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ポケットモンスター（ポケモン）の特性まとめ

ポケットモンスターは、ゲームフリークが開発しているゲームソフトシリーズの名称である。略称はポケモン。発売20周年を迎えた長寿シリーズであるが、その戦闘システムの基本は初代である「ポケットモンスター赤・緑」から変わっていない。この記事では、第三世代こと「ルビー・サファイア」から新たに加えられた要素である「とくせい（特性）」について解説する。

攻撃のステータスを下げる技を受けても攻撃が下がらない。
攻撃だけであり、防御や特攻、素早さといった他のステータスへの能力変化は普通に受けてしまう。そのため、後述の特性「クリアボディ」の下位互換とされている。
プレイヤーからは「ハズレ」とされている特性であり、もう一つの特性があった場合、プレイヤーはそちらを採用している。

かそく

毎ターン、素早さが1段階ずつ上がるという効果の特性。6ターンかかるが、最大でプラス6段階、つまり元の素早さの4倍となる。

1ターンさえ凌げば大半のポケモンを抜ける素早さを得られる。2ターン目が終わればごく一部のポケモンでなければ先手を取れないほどの素早さになる。
この特性を所有するポケモンはほぼ全て、受ける技を無効化する技「まもる」で1ターン目を凌いで素早さを得てから攻撃に移る戦法で実用されている。
この特性を持つポケモンのどれにとってもかなり有用な特性であるため、対戦でこれらのポケモンを見ると特性「かそく」持ちだという事が容易に読まれてしまう。つまり1ターン目の「まもる」が非常に読まれやすい。「まもる」を貫通する技もあるため、この特性を持つポケモンを使うときには注意が必要である。

まけんき

相手の技や特性などによってステータスが下がると、攻撃が上がるという効果の特性。
自分や味方の技で下がった場合は効果がなく、あくまで相手の技や特性によってステータスを下げられた場合のみ。

物理型のアタッカーにとって、攻撃を一段階だけでも下げられてしまうと役割に大きな支障をきたす事が多いが、これを無効化出来る。それどころか、逆に攻撃力が上がった状態になれるため、逆にそういったポケモンの繰り出しや技の使用を読んでこちらから繰り出して行くと言った使い方も出来る。
特性「いかく」が多用されるダブルバトルでは、この特性を持っているだけで、特性「いかく」を持つポケモンの選出を抑制出来る。

かちき

相手の技や特性で受け、ステータスが下がると、特攻が上がるという効果の特性。
自分や味方の技で下がった場合は効果がなく、あくまで相手の技や特性によってステータスを下げられた場合のみ。

この特性を持つポケモンのほとんどは、もうひとつの特性の方が優秀であったり汎用性が高かったりするため、そちらを採用されることのほうが多い。
しかし、それを読んであえて特性「かちき」のポケモンを出す、という戦術もある。ステータス下降技を受けて火力を高め、一気に相手をなぎ倒すわけである。

くだけるよろい

物理技を受けると、防御が下がるかわりに素早さが上がるという効果の特性。
この特性を持つポケモンはあまり素早くないポケモンが多いので素早さアップの効果は嬉しい。
しかしながら、素早さを上昇させるために1発攻撃を受けなければならず、防御が下がるデメリットもあるため、特性「かそく」などの素早さ上昇関係の特性に劣るとされていた。
こういったことから、特性「くだけるよろい」は「ハズレ」特性として扱われ、もうひとつの特性があった場合、プレイヤーはそちらを採用することのほうが多かった。

しかし「サン・ムーン」ではこの素早さ上昇の段階が強化され、1.5倍から2倍に上昇した。そのおかげで先手を取れるポケモンが増え、「くだけるよろい」は採用する価値があると見直され、「くだけるよろい」持ちのポケモンが対戦に登場するようになった。

クリアボディ

相手が使ってくる、ステータスを下げる技や特性の効果を受けないという効果の特性。（＝相手の技によって、自分のステータスが下げられない）

攻撃力を下げる特性「いかく」や、攻撃力を下げる技などの対策になる。
ただし、「高い威力を持つがデメリットとして使用後にステータスが下がる」というような技「オーバーヒート」「ばかぢから」などによるステータス低下は防げない。
また、『やけど』状態の攻撃力低下、『まひ』状態による素早さ半減などは防げない。

