NieR:Automata(ニーア オートマタ)のネタバレ解説・考察まとめ

『NieR:Automata(ニーア オートマタ)』とはプラチナゲームズが開発したPlayStation4用のゲーム、およびそれを原作としたアニメ作品。ゲームのジャンルはアクションRPG。2017年2月23日にスクウェア・エニックスより発売され、2017年4月には全世界での累計出荷本数 (ダウンロード版含む)が100万本を突破した。
地球に侵略してきたエイリアンが作った機械生命体と人類を守るために作られたアンドロイドたちの抗争を描く。

2B / ポッド153「全ての存在は滅びるようにデザインされている。」

2Bのこの問いかけにより物語は始まり、同じ言葉をポッド153が発し幕を閉じる。

9Sが2Bをデートに誘うシーン

廃墟のデパートを訪れた2Bと9Sと会話。もし平和な世界になったら一緒に買い物へ行こうと誘う9Sに素直に応じる2B。戦争がメインのお話なので本当に実現したら良いのにと思ってしまったシーン。

A2「すまないな…. 」

Cエンディングで塔の中枢に残ったA2が塔を破壊する前に機械生命体のネットワークに向けてつぶやいたセリフ。機械生命体に対し憎悪しか向けなかった彼女の心境の変化がこの言葉に集約されている。

『NieR:Automata(ニーア オートマタ)』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

2Bの正体は2E

2B(ヨルハ二号B型)として活動している主人公の本当の名前は2E(ヨルハ二号E型)である。「E」は「死刑執行人」であることを示す「Executioner」。つまり、2Bの正体は、作戦中に行動不能になった仲間のアンドロイドや裏切り、脱走などの行動をとったヨルハ機体を処刑する処刑モデルなのである。
本作では、機密事項である「ヨルハ計画」の存在に気付く9Sを過去に何度も殺害している。そのため、ゲーム本編で初めて9Sに会った際の2Bはそっけない態度をとっている。

21種類のバッドエンディング

かなり滑稽な結末とも言える..。

メインストーリーのAからEエンディング(Eエンド)までの5種類のエンディングの他にFからZまでの21種類のエンディングが存在する。しかしこれらはバットエンディングと呼ばれるもので即ゲームオーバーとなってしまうものである。
作戦を放置して逃亡したり、負傷した隊員 (2Bや9S) を助けなかったり、パスカルを殺害してしまったりと物語の進行に影響があるものが挙げられるが、中にはアジを食べてしまったことで死亡してバッドエンドを迎えるなどの馬鹿馬鹿しい結末もある。(通常のアンドロイドは飲食ができないため)

なお、テレビアニメ第1期では本編の後に『にんぎょうげき にーあ おーとまた』のタイトルで人形劇が放送されており、その内容はゲームのバッドエンドを模したパロディとなっていた。

データ削除のEエンディング(Eエンド)

Eエンディングのエンドロールシューティング

本作にはメインストーリーのエンディングがAからEまであり、1周目のAエンド、9Sの視点で進む2週目のBエンド、アダムとイヴ戦後の物語である3周目以降がC、D、Eエンドとなっている。Eエンドの本当の名称は「the End of YoRHa」であり、発生条件はCエンドとDエンドをクリアすることだ。
この条件を満たすとエンドロールがスキップできなくなり、ポット153が停止要請を行ってくる。要請を許可し、「それでも彼らの生存を望むか?」という質問に対して「はい」を選ぶと、「Eエンド」の表示のあとに「エンドロールの名前を撃破する」というシューティングが始まる。このシューティングは非常に難易度が高いが、オンラインの設定していると救助要請を出すことができ、仲間の助けによって無敵状態でクリアできるようになる。
シューティングクリア後のポッドからの7つの質問に対して肯定の返答を続けると、「ゲームのセーブデータが削除される」という結末を迎えることになる。

Eエンドは、エンドロールを破壊し、自らのセーブデータと引き換えに2Bや9S、A2の復活を願うエンディングだ。Eエンドをクリアすることで、自分たちプレイヤー、つまり人間の思いが彼らを復活させるという物語だったということがわかる。
これまでプレイした3周分すべてのセーブデータを削除したプレイヤーだけが、彼らの結末を知ることができるのである。

Eエンドの結末については、プレイヤーの感想を見ると「ハッピーエンドではなかった」という意見や考察もある。『NieR:Automata』は解釈の余地を残しているゲームであるため、Eエンドの意味やその後の展開についてバッドエンドの考察を行っているプレイヤーもいる。
このように人によって解釈が変わるエンディングではあるが、「2Bたちはプレイヤーの想いによって救われた」と考える余地は十分にあるだろう。

本作の後日談がコンサートで上演

2017年に東京、大阪、台湾の3か所で『NieR Music Concert 人形達ノ記憶』というコンサートが開催されている。これは「NieR」シリーズのコンサートとなっており、生演奏、生歌唱によってNieR音楽が上演された。このコンサートは各公演で内容の異なる朗読劇パートが挟まれるという構成になっており、ゲーム本編(Eエンド)の後日談が語られた。朗読劇によると、Eエンドの後、2Bは再起動に成功するものの、2Bは失敗してしまう。しかし2Bが試行錯誤、無事に9Sも再起動に成功した。なお、当初は9Sは再起動できずに終わるという内容だったようだ。

アニメではレジスタンスのリーダーはリリィ

レジスタンスのリーダーとなったリリィ

『NieR:Automata』は2023年からテレビアニメが放送されており、アニメ第1期のあらすじは原作の前半となるAルート、Bルートのストーリーが基本となっている。しかしストーリーがミックスされていたり、一部設定が変わっていたりするなど、ゲームとは異なる点もある。
大きな変更点として、ゲームでは2Bたちとの接点がないリリィが、アニメではレジスタンスたちのリーダーという設定で登場していることが上げられる。ゲームではリリィはA2と過去に関係があった人物であり、本編には登場しない。しかしアニメではそのリリィはレジスタンスのリーダーとして今もなお機械生命体と戦っている設定となっており、アニメ第2期ではA2とも対面することとなった。

pansy7b1
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