宇宙兄弟 / Space Brothers

『宇宙兄弟』とは、2008年1号から『モーニング』(講談社)で連載された、小山宙哉によるストーリー漫画である。コミックスは41巻刊行され、2020年12月時点で累計発行部数は2,500万部を超えた。物語は宇宙飛行士を目指す兄の南波六太(なんばろくた)と、その弟の宇宙飛行士南波日々人(なんばひびと)の兄弟愛と、直面した様々な問題に奮闘する姿が描かれている。2009年に「このマンガがすごい2009」のオトコ編で第2位、「第34回講談社漫画賞」で次点、「マンガ大賞」で2009年、2010年と2年連続で第2位を受賞した。この時コミックスの帯には2位獲得回数第1位と印字し出版した。その後2011年に「第56回小学館漫画賞」の一般部門、「第35回講談社漫画賞」の一般部門を受賞した。2012年4月から2014年3月までテレビアニメが放送され、六太の声を平田広明、日々人の声をKENNが担当した。2014年8月9日にはアニメ映画が公開され映画観客動員ランキング初日登場第8位を記録し、ぴあ初日満足度ランキングで第2位となった。実写映画は2012年5月5日に公開され、六太役を小栗旬、日々人役を岡田将生が演じた。この映画にはイギリスのロックバンド・コールドプレイが、日本映画史上初めて楽曲提供をした。また映画観客動員ランキング初登場第2位、ぴあ初日満足度ランキング第1位を獲得した。

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宇宙兄弟 / Space Brothersのレビュー・評価・感想

宇宙兄弟 / Space Brothers
8

視野を広げてくれる作品

主人公が宇宙飛行士を目指して候補生になり、月を目指していく話ですが、なんと言っても言葉がいいです。

「本気の失敗には価値がある」、「どっちが正しいかで考えてちゃダメよ日が暮れちゃうわ どっちが楽しいかで決めなさい」、「苦しくて苦しくて大変な演技ほど美しく見えるの」、「真実は見つけ出そうとするな作り出せ」などなど、読んでいるとついつい心が熱くなるような言葉が出てくる作品です。

内容がとても深くとても考えさせられる作品なので視野や発想を広げてくれる感覚にさせられます。

また、トラブルを解決していく所はすごく考えさせられるものがあります。
チームとしてのトラブル、個人のトラブル、その渦中で悩みながらの試行錯誤してく所や解決するためのすごい発想などは参考になる部分が多く、学びがあります。

よくある漫画のスーパーマンがいるわけではなく、それぞれのキャラが個性的で長所も短所もあって、その中で自分と向かい合って進んでいく姿を見ると、それぞれのキャラクターが愛される理由がわかります。
なにより自分と向かい合うことで、またはどう解釈するかで困難やトラブルと向き合っていくキャラクターの姿を見ていくと、自分もこういう解釈や視点で問題を見れるようになりたいと思います。
作品に出てくる中で私の好きな言葉は、「できるという経験を積んでいくこと」です。

宇宙兄弟 / Space Brothers
10

人生の教科書といえば『宇宙兄弟』

人生は選択の繰り返しだと思います。いろんなことに迷い、悩んだりすると思います。
そんなときにおすすめな漫画が『宇宙兄弟』です。

主人公のムッタは小さい頃に夢だった宇宙飛行士の夢を、大人になって諦めていました。自分なんかどうしようもない人間と決めつけ、楽な方向に進んでいました。しかしある日、弟の宇宙飛行士であるヒビトの計らいにより、宇宙飛行士選抜試験を受けることになりました。
順調に試験を突破する中でも、ムッタはずっとネガティヴな感情を抱いてました。そんなときムッタとヒビトが小さい頃からお世話になっている天文学者のシャロンおばちゃんのとこにムッタが行き、シャロンから「迷ったら正しい方ではなく、楽しい方を選択するといい」と言われます。ムッタは前向きな気持ちで試験に臨み、宇宙飛行士としてのストーリーを歩んでいきます。

今回はシャロンおばちゃんの名言を書きましたが、『宇宙兄弟』の見どころはとにかく名言が多く、心に刺さります。今している仕事や人生の生き方で悩んでいる方にもおすすめできますし、子供の教育にもとてもいい漫画だと思います。アニメも99話あり、少し長いですが、見始めたら本当に止まらないのでぜひみてみてください。

