さくら@angel_heart

さくら
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さくら

さくらのレビュー・評価・感想

スプリット / Split (2016 film)
8

え、あの人が!

女子高生たちが誘拐された。犯人は多重人格だったというはなしです。多重人格の犯人はジェームズ・マカヴォイが演じていました。いやー、この人がこんなに振り幅のある役者さんだったとは驚きです。9歳の子どもから、女性まで演じられるんですから。ていうか、あのモンスターは何なんですか。怖いです。それも同じ人とは思えませんでした。本当に表情とかだけで、顔が変わった気がするのですからさすがです。多重人格ものって、ビリー・ミリガンとか、昔から興味がある話なのでとても楽しみでした。20何個も人格があるなんて、すごいと思っていたので、6個ぐらいしか出てこなかったのは残念です。でも、仙水(幽白)でも説明だけの人格あったし、そりゃ無理かと思いました。とまあ、過去のハマったアニメに想いを馳せるくらい、ジェームズ・マカヴォイにやられてしまいました。誘拐された女の子たちも結構簡単にやられてしまい、そういうところも好きです。なんだかんだいって、全員助かるとかだと現実感がなくて嫌だったと思います。あと、アンブレイカブルも好きだったので、最後、彼が出てきたときは、えっ、どういうこと?とびっくりでした。続編はまだ見ていないですが、見たいなと思います。

やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。 / 俺ガイル / My Teen Romantic Comedy SNAFU
10

凡人が周りを変えるアニメ

このアニメは、主人公である比企谷八幡の視点から物語が進んでいくのですが、中高生の頃に感じていた社会のおかしなところや、直面する理不尽、問題などがリアルに描かれており、非常に中毒性が高いです。また、原作でも地の文が比企谷八幡視点ですので、学生の頃のリアルな心情に共感できる人も多いことでしょう。主人公はボッチであり、考え方がひねくれていますが、それでも彼なりの優しさや心情が垣間見えるシーンが多々あります。特に、一期で小学校のいじめに立ち向かう話はとても考えさせられました。小学校の頃のいじめってほとんど無自覚なことが多くて、学生間でのいわゆる「グループ」を外から見ると「バカばっか」と映ってしまうことが多くあり、比企谷八幡が考えた「グループ」を壊す作戦は完全に功を奏したわけではありませんが、確かにいじめられていた子やその周りを変えたのです。比企谷八幡は決して優れた能力や優れた容姿を持っているわけではありません。しかし、周りの人間に影響を与え、時に自己犠牲を伴って、周りを変えていきます。きっと見ている人も彼のように生きたいと思う人は少ないかもしれませんが、それでも世の中にはこういったかっこ悪い方法で周りを変えている人もいるのかもしれない、ということを教えてくれる作品です。また、比企谷八幡は決して主人公らしいとは言えませんし、ヒーローとは呼べませんが、それでも嫌いになれないキャラクターであり、他のキャラクターも「学生時代にこういう奴いたなぁ」と感じられるキャラクターが多いので、感情移入しやすいのではないでしょうか。為にもなる話も沢山あるので見て損はないです。

パルプ・フィクション / Pulp Fiction
10

90年代アメリカで第一次ドラッグブームを巻き起こしたタランティーノによる大問題作

バイオレンス映画の巨匠の一人として名を広めるクエンティン・タランティーノ監督による「レザボア・ドッグス」、「トゥルーロマンス」に続く大作。ジョントラボルタ(グリース)、サミュエルLジャクソン(ドゥーザライトスィング)、ユマサーマン(ガタカ)をはじめとする現在も大活躍する俳優陣とともに作り上げられた手に汗握る「パルプ・フィクション」は、当時のアメリカをはじめとする世界中でドラッグブームを巻き起こすほどの反響があったと言われている。カフェで強盗を試みるカップルの会話から始まり、その後ストーリーはコロコロと場所をかえ、ギャングの二人組、八百長ボクサー、ギャングボスの女の護衛などによる、強盗、銃撃、薬物乱用、ダンス、逃亡、、、と154分のストーリーとは思えないほどのスピード感で視聴者をタランティーノの世界観へひきづりこむ。息を飲むような瞬間、思わずわっと目を背けるような瞬間、はたまた頭をふり、腰を振り、踊りだしたくなるような瞬間、とにかく感情が大きく揺さぶられるのである。特に見所は、ユマサーマン演じるミアのレストランと家に帰ってからのダンスシーンである。バラバラだったはずのストーリーがクライマックスで一つになる構成も魅力の一つだ。まるで揃っていないルービックキューブを綺麗に完成させるような爽快感は、この映画ならではないだろうか。

