テルマ＆ルイーズ（映画）のネタバレ解説・考察まとめ

警察と取引するつもりなのかと聞いてくるテルマに、ルイーズは警察なんか信じられないと断った事を伝える。

再び二人が車で走っていると、何度もセクハラ・ナンパをしてくるトラックの運転手が登場する。何度も我慢していたのだが 我慢の限界になったテルマとルイーズは運転手についてくるように言い、広い場所に車を停めさせた。ナンパが成功したと思った運転手は、コンドームを持って二人の元に向かうのである。

しかし、そんな訳はなく、ルイーズとテルマに運転手は気持ち悪いだのなんだのボコボコに言われるのである。怒った運転手が言い返すと、二人は銃を突きつけ謝罪するように言う。 頑なに謝らない運転手に、二人はトラックに向け発砲したのである。テルマの弾がガスタンクに当たり、トラックは大爆発する。「なんてことしてくれたんだ」と怒る運転手の姿を見て、二人は大爆笑して車で去っていくのであった。

壮大なラスト

ルイーズとテルマにはいよいよ殺人、強盗、警官暴行など容疑がかけられ、警察とFBIが本腰をあげて追ってくることなった。

メキシコに向けて逃げていると、いつの間にか、前からも後ろからもテルマとルイーズはパトカーに追われる。 車高の低い車しか通れない道に入り、間一髪パトカーからの追跡から逃げることに成功するのであった。そして、二人が辿り着いたのはグランドキャニオンのような深い谷のある土地だった。
逃げ切ったと思った二人は美しい景色に感動していたのだが、ハル警部たちが乗ったヘリコプターが目の前に現れたのである。いつの間にか周りはパトカーに囲まれ、警官は二人が銃を持っていることから、いつでも狙撃できるような体制であることを二人に告げる。
二人に事情があることを知るハル警部は救いたい一心で、なんとか説得したのだが、テルマはルイーズにこのまま進もうと告げ、ルイーズもその意見に同意した。

そして、ハル警部が助けに走り出しますが、二人はしっかりと手を繋ぎ、サンダーバードは谷へと突っ込んでいくのであった。

『テルマ＆ルイーズ』の登場人物・キャラクター

主人公

テルマ・ディキンソン（演：ジーナ・デイヴィス）

吹き替え：佐々木優子
本作の主人公の一人で、「テルマ」と呼ばれている。専業主婦で毎日、退屈に過ごしていた。そんな時に親友のルイーズに旅に誘われる。しかし、テルマは夫に旅行に行くとも言えない。旅行に行く前の荷造りでも性格が表れている描写がある。テルマは、とにかく目に付いたものを適当に鞄に詰めこんでいることから、「計画性がなく自分の思い通り行動する性格」であることが描写されている。そのような性格から楽しい旅行が殺人事件の逃亡劇へと変わってしまうのだった。

ルイーズ・ソーヤー（演：スーザン・サランドン）

吹き替え：塩田朋子
本作の主人公の一人で、「ルイーズ」と呼ばれている。独身のキャリアウーマンでテルマとは逆の忙しく満足した生活を送っている。そんな親友のテルマの退屈そうな毎日を見て、旅にいくことを誘ったのであった。旅に行く前の荷造りにも、性格が表れている描写がある。必要なものだけを丁寧に手際よく準備していくことから、「綺麗好きで物事はきっちりと決めていきたい性格」であることが分かる。また過去にはレイプされたことがあり、この時のトラウマが物語が始まるキッカケとなるのである。

主人公達の夫

ダリル・ディキンソン（演：クリストファー・マクドナルド）

吹き替え：田中正彦
主人公のテルマの夫であり、作中では「ダリル」と呼ばれている。テルマとは若い時に結婚し、今ではテルマを家政婦同然のように扱うようになっている。夜な夜な別の女性と嗜んでいるが、テルマに殺人の疑いがかかると心配する様子も描かれている。

ジミー・レノックス（演：マイケル・マドセン）

吹き替え：西凛太郎
作中ではルイージの彼氏であり、「ジミー」と呼ばれている。ルイーズからお金を要求された際も理由は聞かない優しい彼氏。お金をルイーズに渡す時も、振込するように頼まれたが、心配で振込先まで来て直接渡すほどの優しさを持っている。結婚指輪を渡しプロポーズをするも、ルイーズのことを察し何も聞かずに別れるという決断をする。

そのほかの登場人物

JD（演：ブラッド・ピット）

吹き替え：川島得愛
作中ではヒッチハイカーの学生として登場する。初めはテルマと意気投合しているように見えていたのであったが、その本性は仮釈放中の悪者だった。ルイージのジミーから借りたお金も奪うためにテルマとsexをしたのであった。テルマとルイージの道を奪っていった人物。

ハル・スローコム（演：ハーヴェイ・カイテル）