響~小説家になる方法~ / 響 -HIBIKI-

響~小説家になる方法~ / 響 -HIBIKI-

『響~小説家になる方法~(HIBIKI)』とは、柳本光晴による日本の漫画作品およびそれを原作とした映画作品。
出版不況に苦しむ文芸業界。太宰の再来でも顕れないかと嘆くとある編集部に直筆の原稿が届く。編集部員の花井は、応募条件を満たさず、ゴミ箱に捨てられていたその原稿を手に取った。目を通した作品は、これまでにない革新的な作品だった。作者へとつながる唯一の手がかりは、原稿に書かれた名前だけ。これを機に、止まっていた文芸界の歯車が回り出す。

さくらのレビュー・評価・感想

響~小説家になる方法~ / 響 -HIBIKI-
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映画『響 -HIBIKI-』はガチの面白さ

原作の『響 〜小説家になる方法〜』を読んだ上で映画を観ています。
本作はマンガ大賞2017大賞を受賞していますが、実はそれなりにアンチが多いと感じられる作品です。
表紙からもわかるように画力が高いとは言えませんし、主人公の思考がぶっ飛びすぎてついていけない、非現実的すぎる、と感じる読者も多いようです。
しかしこの作品は他の漫画にも共通するようにフィクションとして割り切って見れば、実はとても面白い作品なのです。

映画の主演は欅坂46のセンターである平手友梨奈です。
劇場では、おそらく彼女のファンであろう方々が半分以上だったのでは、と感じられる客層でした。
メディアにも滅多に出演しなかったミステリアスな彼女ですから、初主演の話題性は大きかったと思います。
しかし、実際に映画を観たら決して話題性だけで彼女を主演にしたわけではないと、いやでもわかるような気合の入れ方が感じられました。
あれは響です。決して自分の信念を曲げず、人と対立することを恐れず、大事な人を守るためなら全力で大人の男を蹴り倒す友達思いの響です。

小説家の話なので派手なストーリーではありませんし、映像化しやすい作品だと思います。
だからこそこのテーマで話を面白くするのは難しいと思うのですが、素晴らしく面白い映画に仕上がっていました。