプのポケモン

水タイプに分類されるポケモンは亀や魚、海獣といった水生生物をモデルにしたものが多く、どれも体色が青を中心としてデザインされている。
水辺や水中にいる生物がモデルならだいたい水タイプに分類されるため、全タイプ中、最も種類が多いという特徴があり、全てのタイプとの複合が存在している。
ステータスは攻撃を得意とするアタッカーから防御を得意とする耐久型まで幅広いポケモンが揃っておりバランスがいい。また多くのポケモンが補完に優れる氷タイプの技を覚え、安定して攻撃することが可能。一方で水タイプへの対抗手段を持たないものが多いことから、「水タイプの天敵は水タイプ」ということもしばしばある。

水タイプの技

水タイプの技は特殊に分類されるものが多い。安定した命中率と威力の「なみのり」は水タイプの特殊アタッカーがだいたい覚える。水の上を泳いで渡ることのできる「なみのり」はシナリオ攻略中にも使われるため、シナリオ攻略中、対戦両方ともお世話になったプレイヤーは多い。一方習得者が多く威力が100を超える高威力の技は命中不安の「ハイドロポンプ」しかない。物理技に関しては威力が100を超える汎用技がなく、威力・命中共に90の「アクアテール」か威力85の「アクアブレイク」、威力80の「たきのぼり」あたりがメインとなる。第8世代から登場した威力85の「エラがみ」は先制すると威力が2倍になる高性能の技だが、覚えられるポケモンが限られている。

天候が雨状態だと水タイプの技の威力が上昇するが、電気タイプの技である「かみなり」が必中となるため、水タイプのポケモンは注意が必要である。
水タイプの技は状態異常にさせる技が少なかったが、『ブラック・ホワイト』で初登場した新技「ねっとう」で確率で相手を「やけど」状態にすることができるようになった。

水タイプのタイプ相性

炎、地面、岩タイプの相手に効果抜群になる。
水、草、ドラゴンタイプの相手に半減される。
電機、草タイプの技を効果抜群で受ける。
炎、水、氷、鋼タイプの技を半減する。ただし「フリーズドライ」という水タイプの技は抜群で受ける。

水タイプのポケモンは電気タイプ、草タイプの技が弱点となっている。「水は電気を通す」「植物は水を吸収して茂る」という理由付けとなっている。
水タイプの技は、地面タイプ、岩タイプ、炎タイプのポケモンの弱点をつくことができる。
これらは、地形の侵食、消火といった水の特性から設定されている。

電気タイプ / でんきタイプ

電気タイプに分類されるポケモンや技は、その名前の通り電気や雷とそれらに関係する現象をモチーフとしている。『ポケモン』を代表するピカチュウもこのタイプ。ピカチュウの人気を受けてか、頬に蓄電器官「でんきぶくろ」を持った可愛らしいポケモンが各世代で登場している。

電気タイプのポケモン

電気タイプに分類されるポケモンは電気、雷をモチーフとしたデザインとなっており、体色も黄色や青、白といった火花を思わせる色味をしている。
ステータスも、電撃というイメージから素早さに優れ、特攻もそれなりに有しているという特徴がある。しかし防御面はまったく頼りなく、「先手を取って攻撃できるが、反撃を受けるとあっさり戦闘不能になってしまう」というようなステータスの傾向になっている。
電気タイプの技がすべて特殊技だった頃の名残なのか、特攻よりも攻撃が高いポケモンは少ない。

また電気タイプのポケモンは他のタイプの技をあまり覚えられない傾向にあり、特に地面タイプポケモンに対しては攻防共に手も足も出ないことが多い。複合タイプや特性で地面弱点を克服しているポケモンは優秀であり、特性「ふゆう」で地面技が当たらないロトムや、サンダーやボルトロスといった準伝説のポケモンは対戦での採用率が高い。

電気タイプの技

電気タイプの技は数が多い水タイプのポケモン、飛行タイプのポケモンに対し弱点をつくことができる。半減されるタイプもそれほどいないので、汎用性は高い。
電撃によって相手を痺れさせる「でんじは」という技も電気タイプの技に分類されており、攻撃だけでなく補助もできる優秀なタイプとなっている。
ピカチュウ専用技の「ボルテッカー」もこの電気タイプに分類される技である。
一方汎用的な電気技は命中が低い「かみなり」「でんじほう」を採用しづらく、威力90の「10まんボルト」に落ち着くことが多い。物理技はさらに選択肢が少なく、威力90で反動ありの「ワイルドボルト」か威力が75の「かみなりパンチ」程度しか実用的な技がない。

電気タイプのタイプ相性