ベヨネッタ2(BAYONETTA 2)のネタバレ解説・考察まとめ

『ベヨネッタ2』とは、美しく妖艶な魔女ベヨネッタが天使達を華麗に叩きのめすクライマックス・アクションゲーム『ベヨネッタ』の続編。
諸事情で一度開発中止となりながらも、パワーアップした操作感とヴィジュアルを伴いより爽やか且つスタイリッシュに進化した形で世に生み出され、「究極を超える究極」が盛り込まれたよりスケールアップしたアクションを体感できることとなった。本作では世界の目を含む天地創造やベヨネッタの父母に関する真相など前作に残された伏線や謎も描かれており、見どころの一つとなっている。

『ベヨネッタ2』の概要

『ベヨネッタ2』とは、2014年9月20日に任天堂より発売されたWii U用クライマックス・アクションゲーム。
当初は前作に引き続きセガがパブリッシャー(発売元)だったのだが、諸事情が重なり開発が中止となり、後に任天堂が新たなパブリッシャーとなったことで本作の開発が再開し、そして発売へと至った。
開発はプラチナゲームズが続投し、前作に関わったスタッフも多く参加しているが、今作のディレクターは前作のプロデューサー・橋本祐介が務め、前作のディレクター・神谷英樹は監修として参加している。
また本作は、Xbox 360版をベースにWii U向けに調整された前作『ベヨネッタ』の完全移植版が同梱されており、こちらは日本語音声が収録されている他、Wii U GamePadならではのタッチ操作、モニターに繋がずにゲームパッドの画面のみのプレイが可能で、手描きのイラストやスクリーンショットを投稿できるMiiverse(2017年11月8日にサービス終了)にも対応している。
またパブリッシャーが任天堂ということもあり、作中の衣装替えアイテムとして「銀河最強のパワードスーツ」、「キノコ王国のロイヤルドレス」、「サラサランドのロイヤルドレス」、「ハイラルの勇者」といった任天堂作品に纏わるスペシャルコスチュームが追加収録されている。
本作は登場人物がほぼ全員引き継がれているが、ヘアスタイルやメイク、コスチュームのデザインが一新され、イメージカラーも赤から青を基調としたものとなっている。
システム面ではより美麗なグラフィックや細かいゲームバランスの調整が見られ、前作には無かった特定のキャラクターとの「タッグ・クライマックス」といった新モードに見られるような共闘プレイも追加されるなど、前作からの大幅な変化・進化が多く見られる。
また、魔女が死後行きつく場所・魔界が舞台の中心として描かれており、天使のみならず悪魔も敵として登場する。

最後の賢者・バルドルとの戦いから数か月後。街はクリスマス・パレードで賑わっていた。
ベヨネッタはお気に入りの美しいドレスを纏い、エンツォを荷物持ちにしてショッピングを楽しんでいた。
ようやく手に入れたと見える平穏かつ優雅な光景だったが、そこに天使達が魔女をめがけて襲い掛かる。
居合わせたジャンヌと共に迎撃するベヨネッタだが、召喚した魔獣ゴモラが暴走し、咆哮を上げて召喚主である彼女に牙を剥いた。
ジャンヌはその攻撃からベヨネッタを庇うがそれが致命傷となり、魂が魔界へ引きずり込まれてしまう。
魔界に取り込まれた魔女の魂は、永久に苦痛を味わうこととなる。
ベヨネッタは魂が喰われるまでのタイムラグを利用し、エンツォの情報を手掛かりに魔界への扉があるとされる絶界の霊峰へと向かう。

『ベヨネッタ2』のあらすじ・ストーリー

RECORDS OF TIME 終焉

遥か遠い昔。原初の世界で起きたとある争いが元で一つだった世界がに三つに分かたれた。
光の天界。闇の魔界。そして混沌の人間界。
ある時、今日まで続く三位一体構造の世界にそれぞれの統治者が誕生した。
人間界にはエーシルという名の神が生まれ、山の頂上から長きに渡って静かに下界を見守り、その観測をもって事象を確定し世界を創造する強大な観測者として君臨した。
ルーメンの賢者が持つ「光の右目」とアンブラの魔女が持つ「闇の左目」という、代々守られそして両一族を滅ぼす一因ともなった「観測者の目」は元々その名の通り観測者エーシルのもので、力を委ねるために光と闇それぞれに神自らが分け与えたものだった。
拮抗する力を質の異なる両者が持つことにより人間達に選択の概念が生まれ、自らの道を選び生きていくという自我を目覚めさせていった。
人類は神の目を受け継ぐ創造主として、そのように歴史を紡ぎながら繁栄に向けて歩き出した。
だがその繁栄も、綻ぶ時が来る。