ヲタクに恋は難しい / ヲタ恋
9

こんな恋を一度でいいからしてみたい

ヲタクが恋をするってピンとくる人って少ないんです。それはなぜかと言うと恋にも勝るものがあるからです。例えばアニメヲタクであれば愛してやまないキャラクターがいたり、ゲームヲタクであれば、恋人に費やしている時間があるならばゲームをしていたいと言う人もいるものです。そこでヲタクは恋をするよりも趣味をしている時間の方が大事だと思ってしまうのです。
と言っている私もヲタクで、アニメやマンガが大好きです。しかし恋はしたい。でもヲタクが恋なんて無理だろうなと思ったときに出会ったのがこのヲタクに恋は難しいというマンガなのです。

主人公はもちろんヲタクで、そのことは周囲には秘密で普通の人を装っています。そんな主人公は転職先で幼馴染の男の子で再会し、ヲタバレしそうになってしまうところから話は始まります。
マンガでは主人公と幼馴染が恋に落ちて取り巻くキャラクターとの日常が描かれています。このマンガの中にはヲタクが恋をしたら理想的というシチュエーションがふんだんに詰め込まれています。例えばコミケでカップルで参加したり、ダブルデートのようにお酒を飲みに行きます。そこでヲタクの話全開なところがついついヲタクが憧れてしまうポイントです。もし彼氏ができたらそんなデートしてみたいとヲタク女子は絶対に思ってしまうこと間違いなしです。

三国志(横山光輝の漫画)
9

光輝三国志!

中国大陸の広大な大地でぶつかり合った英雄たちのストーリー、それが三国志です。三国志の人気は、数々の小説や映画などで、迫力と感動の人間ドラマが描かれていることからも伺い知れます。その中でもわかりやすく面白いのが横山光輝氏の漫画、『三国志』です。話は後漢末期、政治は乱れ「黄巾の乱」と言われる反乱が起こるところから始まり、中国大陸の覇権を争った三国のうちの「蜀」の滅亡までを描いた全60巻の作品です。中でも三国志で重要な戦いである官渡の戦い・赤壁の戦い・夷陵の戦いはとても面白く、また桃園の誓い・三顧の礼などもしっかり描かれています。ただ長い三国志の歴史の中で登場人物もかなり多く、登場しても特に紹介もされていないため、いきなり出てきてはいなくなる人物も多く、初めて三国志を読む人には、人物を把握するのは初見では難しいかもしれません。しかしストーリーだけでも面白く読み応えがあるので、複数回読んでも飽きないのが横山光輝氏の『三国志』だと思います。この作品を読むことで歴史にも詳しくなれますし、子供だけでなく大人が読んでも面白い漫画ですので、ぜひお子様と一緒に親子で読む漫画としてもオススメしたい作品です。

キングダム ハーツIII / Kingdom Hearts III / KH3
4

虚しい

虚しさで胸がいっぱいです。ここまで巨大な規模のゲームだからこそ、ちゃんと能力とセンスのある人たちに作ってもらいたかった…。
ストーリーに関しては複雑で難解、他作品での予習が必要と言われておりますが、単に下手なんじゃないかと思います。仮に予習して全てを理解したとしても、その先にあるのは中身の虚無さで、徒労感を覚えるだけのような気がしています。作り手の伝えたいことや、表現したいことも実はない、とゆうのが延々と制作期間が廷びていく要因ではないかと思います。しいてテーマを挙げるとしたら、「難解な感じを表現したい」とゆうような程度のものではないかと…。なので、「ストーリーが、難解で理解できない」と思っている人たちは作り手に優しい「甘い」と思います。ストーリーが難しいのはそもそも中身がないから。中身のないものを頑張って理解しようとしても難しいのは当然です。
ここまでストーリーについて言及すると「でもまぁ子供向けなんだから」という言葉をよく聞きますが、子供むけだからこそ、むしろ大人向けのものより熟考が必要であり、何を体感させて何を伝えるのか、とゆうことに関して深く掘り下げる必要があります…。