「相手の技によって自分のステータスが下げられない」という効果であるが、特性「かたやぶり」持ちには無効化され、ステータスを下げられてしまう。

メタルプロテクト

相手の能力ランクを下げる技や特性の効果を受けない。

「サン・ムーン」に登場した伝説のポケモン、ソルガレオの専用の特性。
効果は特性「クリアボディ」と同じ。

しぜんかいふく

他のポケモンに交代すると状態異常が回復するという効果の特性。
状態異常を回復するだけであって、HPは回復できない。

あまり使いどころがよくなく、プレイヤーからは「ハズレ」とされている特性。
この特性を持つポケモンには他の特性を持つものが多く、そちらを採用されることのほうが多い。
もう一方の特性が能力と合っていないために消去法でこれになるというポケモンもいる。

シンクロ

『どく』『まひ』『やけど』状態になった時、相手も同じ状態異常になるという効果の特性。
厄介な状態異常を相手にも押し付けられるのでなかなか便利な特性である。

しかし、「シンクロ」の価値は戦闘よりもむしろフィールドにおける効果の方が重要である。
ポケモンには個体ごとに性格が設定されており、「のんきな性格のポケモンは素早さが上昇しにくい」「せっかちな性格のポケモンは素早さが上昇しやすい」など、性格はレベルアップによるステータスの上昇に深く関係する。
特性「シンクロ」を持つポケモンを先頭にして野生のポケモンと戦った場合、野生のポケモンが「シンクロ」持ちのポケモンと同じ性格になりやすくなる。つまり、「シンクロ」持ちの臆病な性格のポケモンを先頭にして野生のポケモンとエンカウントすると、臆病な性格の野生ポケモンが出現するようになる。つまり、特定の性格のポケモンを集めやすくなる。

そうしょく/でんきエンジン/ひらいしん/よびみず

それぞれに対応するタイプの技を受けると技が無効化され、攻撃のステータスが1段階上がるという効果の特性。
ダブルバトルであれば、対応するタイプの技を自分に向ける効果がある。

タイプが違うだけでどれも同一の効果である。
「そうしょく」は草タイプ、「でんきエンジン」「ひらいしん」は電気タイプ、「よびみず」は水タイプとなっている。
使用するポケモンの元のタイプにかかわらず無効化することができるため、実質耐性がひとつ増える有用な特性である。
電気タイプが弱点であるアズマオウだが、特性「ひらいしん」を持っていればその弱点を無効化できる。さらには自分の火力を高められるため、非常に効果的。

てんねん

相手の能力ランクの変化の影響を受けない（ステータスの能力変化を無補正として扱う）という効果の特性。

たとえいくら防御を高めていても回避率を上げていても、それらを無視して攻撃することができる。
ステータスが変化しなくなるのではなく、「ステータス変化はするが、てんねん持ちポケモンに対してのみダメージおよび命中の計算においてその効果が現れない」というだけ。ダブルバトルでは「てんねん」持ちポケモン以外の相手に対して攻撃すれば、能力変化の効果が通常通り適用される。

とうそうしん

性別が同じ相手に対しては攻撃、特攻が1.25倍になるが、異なる場合は0.75倍になるという効果の特性。
性別のないポケモンが相手の場合は効果がない。

カビゴンやイーブイの進化系など、性別がオスの割合が高いポケモンや、ハピナスやクレセリアなどメスしか存在しないポケモンなど、性別に偏りが生じているポケモンは多く存在する。それらのポケモンを狙う場合には採用の余地がある。
もっとも、性別が被らなかった場合に技の威力が低下することから安定性は高いとはいえない。
このように対人戦では使いにくいが、ストーリー中のトレーナー戦のようなNPCを相手とする状況なら、男性トレーナーは♂、女性トレーナーは♀を使う場合が多いので、出陣させやすい。

「闘争心」とは、戦って打ち勝とうとする意識のことだが別に性別に限ったものではない。おそらくメスを手に入れる為にオス同士争う自然界の習性をモチーフにしていると考えられる。

tamatomosan01
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@tamatomosan01

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