人気の無い森に、主神ジュベレウスの巨大な頭部と共に倒れている男がいた。
ベヨネッタによりその野望を打ち砕かれた、最後のルーメンの賢者であり彼女の父でもあるバルドル。
彼はその死の間際、苦しみながらも傍に落ちていた愛用のモノクルを拾い身に着け「共に果てることが私の使命だ」としながら、自らの身体から逃げようとする力を抑え込み再び倒れた。
光に包まれながら愛娘を想い散り逝くその表情は非常に穏やかだった。
先の闘いで見せた冷徹さや狂気など、初めから無かったかのように。

それは同時に、ルーメンの賢者と「光の右目」がこの世から永遠に失われた瞬間でもあった。

PROLOGUE 混沌の世界

最後の賢者・バルドルとの戦いから数か月後。
街はクリスマスで賑わう一方、各地で発生する相次ぐ異常気象や地震といった不穏なニュースが報じられていた。
そんな中、ベヨネッタはお気に入りの美しいドレスを纏い、子供達へのプレゼントを買いに来ていたエンツォを荷物持ちにしながらショッピングを楽しんでいた。
エンツォがベヨネッタの人使いの荒さに(自らが蒔いた種でもあるとはいえ)愚痴をこぼしていたところ、バイクに乗ったジャンヌが現れた。
天界と魔界の住人が不気味なほど静かなことを訝った彼女は、しばらくの間調査に出かけていたのだという。
そこに、空軍のアクロバット部隊による航空ショーが目玉のクリスマスのデイパレードの放送がかかる。
ジャンヌは詳しい話は帰ってからすると言って去り、ベヨネッタはそんな彼女をクリスマスの準備を頼んで送り出した。
一方エンツォは、ベヨネッタとジャンヌの気が逸れている内に自分の買い物のために抜け出し、先のデイパレードの放送からヒントを得ておもちゃ屋でジェット機を出せと無茶な注文をしていた。
「丁度外で飛んでるみたいなヤツにリボンも付けてくれ」と言った矢先、その外で飛んでるヤツ(ジェット機)が横断幕をリボンのように纏って店に向かって突っ込んできた。
ベヨネッタは「ついてないわ。一番のお気に入りの服なのに」とぼやきながら立ちはだかり、空に向かってジェット機を蹴り上げた。
ジェット機を追って乗り上げると、周囲にはいつの間にか久しく見ていなかった天使達が自分を取り囲んでいた。

プレゼントの中身は新たな愛銃「ラブイズブルー」

プルガトリオに移動し、オイルで汚れてしまったお気に入りの服から自らの髪で戦闘服を纏ったベヨネッタは拳銃を装備して天使達に華麗に立ち向かうも、魔女向きのものではなくただの人間用に作られた拳銃は彼女の凄まじい戦闘に耐えきれずすぐに壊れてしまう。
そこに魔界の名工ロダンがサンタクロースの姿で現れ、一人逃亡しようとするエンツォの車を乗っ取り、かわいらしくラッピングされた「ラブイズブルー」をプレゼントと称してベヨネッタに投げて渡す。
新たな愛銃を得たベヨネッタは水を得た魚のように自らの力を最大限発揮しすぐさま下級天使達を一掃するもののベリーフら中級の天使が現れ、同時にジャンヌが「キャビアを忘れた」と言いながらベヨネッタのサポートに舞い戻った。
二人で共闘し難なくベリーフを倒すが、直後状況が一変する。
いつものようにトドメとして召喚した魔獣ゴモラが天使を喰らった後魔界に戻らず暴走を始め、ベヨネッタに襲い掛かった。
その時、不意を突かれたベヨネッタを捨て身で庇ったジャンヌの魂が飛び出してしまい、魔界に引きずり込まれてしまう。
ベヨネッタは「お仕置き」と称してゴモラをすぐさま撃退するが、ジャンヌの魂は戻らなかった。

一方その頃、とある場所では滅びたはずのルーメンの賢者と、荘厳ながらも奇妙な祭服を身に纏った男が対面していた。
賢者がその場に現れた直後、祭服の男は声をかけるや否や「最愛の人の命を奪った者を知っている」と言い、賢者に対し仇討ちを持ち掛けた。
その言葉を聞いた賢者は、その手にある最愛の人の形見であろう品をより一層力強く握りしめた。