ボヘミアン・ラプソディ / Bohemian Rhapsody
10

誰でも楽しめる

この映画は1980年代に人気を誇ったクイーンのボーカル、フレディ・マーキュリーがクイーンに加入する場面から始まります。
フレディ・マーキュリー役のラミ・マレックが、長髪の頃のフレディーマーキュリーにそっくりです。クイーンに加入後、フレディを中心に第ヒット曲「ボヘミアン・ラプソディ」をはじめとするヒット曲の数々の制作裏話や、クイーンが次第に世界的なロックグループに成長していく過程が克明に描かれています。また、フレディ・マーキュリーがLGBTであったことは有名ですが、当時の彼がそのことに悩み、グループ内での軋轢が生じていく過程も描かれており、イギリス在住であるもののイスラム圏出身家庭で育ったであったフレディ・マーキュリーの人生の軌跡も描かれています。フレディー・マーキュリーはやがてグループ内の意見の相違でソロ活動に移りますが、エイズを発症してしまいます。病名をカミングアウトした彼は孤独の中でソロ活動を続けますが、ライブエイドという活動に参加するためにクイーンのメンバーに再結成を呼び掛けます。ライブエイドの中心となって活躍するクイーンのフレディ・マーキュリーはまさに命を燃やし尽くすように熱唱し、ライブエイドを盛り上げました。
ストーリーの中で紹介される「ウィウィルロックユー」や「ユーアーザチャンピオン」等のメイキング秘話も必見。クイーンを知らない人にとってもミュージシャンの一代記として楽しめますし、知っている人にとってはより楽しめる作品です。エンドロールの「ドントストップミーナウ」を聞くころには涙する人もいるかも。ミュージシャン主題の映画の中で必見の一つです。

文豪ストレイドッグス / 文スト / Bungo Stray Dogs
10

覚えやすくて、テスト勉強にもなる

文豪ストレイドッグスは、文豪達がキャラクター化され、その作品も異能力という力となって登場する作品である。例えば、太宰治の異能力「人間失格」は、あらゆる異能力を無効化することができる。芥川龍之介の異能力「羅生門」は、自身の黒外套を黒獣に変化させることが出来、様々な形へと変化させ、それらを自由自在に操る。時として、空間をも喰らうことが出来る異能である。
2018年には映画が上映され、スマホアプリ、コラボカフェなど、多くの盛り上がりを見せている。映画は、4Dも上映された。コラボカフェやグッズ販売は都心の方で多く行われている、様々なアニメ雑誌の表紙を飾ったり、ピンナップも飾っている。4月からはアニメが開始するので、是非この機会に見てもらいたい。現漫画16巻、小説5冊、また、それぞれのキャラが表紙の小説や、ファンブックなど。原作朝霧カフカ先生と、作画春河35先生の綺麗な絵と魅力的な文豪達の世界を是非ご堪能あれ。

転生したらスライムだった件 / 転スラ / That Time I Got Reincarnated as a Slime
10

タイトルなし

小説、マンガ、アニメ、スピンオフ作品沢山ありますが、私がお勧めするのは、小説家になろうに掲載されていたWeb版小説(原作)ですね。

いわゆる異世界物語が沢山ある中で、これだけ注目されたのは、転生したら人ではなくて、最弱モンスターのスライムだったこと、お決まりのチートなスキルと最初から自我を持つ超チートな大賢者を手に入れて(影の主役ともいえる大賢者、後に名前も持つ)、成長していく物語です。

最初はスライム型だけだけど、擬態を収得して爆炎の支配者こと英雄のシズさんを見送り、取り込んでからは人化もできるようになった主人公リムル。
見た目は美少女、だけどスライムだから無性で、でも中身の基本的な人格は転生する前の《ゼネコン勤務、37才、独身のおっさん》のまま、口調も同じなギャップも面白いです。

異世界転生物語が表紙の顔としたら、裏のテーマは小さい町工場が回りとの軋轢や戦い、和解、さして競争を乗り越え、組織もその都度、人材を適材適所で置いていきます。
小さい町工場から、一つの国へ、それから世界をリードしていく存在にまで高まっていきます。

Web版は、登場人物が多いのです。
私が好きなのは、ホフゴブリンのゴブタ、上位悪魔でリムルに召喚されたディアブロ、運だけの勇者まさゆき、魔王ミリム、もちろんリムルです。

シャークネード
8

サメが台風に乗ってくるぞ!