宇宙兄弟 / Space Brothers
10

思い描いていた夢と現実のギャップ

人にはそれぞれ、子供の頃に思い描いていた夢があります。しかし多くの人は夢のまま大人になり、夢を過去のものとして生きています。
この漫画の主人公、南波ムッタもそのひとりで、小さい頃から「宇宙飛行士になる」という夢を、弟・ヒビトと一緒に夢見ていました。ヒビトはその夢を現実にしたものの、ムッタは叶えることができず、会社員として生活をしています。そんなときに、運とタイミングと頭突きが上手いことハマり、宇宙飛行士選抜試験への道が開かれ、諦めかけていた夢に挑戦していくのです。

この漫画の主人公はムッタですが、私としては登場人物一人ひとりが宇宙飛行士という夢を叶えるべく努力して、競いあい協力しあうので、登場人物みんなが主人公と言えるほど、どの人物も印象が強いです。
それぞれの個性が交わりあい、あるいは反発しあい、それぞれがもっとも大切にしているものを尊重し、あるいは犠牲にする。このように夢を叶えることは美しいことばかりではないことがわかる作品ではありますが、この漫画を読むと、自ずと忘れかけていた夢をまた叶えたくなるようなパワーが湧いてきます。
今叶えたい夢がある方、または昔叶えたかった夢があった方。『宇宙兄弟』を読んでパワーをもらってみてはいかがですか。

宇宙兄弟 / Space Brothers
10

宇宙を舞台に繰り広げられる兄弟の絆と夢、感動のアニメ『宇宙兄弟』

「宇宙兄弟」は、兄弟の夢と努力を描いたSFコメディアニメ作品です。主人公の南波六太は、小さい頃から宇宙飛行士になる夢を持ち、弟の南波日々人と共にトレーニングを積み重ねてきました。しかし、日々人が失踪してしまったため、六太は彼の夢を継ぐために、自分自身も宇宙飛行士を目指すことになります。
この作品の魅力は、まずキャラクターたちです。南波兄弟をはじめ、彼らと一緒にトレーニングを積む候補生たちや、宇宙飛行士として活躍する人たちも、それぞれ個性豊かで魅力的なキャラクターたちです。彼らが抱える悩みや苦労、そして夢に向かって努力する姿は、共感や感動を呼ぶことでしょう。
また、宇宙飛行士という職業に対するリアルな描写も魅力のひとつです。NASAとのタイアップも実現し、実際の宇宙開発技術や船内での生活などが詳しく描かれています。宇宙開発に興味がある人には、より楽しめる作品と言えるでしょう。
さらに、コメディ要素も取り入れられており、笑いを誘うシーンも多くあります。宇宙開発のシリアスな部分と、キャラクターたちのコミカルなやりとりがバランスよく組み合わされており、見ている人を楽しませてくれます。
以上のように、「宇宙兄弟」は、個性豊かなキャラクターたち、リアルな宇宙開発の描写、コミカルな要素など、多くの魅力を持つ作品です。夢や努力、そして家族の絆など、人間の普遍的なテーマが描かれているため、幅広い層の人たちに楽しんでいただけるでしょう。

宇宙兄弟 / Space Brothers
10

人生で一度は見ておきたいアニメ「宇宙兄弟」

宇宙兄弟は宇宙飛行士を目指す、兄とすでに宇宙飛行士の弟の物語です。
弟思いの兄ムッタが、上司が弟の悪口を言った際に、その上司を頭突きをしてしまい、勤めていた自動車会社をクビになってしまいます。そこでたまたま宇宙飛行士選抜試験があり、本人は乗り気ではなかったが、母親が履歴書を勝手に出して応募し、本格的に宇宙飛行士を目指し始めます。
やはり宇宙飛行士は頭の良い人たちの集まりなので、個性的なキャラが多く、彼らとどうムッタが掛け合っていくかがすごく面白いです。特に主人公のムッタは他の人と少し違った頭の良さを持っている感じで、とても興味深い部分も多くその点でも面白いです。
そして特に選抜試験の密室で5人で生活するという試験では、頭の良さというよりも、仲間の人への思いやりや、人情的な部分も垣間見れてとても良かった。試験中、何度も試練を出されますが、やはりチームごとに楽しくやるチームと試験なので殺伐としてしまう班とで分かれるのもとても興味深かった。
5人のうち、宇宙飛行士にふさわしい2人を決めるという場面でムッタがジャンケンを提案したのには驚きましたが、納得でした。個人的にはこの試験中が面白かったなと思います。もちろんその後も様々困難に立ち向かって面白いです。心打たれる名言も多く、その点でも楽しめると思います。