ロダンの店「ゲイツ・オブ・ヘル」にジャンヌの身体を安置したベヨネッタは焦り、苛ついていた。
ロダンはジャンヌの肉体をカクテル状の結界で丁重に保存しながら、ベヨネッタほどの術者が召喚術をしくじることはまず無いと言い、何か裏がある筈だと続けて彼女をなだめた。
魔女の死は、その魂が魔界の瘴気に溶け込み完全に消滅した時であるが故にジャンヌはまだ生きていると言えるものの、一度魔界へ引きずり込まれた魂を救う方法は無い。
それでも魔界への入り口「ゲイツ・オブ・ヘル」、今いる店と同じ名のその場所にジャンヌを救う手立てを見出すベヨネッタに、ロダンは止めるつもりはないが行ったところで無駄かもしれないと釘を刺しながら、ジャンヌの胸にあるブローチを取り出す。
それはベヨネッタ達魔女が生きるために必要な、アンブラの魔女の心臓と称される時計状の魔導器で、その身体から外せば肉体の崩壊は免れないという一方、持っていかなければ魂を取り戻すことも叶わないという。
ジャンヌの肉体を保持する結界の効果は、24時間。それまでにジャンヌの魂を取り戻さなければ、彼女の肉体が先に死を迎えてしまう。
ベヨネッタは意を決してエンツォにプライベートジェットを用意させるように言い、「お前に関わるとロクなことがねぇ」と嫌がるエンツォを引きずりながら、魔界への扉があるとされる絶界の霊峰フィンブルヴェトルに向かうため、店を後にした。

CHAPTER I 起源の都 ノアトゥーン

軽飛行機をレンタルしたエンツォと合流したベヨネッタは、霊峰フィンブルヴェトルに向かっていた。
フィンブルヴェトルは魔界にも天界にも通じるという言い伝えがある高山で、ベヨネッタの目的地である魔界への入り口ゲイツ・オブ・ヘルはその山の何処かにあるという。
そこは近付くものを悉く拒み、登山者の遭難は勿論、飛行機ですら墜落が相次いだために信憑性については定かではないことも多いのだが、人間がまず出会うことが無いとされるほどの高次の天使がその山と麓の街ノアトゥーンをまるで巡回するかのように漂っているのを見たベヨネッタはこの場所が「当たり」だと確信し、途中下車と称して一人街へ降りた。
ノアトゥーンの人々は一様に穏やかに暮らしており、天界や魔界の異変の影響は見受けらないが、霊峰フィンブルヴェトルと共に長い歴史を紡いだ街には方々に水に沈んだ神聖な場所があり、そして天使が棲んでいた。
街の奥に行くと、ベヨネッタは天使と戦っている少年を見かける。
ダンスでも踊っているかのように敵の攻撃を躱し、タロットともトランプともいえない不思議なカードを操りながら殲滅するその少年の戦闘力に、ベヨネッタは称賛を送る。
自分の姿が見えることに訝り警戒する少年はいくつか言葉を交わした後、天使の増援を感じ取りすぐにその場を離れた。
天使を一掃し、先に進むと上級三隊智天使ヴァリアンスが襲来。
「時の記憶の力」を操る者の気配があったとしてあの少年を追いかけてきたらしかったが、世界の目を持つベヨネッタを認識して襲い掛かり、返り討ちに会う。
ベヨネッタが先の戦闘で空いた建物の穴から教会に入り込むと、先程の少年がヴァリアンスの死体に挟まり身動きが取れず唸っていた。
少年は自分を助けるための取引として、少年の目的地でもあるらしいフィンブルヴェトルまでの道案内を申し出る。
ベヨネッタは、取引は相手より優位に立つ者が持ち掛けるものだとしながらも少年を荒っぽく救出し、お守くらいならしてやるとして案内を促した。
少年は坊や呼びをやめるように言った上でロキと名乗るが、ベヨネッタは坊や呼びを止めず「アンタが男になったら呼んであげるわ」と言って先を急いだ。
道中、建造物を破壊しながら上級三隊熾天使グラマーが現れ、ロキを「采配の者」と呼び「予言の者」が待つ場所へ自分と共に来いと命令するがロキは拒否する。
ベヨネッタは襲い掛かるグラマーを退けた後「あまり足を引っ張るようなら契約解消だ」と告げ、その言葉に怒ってモモンガに変身しその場を去ろうとするロキを捕まえて懐にしまってしまう。

