ファイナルファンタジー(FF)のラスボスまとめ
人気RPG『ファイナルファンタジー(FF)』シリーズの最後の敵として登場するラスボス。その姿は個性的で独特の異形のものが多く、時に名ゼリフを残したりもする。
単なる悪役としてだけではなく、その背景にある心情や物語も丁寧に描かれ、プレイヤーの心を捉えた。
ゲーム機の性能のアップとともに、そのグラフィックも進化していき、よりリアルなラスボスが描かれるようになった。
『FF4イージータイプ』でゼロムスに代わって登場したラスボス。
イージータイプとは、従来の『FF4』よりも攻略しやすく難易度が調整された作品で、『FF4』の開発スタッフがたった1カ月で開発した。
ゼロムスEGは、イージータイプのために新たに描き下ろされたデザイン。
EGはイージータイプの意味で、その名の通り、強さはオリジナルのゼロムスより弱い。
『FF4(GBA版)』以降のリメイク作品では、このEGが裏ボスとして登場した。
『FF5』のラスボス
エクスデス
大森林の大樹木に世界中の邪念が集まり生まれた暗黒魔道士。
1000年前、伝説の暗黒魔道士エヌオーが「無」の力を手に入れた。
1000年前の人々は、エヌオーを倒したが、「無」を滅ぼすことができなかった。
そのため彼らは世界を2つに分け、2つの世界の間に生じた次元の狭間に「無」を封じるために、4つのクリスタルを2つずつに割って2つの世界にそれぞれ4つずつ設置した。
元々、エクスデスは主人公バッツ達のいた世界とは別の世界にいた。
その別の世界で、暁の4戦士によりクリスタルに封印され、バッツ達の世界に捨てられたのだった。
しかし、シドが開発したマシンが原因でクリスタルが破壊され、封印から解き放たれたエクスデスは、2つの世界を行き来し、2つの世界の全てのクリスタルを破壊することで、2つに分かれていた世界を1つにした。
エクスデスは、2つの世界を1つにすることで封印されていた「無」の力を手に入れた。
そして、その「無」の力を使って、世界の半分の都市を次元の狭間に吸い込んでしまう。
「無」の力を手にし、本来の大樹としての姿を現したエクスデスは、主人公達をも「無」へと飲み込もうとし、主人公達と最後の戦いを繰り広げる。
だが戦いの最中、自らの「無」の力によって消滅してしまう。
エクスデスという名前は「死を超越するもの」という意味。
その名の通り、不死に近い植物の生命力を持つ。
暗黒魔道士という肩書の通り、各種高位魔法で高威力の攻撃を行い、更に各種状態異常など、まさにラスボスに相応しい強さを見せつける。
亀の姿をした森の賢者ギードと対決した際に放った「カメェェェーッ!」という名言で知られ、更に「ファファファ」という変な笑い声もネタにされることが多い。
ネオエクスエデス
主人公達との戦いの最中、エクスデス自身が「無」に飲み込まれて自我を失い、変貌した姿。
名前はネオエクスデスだが、既にエクスデスの意識は消滅しており、ただ全てのものを破壊するためだけの存在となった。
その姿は、様々な魔物が融合した醜悪な怪物である。
苦闘の末、主人公達に倒された。
ネオエクスデスの体は4つのパーツに分かれており、それぞれが別々の攻撃を仕掛けてくる。
この4つのパーツは貴重な武器を持っており、それぞれ雨の叢雲、風魔手裏剣、飛竜の槍、ラグナロクが盗める。
HPが一定以下になると発狂モードになり、メテオなどの高威力魔法、主人公達を様々な状態異常にする「グランドクロス」などを連発してくる。
攻略法を知らないとかなりの苦戦を強いられることになる。
FFシリーズ歴代ボスでもかなりの強敵である。
『FF6』のラスボス
ケフカ
ガストラ帝国の人造魔導士。
シドの魔導研究における人造魔導士の初期の実験作品であり、人工的魔力を注入されたことで魔法の能力は高いが、副作用として精神に破綻をきたしてしまった。
途中までは政界征服をもくろむガストラ皇帝の部下の1人と言う位置づけだったが、ガストラ皇帝を暗殺し、世界の魔力の元である3闘神を目覚めさせ、その力を吸収して強力な力を得ると、俄然ラスボスとしての存在感が強まった。
