キラークイーン（ジョジョの奇妙な冒険）の徹底解説・考察まとめ

吉良吉影（きら よしかげ）

CV：森川智之（TVアニメ版）、小山力也（ゲーム『ジョジョの奇妙な冒険 オールスターバトル』 / ゲーム『ジョジョの奇妙な冒険 アイズオブヘブン』）

キラークイーンの本体。
知能を始め、高い能力を持つが目立たず平穏に生きたいと願っており、敢えて能力以下の大学や職場を選んできた。その一方で女性に対する強い殺人衝動と美しい手への執着を抱えており、杜王町で15年に渡って殺人を繰り返してきた。相反する願望の結果、対象を跡形もなく吹き飛ばすスタンド・キラークイーンが生まれることとなった。
杉本一家殺害の時はキラークイーンが目覚めていなかったため事件になったが、キラークイーン覚醒後は犠牲者の遺体を消滅させるなどして証拠を残さず殺人を行ってきた。
重ちーという目撃者を消すことには成功したが、スーツのボタンをむしり取られた為スタンド使いであることが露見する。
スーツの仕立て直しをした店を調べに来た承太郎と康一と出くわしそうになり、シアーハートアタックを放って逃走。シアーハートアタックに承太郎たちの始末を任せるが、康一の能力によりシアーハートアタックを封じられる。
早人に正体を知られ衝動的に彼を殺してしまうが、追い詰められたことで第3の爆弾バイツァ・ダストが覚醒した。この能力で追跡者を皆消せると喜ぶが、同じ朝を何度も往復した早人の賭けにより自ら名前を名乗ったところを仗助に見られ戦闘となる。
戦闘の中再び追い詰められてまたもバイツァ・ダストを作動させようとしたが、康一に起爆を防がれ承太郎によるラッシュで吹き飛ばされた挙句救急車に轢かれて死亡。魂は鈴美とアーノルドのいる小道へ向かい、彼女らの連携で振り向かせられて消滅した。

吉良吉廣（きら よしひろ）

CV：千葉繁（TVアニメ版）

吉影の父で、既に故人。生前、エジプトの老婆からスタンド能力を引き出す矢を入手した。自身は写真の中に入るスタンドであるアトム・ハート・ファーザーを手に入れ、息子の吉影にはキラークイーンが目覚めた。死後も幽霊となって息子を見守り、スタンド使いを増やして息子を追う者たちと戦わせる。
早人を殺し、スタンド使いたちも川尻浩作を調べ始めていると知って追い詰められた吉良にバイツァ・ダストが覚醒する瞬間に立ち会った。
仗助との最終戦の時は、早人のセーターのポケットに隠れて携帯電話で仗助の位置を息子に教えていた。仗助に見抜かれて声色を真似られ空気爆弾をぶつけられて消滅する。

川尻しのぶ（かわじり しのぶ）

CV：嶋村侑（TVアニメ版）

川尻浩作の妻。高学歴で高身長の恋人というステータスのみで浩作と付き合い、妊娠をきっかけに結婚した為夫への愛情は皆無だった。吉良が夫に成り代わっていることには気づかず、それまで感じたことのない魅力を覚え惹かれていく。
バイツァ・ダスト発動時、「夫」にキスをされた。巻き戻された時間では早人からのキスを受けている。

川尻早人（かわじり はやと）

CV：佐藤利奈（TVアニメ版）、佐藤ゆうこ（ゲーム『ジョジョの奇妙な冒険 オールスターバトル』）

川尻浩作の息子。やや暗い性格で、冷え切った両親の中を冷静な目で観察していた。スタンド使いではないが、小学生とは思えぬ観察力や思考力、メカの知識を持つ。観察により、「父」が父の顔をした別人で、殺人鬼であることを見抜いた。
一度はキラークイーンで殺されたが、第3の爆弾バイツァ・ダストが発動。生き返ることができたが、吉良を追う者を自動的に爆殺する爆弾にされてしまう。爆破の後は1時間程度時間が遡るが、爆破の際に何が起きたのかは吉良自身も知らないこと、吉良を倒すかバイツァ・ダストを解除しない限り同じ運命が繰り返されることを聞かされる。
バイツァ・ダストを解除しない限り自動的にキラークイーンに守られる為自殺もできず、キラークイーンを目にした者も爆死させてしまう。
運命を変えるため、ストレイ・キャットを持ち出し吉良を殺そうとするが失敗。それでも同じ朝を繰り返していた為「吉良が自分で自分の名前を口にし、それを仗助が聞く」事態を起こすことに成功する。
スタンドは見えないが、仗助と吉良の戦いを見て「彼らが目に見えない不思議な力で戦っている」「仗助には、怪我を治す力がある」ことを知る。爆弾化した億泰に触れることで仗助が爆殺されることを防いだのも、彼の治癒能力を信じてのことだった。
吉良の能力のことは完全に理解しており、通報されてやってきた救急隊員が爆弾にされる危険性があると仗助たちに伝えた。