その様子を、賢者と祭服の男が見ていた。
賢者はあの顔を忘れるものかと怒りに声を掠れさせ、復讐心を新たにする。

CHAPTER II 時の記憶

歴史と謎が多く残るノアトゥーンに、かつてベヨネッタを敵視していたジャーナリストのルカも訪れていた。
プルガトリオで戦うベヨネッタの姿をロダンに用意させた特殊な眼鏡をかけて眺め、崩落する橋からワイヤーを使ってベヨネッタを助けようとするものの失敗。
惨めに地面に落ちたルカは、海の女神の名前に由来するダイヤモンド・リリーの別名を持つネリネの香水「フルール・ドゥ・ラ・レーヌ」の香りで、ベヨネッタが近くまで来てくれたことに気付く。
ルカはベヨネッタとの再会を内心喜びながら、この街に来た理由を話す。
曰く、魔女と賢者が守り、今はベヨネッタが片割れを預かる「世界の目」の大元の持ち主が人間界の創造主・混沌の神のものであること、その神の棲む街がノアトゥーンであること、故に三位一体世界の各界を繋ぐ扉「ヘブンズ・ドア」「ゲイツ・オブ・ヘル」が街に存在するとういうことを突き止めたのだという。
興味深い情報を提供したルカは、更なる調査のためにすぐにその場を去った。
ルカと別れた後先へ進むと、いつの間にかベヨネッタの懐から飛び出していたロキが頭を抱えて苦しんでいた。
ロキの目の前には古いビジョンが現れ、ロキと同じ姿の少年が佇んでいた。ビジョンが消えた直後津波が押し寄せるが、ベヨネッタとロキは回避する。
その津波はロキが起こしたもので、本人はあまり詳しくは認識していないようだが、その場所に刻まれた“時の記憶”を呼び起こさせたものらしく、それは賢者や魔女の力とは異質なものであった。
礼拝堂に進むとロキは再び苦しみながら古いビジョンを呼び出し、ロキに似た少年も映し出された。少年はこちらを振り返り「君さえ消え去れば」と言った。
ビジョンが消えた後、礼拝堂は美しいかつての姿を取り戻した。
二人は天使を下しながら先に進むと、山への近道である「水の大聖堂」に辿り着いた。

CHAPTER III 神域~天国門~

ベヨネッタが辿り着いた水の大聖堂は、ロキ曰くかつては山を祀る神事が行われており、フィンブルヴェトルの中腹へ行くための「天空橋」を掛ける装置があるのだという。
装置のある場所に向かおうとする矢先、ロキが再び苦しみだす。
ロキは渦を巻いて上昇した海の力で放り出され、荒れる海と共に現れたグラマーに捕まってしまう。
攫われたロキを追いパラディソ「天国門」まで辿り着いたベヨネッタはそこでグラマーを完全に撃退する。
グラマーはベヨネッタを敢えて「闇の観測者」と呼び、采配の者を守ることを意外としながらもあの山に行かれては困ると言って最後の力を振り絞って取り出されたロキの確保の邪魔をし、高笑いしながら闇に喰われていった。
ベヨネッタは落ちて行くロキを追い、猛スピードで地上に降りて行った。

CHAPTER IV 邂逅

落下の途中意識を回復しモモンガに変身したロキは、ワイヤーで屋根を伝っていたルカの顔面に激突する。
朦朧としながらも山に急ぐロキと別の目的に急ぐルカは大した会話もせず別れた。
その少し離れた場所で賢者が武器を握り締めながら佇んでいたが、遅れて着地したベヨネッタの姿を認めると姿を消す。
ベヨネッタもまたその気配に感づくも、構わず市街地を抜ける。
一方ロキは、市街地でフィンブルヴェトルに行かなければと焦りながらも、自分が何故その山に行かなければいけないのかと疑問が浮かび、頭痛に苦しむ。
そこに賢者が襲い掛かる。ベヨネッタの居場所を知りたがる賢者に対し、ロキは「途中ではぐれたから知らない」と言い「知っていても女を売るような真似はしない」と続けた。
賢者はロキに槍を向けた。ロキは魔力を込めたカードを投げつけ応戦するも、賢者の出した一房の孔雀の羽で全て難なくかわされてしまう。
とどめを刺される寸前ベヨネッタが加勢し、窮地を脱するも戦闘は尚も続いた。
賢者の戦闘力は並大抵ではなく、ベヨネッタが至近距離で放った数発の弾丸も撫でるように払うなど、苦戦を強いられた。
その強力な力に、ベヨネッタは目の前の男が初めてアンブラの魔女の対となる存在であり、宿敵でもあるルーメンの賢者だということに気付く。
上級の天使と魔獣も各術者から呼び出され、両者拮抗するその力のぶつかり合いはかつての賢者と魔女の抗争を彷彿させる凄まじい大乱闘となった。

