クロノ・クロス(Chrono Cross)のネタバレ解説・考察まとめ
『クロノ・クロス』は『クロノ・トリガー』の続編として1999年に発売された。
美麗なグラフィックやBGMは高評価を得たが前作との比較から賛否が別れることとなった。
前作のテーマが「タイムトラベル」であるのに対して、今作では「パラレルワールド」がテーマとなっている。
主人公セルジュは、「ホームワールド」と「アナザーワールド」という2つの世界を行き来し、パラレルワールドの秘密を解き明かしていく。
エンディング5 新生マブーレ
発生条件:シナリオ20「蛇骨館ふたたび! 囚われの敵」で、セルジュがヤマネコに変化後、リデルを救出する前にラスボスを倒す。
内容:元の姿に戻れないセルジュは、ヤマネコの姿のまま、ツクヨミとともに復興中のマブーレで暮らしていた。
やがて、マブーレの住人たちはヤマネコを慕うようになり、賢者からは長にならないかと言われる。
一方、世界の敵となったダークセルジュは各地を力で支配し恐怖に陥れていた。
ラディウス・ファルガ・ザッパの3人は、ダークセルジュを追いつめ、戦いを挑む。
エンディング6 ヤマネコ討伐
発生条件:シナリオ21「急襲!! かなしみの追撃者」で、ツクヨミが離脱する前にラスボスを倒す。
内容:蛇骨大佐率いるアカシア龍騎士団はヤマネコ(ダークセルジュ)討伐へ向かう。
一方、ヤマネコの姿のままのセルジュはツクヨミと平和に暮らしていた。
そこへ、ヤマネコを仇と狙うキッドが現れる。
エンディング7 蛇骨幼稚園
発生条件:シナリオ23「時の審判 運命の女神の微笑み」終了前、フェイトを倒す前にグランドリームを入手している状態でラスボスを倒す。
内容:蛇骨館はリデルの計らいで孤児院になっていた。蛇骨大佐が園長になっており、リデルとダリオが保育士をつとめている。
一方、テルミナへやってきたダークセルジュ、キッド、ツクヨミは「バー蛇骨」で休息をとることに。
そこではなぜか、アカシア騎士団の四天王がホストをやっていた。
隣の席では星の子の仲間らしき宇宙人たちがこの星の征服計画を立てていた。
ダークセルジュは会計をすると店から法外な値段を請求される。抗議のため別室へ行くと、恐いお兄さん役のゾアがいた。「バー蛇骨」は暴力バーだったのだ。
エンディング8 黒い運命の書
発生条件:シナリオ23「時の審判 運命の女神の微笑み」終了前、フェイトを倒す前に、グランドリームを持っていない状態でラスボスを倒す。
内容:クロノポリスのフェイトの間へとやってきたダークセルジュとキッド。そこへ後を追ってきたツクヨミが現れる。キッドはダークセルジュを先に行かせ、ツクヨミと対峙する。
ダークセルジュは「凍てついた炎」を手に入れることに成功する。
一方、アルニ村では運命の書が突然黒くなってしまう。
エンディング9 龍神たちの復讐
発生条件:シナリオ25「クロノ・クロス 宿命の交わる時」終了前、フェイトを倒してから星の塔が出現する前にラスボスを倒す。
内容:フェイトが倒れ、ついに人間への復讐を始める龍神。
更にドワッフと亜人たちも龍神側について共に人間に復讐を開始する。
やがて彼らはエルニドから人間たちを一掃する。
セルジュの故郷だったアルニ村も亜人たちの手に落ち、彼らの村となってしまった。
久しぶりにアルニ村のセルジュの家だった場所にやって来たツクヨミは複雑な想いを抱えていた。
ツクヨミは風鳴きの岬へ行き、セルジュの墓に花を添えるのだった。
『クロノ・クロス』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
ジャキの行方
ゲーム中ではサラの弟、魔王ジャキの行方については明らかにされていない。
『クロノ・トリガー』DS版のエンディングの1つでは、魔王ジャキは自らの記憶を封じて何処かへ姿を消していることから、今作に登場していたとしてもそれとすぐわからないのだろうと推測できる。
しかし、その外見などから登場人物のアルフがジャキではないかと目されている。
その主な理由は、 以下の通り。