宇宙兄弟 / Space Brothers
10

宇宙に興味がなくても読める。笑いあり涙あり学びあり、極上の一品。

知らなかった宇宙飛行士になるための試験や訓練や実践が面白い!興味がなくても入っていけるし、難しい表現はそんなにないので置いていかれることもない。
テーマが“宇宙”と壮大なので考えさせられることもあり、勉強にもなるけど絶妙なボケが入っていて読む者を楽しませてくれる。
それだけでもとてもいい漫画と言えるが、それに加えて心を震わせる感動ストーリーも散りばめられていて、笑いあり、学びあり、涙ありの極上の作品となっている。
主人公は最初はさえない感じのお兄ちゃんだが、読み進むにつれてとても魅力的な人物だということが分かってくる。
すでに宇宙飛行士になっている弟を持つ兄が主人公なので、兄弟や姉妹がいてコンプレックスを持ってる人はより共感しやすいかも知れない。
人間の葛藤や弱さ、それに加えて強さや優しさや賢さ。色々なものを主人公は見せてくれて、宇宙飛行士という身近にはいない存在を身近に感じさせてくれる。
主人公を取り囲む周りの人物も魅力的な人が沢山いる。かなり個性的だが、主人公兄弟を支える父母は堅くなりそうな雰囲気を見事に壊してくれる子どもを愛するいい親だし、主人公が子どもの時から接しているシャロンという天文学者も大事なところではいつも出てきて主人公を励ましたり鼓舞してくれる素敵な存在だ。
主人公が魅力的なところに加えて、登場人物全てが魅力的と言っても過言ではない。
最初は感じの悪そうな人も最終的にはいい奴になるし、悪い人が一人も出てこない爽やかな漫画だ。
普段は漫画を読まない人や、青年漫画を読まない女性や子ども、お父さんお母さんまで 老若男女誰が見ても面白いと思える、健全で、何度でも読みたい極上な作品です。

宇宙兄弟 / Space Brothers
10

涙なしでは語れない…心温まるストーリー

『モーニング』連載の物語。
主人公「兄:ムッタ」と「弟:ヒビト」が幼い頃の夢である宇宙飛行士を目指すストーリーです。
なんでもできる「ヒビト」に対して、いろいろ中途半端な「ムッタ」。
先に月への切符を手に入れた「ヒビト」を追いかける「ムッタ」。
ただでさえ難しい宇宙飛行士への道ですが、兄弟で成し遂げるのは、本当に難しい。
とにかく、愛にあふれた作品です。
兄弟愛、親子愛、仲間との信頼…。
仕事がうまくいかず、退職した「ムッタ」が宇宙飛行士になるまでの序盤。
退職した理由も、一笑い。
宇宙飛行士にあこがれている人は、訓練の内容(砂漠での訓練・水中での訓練・戦闘機に乗っての訓練等々)も参考になるはず。
そして先に月に行った「ヒビト」にも、ピンチが…。そこで「ムッタ」がとった行動とは?
ハラハラドキドキの展開が待っています。
「ムッタ」の人柄なのか、周りの人々が魅力にあふれています。
訓練を共にした「ケンジ」「せりかさん」「やすし」や、上司にあたる「星加さん」。
両親「長介」「真弓」もいい味を出しすぎています。笑いあり、涙ありです。
「ムッタ」も月に行くことになるのですが、そこには小さい頃に約束を交わした「シャロンさん」との思いが。
序盤に出てきた仲間が、いいところで出てきたり、鳥肌が立つ展開がすごいです。
温かい物語を読みたい人には、間違いなくお薦めです。

