ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』とは、2016年に映画監督ギャレス・エドワーズによってアメリカで制作された実写SF映画。スター・ウォーズサーガの本編では語られなかった物語を描く、スピン・オフシリーズの第一弾。シリーズ1作目『エピソード4/新たなる希望』に登場した、銀河帝国軍の誇る究極兵器「デス・スター」の設計図を盗み出すため、決死の作戦に挑む戦隊「ローグ・ワン」の熾烈な戦いを描く。
『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』の用語
ローグ・ワン
銀河帝国軍が開発中の究極兵器デス・スターの設計図を盗み出すため、反乱同盟軍の賛同を得られぬまま、自分たちの意思によって単独行動により過酷な任務へ参加することを決意した部隊のこと。設計図のある惑星クレストへ出発する直前に集まったメンバーにより急遽結成された部隊だったため、正式名称はなかったが、部隊が乗り込んだ輸送シャトルを操縦するパイロットのボーディー・ルックが、同盟軍の管制塔からのコールサインに答えるため、咄嗟に「ローグ・ワン」と名乗った。「ローグ」には「反乱者」という意味があり、元々同盟軍も帝国の支配に反旗を翻した反乱者であるが、その同盟軍の決定に逆らい出撃する自分たちこそ「反乱者」であると、ボーディーが咄嗟に思いついたものと考えられる。
反乱同盟軍
銀河系を、圧倒的な武力により支配しようとする銀河帝国に逆らい、反旗を翻し結成された組織のこと。旧銀河共和国時代の議員であった、ベイル・オーガナやモン・モスマがその中心メンバーとなった。帝国軍に対し積極的に過激な戦闘を繰り返す抵抗組織パルチザンとは違い、同盟の中に各惑星からの代表者による評議会を設けて、その方針を民主的な方法で決めていた。しかし、カリスマ的存在のボス、ソウ・ゲレラに率いられたパルチザンが意思統一されていたのに対し、同盟軍は評議会を設けたことにより、意見の対立が発生することもしばしばあり、その方向性は一枚岩とは言えなかった。デス・スターの開発者ゲイレン・アーソが、デス・スター内部に決定的な弱点を密かに作り出し、その設計図があれば弱点を突いて攻撃出来るという提案も、デス・スターの攻撃力に恐れをなす者や、帝国軍の科学者を信用出来るのかといった猜疑的な考えを持つ者たちによって、否決されてしまった。
銀河帝国
銀河系を、圧倒的な武力をバックに支配し、制圧するために造り上げられた帝国。旧銀河共和国時代に、フォースと呼ばれる得意な力を用いて銀河系の平和維持に勤めたジェダイの騎士という戦士が存在したが、銀河帝国の皇帝ダース・シディアスは、ジェダイとは逆にフォースにより人々を支配しようという「フォースの暗黒面」をマスターした「シス」と呼ばれる者だった。旧共和国の組織を受け継ぎ、再編成する形で立ち上げられた銀河帝国だったが、旧共和国議会の中枢を担い、銀河帝国の組織にも残された元老院は、帝国の方針に反対していた。また、反乱軍による抵抗もあったため、帝国はより強大な破壊力を持つ究極兵器「デス・スター」の完成を急ぎ、その支配を完全なものにしようと目論んでいた。
デス・スター
銀河帝国が、その支配力をより完璧なものにするため開発していた、究極兵器。その名の通り、惑星の衛星に匹敵するほどの大きさを持った、巨大要塞である。そのメインの武器となるスーパーレーザーは、ひとつの惑星を丸ごと破壊してしまうほどの強大な攻撃力を持っていた。しかし、開発の中心人物であった科学者のゲイレン・アーソが帝国から脱走したこともあり、その完成は予定よりも大幅に遅れていた。
フォース
物語の舞台となる銀河系に存在する、特異な力のこと。フォースの力を得た者は、腕力や瞬発力などの物理的な力が上がるだけでなく、精神面にも強く影響を及ぼした。フォースの力を用いて、手を触れずに気功のような動作で相手を吹き飛ばしたり、また精神的に劣る相手に対しては、その行動を操ることも出来た。そのため、フォースの力を用いれば人々を意のままに動かせるのではないか、世界を手中に出来るのではないかという、悪しき考えに捉われることがある。これを「フォースの暗黒面」と呼び、銀河系の平和維持のためフォースの力を用いていたジェダイの騎士たちは、フォースの暗黒面に落ちることのないよう、厳しい戒律を作り自分たちや弟子たちを戒めていた。銀河帝国の皇帝ダース・シディアスは、このフォースの暗黒面を極めたマスターであり、弟子のダース・ベイダーもフォースの暗黒面のマスターである。
カイバー・クリスタル
舞台となる銀河系に存在する希少な鉱物で、フォースの力と呼応する特色を持っていた。そのためカイバー・クリスタルの結晶は、ジェダイの騎士の武器であるライトセーバーの原料として用いられた。また、銀河帝国が開発していた究極兵器デス・スターのスーパーレーザーも、カイバー・クリスタルをエネルギー源として用いていた。