・メニュー画面でのキャラクターの並び順や、台詞の優先順位、セーブデータの顔アイコンの順番が、セルジュ、キッドに続き3番目になっていること。
・魔王ジャキと同じやや紫がかった青白い髪色をしており、走る動作なども魔王と同じであること。
・アルフの名前の由来は 『クロノ・トリガー』での魔王ジャキの飼い猫の名前「アルファド」だったことからではないかと推察される。
・公式設定資料集には、アルフのラフスケッチに「魔王のなれの果て」というメモや、魔王を彷彿とさせるような台詞などが書かれていたこと。
・魔王ジャキ同様、高位のエレメント(魔法)を数多く使えること。
しかし、『アルティマニア』に掲載されていた、シナリオを担当した加藤正人氏のインタビューによると、当初は前作に登場したサラとジャキのアフター・ストーリーが本編シナリオにおいて展開される事になっていたが、パーティーメンバーが総勢45人という仕様になった時点でこれを諦めたとのこと。そのため、ゲーム中ではアルフの正体について語られることはなく、アルフが魔王ジャキがなのか、そうではないのかはプレイヤーの解釈に委ねられることとなった。
また、本編中のルッカの手紙には、ジャキが身近にいる、との暗示があるが、『アルティマニア』によれば、これは開発初期にジャキがパーティにいるという設定の元で書かれたものであり、その後の企画変更に伴ってこのセリフは削除もありえたのだろうが、パーティに必ずしもジャキがいると断言しているわけではないので、あえてそのまま残したということである。
『クロノ・ブレーク』
スクウェア・エニックスが「クロノ・ブレーク」「CHRONO BRAKE」という商標を2001年11月5日に出願し、2002年7月26日に日本で商標登録されている。
これがファンの間で話題になり、続編が作られるのでは?という期待につながったが、現在ではこの商標は更新されることなく破棄されていることから、このタイトルでの続編は作られていないことが明らかとなっている。
Related Articles関連記事
クロノ・クロスのエレメント・連携技まとめ
1999年にスクウェアから発売された『クロノ・クロス』。穏やかな漁村で育った少年・セルジュは、突如自分が既に死んでいる世界「アナザーワールド」に飛ばされたうえ、命を狙われる。危ういところを盗賊の少女・キッドに助けられたセルジュは、やがて世界の存亡をかけた大きな戦いに巻き込まれていくのだった。セルジュたちは「エレメント」を使用することで、様々な魔法や技を放つことができる。エレメントの配置や最大45名にも及ぶ仲間達の技の組み合わせを考え出すもの、このゲームの醍醐味の1つだ。
Read Article
クロノ・トリガー(Chrono Trigger)のネタバレ解説・考察まとめ
『クロノ・トリガー』とは、1995年に発売されたスーパーファミコン用ロールプレイングゲーム。 ファイナルファンタジーの坂口博信、ドラクエの堀井雄二、ドラゴンボール等の漫画家鳥山明の3名によるドリームプロジェクトとして企画され、話題になった。 主人公クロノは、未来の世界を滅ぼす元凶ラヴォスを倒すため、過去、現代、未来を行き来しながら冒険する。
Read Article
クロノ・トリガーの魔法・一人技・連携技まとめ
1995年にスクウェアから発売された『クロノ・トリガー』。ごく普通の少年・クロノが平和を祈る祭典で王女・マールと偶然の出会いをし、やがて世界を救うために様々な時代を行き来するようになる。主人公たちはストーリーを進めるなかで、様々な魔法や連携技を覚えていく。連携技はかなり多くの種類があるため、戦闘を有利に進めるためのパーティー編成を自由に考えられるのもこのゲームの大きな魅力の1つである。
Read Article
クロノ・トリガー(Chrono Trigger)の名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ
発売して20年以上経つ今でも根強いファンを持つ『クロノ・トリガー』。原始の時代から未来までつなぐ壮大な世界観で多くのゲームファンを魅了してきた。世界の破滅を防ぐ旅の中で、異なる時代を生きる個性的なキャラクターが多くの名言を残している。
Read Article
クロノ・クロスの登場人物・キャラクターまとめ
『クロノ・クロス』は『クロノ・トリガー』の続編にあたるゲームで、前作のキャラクターも一部登場する。特にルッカやサラ、ラヴォスといったキャラクターは『クロノ・クロス』のストーリーにおいて、重要な役割を担っている。 ここでは『クロノ・クロス』をより楽しめるよう、登場人物・キャラクターの解説を行う。
Read Article
買い切りiphoneゲーム10選
iphoneのゲームはやはりとても面白いものが多い。しかし課金なんて言われると尻込みしてしまうものも多い。そこで今回はiphoneの買い切りゲーム10選を紹介したいと思います。基本的にはスーファミ、PS2などの名作の移植作品が多いため、まず買って損したなんてことはないかと思います。それでは素晴らしき買い切りゲームを見ていただこう。
Read Article
【これだけはやっておきたい】スーパーファミコンのおすすめ名作ソフトまとめ
SFCの名作ソフトを、ジャンル別でシリーズの中でも特に面白い・高評価のものをまとめていきます。今プレイしても色あせないスーファミ。バーチャルコンソールで登場しているものもあります。
Read Article
【スクエニ】クロノ・トリガーの公式絵やデザインイラストまとめ
『ドラゴンクエスト』シリーズでもおなじみの、著名な漫画家でありイラストレーターでもある鳥山明がデザインを担当したゲームが『クロノ・トリガー』である。主要な登場人物や一部のボスモンスター、没になったイラストなどをまとめてご紹介する。
Read Article
クロノ・トリガーのジャキ(魔王)とクロノ・クロスのアルフは同一人物?検証・考察まとめ
『クロノ・トリガー』に登場するジャキはジール王国の王子で、時空のゲートに飲み込まれて中世に渡った後は魔王として人類を脅かす存在となる。一方『クロノ・クロス』のアルフはさすらいの魔術師で、仮面で顔を隠している。 両者は髪の色や扱う属性などがよく似ており、同一人物なのではないかという説が浮上している。
Read Article
【名作】死ぬまでにもう一度やりたい!スーパーファミコンゲーム【オススメ】
死ぬまでにもう一度やりたい!スーパーファミコンのゲームタイトルをまとめています。スーファミのゲームソフトは、1000タイトル以上あるので、時間をかけてまとめました。大体、後ろにいくほど発売が古くなっています。
Read Article
鳥山明の歴代神イラストまとめ!ドラゴンボールやクロノ・トリガーなど盛りだくさん!
鳥山明といえば、あの国民的超人気漫画『ドラゴンボール』の作者として有名ですよね。実は、漫画以外にもゲームのキャラクターデザインなどを手がけているって知ってましたか?中でも知名度の高いのが、『ドラゴンクエスト』シリーズや『クロノ・トリガー』です。この記事では、そんな鳥山氏が描く神がかったイラストの数々を集めました。どれも素敵です!
Read Article
『ドラクエ』『ドラゴンボール』『アラレちゃん』など鳥山明作品のイラスト画像まとめ
漫画家、ゲームクリエイターとして活躍している「鳥山明」は、実に幅広く多くの作品に関わって個性的なキャラクター達を生み出している。代表作『ドラゴンボール』『ドラゴンクエスト』『アラレちゃん』『クロノ・トリガー』など、壁紙にぴったりな鳥山明作品の画像集をまとめて紹介する。
Read Article
傑作ぞろい!DQ・FF以外の名作RPGゲーム10選【クロノ・トリガーほか】
ここでは90年代のRPGを中心に、ドラクエ・FFシリーズ以外の名作ゲームを紹介する。日本のRPGをけん引してきたドラクエ・FFだが、それ以外にも名作・傑作は数多く存在する。『クロノ・トリガー』、『幻想水滸伝』など名作RPG10選を掲載している。
Read Article
平成最高のゲーム!クロノ・トリガーの魅力とは?
