ジュスティーヌ&カロリーヌ/ラヴェンツァ(ペルソナ5)の徹底解説・考察まとめ
ジュスティーヌ&カロリーヌ/ラヴェンツァとは、株式会社アトラスのジュブナイルRPGシリーズ『ペルソナ』の5作目に登場するキャラクターである。P5主人公の手伝いをする不思議な青い部屋・ベルベットルームの住人。本作のベルベットルームは「監獄」がテーマの為、ジュスティーヌ&カロリーヌは「双子の看守」としてP5主人公の「更生」を手伝っていく事となる。元はラヴェンツァという1人の少女であったが、本作の黒幕・聖杯/ヤルダバオトによって、ジュスティーヌ&カロリーヌの2人に分断されてしまう。
「刑務作業」のイベントを全て成し遂げたP5主人公に向けて、カロリーヌが述べた台詞。「腐るな、戦え。」という上から目線の厳しい口調の台詞ではあるが、回を重ねるごとに難しくなる「刑務作業」の内容を全てやり遂げたP5主人公に対するカロリーヌなりの賛辞であると同時に、この作業が終わってもまだまだ様々な困難に立ち向かわねばならぬP5主人公への応援の言葉だと捉えられる。続く「貴様なら、必ずや更生は……いや、どんな願いも成るだろう。」という台詞からも、彼女がP5主人公自身の力を認めた台詞だと受け取れる。P5主人公の事を認めたからこそ、彼が「更生」のみならず、『ペルソナ5』で起こるどんな事件も解決できるだろう、という期待をカロリーヌが持っている事が伝わる。
なお、本作の黒幕であり、ジュスティーヌ&カロリーヌを生んだ犯人である聖杯/ヤルダバオトは、本来は人々の「願い」を叶える存在であった事が、物語終盤にて明かされる。カロリーヌがこの台詞の中で「更生」をわざわざ「願い」に言い直したのは、そんな作品の裏ボスの存在を示唆する為のものであるようにも見て取れる。この台詞を述べた時のカロリーヌは、ラヴェンツァであった頃の記憶を確かに思い出したわけではないが、聖杯/ヤルダバオトに実際に対峙した事があるラヴェンツァの記憶が彼女の台詞になんらかの影響を与えた可能性も推察できる。カロリーヌらしい台詞であると同時に、『ペルソナ5』に隠された真実に纏わる様々な考察ができる台詞だともいえる。
ラヴェンツァ「主の名を驕る不届き者…取り戻されたこの両目の前で、嘘偽りは通用しない…!」
物語終盤、真の姿を取り戻したラヴェンツァが、偽イゴールこと聖杯/ヤルダバオトに向けて述べた台詞。台詞内の「主の名を驕る不届き者…」とは当然、聖杯/ヤルダバオトの事である。続く「取り戻されたこの両目の前で、嘘偽りは通用しない…!」というのは、ジュスティーヌ&カロリーヌの頃が片目であった事を比喩する台詞だと捉えられる。ラヴェンツァは、物語開始前に聖杯/ヤルダバオトによって、記憶を封印され、ジュスティーヌ&カロリーヌの2人に身体を分断されてしまう。その際、1人の人間を2人に分けた影響か、ジュスティーヌ&カロリーヌは互いに片方は右目に、片方は左目に眼帯を装着している状態となっていた。そしてラヴェンツァとしての記憶を取り戻す寸前、お互いに顔を見合わせ、鏡合わせのように対になっている眼帯の存在を目にし、自分達が元は1人の存在であった事を思い出す流れとなっている。故に、ラヴェンツァのいう「両目」とは、片目ずつしか見えていなかった少女達が合わさり、1人に戻った事で「両目」が揃った、完全な存在になれた、という事を表現していると考えられる。また、厳しい口調とどこか古めかしい言葉の言い回しから、ラヴェンツァという少女がどのような口調をし、どのような性格をする少女なのであるかを、なんとなくで察せられる台詞ともなっている。洒落た表現であると同時に、ラヴェンツァという少女の事を一瞬で理解できる名台詞である。
ジュスティーヌ&カロリーヌ/ラヴェンツァの裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
ラヴェンツァのデザインコンセプトは「メイド」
公式から明かされた情報によると、ラヴェンツァのデザインコンセプトは「メイド」である事が判明している。「監獄」がモチーフとなっている『ペルソナ5』のベルベットルームにおいては似つかわしくない姿にも思えるが、本来のベルベットルームは、ペルソナ使いであるP5主人公の「更生」ではなく、その活動の「手伝い」を行う場所である。そう考えると、ラヴェンツァのデザインコンセプトである「メイド」は、ベルベットルームの本当の役割を体現しているデザインだと捉えられる。ペルソナ使いの活動を手伝う、ベルベットルームの住人に相応しいデザインコンセプトだ。
ラヴェンツァが持っている「ペルソナ全書」はジュスティーヌが持っていた「囚人名簿」の真の姿
真の姿を取り戻したラヴェンツァは、その手に分厚い本「ペルソナ全書」を手にしている。ペルソナ全書は、これまでの『ペルソナ』シリーズにも登場してきたシステムであり、プレイヤーが作り上げたペルソナや、戦闘を通して仲間にしたペルソナを登録しておく事ができる書物となっている。そんな『ペルソナ』という作品において大事な書物であるペルソナ全書。だが実は、ラヴェンツァが持つペルソナ全書は、ジュスティーヌ&カロリーヌの時点では全く別物であった事が明かされている。それが、ジュスティーヌが手に持つ「囚人名簿」である。