ストレイ・キャット

またの名を猫草（ねこぐさ）。元は川尻家の地下室に迷い込んだ野良猫だったが、しのぶがホウキを振り回したことで倒れてきた棚に潰され一度死んでいる。川尻家の庭に埋められ、その場所から猫とも植物ともつかない姿で復活した。
空気を操作するスタンド「ストレイ・キャット」を持つ。空気を操るだけではなく、弾丸のように発射することで攻撃手段にも使える。スタンド名、及び呼び名の命名は吉良によるもので、彼によってこっそり屋根裏で飼われていた。早人によって見つけ出され、バイツァ・ダスト発動後吉良殺害の為持ち出された。
吉良によって奪還され、キラークイーンの腹に収められる。仗助たちの攻撃を自分に対するものと思い込み、反撃の形で空気弾を出す。キラークイーンの能力で空気弾は爆弾となり、空気爆弾として攻撃手段に使われた。

東方仗助（ひがしかた じょうすけ）

CV：小野友樹（TVアニメ版）、羽多野渉（ゲーム『ジョジョの奇妙な冒険 オールスターバトル』 / ゲーム『ジョジョの奇妙な冒険 アイズオブヘブン』）
演：山崎賢人（実写映画版）

Part4の主人公。壊れた物を直し、他者の傷を癒すスタンド「クレイジー・ダイヤモンド」を持つ。髪型を貶されると「プッツンキレる」性格だが、仗助の能力そのものは彼の優しさや仲間の為に体を張る性格の現れでもある。自身の為だけに発動する吉良の能力とは真逆の関係といえる。
一度追い詰められた吉良が自らの左手を切断して逃走した際、シアーハートアタックを殴って「治す」ことで、吉良の下へ戻るように仕向けた。しかし、既に吉良は川尻浩作の顔と指紋を手に入れ逃げ切った後であった。
バイツァ・ダストで一度爆殺されるが、巻き戻った時間の中で早人の賭けにより吉良が自ら自分の名前を名乗る場面に遭遇。クレイジー・ダイヤモンドの攻撃から身を守る為にバイツァ・ダストが解除されたため爆死の運命から逃れる。能力の制約で自身の怪我は治せない中、知略を使い吉良と一進一退の戦闘を繰り広げる。

虹村億泰（にじむら おくやす）

CV：高木渉（TVアニメ版 / ゲーム『ジョジョの奇妙な冒険 オールスターバトル』 / ウルトラジャンプCM）
演：真剣佑（実写映画版）

仗助の友人。右手に触れた物を削り取るスタンド「ザ・ハンド」を持つ。削られたものがどこへ行くかは、億泰自身も知らない。
最終決戦の際、キラークイーンによって爆弾にされるが早人の捨て身の行動により仗助を爆破させずに済んだ。仗助が追い詰められた時に復活し、空間を削って空気爆弾を引き寄せ、消滅させる。キラークイーンの腹部からストレイ・キャットを抜き取り、空気弾を作れなくした。

広瀬康一（ひろせ こういち）

CV：梶裕貴（TVアニメ版）、朴璐美（ゲーム『ジョジョの奇妙な冒険 オールスターバトル』 / ゲーム『ジョジョの奇妙な冒険 アイズオブヘブン』）、夏樹リオ（ゲーム『黄金の旋風版』）
演：神木隆之介（実写映画版）

Part4の狂言回し的な存在で、仗助とは友人。スタンドは「エコーズ」で、康一自身の精神の成長に従いスタンドもまた進化した。音や声を繰り返し聞かせる「エコーズ act1」、対象に貼り付けた擬音通りの現象を起こす「エコーズact2」、対象を重くする「エコーズact3」と進化をし、康一の意志で使い分けることができる。
殺人鬼の捜査をしていた承太郎共々、吉良がボタンの直しの為にスーツを預けた靴のムカデ屋を訪れシアーハートアタックの攻撃を受ける。act2の能力で「ドジュウ」という“高熱を発する文字”をシアーハートアタックに貼り付け、これによって動きを誘導して攻撃を封じる。しかし、事前に点火させていた電気式のコンロが文字の熱以上の温度になったことでシアーハートアタックが標的を変え、その爆発によってスタンドの一部でもある文字部分が破損。少なくないダメージを負ってしまう。
しかし追い詰められる中でスタンドをact3へと進化させ、新たに得た「攻撃した対象を極端に重くして動きを封じる」能力を発動。承太郎たちを始末したシアーハートアタックが戻るのを別の場所で待っていた吉良が、沈められたシアーハートアタックに連動し突如重くなった左手に違和感を覚えて戻ってくる。康一は吉良に痛めつけられるが、彼の財布をすり、名前を知る。
バイツァ・ダスト発動後一度爆殺されるも、吉良自身が仗助との戦いの為にバイツァ・ダストを解除した為爆死の運命から逃れた。追い詰められた吉良が再びバイツァ・ダストを発動させようとしたが、エコーズact3でキラークイーンの右手を重くして起爆を防いだ。