ケフカが3闘神を目覚めさせたことで、世界の魔力のバランスが崩れ、世界は崩壊の危機に陥ってしまう。
世界崩壊後、世界中から集めた瓦礫で塔を建設し、その最上階に君臨する。
彼の目的は明確に示されていないが、ただ自分のやりたいように行動している。
3闘神の力を得て世界を気まぐれに支配するケフカは、主人公達と塔で対峙し、倒される。
ピエロの様な外見と、破壊的な衝動、独占欲、権力欲が強く、ふざけた言動をする。
「カスめ!」「つまらん」が口癖で、その思考は幼稚。
彼には良心というものがないため、卑劣な手段を平気で使う。
また、口調や1人称(俺、私、ぼくちんなど)を固定させない演出は、ケフカというキャラクターの狂気を良く表している。
ラストバトルでは開幕直後に、主人公達全員のヒットポイント(HP)を強制的に1にするという「こころないてんし」を使ってくる。
シリーズでも屈指の悪役だが、ラスボスとしてはHPが致命的に少なく、史上最弱のラスボスと言われている。
『FF7』のラスボス
セフィロス
神羅カンパニー所属のエリート兵士「ソルジャー」の一員で、最上級の「クラス1st」に属する戦士。
その中でも最強のソルジャーと言われ、多くの武勲を上げ、「英雄」と称された。
「ソルジャー」とは太古の昔、この星を支配していた古代種を人工的に復活させるためのプロジェクトの実験体だった。
だが、実験体に埋め込まれたのは古代種ではなく、古代種に寄生していた宇宙生物ジェノバの細胞だった。
宇宙生物ジェノバはこの星に流れる生命の源「ライフストリーム」を吸収するためにやってきたが、古代種により封印されていたのだった。
それ故にソルジャーは類まれなる身体能力を有し、中でもセフィロスは突出した能力を持っていた。
セフィロスという成功により、次々とセフィロス・コピーなる実験体が作られた。
セフィロスは自らが実験により作られた存在であったことを知る。
宇宙生物ジェノバを古代種と誤解し、自身が古代種であると思い込む。
そして古代種に変わって繁栄する現在の人類を憎み、暴走する。
その後、主人公クラウドにより、「ライフストリーム」に落とされ、星の記憶を見て、自身が古代種ではなく宇宙生物ジェノバであることを自覚する。
ライフストリームの中で復活したセフィロスは、「メテオ」を発動させることで星を傷つけ、星の傷を修復するために集まるライフストリームを自身が吸収し、星と一体化することで神になろうとした。
クラウド達との戦いで倒されるが、メテオは発動されてしまった。
結局メテオはライフストリームによって止められた。
ラスボス「セフィロス」は、ラストバトルでは「リバース・セフィロス」、「セーファ・セフィロス」の2種類の形態に順次姿を変える。
その姿は片翼の天使で、シリーズ中のラスボスの中でも最も人気が高い。
名前の由来は、聖書の創世記に登場する、ユダヤ教の生命の樹(Sephirothic tree)から。
セフィロス戦のBGM「片翼の天使」はFFシリーズでも屈指の名曲と言われている。
『FF8』のラスボス
アルティミシア
遥かな未来世界を支配している魔女。
魔女として人々から迫害されてきた恨みから時間圧縮を発動し、魔女が虐げられてきた世界を根底から全て作り変えようとしていた。
時間圧縮を行ったことで、全ての時代の魔女の力を得ており、その目的は世界を自分しか存在できない状態にすることだった。
『FF8』の世界では魔女が存在し、魔女は魔女へとその力を継承できる。
アルティミシアは未来から過去へと魔女に乗り移り、攻撃を仕掛けてきていた。
未来へ乗り込んできた主人公スコール達によって、アルティミシアは倒された。
バトルは4連戦と、かなり厳しい。
アルティミシアは、プレイヤー側のパーティメンバーをランダムで選出したり、戦闘力を弱体化させていく能力を使ったり、戦闘不能になったキャラクターを時間の流れの中に吸い込ませて、復帰不可能にしたりする、実に嫌な敵である。
『FF9』のラスボス
永遠の闇
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