宇宙兄弟 / Space Brothers
10

読んで損なし、頑張る気力を与えてくれるヒューマンストーリー

小さい頃のある出来事をきっかけに、難波兄弟は宇宙飛行士になることを夢見ていました。
弟の日々人は、その夢を愚直に持ち続け、宇宙飛行士になり夢を叶えますが、兄の六太は夢を諦め、別の道に進みます。
そんな六太でしたが、ある事件をきっかけに、再び宇宙を目指し奮闘することになります。宇宙飛行士になるため、数多くの試練を仲間とともに乗り越えながら、一歩ずつ夢に向かって進んでいくその姿には、胸が熱くなること間違いありません。宇宙飛行士を目指す過程で行われる訓練の内容は、実際の試験内容に基づく内容になっているそうなので、宇宙に興味がある方にはおススメしたい内容になっています。
また、夢を追う中で誰もが悩んだことがあるであろう、人間の根本的な悩みを考えさせてくれるような深いストーリー構成になっています。主人公や登場人物の力強い言葉の数々にも目が離せません。夢を持つ大切さやそれを追う苦しさ、また、追いかける中で生じる周りの支えなどを改めて考えさせてくれる、そんなヒューマンストーリーです。
読み終えた後には頑張る気力がみなぎっている、人間としての視野が広がること間違いなしのおススメの一冊です。貴方の心に刺さる場面を探してみてください。

宇宙兄弟 / Space Brothers
9

一番好きなのか宇宙飛行士テスト編

子どものころ、だれもが憧れた宇宙飛行士、それについての漫画です。宇宙について、よく調べているなあと思います。一番好きなのは、宇宙飛行士テスト編です。どのような面接やテストがあるのか興味がありましたし、六太の間違った回答もおもしろかったし、みんなと協力している様子もすごくよかったです。それにただ頭がいいとか手際がいいとかだけでなく、人間的な性質も審査の対象というのが、さすがだと思いました。人が好きじゃないといけないっていうのはまさにその通りだと思います。その点六太の人好きはすごいです。人を良く観察しているし、いやなやつでも面白いところを見つけているなあと思いました。でも、一番優秀なのに、そのことで落とされた人は気の毒だと思いました。そんなことで落とされるなんて私ならひねくれちゃうけど、やっぱりなんだかんだ言って宇宙飛行士を目指す人だけあって、一般の人より人間ができているなあと思いました。みんなが宇宙飛行士になった後の話だと、せりかさんのISSバックアップメンバーの話が好きです。急に非難の対象となってしまうという話で、そのときのみんなの支え方やせりかさんの強さがよかったです。まだまだ連載中でどんなことが起こるのか楽しみにしています。

宇宙兄弟 / Space Brothers
8

【マンガ】宇宙兄弟(ネタバレなし)

主人公は優秀だが自分の能力を信じられず、ネガティブ思考に陥りがちな青年・六太。
幼少時代、弟・日々人と星空を眺めながら「一緒に宇宙飛行士になる」という約束を交わした。
やがて大人になり、弟は日本人初のムーンウォーカーとなったことで幼いころの夢を叶えていた。一方兄は勤めていた会社をクビになるという挫折のさなかにいた。
しかし弟からの1通のメールで、兄は再び宇宙を目指しはじめる。
兄は先に行く弟に導かれ、弟が立ち止まった時には兄が優しく背中を押し、二人は「夢の続き」に向かって走り続ける…

この漫画は2009年に「マンガ大賞」「このマンガがすごい!」でともに2位を獲得、2011年には「小学館漫画賞」「講談社漫画賞」をW受賞した『モーニング』連載中のコミック。アニメ化や映像化もされた。
NASAやJAXAの全面協力にてアニメ・映画も作成されており、宇宙飛行士になるための試験、宇宙飛行士になってからの生活などが登場人物を通して具体的に描かれている。宇宙飛行士になれなかった人が、別の形で宇宙と関わっていく様子も描かれており、作品の世界観がとてもリアル。
一度夢を諦めても、また目指していく姿。
大切な人の死を目の前にしながらも立ち上がり前に進む姿。
大きな障害にぶつかっても周りの人に支えられながら前に進もうとする姿。
年齢、性別関係なく是非一度読んでもらいたい作品。

