伝説のクソ映画・実写版『デビルマン』まとめ

ここでは「クソ映画」の金字塔とも言うべき傑作(?)実写版『デビルマン』についてまとめた。永井豪の漫画『デビルマン』は日本の漫画史に残る傑作として名高いが、その実写映画はB級映画の顔ともいうべき作品に仕上がっている。そのクオリティは、実写版『デビルマン』を観れば大抵のB級作品は普通に観られる、とまで言われるほどだ。

右翼芸人の鳥肌実

エガちゃんのごとく田んぼを疾走します。

・ぶっちゃけ世界戦争なんてスケールがデカイ設定があるのに物語に特に何の影響も与えない。だって東京にミサイル落っこちてるのに牧村家や教会は無傷なんだぜw

・ニュースキャスターのボブ・サップを始めとして最近のガキ使の笑ってはいけないシリーズのような感じで小林幸子、KONISHIKI等本当にどうでもいいシーンで出てくる有名人の方々。中でも小林幸子は「突然呼び出されて何が何だかわからないうちに出演することになった」旨のコメントを残したらしくミュウツーの逆襲の時とは待遇が大違いであるw

・子役の方が主役よりも迫真の演技をしている件

出典: syumibanzai.blog.fc2.com

なんと子役時代の染谷将太が出ています

「おにぎり、おいしかったです。ありがとう(キリッ」

彼は子役時代から演技が上手でした。まさかこの後「みんなエスパーだよ」「WOODJOB」等で大活躍し、日本を代表する女優と逆玉の輿結婚するとは思いませんでしたよね。

明と了を双子にやらせたはいいが、原作を読み返してみれば瓜二つの顔である意味もまったくない。

シナリオの整合性などは一切考えない。観客の「お前さっき言うとったコトとちゃうやんけェ!!」というツッコミを誘う。

物語の舞台を「ショッピングモール」「牧村家」「学校」「教会」の数ヶ所に留める。エロゲかよ。

そのように舞台が矮小化されているにもかかわらず、「周囲がほぼ地域封鎖状態だが主人公の家だけは日常的な暮らしをしている」という状況に陥っている。むろん何の説明もなし。

みんなのトラウマ・魔獣ジンメンの出番がない。出てきたのはただの亀である。

豪雨のシーンの直後の場面で突然晴れていたり、夏服と冬服がごちゃ混ぜになるなど、カットごとの辻褄を合わなくしている。

日本国内で時差が発生する。

出典: syumibanzai.blog.fc2.com

出典: blog.livedoor.jp

ヒロインの首を持ち運ぶシーン

人間の首は本来何キロもあるものですから、こんなに簡単に持ち歩けませんw
首が発泡スチロール製なのが丸分かりです。

「あー、俺、デーモンになっちまったよ」「俺デーモンに食われちゃったよ」「日本反撃です」など、一々状況を台詞で説明する。

突撃銃で武装した兵士が、見開きのいい地形で、10m位先の敵に向かって本当に全速力で突撃する。

「ガン=カタ」をスローモーションで行う。

出典: ja.uncyclopedia.info

ボブ・サップが日本語でニュースを読む、そしてデーモン化.....小学生が考えた様なオチを使う。

「デーモン撲滅部隊」のマークをダビデの星の中央に十字架というエキサイティングなデザインにしている。

地球が滅亡してもなぜか地下鉄が走っている。

気がついたら月が真っ二つに裂けている。

シレーヌって結局何だったの?www

浅草サンバカーニバル風のへんてこ衣装

・世界が崩壊した時の光景が核の炎に包まれた世紀末の世界と被ってる部分が多い件(荒廃した自由の女神、ひん曲がったエッフェル塔等)

・お前を殺してやる!⇒お前には生きてて欲しかったんだ

・滅びろ!デーモン!(棒読み)

・テストの最中に遺影を置く

・いくら襲われても逃げないし抵抗もしないデーモンの方々

・CGの動きに迫力が無い。同時期の平成ライダーのCGの方がよっぽど良い動きをします。

・戦闘は大体右ストレート一発で方が付く

・状況の変化は申し訳程度のナレーションで片づけられる。世界戦争も「世界戦争が勃発しました」⇒「東京にミサイルが被弾しました」⇒「お!日本が反撃しました!」とサッカーの実況中継のように報道されるw
・そもそも特撮の大御所とも言える東映が何故こんな駄作を世に送り出したのかが疑問である。

出典: syumibanzai.blog.fc2.com

コントとしか思えないデーモン皆殺しのシーン

わらわらと外に出てきてガンガン射殺されます。
面白いのが、人間と一緒にヒーローショーとかで使われそうな怪物の人形も一緒に出てきてバカスカ撃たれて殺されます。
このシーンは最高にシュールです。

公開後、あまりの酷さに多くの観客がデーモンになってしまった

出典: images.uncyc.org

映画を見(てしまっ)た者の一般的な感想

ツッコミどころが多いなんてもんじゃありません。

正直、実写デビルマンという観点なら

昔とんねるずがやったパロディコント「デビルタカ」のほうがまだ面白い。

映画としては落第点、コントとしても落第点。それがデビルマンです。

出典: takazaki.nobody.jp

なんかもうめちゃイケかなんかのコントにしか見えない

富永さんの足が綺麗ですね。

「あ…ありのまま 今 起こった事を話すぜ!おれは、実写版デビルマンを見ていたと思ったら、いつのまにか世界が崩壊して月が割れていた。な… 何を言っているのかわからねーと思うが、おれも何をされたのかわからなかった… 頭がどうにかなりそうだった…チャー研だとかカブトボーグだとかそんなチャチなもんじゃあ断じてねえ!もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ…」

出典: syumibanzai.blog.fc2.com

出典: love.ap.teacup.com

任天堂64レベルのCG

www.tomo-zone.com

出典: www.tomo-zone.com

数々の名台詞(すべて棒読み)

あー、おれデーモンになっちゃったよー

ほろびよ、でーもん!

劇中でたびたび謎のポーズ+カメラ目線で登場するこちらの台詞。
たぶん「そんなの関係ねえ!」や「ワイルドだろ~」と同じ類の一発ギャグなのでしょう。

ほろびろ、でーもん!

ほどびろ!!ジンメン!!

misaki5701
misaki5701
@misaki5701

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