CHAPTER V 水の大聖堂

激闘の末、海に沈んだベヨネッタはロキに魔力を吹き込まれ、新たな力「スネーク ウィズイン」と共に目覚める。
蛇に変身したベヨネッタはぐったりと気を失った様子のロキを救出し、地上に戻る。
ロキが死んだふりをしてからかい、心配するベヨネッタの様子に腹を抱えて笑うなどの悪戯な場面もありつつ、両者は大聖堂を進む。
神に仕えた者達が眠る場所の奥深くまで進み、ロキが修復した装置を起動させると、山の中腹につながる天空橋が現れた。
直後、魔界の住人である筈の痛みを刻むもの・ペインが現れる。
魔界側の者が自分に襲いかかることを訝るベヨネッタの脳裏に、暴走したゴモラと「裏がある」とするロダンの言葉を思い出す。
ベヨネッタは、まだ正気である様子の契約の魔獣であり相棒のマダム・バタフライと拳を突き合わせ、共にペインを撃退し、大広間へと進む。
冗談や軽口に隠された曖昧で不安交じりロキの言葉に対し、ベヨネッタは嘘が無いことは女の勘でわかると冗談交じりに言いながら、ロキが記憶を失っていることを見抜いており、それはつい最近までの自分と同じ境遇であるのだと話した。
ロキはその言葉に心の壁を僅かに軟化させ、自分が覚えていることはフィンブルヴェトルに行かなくてはいけないということのみだと吐露し、対してベヨネッタは「行かなきゃいけないと思うなら、それを信じるのよ」と応え、「私はそうしたわ」と続けて励ました。
階段の最上まで辿り着くと、ロキは目の前の巨大な球体を何となく覚えているとしながら中に入り込み、起動させる。
そこにルカが登場し、何を調べているのかと訝るベヨネッタに対し調べものの内容を語る。
それは「エーシルの伝説」であり、アンブラの魔女であり闇の左目の現所有者であるベヨネッタにも関係する、「世界の目」に纏わる話であった。
曰く、光の右目の消滅により天変地異が起こっていると睨んでいるルカは、全ての始まりであるフィンブルヴェトルに真実を求めているとのことだった。
だが話の途中で天使の邪魔が入ったため、ベヨネッタはルカを遠くに蹴り飛ばし、ロキが起動した古代のエレベーターである球体に乗りながら撃退していく。
天使たちの猛追に危機を察知したロキは球体から飛び出し、天使に追われながら橋までの道を外からこじ開け、ベヨネッタを引き込んで撃退させるファインプレーを見せた後、二人は霊峰へ続く橋に向かった。

CHAPTER VI 天空橋

天空橋を渡る最中、采配の者を近づけまいとする上級三隊智天使ヴァラーの襲撃により橋から落下。
ベヨネッタはこれを難なく撃退するが、手向けと称したヴァラーの最後の一撃で開いた次元の狭間へロキと共に飲み込まれてしまう。

CHAPTER VII 方舟

賢者と共にいた祭服の男は数々の天使の失敗を憂い、遂に自ら動くことになる。
時空を移動し、ノアトゥーンに移動した男は水の大聖堂に向かった。
その様子を、ルカは陰から覗いていた。

一方、ベヨネッタとロキは山とは正反対の地点まで飛ばされた。
初めて見る筈のその場所を、ロキは覚えがあるという。
その時「ついに追いつめた」と度々過去のビジョンに現れた少年が現れ、「二つに分かれた僕たちが一つになるには、君が消えるしかない」と奇妙なことを言って襲い掛かる。
ロキはそれを撃退し、心配するベヨネッタに「地獄はすぐそこかもしれない」と告げ、少しずつ記憶を取り戻してきている様子を見せた。
ジャンヌの肉体のタイムリミットが迫る中、水中を移動するベヨネッタに魔界の住人であり境界を巡るもの・インシディアスの襲撃を受ける。
ベヨネッタはその襲撃に地獄が近いことを確信し、ロキと共にこれを撃退するも別のインシディアスの体内に飲まれ、二人ははぐれてしまう。
魔界の住人達の襲撃をかわしながらインシディアス内部を進むベヨネッタはロキを見つけ出すも、ノアトゥーンの市街地で出会ったルーメンの賢者に行く手を阻まれる。
激闘の末引き分けに終わるものの、そこでベヨネッタは因縁深いものを賢者に見る。
それは母のルージュと、失われた筈の光の右目だった。

CHAPTER VIII 古の文明都市

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