『クロノ・トリガー』は『ファミ通』が実施したアンケート“平成のゲーム 最高の1本”の1位に選ばれた、タイムトラベルがテーマの作品だ。ゲームファンが本作を最高の1本だと認めたのはどのような理由からなのか。ここでは『クロノ・トリガー』の魅力に迫る。
Read Article
タグ - Tags
目次 - Contents
- 『クロノ・クロス』の概要
- 『クロノ・トリガー』
- 『ラジカル・ドリーマーズ -盗めない宝石-』
- 『クロノ・クロス』の世界設定
- ホームワールドとアナザーワールド
- エルニド諸島
- タイム・クラッシュ
- 凍てついた炎
- クロノポリス
- 龍人と龍神
- 『クロノ・クロス』のあらすじ・ストーリー
- もう1つの世界へ
- ヤマネコの姿になったセルジュ
- クロノポリスへ
- キッドの過去へ
- ガッシュは語る
- 隠された真実、そして最終決戦へ
- エピローグ
- 『クロノ・クロス』の登場人物・キャラクター
- 主要メンバー
- セルジュ(Serge)
- キッド (Kid)
- ヤマネコ (Yamaneco / Lynx)
- ツクヨミ (Tukuyomi / Harle)
- ホームワールド(Home)で仲間になる登場人物・キャラクター
- ポシュル (Poshul)
- ラズリー (Lazzuly)
- ラディウス (Radius)
- ザッパ (Zappa)
- バンクリフ (Bancliff)
- イシト (Ishito)
- キノコ (Mash)
- 龍の子 (Dragon child)
- 星の子 (Star child)
- スネフ (Sneff)
- ジャネス (Jyaness)
- イレーネス (Irenes)
- ミキ (Miki)
- リーア (Leea)
- スティーナ (Steena)
- カブ夫 (Kabu)
- アナザーワールド(Another)で仲間になる登場人物・キャラクター
- レナ (Rena)
- ラッキーダン (Luckydan)
- アルフ (Alf)
- スラッシュ (Slash)
- ピエール(Pierre)
- コルチャ (Korcha)
- メル (Mell)
- ママチャ (Mamacha)
- グレン (Grenn)
- ドク (Doc)
- ジルベルト (Jillbert)
- スカール (Skarll)
- ルチアナ (Lutianna)
- 改良種フィオ (Fio)
- ツマル (Tumalu)
- オーチャ (Orcha)
- ギャダラン (Gyadrun)
- ファルガ (Farga)
- 蛇骨大佐 (Jyakotu)
- リデル (Riddle)
- カーシュ (Karsh)
- ゾア (Zoah)
- マルチェラ (Marcella)
- オルハ (Orlha)
- スプリガン (Sprigun)
- それ以外の登場人物・キャラクター
- ワヅキ (Wazuki)
- ミゲル (Migel / Miguel)
- ダリオ (Dario)
- ガッシュ (Gash / Belthasar)
- サラ (Sarah / Schala)
- フェイト (FATE)
- 時を喰らうもの(時喰い)
- 『クロノ・クロス』のゲームシステム
- クロス・シーケンス・バトル
- レベルスター
- エレメント・連携技
- 武器・防具の鍛造
- セリフ自動生成プログラム
- 2周目以降の特典
- 強くてニューゲーム
- 強くてコンティニュー
- 試作時間変速器
- 身代わりの護符
- クロノ・クロス召喚
- マルチエンディング
- グッドエンディング
- バッドエンディング
- エンディング1 開発室
- エンディング2 アカシア大帝国誕生
- エンディング3 スラッシュステージ
- エンディング4 ショップでバイト&ズッコケ3人組
- エンディング5 新生マブーレ
- エンディング6 ヤマネコ討伐
- エンディング7 蛇骨幼稚園
- エンディング8 黒い運命の書
- エンディング9 龍神たちの復讐
- 『クロノ・クロス』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- ジャキの行方
- 『クロノ・ブレーク』