もののけ姫(ジブリ映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『もののけ姫』とは、宮崎駿、スタジオジブリ原作の長編アニメーション映画作品である。
1997年7月12日全国公開され、1998年の春先までロングラン上映を実施した映画館もあったことで、
興行収入193億円を記録し、20世紀日本映画歴代興行収入第1位となった。
アシタカという人間ともののけに育てられたサンが出会い、人間と自然の対立を描いた壮大な作品になっている。

生死を司る山の森の神。
太古の森の奥深くに住まう神々の長として君臨している。
新月の時に生まれて、月の満ち欠けと共に誕生と死を繰り返す。その首に不老不死の力があると信じられている。
昼夜で姿が変わる。
昼の姿は角が無数に生えた人面鹿のような生き物で、動植物の命を吸い取ったり、逆に与えたりしている。水面の上を歩き、地面では歩く度、足下で植物が一気に成長しては枯れてしまう。夜の姿はディダラボッチという独特の模様と巨大で半透明な体になる。夜の森を徘徊しては森を育てている。

乙事主(おっことぬし)

CV:森繁久彌

四本牙を持つ巨大な白い猪の神で齢500歳である。老齢のために目が見えないが、嗅覚が鋭くなっている。
同じ一族であるナゴの守の死を受け、鎮西(九州)からシシ神の森を守るために海を越えてやって来た。
モロの君率いる山犬の一族とは人間を憎んでいる点では意見が一致しているが、シシ神を巡っては意見が対立している。モロの君とは旧知の間柄で良い仲だったが、100年ほど前に別れたようだ。
終盤に猪の一族を引き連れてシシ神の首を取ろうとする人間達と戦うも重傷を負い、死にたくないという気持ちから錯乱状態となりタタリ神へと変貌を遂げていくが、最期はタタリ神になる前に、シシ神に命を吸い取られた。

ジコ坊(じこぼう)

CV:小林薫

物語の序盤にアシタカが街で出会った謎の坊主風の男。
シシ神の森の存在をアシタカに教えた中年の小柄な僧体の男。実は謎の組織「師匠連」の一員で、そこからの命令により、不老不死の力があるとされるシシ神の首を狙っていた。

多少なりアシタカには好感を持っているように見えるが本心はわからない、一本歯の高下駄を履いていながら身軽に移動したり、ヤックルと並走するなど高い身体能力を持っている。
基本的に実力を隠しているようで、実際はアシタカと渡り合えるほどの武術の使い手でもあり、シシ神の首を持って一晩中走り回り、翌朝まで生き残ったわずかな部下とともに、逃げ切ったほどである。
表立っては飄々とした性格であるが、エボシをシシ神殺しのために利用しようと部下を諭す一面もあるなど食えない男である。

カヤ

CV:石田ゆり子

蝦夷の村の娘でアシタカを「兄様」と呼ぶが、実の兄妹ではなく、村では自分より年上の人間達は皆兄様や姉様と呼称していた。
将来はアシタカの嫁になるつもりで、周りが認めた娘、つまり周囲が認めた許嫁だった。
アシタカが村を追われて出て行く際に、蝦夷の乙女が変わらない心の証として異性に贈る黒曜石の小刀を贈った本人。
結果、アシタカは村に戻らずタタラ場で暮らすことになるので彼女と会うことはなくなってしまう。

声優は、サンと同じ石田ゆり子。

『もののけ姫』の用語

石火矢(いしびや)

劇中の石火矢は火縄銃と似たようなものになっているが縄に火を入れるのではなく、弾丸が入った部品に火薬を入れ、砲身に入れる、そして木の楔を打ち込み、点火して撃ち、楔を抜いてこれを引き出し、次弾を装填するという手法をとっていた。
エボシがタタラ場で鉄を生成させて石火矢の鉛玉にしていた。

タタリ神

赤黒い粘土の塊が蛇のような形状をした触手で覆われた姿をしている。
土蜘蛛を比喩した姿だとも言われている。

タタリ神に包まれた生物は憎しみと怒りによって狂わされ、動くだけで足元の植物を枯れさせるなど無差別に呪いと死をまき散らす厄災と化している。
最初に登場したタタリ神はシシ神の森に住むナゴの守という猪がエボシとの戦いに敗れ、その痛みと死への恐怖によって呪いを集めたものだった。アシタカはこのタタリ神を殺したために呪いを受けた。
二つ目のタタリ神は猪の神である乙事主である。
ナゴの守のようなタタリ神にはならなかったが、エボシたちをシシ神の元に導いてしまった挙句、 最後はシシ神によって命を吸い取られて果てた。

『もののけ姫』の名言・名セリフ/名シーン・名場面

モロの君「黙れ小僧!お前にサンが救えるか」

サンは人間だから、森の呪縛から解き放ってくれとお願いしたアシタカに対してモロが答えたセリフ。
人間にも山犬にもなりきれないサンを育てたモロだからこそ言える言葉。
「黙れ小僧!」という語感の良さと、パンチある言葉からネットでもよく使われるセリフになった。

タタラ場の男性「どうかその人を殺さないでおくれ。その人はわしらを人として扱ってくださった、たったひとりの人だ」

病と闘いながら生きるタタラ場の人たちがアシタカに懇願していたセリフ。
差別の対象となり忌み嫌われることもあった彼らに対して、エボシが懇親的に対応していたことが分かる。
人間の尊厳を重んじることで、エボシという人物の意外な側面を見せている。

アシタカ「生きろ。そなたは美しい」

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