tacica(タシカ)の徹底解説まとめ

tacica(タシカ)とは、2005年に北海道で結成されたロックバンド。2008年にアルバム『parallel park』でメジャーデビュー。テレビアニメのタイアップなどで広く知られ、作品の世界と高い親和性を持つ楽曲によって、ロックリスナーにとどまらない幅広い層への認知を獲得した。叙情と衝動を表す歌詞、そして緻密に構築されたサウンドを武器に、長期的かつ持続的な活動を展開しているバンドである。

tacica(タシカ)の概要

tacica(タシカ)とは、2005年に北海道札幌市で結成されたロックバンド。猪狩翔一(ボーカル・ギター)と小西悠太(ベース)を中心に活動。結成当初はスリーピース編成としてスタートしたのち、メンバーの脱退を経てサポートメンバーを迎える体制で活動を継続している。
叙情性と衝動を兼ね備えた歌詞表現、そして緻密に構築されたバンドサウンドを特徴としており、インディーズ時代よりライブ活動と作品の評価を軸にファン層を拡大。2008年にアルバム『parallel park』でメジャーデビューを果たした後も、継続的な作品発表と全国規模のライブ活動を通じて、安定した評価を確立してきた。
テレビアニメ『宇宙兄弟』オープニングテーマ「HALO」や、『ハイキュー!!』エンディングテーマ「LEO」「発熱」などが代表曲として挙げられ、作品の世界と高い親和性を持つ楽曲制作によって、ロックリスナーにとどまらない幅広い層への認知を獲得している。

2014年のメンバー脱退を契機に編成の変化を経験しながらも、音楽性の核を維持したまま表現の幅を拡張。ライブハウス公演に加え、Billboard Liveなど多様なステージへ進出し、活動領域を広げている。
一貫して、言葉と音によって内面的な情景や感情を描出する作風を基盤としており、流行や編成の変化に左右されることなく独自の音楽性を深めてきたバンドとして知られる。日本のロックシーンにおいて独自の立ち位置を保ちながら、長期的かつ持続的な創作活動を展開しているバンドとして位置づけられている。

tacica(タシカ)の活動経歴

札幌発のインディーズシーンで台頭

2005年に北海道札幌市で結成。猪狩翔一(ボーカル・ギター)、小西悠太(ベース)、坂井俊彦(ドラムス)というスリーピース編成で活動を開始し、地元ライブハウスを中心に精力的な演奏活動を展開する。
結成当初から、文学性の高い歌詞世界と、エモーショナルでありながら構築的なバンドサウンドが特徴とされ、札幌の音楽シーンで注目を集める存在となる。
2007年にミニアルバム『Human Orchestra』を発表。当初はライブ会場限定で販売されたものの、反響の大きさから流通盤として再リリースされ、インディーズチャートで上位にランクインするなど評価を確立する。決してメディア露出に依存せず、ライブと作品の質のみで支持を拡大したバンドとして、シーン内で確固たる地位を築いていった。

メジャーデビュー

2008年、アルバム『parallel park』によりメジャーデビュー。同作はインディーズ期に培われた作風を踏襲しつつも、より洗練されたアレンジと音像によって、tacicaの音楽的個性を広く提示する作品となった。
アルバムリリース以降もコンスタントに作品を発表しながら全国ツアーを重ね、音源制作だけではなく、ライブバンドとしての評価も着実に高めていく。
特に、叙情的な言語感覚とバンドサウンドの緊張感を両立させた楽曲群は、いわゆるロックシーンの枠にとどまらない独自性として広く受け止められ、若年層を中心に多様なリスナー層から支持を集めるに至った。2010年には、当時のメンバーだったドラムの坂井が入院することになり、当面の活動休止を余儀なくされるが、坂井が退院後に活動を再開。
コンスタントに楽曲を発表し続け、大型フェスへも参加しライブ活動も精力的に行い、知名度をさらに高めていく。
2013年にはシングル「HALO」がテレビアニメ『宇宙兄弟』のオープニングテーマに起用され、作品と音楽の親和性の高さが評価されるとともに、バンドのファン層はさらに拡大された。彼らは作品性とライブパフォーマンスの両面において安定した評価を確立。日本のロックシーンにおける中堅バンドとしての地位を盤石なものにしていく。
また、この時期に大物バンドのトリビュートアルバムへも参加しており、THE YELLOW MONKEYのトリビュートアルバムには「カナリヤ」で、エレファントカシマシのトリビュートアルバムでは「リッスントゥザミュージック」が収録された。いずれの楽曲でも持ち味を発揮し、高い評価を獲得している。

編成変化による再構築

二人体制で活動を継続。

2013年に入ると、猪狩が2010年に元チャットモンチーの橋本絵莉子と結婚したことを発表。橋本は妊娠しており、このニュースは両バンドのファンを驚かせることになった。
2014年、結成当初から活動を共にしてきたドラマーの坂井俊彦が脱退。これによりtacicaは、猪狩と小西の2人体制へと移行することとなる。
バンドの根幹を担っていたメンバーの離脱は大きな転機であったが、彼らは決して活動を停滞させることなく、サポートドラマーを迎える形でライブや音源制作を継続した。
この編成変化は、結果として音楽的自由度の拡張につながり、従来のスタイルを維持しつつも、新たに柔軟なアプローチを取り入れる契機となる。
また同時期には、テレビアニメ『ハイキュー!!』のエンディングテーマとして「LEO」や「発熱」が起用され、新たなリスナー層の獲得にも成功した。
2015年には結成10周年を迎え、記念公演を成功させるなど、変化の中でも着実にキャリアを積み重ねていく姿勢を示した。

持続的な創作活動

2019年、約3年ぶりとなるフルアルバム『panta rhei』を発表。タイトルは「万物は流転する」という思想を内包しており、変化を前提としたバンドの現在地を示す作品と位置づけられて高評価を獲得した。
これ以降もベストアルバムのリリースやライブ活動を継続し、Billboard Liveなど従来とは異なるステージにも積極的に進出。精力的に活動領域を拡張しながら、表現の幅を広げている。
また、コロナ禍においてもライブの形態を模索しつつ活動を維持し、環境の変化に対応しながら創作を続けている点も特徴的である。
結成当初から一貫して、言葉と音によって内面的な風景を描き出す姿勢を維持しており、流行や編成の変化に左右されることなく独自の音楽性を深めているバンドとして、日本のロックシーンにおける独自の立ち位置を保ち続けている。

tacica(タシカ)のメンバー

現メンバー

猪狩 翔一(いがり しょういち)

1983年11月26日生まれ。北海道士別市出身。ボーカル・ギター担当。
使用機材はギブソン・SG / Kanji TelecasteモデルとKanji ES-335モデル)。使用ギターアンプはSHINOS。
妻はチャットモンチーの橋本絵莉子。

小西 悠太(こにし ゆうた)

1983年12月1日生まれ。北海道剣淵町出身。
ベース担当。リーダー。
使用機材はKanji JAZZBASSモデル。使用アンプはAmpegのSVT-VRと810E。
使用プリアンプにFocusriteやAVALON。

元メンバー

坂井 俊彦(さかい としひこ)

1983年3月10日生まれ。ドラム担当。TAMAのドラムセットを使用している。
2014年に脱退。ドラム講師を経てトーテムポラーのドラムスとして活動していたが、2023年に同バンドを脱退したことが発表された。

サポートメンバー

6qharokira
6qharokira
@6qharokira

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