『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
カメオ出演
ワーウィック・デイヴィス
ソウ・ゲレラが率いるパルチザンのメンバーである小柄なエイリアンの役で、『エピソード6/ジェダイの帰還』ではイウォーク族のウィケット・W・ウォリックを演じ、『エピソード4/ファントム・メナス』ではジャバ・ザ・ハットの部下ウィーゼルを演じた、ワーウィック・デイヴィスが出演している。
ジェレミー・ブロック
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目次 - Contents
- 『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』の概要
- 『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』のあらすじ・ストーリー
- ジンとキャシアン
- 刹那の邂逅
- ローグ・ワン
- 犠牲と希望
- 『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』の登場人物・キャラクター
- ジン・アーソ(演:フェリシティ・ジョーンズ)
- キャシアン・アンドー(演:ディエゴ・ルナ)
- K-2SO(演:アラン・テュディック)
- チアルート・イムウェ(演:ドニー・イェン)
- ベイズ・マルバス(演:チアン・ウェン)
- オーソン・クレニック(演:ベン・メンデルソーン)
- ターキン総督(演:ガイ・ヘンリー/CG・アーカイブ映像:ピーター・カッシング)
- ソウ・ゲレラ(演:フォレスト・ウィテカー)
- ボーディー・ルック(演:リズ・アーメッド)
- ゲイレン・アーソ(演:マッツ・ミケルセン)
- ベイル・オーガナ(演:ジミー・スミッツ)
- ドレイヴン将軍(演:アリステア・ペトリー)
- モン・モスマ(演:ジュヌヴィエーヴ・オライリー)
- ラダス提督(演:ポール・ケイシー/声:ステファン・スタントン)
- ダース・ベイダー(演:スペンサー・ワイルディング&ダニエル・ナプラス/声:ジェームズ・アール・ジョーンズ)
- C-3PO(演:アンソニー・ダニエルズ)
- R2-D2(演:ジミー・ヴィー)
- メリック将軍(ブルー・リーダー)(演:ベン・ダニエルズ)
- ドドンナ将軍(演:イアン・マッケルヒニー)
- ヴァスパー議員(演:ファレス・ファレス)
- ジュベル議員(演:ジョナサン・アリス)
- パムロ議員(演:シャロン・ダンカン・ブルースター)
- ライラ・アーソ(演:ヴァリーン・ケイン)
- ウェッジ・アンティリーズ(声:デイビット・アンクラム)
- レイア姫(演:イングヴィルド・デイラ/CG・ストック・フッテージ:キャリー・フィッシャー)
- 『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 惑星スカリフでの、壮絶な戦闘シーン
- ダース・ベイダーが反乱同盟軍の母艦に乗り込むシーン
- 「データの中身は?」「希望です」
- 『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』の用語
- ローグ・ワン
- 反乱同盟軍
- 銀河帝国
- デス・スター
- フォース
- カイバー・クリスタル
- 『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- カメオ出演
- ワーウィック・デイヴィス
- ジェレミー・ブロック
- ライアン・ジョンソン/ラム・バーグマン
- C1-10P
- ジョーダン・ステファンズ
- ギャレス・エドワーズ
- デイビット・アンクラム
- ブルーミルク、40年ぶりの登場
- 銀河のどこでも「ならず者」の二人
- 「ゴジラ」と「モンスター」、スター・ウォーズに登場
- 「ベイダーの城塞」、35年振りに実現
- 反乱軍のパイロット、40年振りの登場
- 「ブルー中隊」、40年振りの出撃
- 「レジェンズ」(ルーカス・フィルム監修以外のスピン・オフ作品)との関連
- デス・トルーパーはストームトルーパーより背が高い
- CGTVアニメ『スター・ウォーズ 反乱者たち』とのシンクロ
- ドニー・イェン、「盲目役」を提案
- 銀河帝国からファースト・オーダーへ受け継がれた「ハイパースペース・トラッキング」
- 『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』の主題歌・挿入歌
- 挿入曲:Jyn Erso & Hope Suite(ジン・アーソと希望の組曲)