シャークネードというタイトルとパッケージ通り、台風に乗ってサメが襲ってきます。
上陸して水のあるところから襲ってきたり、台風で飛びながら襲ってきたりといろいろですが、どのシーンもダイナミックなのでアクション映画です。例えば、道路をサメが泳ぐのは現実でもありましたが、家のプールにサメがいて飛んできたり。台風というスケールがでかい異常気象と普通のサメなので大量発生する。これが特殊なサメであれば、大量発生はあまりなく、倒し方も爆破などサメ映画のワンパターンになる。が、これは爆破もありますが、そのスケールもでかく主人公たちのほかの撃退方法も現実でもできそうなのにすごい!有名なシーンでは、主人公がチェンソーを持って口を開けたサメに向かっていくシーン。これ、ありえなくはないがほかのサメ映画でこういう感じのなかなかないです。今作の登場人物が続編にも出てるので最初から観たほうがいいと思います。こだわらなければどの作品も、むしろスケールが大きくなってきたのでどこから観てもいいと思います。逆にそのうちのどれかでも合わなければほかのも合わないと思います。そして、これはシリーズを通してですが、主人公の家族以外の主要人物や味のあるキャラたちも遠慮なく死んでいくのでかなり心が痛む。が、派手なシーンとスピーディな展開なので悲しむ暇なく、ラストを迎えます。気楽に笑って観るにはいい映画です。

鈍獣
7

役者陣の意外な演技が面白い

江田と岡本の会話の掛け合いが可笑しくて笑いっぱなしでした。そして凸川とのどうにも噛み合わない様子が面白くてまた大笑いです。他の登場人物も色々訳ありで、どんな結末になるのか分かりませんでした。特に絶対に死なない凸川を演じる、浅野忠信さんのいままでとは違うキャラクターが不思議な魅力を放っていました。本当にどうして生き続けられるの?いやこれはとうとうダメでしょうと思ったらまた現れて、何が何だか混乱しっぱなしです。それと江田に扮する北村一輝さんの暴走っぷりがこれまた可笑しい。どうしてそんな必死になるのか。いいじゃない、あのことが周りに知れてもフィクションだからと言い通せば、と思うのですが。過去のいじめや事故の場面はアニメで現してあってこれも斬新です。
結局、凸川はなにがしたかったのか。江田たちのことを暴露したかったのでしょうがそれだけではないような。終始得体の知れない不気味さもかもし出す凸川ですが、ああやって何度も現れるんだから江田たちのことが好きで仲良く過ごしたいんですよね。ところで、凸川はやっぱり凸やんなわけで本当の凸川はやっぱりあの事故で、なのでしょうか。そうだとしたらやっぱり悲しい。最後に生きて姿を見せてほしかったです。

ひもてはうす
10

アニメとバラエティの融合

2018秋クールのアニメの中で1番おすすめしたい。15分しか放送時間がないものの良い構成をしているなと感心した。本編を7分近くやった後一番最後にやる企画がなんとパジャマパーティーと銘打ち毎週さまざまなバラエティ企画にひもてはうす出演の声優陣が挑むという企画だ。これまでもヘリウム声で言われたくないフレーズ選手権やキュンキュンデスボイス選手権、ドキュメンタリー名言選手権等をおこなってきている。このコーナーの進行役はひもてはうすのねこことえにしが担当している。さらに第8話や10話に至っては全編パジャマパーティーという異例の演出にも驚いた。ちなみにパジャマパーティーの時に顔にパックをしているキャラの声優は収録に不参加であることを表している。また、この作品のそれぞれの本編タイトルにも力を入れており第1話や2話、第10話のタイトルがそれぞれアニメの主題歌のタイトルになっていてまたその回のエンディングでひもてはうすの住人がそのアニメに合わせドラゴンボールやセーラームーン、化物語などのコスプレを披露している。また、住人達の年齢設定が22歳以上になっており大人の5人の生活を描いた話になっている。