公式いわく、ジュスティーヌの囚人名簿が、ジュスティーヌ&カロリーヌの2人がラヴェンツァの姿に戻る際に、一緒にペルソナ全書に変貌しているとのこと。なぜそのようなことになったのかという詳細は不明。だが、囚人名簿を持っていたジュスティーヌが、黒幕によってラヴェンツァが分断されて生まれた存在である点から考えて、ペルソナ全書も持ち主のラヴェンツァの分断の影響受けて、またはラヴェンツァと共に黒幕自身の力によって、姿を変えてしまったのではないかと推測する事はできる。
ラヴェンツァの中に存在し続けるジュスティーヌ&カロリーヌ
物語終盤、己の本当の正体を思い出した事で、ラヴェンツァという1人の少女に戻っていったジュスティーヌ&カロリーヌ。それにより、ジュスティーヌ&カロリーヌの2人は消えてしまったかのように思われるが、実はラヴェンツァという少女の中に「存在」し、ラヴェンツァになった後も自由に分裂できるらしい事が判明している。その事実が判明したのは、後に発売されたリメイク版『ペルソナ5 ザ・ロイヤル』(P5R)の中での事だ。『P5R』にて、裏ボスの1人になったラヴェンツァは、裏ボスとしてP5主人公達と戦う際に、「総攻撃」という技を仕掛けてくる。総攻撃は『ペルソナ3』以降、取り入れられるようになった攻撃モーションで、本来ならば主人公が、複数人の仲間のペルソナ使い達と共に敵に攻撃を仕掛ける技となっている。だがラヴェンツァは「1人で3人」という特殊なキャラクター性がある為、総攻撃を行う事が可能となっているようだ。
総攻撃中のラヴェンツァは、ジュスティーヌ&カロリーヌに自らの意思で分裂し、P5主人公達へ攻撃を仕掛ける。さらに攻撃前には、「私『たち』」で攻撃を仕掛けるという宣言を行う姿も見られる。この2点から、ジュスティーヌ&カロリーヌは消えたわけではなく、ラヴェンツァの中に「存在」し続けているらしい事がわかる。
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目次 - Contents
- ジュスティーヌ&カロリーヌ/ラヴェンツァの概要
- ジュスティーヌ&カロリーヌ/ラヴェンツァのプロフィール・人物像
- ジュスティーヌ&カロリーヌ
- ラヴェンツァ
- ジュスティーヌ&カロリーヌ/ラヴェンツァの能力
- ジュスティーヌ&カロリーヌ
- インフェルノ
- ダイアモンドダスト
- メガトンレイド
- ワンショットキル
- トリプルダウン
- 金剛発破
- ブフダイン
- マハブフダイン
- アギダイン
- マハラギダイン
- ガルダイン
- マハガルダイン
- ジオダイン
- マハジオダイン
- フレイダイン
- マハフレイダイン
- サイダイン
- マハサイダイン
- エイガオン
- マハエイガオン
- コウガオン
- マハコウガオン
- 至高の魔弾
- 空間殺法
- 大氷河期
- ダイアモンドダスト
- 大炎上
- インフェルノ
- 真空波
- 万物流転
- エル・ジハード
- 真理の雷
- コズミックフレア
- アトミックフレア
- サイコフォース
- サイコキネシス
- 悪魔の審判
- 神の審判
- ラヴェンツァ
- デカジャ
- ヒートライザ
- テンタラフー
- マハガルダイン
- 闇夜の閃光
- 真理の雷
- デクンダ
- スリープソング
- マハブフダイン
- 宣戦布告
- マハラギダイン
- チャージ
- ワンショットキル
- アグネヤストラ
- マハコウガオン
- マハラクンダ
- ランダマイザ
- マハンマオン
- 大炎上
- インフェルノ
- アトミックフレア
- サイコフォース
- サイコキネシス
- エル・ジハード
- ジュスティーヌ&カロリーヌ/ラヴェンツァの来歴・活躍
- 黒幕の手によってジュスティーヌ&カロリーヌの2人に分断されたラヴェンツァ
- 偽イゴールの発案で始まった「刑務作業」
- リストの役割と思い出した真の姿
- 取り戻した真の姿でP5主人公とその仲間達を支えるラヴェンツァ
- ジュスティーヌ&カロリーヌ/ラヴェンツァの関連人物・キャラクター
- 心の怪盗団
- P5主人公/ジョーカー
- モルガナ
- 坂本竜司(さかもと りゅうじ)
- 高巻杏(たかまき あん)
- 喜多川祐介(きたがわ ゆうすけ)
- 新島真(にいじま まこと)
- 佐倉双葉(さくら ふたば)
- 奥村春(おくむら はる)
- その他
- イゴール
- 聖杯/ヤルダバオト
- ジュスティーヌ&カロリーヌ/ラヴェンツァの名言・名セリフ/名シーン・名場面
- ジュスティーヌ「カロリーヌ…交流する事で『何かが引き出された』のは、果たして、囚人だけですか…?」
- カロリーヌ「腐るな、戦え。貴様なら、必ずや更生は……いや、どんな願いも成るだろう。」
- ラヴェンツァ「主の名を驕る不届き者…取り戻されたこの両目の前で、嘘偽りは通用しない…!」
- ジュスティーヌ&カロリーヌ/ラヴェンツァの裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- ラヴェンツァのデザインコンセプトは「メイド」
- ラヴェンツァが持っている「ペルソナ全書」はジュスティーヌが持っていた「囚人名簿」の真の姿
- ラヴェンツァの中に存在し続けるジュスティーヌ&カロリーヌ