宇宙兄弟 / Space Brothers
10

登場人物が全員素敵

小さい頃から宇宙飛行士になることを目指していた兄ムッタと弟ヒビトの物語です。ムッタは途中で夢を諦めますが、
ヒビトは諦めずに宇宙飛行士を目指し続け宇宙飛行士になります。ムッタは自動車デザインの仕事をしていましたが、
上司にヒビトを馬鹿にされ頭突きをしてしまいクビになります。そのことをきっかけに、ヒビトがムッタの履歴書を
宇宙飛行士選抜に送り、迷いながらも夢を思い出しムッタは宇宙飛行士を目指し始めます。
何と言ってもこの漫画は登場人物がみんな素敵です。ムッタは少しネガティブなところもあるけれど、周りをよく見ていて
面白くて発想力もあり、そしてもじゃもじゃ頭が可愛いです。ヒビトは真っ直ぐで自分の中に絶対を持っているけれど、
みんなに愛されるキャラです。他にも魅力的な人物がたくさん出てきます。
ヒビトが宇宙で危機に瀕する時は感動しました。ムッタとの絆や他の飛行士との絆が感じられてとても良かったです。宇宙
飛行士についてはあまり知らなかったけど、この漫画で宇宙飛行士にどうやったらなれるのか、実際の任務はどんなものなのか、
訓練はどんなものであるかなど詳しく知れました。作者は実際に宇宙開発に携わる方々にインタビューをしているので、かなり
リアリティのあるものになっています。

宇宙兄弟 / Space Brothers
9

何かと理由をつけて頑張れなかったあなたに向けて

受験勉強や就職活動など諦めた経験は、どなたでもあるかと思います。
『宇宙兄弟』は、そんな自分と重ねて読むことができ、自分も頑張ろうと思える貴重な漫画です。

兄の六太は普通のサラリーマンそしておりここから宇宙飛行士を目指すという、とてつもないような挑戦を始めます。この六太が「普通の人」であるため、共感しやすいのだと思います。
しかし六太だけでなく、ほかの登場人物もいつの間にか愛着が湧いてくる不思議な漫画です。

挑戦には、失敗は付き物です。
弟の日々人は六太に先立ち月に行きますが、そこでの事故でパニック障害を引き起こしてしまいます。
ですが、日々人は日々人で、宇宙飛行士としての再起を夢見て挑戦を続きます。

それぞれの登場人物に感情移入してしまうのは、ほとんどの登場人物が「夢を追いかけている」からだと思います。この「宇宙兄弟」が、それぞれの夢を掴むまで今後どのような困難があるのか、とても楽しみです。そして、自分自身の挑戦を応援してくれるような作品です。

映画化もされているので、皆さんも聞いたことはあると思います。
その映画のキャッチコピーが一言で作品を表していて、漫画から読んでいると涙が出てきます。

それは…「夢の続きを、始めよう」

宇宙兄弟 / Space Brothers
9

「別に宇宙のこと興味ないし」で、今まで読んでこなかった人へ

この作品はただの宇宙マンガではありません。
主人公の六太(ムッタ)を通して、様々な登場人物たちを通して、「人生の生き方」を教えてもらえる素晴らしいマンガだと思います。

この作品の特徴として、とにかく名言が多いです。様々な魅力を持った登場人物たちが、その立場だからこその名言を連発します。
何かを犠牲にしながら夢を叶えるために頑張っている人、あらゆる障害を取っ払ってしまう人、そんな人たちを支えようとする人、大事なものの為に夢を諦めた人、みんなそれぞれが個性を持っていて、誇りを持っていて、「その気持ちわかるなぁ~」と共感できるキャラクターもいるでしょうし、「カッコイイ!」と尊敬してしまうキャラクターもいると思います。

その作品性から、『宇宙兄弟』から見る「リーダー論」を唱えたビジネス書や「理想のチーム作り」を説いた書籍、中には『宇宙兄弟』の登場人物に当てはめた自己診断書など、数多くの関連書籍も出版されています。

「結局マンガだからね」とは簡単に思わせない「リアルさ」が、この作品を支えている魅力の一つなのだと思います。

【結論】
「自分は何がやりたいんだろう?」と一度でも悩んだ事がある人には、間違いなくお勧めできます!