エリック・クラプトン~12小節の人生~
8

天才ギタリストの葛藤が淡々と描かれている

誰もが認める天才ロックギタリストのエリック・クラプトンの現在までの生涯をたどった実際の映像を使ったドキュメンタリー伝記映画です。

ミュージシャンとして華々しい成功を収める裏で、幼少期に母親から拒絶されたトラウマを引きずり人間関係、恋愛に苦労する生身の人間としてのエリック・クラプトンの姿が淡々と描かれていて。
彼の音楽のファンはもちろん、名前ぐらいしか知らない人でも興味深く引き込まれます。
親友ジョージ・ハリスンの妻パティ・ボイドと密会を重ね、不倫で身体の関係を持った後もジョージは素っ気ない態度しか示さなかったことへの言及など、当事者の口から語られる事実が生々しく、すべてが過去になった今だからこそ話せる内容なのだと思います。
クラプトンのドラッグ中毒、アルコール中毒時代の映像もショッキングで、ステージ上でグラスをたたき割って観客に罵声を浴びせたり、座った目でぐいぐいウイスキーを煽る姿などは、本人のイメージダウンになるので公開してこなかったのを、敢えてここで公開したことに意味を感じます。
いろいろな苦難を乗り越えて、幸せな家庭を築いた現在のクラプトンが中毒患者の矯正施設について語るシーンはクライマックスで弱い一個人が音楽の力で遠回りしながら成功したサクセスストーリーだと感じ感動しました。

響~小説家になる方法~ / 響 -HIBIKI-
8

映画『響 -HIBIKI-』はガチの面白さ

原作の『響 〜小説家になる方法〜』を読んだ上で映画を観ています。
本作はマンガ大賞2017大賞を受賞していますが、実はそれなりにアンチが多いと感じられる作品です。
表紙からもわかるように画力が高いとは言えませんし、主人公の思考がぶっ飛びすぎてついていけない、非現実的すぎる、と感じる読者も多いようです。
しかしこの作品は他の漫画にも共通するようにフィクションとして割り切って見れば、実はとても面白い作品なのです。

映画の主演は欅坂46のセンターである平手友梨奈です。
劇場では、おそらく彼女のファンであろう方々が半分以上だったのでは、と感じられる客層でした。
メディアにも滅多に出演しなかったミステリアスな彼女ですから、初主演の話題性は大きかったと思います。
しかし、実際に映画を観たら決して話題性だけで彼女を主演にしたわけではないと、いやでもわかるような気合の入れ方が感じられました。
あれは響です。決して自分の信念を曲げず、人と対立することを恐れず、大事な人を守るためなら全力で大人の男を蹴り倒す友達思いの響です。

小説家の話なので派手なストーリーではありませんし、映像化しやすい作品だと思います。
だからこそこのテーマで話を面白くするのは難しいと思うのですが、素晴らしく面白い映画に仕上がっていました。

マリー・アントワネット
5

キルスティンダンスト主演の洋画マリーアントワネットです。

フランス王妃であるマリーアントワネットの一生を描いた女性向けの洋画ですね。綺麗なドレスやら宝石やらが出てくるので、映像美を楽しむ映画だと思います。
主演のキルスティンダンストはあまり好きじゃないですし、マリーアントワネットのイメージとは程遠いので見ていて僻遠しました。冒頭のシーンもどこが14才?下品だし、清らかで初々しい感じもしませんでした。
もっと他に適任の女優さんが居たかと思います。ぜんぜん、可愛くないマリーアントワネットです。見た瞬間、えっと思いましたもん。明らかにミスキャストですよ。
個人的にはリリー・コリンズとか、クロエ・グレース・モレッツとか、レベッカ・ファーガソンが良いです。なので内容も少し軽い感じになってます。歴史的背景はある程度知っておけば大体は余裕で見られると思います。
歴史映画だとは思わないで、ひとりの女の子の成長物語みたいな感じだと思ってください。
私は、マリーアントワネットが好きですし、ロココの時代とかドレスが好きなので見ましたが、マリーアントワネットの映画としては低レベルですね。
キルスティンダンストが好きな人なら楽しんで見られるんじゃないでしょうか。
マリーアントワネットが好きな人にはうーん、な映画です。

