インクレディブル・ハルク(MCU)のネタバレ解説・考察まとめ
2008年に公開された、マーベルコミックスに登場するヒーローの実写化作品である。『アイアンマン』をスタートとしたMCUシリーズの第2作目であり、型破りなヒーロー・ハルクの誕生の経緯を描いている。ハルクに変身するため軍から追われることになったバナー博士の苦悩が物語の軸。次作から主人公・バナー博士の俳優が変更になっているため、エドワード・ノートン演じるバナー博士を見られるのはこれが最初で最後である。
世界を秘密裏に守る組織、S.H.I.E.L.D.により計画された。スーパーヒーローを個々で活動させるのではなく、S.H.I.E.L.D.指揮のもとチームアップさせて弱点を補うことでより効率的に世界を守ることを可能にすると考えられている。
S.H.I.E.L.D.長官のニック・フューリーが指揮をとっているが、今のところはトニー・スターク(アイアンマン)しかヒーローをスカウトできていない。
今作でロス将軍に話を持ち掛けているところを見ても、まだ軍ともしっかりしたコネクションが作れていない様子。
S.H.I.E.L.D.(シールド)
フルネームはStrategic Homeland Intervention,Enforcement and Logistics Division。日本語だと、戦略国土調停補強配備局である。このフルネームは時代やコミックシリーズにより変更されることがあり、あくまでMCUシリーズの中のフルネーム。
軍の裏組織として、悪の組織ヒドラと秘密裏に戦うことを目的として第二次世界大戦後に正式に設立された。前身組織はSSRという組織であり、こちらもヒドラやナチスと戦うためにトニーの父親のハワードやキャプテン・アメリカの恋人のペギーが中心となり軍と連携して運営されていた。
S.H.I.E.L.D.には腕利きのエージェントが多数在籍していて、のちにアベンジャーズとなるブラック・ウィドウやホークアイも元はここのエージェントである。
『インクレディブル・ハルク』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
He protected her, you almost killed her.(彼は彼女を守っていたが、あなたは彼女を殺すところだった)
ベティのボーイフレンドのレナードがロス将軍に言ったセリフ。大学での捕獲劇の際ハルクはベティを守ろうとしたのに、軍はガンシップでベティを殺しかけたという失態を責めている。
ロス将軍の仕事中毒ぶりがよく分かるセリフ。また、軍が大学に来たのはブルースが現れたとレナードが軍に通報したためであり、彼は自分自身の行いにも責任を感じている。
Like a monster.(怪物のような気分だよ)
エミルが部下に「気分はどうだ?」と聞かれて返したセリフ。超人血清を過剰投与されているため、すでに意識はアボミネーション化しているのが分かるセリフ。彼は戦うことに陶酔しているため、身体にガタが来ていてもこれで幸せなようだ。
The mixture is to be an abominations.(混合すれば化け物になるぞ)
エミルがサミュエルにブルースの血の輸血を強要した際、サミュエルが言ったセリフ。既に軍で超人血清の過剰投与や未知の薬物の投与を得ているエミルは、更に危険な血を投与することで予想できない現象が起きる危険がある。
この時の”Abomination”はヴィランの名前ではなく”醜悪、嫌悪の対象”といった元々の意味。結果的に、サミュエルが有名ヴィラン・アボミネーションの名付け親になった。
Give me a real fight!(奴を連れて来い!)
アボミネーションに変身したエミルがNYで大暴れしている時に言ったセリフ。直訳だと「本当の戦いをさせろ!」。強敵との戦いを熱望しており、力が拮抗した相手と生死をかけて正面から闘いたいというエミルの異常性が分かるセリフ。
Hulk Smash!!(ハルクスマッシュ!!)
ハルクがアボミネーションを倒した際に叫んだ必殺技。原作コミックスでハルクが決めゼリフで言うことが多い言葉で、物や敵を叩き潰す時に使う。
『インクレディブル・ハルク』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
今作でのスタン・リーの出演シーン
原作者の1人であるスタン・リーは配給会社の枠を超え、マーベルの映画には必ずカメオ出演している。今作では、バナー博士の血液が混入してしまったジュースを誤って飲んでしまった老人の役であった。
ブルースをかくまっていたピザ屋の主人も”スタンリー”という名前だが、MARVELの遊び心なのか偶然なのかは不明。
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『ハルク』とは、2003年のアメリカ映画。アメコミ『超人ハルク』を原作とした実写映画化作品。監督はアン・リー、出演はエリック・バナ、ジェニファー・コネリーら。 若き科学者ブルース・バナーは偶然の事故により大量のガンマ線を体に浴びてしまう。その事故をきっかけにブルースは怒りを抱くと緑色の怪力・ハルクに変身してしまう体となってしまった。理性が働かず、本能のままに暴れて街を破壊するハルクに政府は兵器を投入して捕獲しようとする。しかしブルースの同僚であるベティーだけは彼を救おうとしていた。
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目次 - Contents
- 『インクレディブル・ハルク』の概要
- 『インクレディブル・ハルク』のあらすじ・ストーリー
- 『インクレディブル・ハルク』の主な登場人物・キャラクター
- Hulk(ハルク)/Robert Bruce Banner(ロバート・ブルース・バナー)(演:エドワード・ノートン)
- Hulk(ハルク)(声:ルー・フェリグノ)
- Elizabeth Ross Talbot(エリザベス・ロス・タルボット)(演:リヴ・タイラー)
- Thaddeus E. Ross Talbot(タディウス・E・ロス・タルボット)(演:ウィリアム・ハート)
- Abomination(アボミネーション)/Emil Blonsky(エミル・ブロンスキー)(演:ティム・ロス)
- Samuel Sterns(サミュエル・スターンズ)(演:ティム・ブレイク・ネルソン)
- Leonard Samson(レナード・サムソン)(演:タイ・バーレル)
- Joe Greller(ジョー・グレラー)(演:ピーター・メンサー)
- Stanley(スタンリー)(ピーター・ソールズ)
- Ironman(アイアンマン)/Anthony Edward Stark(アンソニー・エドワード・スターク)(演:ロバート・ダウニー・Jr)
- 『インクレディブル・ハルク』の用語
- スーパーソルジャー計画
- 超人血清
- γ線
- アベンジャーズ計画
- S.H.I.E.L.D.(シールド)
- 『インクレディブル・ハルク』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- He protected her, you almost killed her.(彼は彼女を守っていたが、あなたは彼女を殺すところだった)
- Like a monster.(怪物のような気分だよ)
- The mixture is to be an abominations.(混合すれば化け物になるぞ)
- Give me a real fight!(奴を連れて来い!)
- Hulk Smash!!(ハルクスマッシュ!!)
- 『インクレディブル・ハルク』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 今作でのスタン・リーの出演シーン
- ハルクの声優、ルー・フェリグノ
- 格闘技の師匠はヒクソン・グレイシー
- 何故エージェント・コールソンではなくトニーがロス将軍に会いにきたか
- 超音波を発生する車はスターク社製
- 『インクレディブル・ハルク』のDVD、Blu-ray