宇宙兄弟 / Space Brothers
10

漢なら絶対にアツくなれる漫画

主人公の南波 六太(なんば むった)が宇宙飛行士を目指す物語です。作者の小山宙哉さんは、この作品を作るにあたって、宇宙飛行士に関する様々な調査を行っているため、かなり宇宙飛行士について深堀りされた作品となっております。例えば、宇宙飛行士になるための試験や訓練などは実際のそれに沿ったものとなっており、高いリアリティを有しています。また、この作品の良さは上記のような背景や設定だけには留まりません。
私がこの作品に強く惹かれた理由は、各キャラクターが本当に生きているのではないかと錯覚するほどの情緒の表現力の高さにあります。この作品は、主人公のみならず、全ての主要キャラクターにフォーカスされる瞬間があり、その度に「ああ、あの行動はこういった背景があったからこそだったのか」と納得することができ、どのキャラクターに対しても好意的な感情を抱くことができます。また、全ての主要キャラクターには、それぞれの正義や信念があり、その感情から生じるそれぞれの言動には強く心を揺さぶられます。私もその言葉・行動に幾度となく涙しました。様々な漫画を読む中で、涙する機会は多々ありましたが、何度読んでも涙することができる作品は多くなく、その中でも涙するポイントの多さは『宇宙兄弟』がピカイチです。アクション漫画の持つアツさとはまた異なるアツさを持つ作品が『宇宙兄弟』です。もしこのレビューを読んで興味を持った方がいらっしゃったら、是非一度お読み下さい。

宇宙兄弟 / Space Brothers
10

宇宙兄弟が一番だと思うわけ。

この作品は今まで読んできた中で一番オススメです。あまり他人に「オススメだよ」とか、「読むべきですよ」とかは言わない主義なんですが、これに関しては控えめに言って、「読んで損なし」と書いておきます。
物語の舞台は、今からちょっと先の未来。上司とのいざこざで会社をクビになった南波ムッタを中心に回っていくお話です。
作品の魅力は正直多すぎて語り切れません。ただ、その中からいくつか抜粋して紹介すると。
まず1点目は、最も身近で、最も遠い宇宙について細部まで表現され、学ぶことが出来る、と言うところでしょうか。
読めば、宇宙というのはここまで広いんだなあ、ということが今まで以上に感じられると思います。
人は月に行く時、どんな表情をするのでしょうか。一緒に行ったメンバーとどういった時間を共有するのでしょうか。そして、宇宙から帰ってきたとき、どんな人に会いたがるのでしょうか。宇宙を題材としつつ、その裏では人と人のつながりにフォーカスを当てたのが、この漫画です。
2点目としては、頑張ろうと思える点が魅力的でした。
宇宙は半端な努力ではいけません。専門知識も必要ですし、当たり前のように英語も話せないといけません。また能力だけでなく、人としても成熟していないとだめです。和を乱す人は宇宙船には乗れないからです。幾多の課題をクリアするうえで、四苦八苦しながら壁を超えていく南波ムッタやその他のキャラクターに対し、共感を覚えることが出来ます。そして、「がんばろう」と思えるのです。
そして最後に3点目は、身近な人を大事にしようと思える作品であるという点です。
作中においては、宇宙に挑戦してなくなる人もいれば、突然起きた病によって病床に伏す人もいます。
人はいつ亡くなるか分からない、それを克明に描いてる作品ですね。
この世からいなくなった人に対して、どういった風にして受け止めればいいのか、そしていかにして立ち上がり前に進んでいけば良いのか、それを漫画というカテゴリの中で教えてくれている感じがしました。

3点ほど語りましたが、これだけでは語り切れないほどの魅力を持っている作品です。正直、人生の教科書になりうる一品だと思います。ということで、ぜひ一度熟読することをお勧めします。

宇宙兄弟 / Space Brothers
9

夢を追いかける素晴らしさと大変さ

子どもの頃から宇宙飛行士になりたかった南波六太が主人公。自身は宇宙飛行士になれず、弟は宇宙飛行士になり月に行こうとしていて、沸々としていたころ、会社をクビになり、弟から宇宙飛行士採用試験の申し込みを促されて…という話。子供の頃からの夢を追いかける男の根性、兄弟愛、夢の叶わなかった人の悲哀などが描かれていて読み応えがあります。
主人公の六太は明るくてお茶目で、人間観察が得意ですごくいい人です。宇宙飛行士採用試験編では、宇宙飛行士になりたい多くの人の思いや、ライバル同士なのに芽生える友情がよかったし、弟の日々人は、六太と違って、順風満帆かなと思いきや、PTSDになったり人生て山あり谷ありだなと思えます。
今は宇宙での実験の話などに入ってきているので、ちょっと話が専門的になっててわかりにくいところもあるけど、仕事にせいを出す人達が素敵だし、宇宙飛行士採用試験編のころは、こういう試験をするんだと興味深いし、受験者にもいろんな人がいておもしろいです。
落ちた人は悲しんでいるけど、受かった仲間を祝福していて、ああ仲間っていいなと思います。人の夢に向かう姿に涙が溢れるところもあり、前述のとおり、主役がおちやめで、おもしろい人なので笑えるところもあり、楽しい作品です。