オーバーロード / Overlord
10

最強系ファンタジーが好きな方には一度は読んでほしい

最強系主人公の異世界転移モノで、味方まで全員最強。圧倒的な武力で異世界の住人や国家さえも蹂躙します。主人公たちは人間ではなく、スケルトンや悪魔などのモンスターなので基本的に慈悲はありません(善悪がステータスとして数値化されている)。
本作はライトノベルであり、本格的なスプラッタ小説やダークファンタジーに比べて描写はマイルドです。
むしろコミカルな部分のほうが多いと言えます。主人公は部下たちから崇拝されており、過剰なまでに持ち上げられるので逆にプレッシャーを感じている。内心では余裕がないのに至高の存在として振る舞わねばならない、というのは面白い設定です。
また、ラノベの常道として可愛い女性キャラクターもいますし、若干のエロティックな展開もあります。
本作の欠点をあげるなら、文章表現力がやや拙い点。誤字脱字が多い点。そして度々ビジネスマナーを引き合いに出す割には内容が表面的だったり、言葉遣いが誤っていたりする点。
しかし、それらは許容できないほど酷いわけではありません。欠点を補って余りあるほど世界観やキャラクターが魅力的で、だからこそ人気なのでしょう。最強系ファンタジーが好きな方には一度は読んでほしいおすすめの作品です。

アインズ・ウール・ゴウン様万歳!!!

ダイヤのA / ダイヤのA actII
10

タイトルなし

主人公の沢村栄純が中学時代に、強豪高校野球部「青道高校」のスカウトにスカウトされ入学する。
そこで、ライバルの降谷と出会い互いに刺激を受けながら切磋琢磨しながら、日々練習する。
甲子園を目指す三年生の背中を追いかけ、日々努力するところに感動する物語。
野球部の「明心寮」では、ヤンチャな二年生倉持とプリンが大好き三年生の増子の2人と同部屋になる。倉持にプロレス技をかけられ、増子のプリンを勝手に食べられ怒られながらも、野球について様々教えてもらう。
ケガからの復帰を目指す三年生クリスにピッチングを教えてもらいながら、どんどん成長していく。
強豪高校の練習は厳しく、何度も弱音を口にするが同じ一年生と励ましあいながら練習をこなしていく。
グラサン監督こと片岡監督のもと、青道高校は夢の舞台「甲子園」を目指していく。とても熱いストーリー。
ライバル校の二年生エース、成宮を攻略すべき様々な策略をチーム全員で考え、共有しあう点に感心する。
一つのボールを追いかけ、青春を「野球」にすべて費やす本気の姿に感動する物語である。
果たして、沢村はタイトル通りの「エース」になれるのか⁉
野球を知っている人も知らない人も楽しめる内容となっている。

関ジャニ∞ / Kanjani Eight
10

タイトルなし

明るい曲が多く知られてると思います。
代表曲は無責任ヒーローやワッハッハーやズッコケ男道など。
ですが、私がオススメしたいのはバラード曲などのファンしか知らない曲をみなさんに知ってほしいです。
彼らの魅力は明るいところですが、もっといいところは感情豊かなところなのです。
感情豊かなことによってそれぞれ歌に合わせて表情も感情も変え凄く心打たれるところばかりです。
例えば、感情的な曲になったら必死に全力で力強く歌う。恋愛などをテーマにしたポップな曲なら笑顔で楽しそうに歌い。クールにカッコ良い曲ならまた表情を変え真剣に歌うので何を聴いてもおススメです。
また明るい曲もそうですが、バラード系も色々ありますが。結構、励まされる曲が思う以上にあります。私がすきな曲は道標や無限大などがすきです。道標は人生そのものを道にたとえ歌にしたもので凄い考えさせられます。
歩いて止まって駆け出してたまには壁にもぶつかってという歌詞があるのですが、必ずそういう体験はするので心打たれます。
無限大の場合は歌詞の中に
友情、真実、夢、希望、しあわせ、笑顔
勇気、旅立ち
という歌詞があり

出会えたことが嬉しくてなんだか涙が溢れてく心に元気無限大大切な仲間。
この歌詞もあります。
出会いの大切さを感じさせられます。
仲間の大切さも感じれる曲です。

ちるらん 新撰組鎮魂歌
10

マンガを読みながら歴史を学べる

男の人や歴女と呼ばれる人たちに大人気の新撰組。
彼らの活動を史実とオリジナルを交えてカッコよく描いた作品がちるらんです。
この作品の見どころの一つはキャラクターがカッコいいこと。新撰組を題材にした作品はキャラクターのかっこよさが売りになることが多いですが、この作品のキャラクターは男がみて惚れる漢だと思います。
それも、土方さんや沖田さんといった主要キャラクター以外もカッコよく描いてあり、どの登場人物にも愛着を持ち共感できると思います。
特に私のオススメは土方さんですが、最初のヤンチャなお兄さんだった土方さんが成長して鬼の副長になっていく姿。そしてあらゆる困難に負けない精神的な強さ、剣術としての強さは憧れの対象になります。
また、藤堂平助のように、人間的な弱さを持ったキャラクターも描かれており感情移入せずにはいられません。
そして、ストーリーも史実をもとに記載しているので、ちるらんを取っ掛かりに新撰組に興味が湧くこと間違いなしの作品です。
幕末を題材にした作品は多数ありますが、おーい龍馬や、薄桜鬼などと並べてオススメできる作品の一つです。
女の人にはちるらん二分の一という、コミカルなキャラクターのものもあり、男性、女性ともに読むことのできる作品です。

