ファイナルファンタジー(FF)のヒーロー・男性メインキャラクターまとめ

人気RPG『ファイナルファンタジー(FF)』シリーズのヒーローたちは物語の鍵を握る人物として活躍するが、時には悲しい運命をたどる者や、裏切り者がいたりとその魅力は作品ごとに違う。美形が多いのも特徴である。
シリーズごとにリアルさを増していくそのビジュアルは他の追随を許さない。

FF12

ヴァン

『FF12』の主人公。年齢:17歳。ヴァンはフランス語で「風」という意味。声優:武田航平 。
ダルマスカ王国の王都ラバナスタで暮らす少年。
流行り病で両親を失い、アルケイディア帝国との戦争で兄を失う。
孤児となってからも、空賊になることを夢見て明るく生きている。
戦闘においてはバランスが良く使い勝手が良い。

アルケイディア帝国に占領されたラバナスタに、帝国の執政官としてヴェインが赴任してきたことをきっかけとして、帝国に一矢を報いようと、ヴァンは執政官就任式典の警備の隙を狙ってラバナスタ王宮に忍び込んで国宝を盗み出そうとする。
そこで、同じ目的で忍び込んだバルフレアたちと鉢合わせしたことから、国を揺るがす事件に巻き込まれていく。

パーティキャラクターは、そのほとんどが王族や将軍といった、国や政治に関わるキャラクターばかりである。
その中で主人公のヴァンは単なる一般人で平民であるため、国同士の争いになる『FF12』においては彼の主人公としての存在感は薄い。
特に後半のストーリーにはほぼ関わらなくなり、ファンから「空気」などと揶揄される。
唯一バルフレアからは弟分のような存在として扱われており、飛空艇の操作方法を教えらてもらったりして気にかけられている。

一部のファンからヴァンは「オイヨイヨ」と呼ばれる。
これはヴァンの声優を務めた武田航平の活舌が悪かったためで、「飛び降りろ」→「オイヨイヨ」と聞こえたことが原因。他にも「ふざけんなよ」→「ムセテンナヨ」がある。

バルフレア

『FF12』のメインキャラクターの1人。年齢:22歳。声優:平田広明 。
武器は銃を使用する。
飛空艇シュトラールを駆り、世界を駆け回る「最速の空賊」を自認する。
ウサギの耳と尻尾を持つヴィエラ族の美女フランという相棒がいる。
自称・主人公だが、その存在感は実質主人公のようなものだった。

アルケイディア帝国の名門であるブナンザ家の出身。本名はファムラン・ミド・ブナンザ。
父はドクター・シドことシドルファス・デム・ブナンザ。
その父により、無理やり帝国のジャッジ(上級帝国兵)にさせられたが、それに背いて気ままな空賊となる。
父がアルケイディア皇帝の三男ヴェインと組んで他国を侵略させ、神のごとき力を得るため人造破魔石を作り出すと、それを阻止すべく父と対決することとなる。

ラストでは市街地に落下しそうになった巨大要塞を1人で方向転換させ危機を回避するなど、おいしいところをさらっている。

FF13

スノウ・ヴィリアース

『FF13』のもう1人の主人公。年齢:21歳。スノウは「雪」の意味。声優:小野大輔。
主人公ライトニングの妹・セラの婚約者。
不精髭を生やしたワイルドな風貌で、大柄な男。
熱血漢で物事をとにかく前向きに考え、後先考えずに行動するため、ライトニングたちを時々イライラさせる。
戦闘では、高いHPを誇るため打たれ強く、盾役として活躍する。

空中都市コクーンの反聖府組織「ノラ」のリーダーで、聖府の兵に殺されそうになっていた人々を救出するためにメンバーと共にゲリラ活動を行っている。

『FF13』の世界では「ファルシ」と呼ばれる機械の人智を超えた生命体が存在し、ファルシによって使命を与えられた人間は「ルシ」となる。
「ルシ」となった人間は、その使命を自分で読み解く必要があり、定められた期間内に使命を果たさねばシガイと呼ばれる化け物になってしまい、使命を果たしてもクリスタル化して眠りについてしまう。
スノウの婚約者セラは偶然忍び込んだ異跡の中にいたファルシに「ルシ」にされてしまう。
スノウはセラの使命を果たさせるために奔走する。
結局セラはクリスタル化してしまうのだが、スノウ自身も「ルシ」となってしまう。
スノウの行動原理はセラのためであり、自分がルシになったことすらどうとも思っておらず、セラをクリスタルから復活させることが目的である。
セラと相思相愛の仲であるが、スノウの人柄をライトニングは好ましく思っておらず、結婚には反対されていた。
ラストではセラとの結婚をライトニングからようやく許してもらえる。

ホープ・エストハイム

『FF13』のメインキャラクターの1人。年齢:14歳。ホープは「希望」の意味。声優: 梶裕貴。
武器はブーメランを使う。魔力も高く、補助魔法使いとして重宝する。

コクーンの街パロムポロムで裕福な暮らしをしていた少年だったが、聖府と反聖府組織「ノラ」との戦いに巻き込まれ母親を亡くす。
それが反聖府組織「ノラ」のリーダー・スノウのせいだと思い、彼を殺したいと思うほど憎みつつも行動を共にする。
ライトニングを通じてスノウとの距離を徐々に縮め、和解する。
思春期の少年らしく、揺れ動く心情が描かれる。