宇宙兄弟 / Space Brothers
10

悩んだ時に、背中を押してくれるのは宇宙兄弟

夢ってなんだろうって考えたことありますか?主人公は、「自分には運がない。だから夢など叶わない。夢を見るだけ無駄だ」と後ろ向きな30代です。その彼が、友人、家族、恩人、弟に背中を押されながら、自分で行動し、昔見た夢を現実にしていく物語です。
小さい頃、自分にはとても興味があって、大好きなことなのに周りに理解されなかったことってありませんでしたか?この漫画の主人公もそうでした。語り合う仲間がいなくて、そのうち自分の夢の輝きも失い、諦めてしまいます。だけど、自分と向き合い、自分の心の中にある本当の好きを追求した結果、小さい頃にいて欲しかった仲間達と出会うことができたのです。「語り合える仲間は、ここにいたんだ」。主人公の心からの喜びの言葉でした。
夢を見るって、こういうことなんだなと教えてくれる作品です。主人公の言葉に共感して、涙して、また明日から頑張ろう!私も挑戦しようと、本当に背中を押してもらえます。何かに夢中になれるって素晴らしいこと。後ろ向きでも、前向きでも、壁にぶつかっても、乗り越えられる力があると思わせてくれる作品です。手に取ったことがない方、名前だけは知ってるという方、今立ち止まってしまってしまっている方におすすめします!!

宇宙兄弟 / Space Brothers
8

共感が多い作品

ファンタジーものや、ヒーローものなどの鉄板は、主人公が常人離れしていたりするものが多いが、この作品の主人公の南波六太は凡人ぽい所に共感が持てる。少しネガティブな一面があるが、弟の南波日々人に引っ張られて、宇宙飛行士を目指して、不器用ながらも夢の実現に近づいていくのが、すごく引き込まれる。
登場人物もみんなそれぞれ魅力があり、全員が宇宙を目指しているのに、目指す目的はそれぞれが違い、いろいろ考えさせてくれる。
特に主人公の六太の夢が、シャロンの夢である、月面望遠鏡を自分が月に行って設置するという、普通に考えたら途方もない夢のはずなのに、何故かリアリティーがあり、その夢の実現に応援したくなるのがこの漫画の凄いところだと思う。とにかく、たくさんの困難がある中で不器用なりにも乗り越えていくところは読んでいて、勇気をもらう。
最後にこの漫画の最大の魅力はやはり南波六太と南波日々人の兄弟愛にあると思う。日々人は六太より先に宇宙飛行士になったけど、そんな兄貴を誰よりもリスペクトしているのがわかるし、兄の六太も先を行く弟に多少嫉妬はしているものの、弟がピンチの時には魔法の様な言葉で後押しをしたりする。本当にお互いリスペクトし合っている理想の兄弟だと思うし、この作品の最後は是非兄弟で月面にあってほしいと思える作品。

宇宙兄弟 / Space Brothers
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宇宙が好きになる

もともと天体・宇宙がすごく好きでしたが、作中に出てくる宇宙に関する話は実際に現実で起こっている宇宙の話と合っていて勉強にもなりますし、より宇宙が好きになる作品です。
私はこの作品が大好きになってJAXAに旅行まで行きました!
あとは登場人物がどの人もとても魅力的な人達で、どんどん引き込まれていきます。特に主人公・六太の人間性はとても魅力的で、自分もこうゆう風に生きていきたいと思わせてくれます。主人公はもちろん、他の登場人物が言うセリフは心動かされる名言ばかりで、漫画ででてくる名言集も発売されいます。その中でも好きなのが、「自分にとって一番金ピカなものはなにか」というセリフで、本当はやってみたいことがあるのにしていなかったり、なにかと理由をつけてできていないことに挑戦してみようと思えるきっかけになりました。漫画としても面白いですが、自己啓発本としてももってこいの作品です。作品に関連するグッズも多数発売されていて、かわいいものもたくさんあります。普段生活していたら夜空を見上げることは少ないのではないかと思いますが、作品を読み宇宙を知って、星やISSなど空を見ればたくさんのわくわくがあります。ぜひ読んでほしい作品です。

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