政宗くんのリベンジ
10

キャラの可愛さだけじゃない

主人公の真壁政宗君は、幼いころヒロインの安達垣愛姫ちゃんに「あんたなんか好きにならないわよ、豚足」とひどい形で振られてしまいショックを受けてしまった。デブでいじめらっれっこだった政宗君は、信州のおじいちゃんの家で鍛えられ、誰もが羨む超絶イケメンになり、豚足とあだ名をつけた愛姫ちゃんに、自分のことを惚れさせ最悪の形で振るというリベンジをすると誓った。政宗君は愛姫ちゃんに自分のことがばれないように早瀬という名字を捨て、おじいちゃんの名字である真壁に名前を変え愛姫ちゃんに接近します。そして様々な出来事が起こっていきます…。
話の導入はこのような感じですがこの話の最大の魅力は、女の子の可愛さだと思います。漫画担当のTiv先生の絵は、キャラの喜怒哀楽などの様々な表情を可愛く、そして魅力的に映し出しています。お話としては、あらすじを見ただけだとただのラブコメにしか見えないと思いますが、話と話の間にちょっとしたギャグ要素を織り交ぜてきていて、漫画を読んでいてクスっとなってしまうシーンなどもたくさんあります。また、幼いころずっといじめられてきた政宗君がいきなりリア充になり、今までの自分が体験したことのない出来事に出会った時の慌て方もまた面白いです。
この作品は、アニメ化もされていますのでぜひDVDをレンタルしてアニメを見るか書店に出向きコミックスを手に取ってほしい作品です。

ペルソナ4 / Persona 4 / P4 / ペルソナ4 ザ・ゴールデン
9

ずっとプレイしても飽きない

ペルソナシリーズの第4作目。
黄色をイメージカラーとしたこの作品は、パッと見、とてもインパクトがある。何しろ黄色と黒が貴重だからだ。
何を隠そう当方もキービジュアルを見た瞬間「目、目に痛い…!」と思ったひとりである。
正直このカラーがずっとつきまとうのかと思うと一瞬購入を諦めようかとも考えたが、今ではそんな事を考えた自分を殴りたい。
プレイしてみればものすごく楽しくて延々とプレイし続けられる!そう実感したからだ。

まず画面のクオリティがとても高い。
画面を見続けるゲームにおいてこれはとても重要だ。
すっきりとしていてずっと見ていても飽きない、かつプレイヤーキャラを動かしやすい、そしてスタイリッシュ。
まるで映画のように、という訳にはいかないが、「ゲーム」であるならかなりの高得点であろう画面映えである。

そしてRPGのゲームでは絶対に出て来る「ダンジョン」と「戦闘」。
まずダンジョンについてだがこれは前作のように延々と同じダンジョンを巡るのではなく、一定の期間ごとにごろっと中身が変わるシステムだ。
その中身がダンジョンごと、そのダンジョンを創り上げているキャラごとに違い、また仕掛けも特殊なものになっていて面白い。
勿論期間内にクリアしないといけないという制約はあるが、それぞれに攻略しがいのあるダンジョンだと思う。
そして戦闘。
ペルソナシリーズの醍醐味、ペルソナ召喚は勿論のこと、相手の弱点を突きダウンを取った後に「総攻撃」なるものが行われたりと
こちらも何度やっても飽きさせない工夫がされている。
RPGと言えば何度も戦闘を重ね、レベル上げすることは必須。飽きないバトルというものはとても楽しいものだ。

また、登場キャラクターもそれぞれ個性的で魅力がある。
キャラクターの動きもとても滑らかで画面の中に「生きて」いるというのが伝わって来る。
そんなキャラクターたちと親交を深められる「コミュニティ」というのもあり、お気に入りのキャラと仲良くなったり特別なエピソードを見る事も可能だ。