続編の『FF13-2』では10年後の成長した姿として登場する。
『FF13』で登場時の身長は153㎝だったが、10年後には180㎝となっている。
武器は同じくブーメラン。
『FF13』シリーズでは続編含めて最も出番が多く、物語を引っ張る人物でもある。
『FF13』シリーズ完結編である『ライトニングリターンズFF13』ではラスボスである神ブーニベルゼの器にされてしまい、主人公のライトニングに救い出されることになるのだが、その姿はなぜか元の14歳の姿に戻っている。
これはファンの要望だったということである。

FF15

ノクティス・ルシス・チェラム

10年後のノクティス。

主人公で、ルシス王国の王子。年齢:20歳。声優: 鈴木達央、佐藤美由希(幼少時)。
ノクティスは、ラテン語で「夜」を意味する。
仲間たちからは、「ノクト」と呼ばれている。
母はノクトが幼い頃に亡くなっており、父であるレギスが一人で育ててきた。
ルシス王国は古来より神々から賜ったとされるクリスタルと国王の証である光耀の指輪を守ってきた。

15年前、ルシスに伝わる「真の王」となるべく選ばれた。
「真の王」とは世界に危機が訪れた時、その命を捧げ大いなる敵を打ち倒す存在とされる。
つまり、ノクトは5歳の頃からいずれ世界を救うために「真の王」として死ぬ運命を持っていたこととなる。
『FF15』の世界はシガイと呼ばれる化け物がうろつき、シガイが発する瘴気に似た物質により太陽が遮られどんどん夜が長くなっていくという「星の病」に侵されていた。
この「星の病」こそがノクトが対処すべき危機だった。

プライドが高く自信家ではあるが、人見知りで照れ屋な一面がある。
見栄を張って本当の気持ちを素直に言えない幼さを見せ、仲間を苛立たせることもある。
ミニゲームでは釣りが好きで、本編そっちのけで釣りに興じるノクトが見られる。

4つ年上のルナフレーナという婚約者がいる。
今作冒頭ではそのルナフレーナとの結婚式のためにルシスの王都インソムニアを後にしている。
国を出立した後にニフルハイム帝国の襲撃によってルシス王国は陥落し、父も死亡している。
ルナフレーナとの再会をめざして旅をするが、彼女はニフルハイム帝国を裏で操っていたアーデンに殺害されてしまう。

ノクトは剣神バハムートから「真の王」になるためにクリスタルの中で力を蓄えよ、と告知される。
彼がクリスタルの中で力を蓄えていた時間はなんと10年。
10年経った後の世界にノクトは舞い戻り、かつての仲間たちと再会する。
10年後の世界は闇に包まれており、街にはシガイが蔓延っていた。
ノクトは王都インソムニアに戻り、ラスボス・アーデンを倒す。
そして命と引き換えに「真の王」としての使命を果たし、世界に光を取り戻す。

エンディングでは破壊されたルシスの王都で、玉座に座るノクトとルナフレーナとの結婚式が描かれる。
この結末においては様々な憶測があり、亡くなったノクトの父・ルシス王の妄想であるという説が最も多いが、別の見方もある。
ノクトは10年経った姿なのに対し、ルナフレーナは24歳の姿であった。
亡くなったルシス王の妄想であれば、王が最後に見た20歳のノクトの姿であるべきである。
『FF15』は当初、『FF13』と共有する「FABULA NOVA CRYSTALLIS」というクリスタルの神話の世界の物語の1つとして開発されていた。
『FF13』には、現世の人間には見えない死者の魂が集う世界「ヴァルハラ」というものが存在する。
『FF15』のエンディングはこの「ヴァルハラ」のような世界での出来事だという解釈もできる。

イグニス・スキエンティア

ノクトの側仕えとして、幼少のころから英才教育を受けていた。年齢:22歳。声優: 宮野真守。
参謀として主に作戦立案を担当する冷静沈着な人物だが、イグニスの名の由来は「火」や「激情」といった熱い意味を持つ。
グラディオラス、プロンプトと共にノクトを守る役目を負って、行動を共にする。
仲間内では運転手を務めることが多く、料理が得意。
外でのキャンプではその料理の腕をいかんなく振るってくれる。
イグニスの料理は戦闘においてステータスアップなどの大きな効果をもたらしてくれるため重宝された。

眼鏡キャラとしていじられることが多く、メガネを奪われて必死に取り戻そうとするなど、眼鏡にまつわるコミカルなクエストもある。
ノクトに対しては母親のように世話を焼いたり説教したりする。
ファミ通が行った『FF15』の人気投票ではノクティスに次いで堂々の2位を獲得した。

戦闘時においては、常にノクトの側にいて守ってくれる。
回復や危機回避などに優れており、戦闘でも大いに役に立ってくれる。

ストーリー中に失明してしまい、運転も料理もできなくなるなど、ゲームに支障が出るほど。
失明した直後は完全に足手まといとなってしまうが、生来の機転と知識でノクトを助ける。
イグニスの失明は、それまでのお気楽な旅の雰囲気を一転させ、ノクトと仲間にも亀裂が入る程の衝撃的な出来事であった。
ノクトが10年後に戻ると、相変わらず視力は戻ってはいなかったが、10年間の特訓のおかげで以前のように戦闘も料理もこなしている。

ラストバトルの後、イグニスたちがどうなったのかの具体的な説明はないが、ノクトが死亡した後の世界でアーデンと再び会い、とどめを刺すのだが、イグニスたちの姿もそこにあったことを考えると、彼ら3人も亡くなっている可能性が高い。

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