他にも物語や音楽、演出などの素晴らしさやサブイベントの充実ぶりなど、挙げて行けばキリがない。
当方と同じようにキービジュアルを見て「目が痛い…ちょっと購入は…」と迷っている方は、その黄色には目を瞑って、是非一度プレイしてもらいたいと思う。

ちはやふる -結び-
10

THE 青春映画

ちはやふるはTVアニメを全話観ました。映画も上の句・下の句とも映画館で観ました。アニメが大好きだったので映画も観に行きましたが、前作も今作も期待を大きくこえてすばらしい映画だと思いました。続編が楽しみな実写化映画は初めてです。
映画という短い時間に、よくここまで内容を違和感なく詰め込めたなと感動しました。最近はアニメや漫画を実写化して失敗する例をよく見ますが、この映画は最高の出来でした。カルタならではの緊張感の出し方がとても秀逸だと思います。この点は監督によって出来がかなり左右されるので、「ちはやふる」がいい監督に巡り合えて良かったと思います。映画だからこそできることが詰まっていると思います。

学年が上がったり、新入生が入部したりして、各々が自分の置かれた状況で必死にカルタに取り組んだり、他の人のことを想ったりする姿を見て、心が揺り動かされました。
こんなに泣いた映画はない、っていうくらいずっと涙が止まりませんでした。

ラストはすごく意外だったというか、どうやってそうなったってなりましたけど(笑)。言われてみれば、こんな世界線があってもいいよねって思えるような結末でした。
その間を埋めるような作品も作っていただけると嬉しいです。

LUNA SEA
8

タイトルなし

突然ですが、LUNA SEAというバンドをご存知でしょうか。
おそらく、河村隆一という歌手は聞いたことがあるかと思います。その河村隆一をフロントマン、ボーカリストとしているのがLUNA SEAというロックバンドです。
2000年に終幕、事実上の解散をしていますが、2007年の一夜限りの東京ドームライブを経て、2010年に再結成し、現在も活動をつづけています。
1990年代は日本における音楽市場が特に盛り上がっていた時期で、数々のヒット曲、有名アーティストが誕生しました。
そんな中の流行の一つとして、ビジュアル系バンドと呼ばれる、奇抜な化粧をしたロックバンド達を対象としたバンドブームというものがありました。LUNA SEAはそんなビジュアル系バンドブームの黎明期に活躍していました。正確にいうといわゆるビジュアル系という名称のカテゴリが生まれたのは彼らが活躍していた時代より少し後になりますが。
彼らがすごいのは、タイアップ全盛期の時代に、ノンタイアップのシングル曲でオリコンランキングの上位を次々に獲得していった点です。奇抜ながら妖艶で美しい外見はもちろんヒットした要素の一つではありますが、その音楽性、純粋な格好良さでその地位を自分のものにしたのです。
ボーカルのRYUICHI、ギターのSUGIZO、INORAN、ベースのJ、ドラムの真矢の5人による編成のバンドになります。そのうちSUGIZO、INORAN、Jの3人がメインの作曲者として楽曲制作を行っています。それ故、音楽性は多種多様となっており、アルバム1枚聴いても様々な音楽を楽しむことができ、飽きが来ません。
特におすすめなのがMOTHER、Styleという二つのアルバムです。先述したバンドブーム真っ只中で生まれたこの二つのアルバムは、、有象無象とも思えるロックバンドがひしめく中で彼らをトップに君臨させた理由が詰まっています。Rosier、TRUE BLUE、END OF SORROW、Desireなど、90年代にオリコンランキング上位を獲得した名曲も、この二つのアルバムに収録されています。
彼らを語る上で外せないのがX JAPANというバンドとの関係性です。
長くなるので簡単に済ませますが、LUNA SEAはインディーズでバンド活動をしていた時代、X JAPANのギタリストのHIDEに目をつけられ、YOSHIKI率いるインディーズレコードであるExtasy Recordsからファーストアルバムを出しています。
音楽性はまるで違いますが、X JAPANとLUNA SEAの間には深い縁があり、X JAPANのギタリストとしてLUNA SEAのSUGIZOが加入したように、今でも交流が続いています。
とても奇妙で面白い関係性なので、是非調べてみてください。

LUNA SEAについて語らせていただきました。ここでは語りつくせませんが少しでも彼らの魅力について伝われば幸いです。