半妖の夜叉姫 弐の章（犬夜叉続編アニメ）のネタバレ解説・考察まとめ

理玖（りく）

CV：福山潤
“陸に上がった海賊”を自称する少年。麒麟丸の配下の者たちからは“木偶人形”と呼ばれて見下され、本人も「心が無い」と語っていることから、見た目通りの人間や真っ当な妖怪ではないと思われる。
麒麟丸の姉である是露に恩があるらしく、彼女の妖力が形を成した虹色真珠を集めようとしており、その過程でとわたちに接触。当初はとわたちを利用するつもりでいたが、何度か手助けする内に信用され、とわからはストレートに好意を告げられて戸惑う。首尾よく虹色真珠をそろえて是露に渡すも、喜ぶどころか逆に激昂される。虹色真珠は是露の妖力の塊であると同時に、彼女が恋に破れた記憶そのものだったためであり、恩人を傷つけてしまったことを悔む。
現在は麒麟丸の下を離れ、再び各地に散った虹色真珠の回収と、とわたちのサポートのために暗躍している。現在の最終的な目標がどこにあるのかは不明。

りおん

CV：藤田咲
麒麟丸の娘。600年前（戦国時代での話なので、現代から計算すると1000年以上前）に死亡するも、娘の死を認めなかった麒麟丸によって魂だけの存在となって産霊山に封じられていた。
家族として麒麟丸を愛する一方、その麒麟丸が己の欲望のためだけに世界を滅ぼそうとしていることにははっきりと否定の意志を示し、とわたちに協力する。自身の骨と墓土を練って作られた人形を仮初の肉体として、とわたちと共に麒麟丸を止めるための旅に出立する。

妖怪

耳千里（みみせんり）

CV：麻生智久
離れた地の噂や会話を盗み聞きする妖怪。自分に会いに来た理玖が、すでに麒麟丸の下を離れていることも知っており、冷やかすような口調でそれを指摘する。理玖とは顔なじみらしく、虹色真珠に関する情報を欲していた理玖に快く協力し、彼に方々の噂話を聞かせた。

海蛇女（うみへびおんな）

CV：小松由佳
下半身が蛇で、視線の合った者を石に変える力を持つ、ギリシャ神話のメデューサを思わせる特徴を持つ妖怪。この石化能力はある程度視線を封じれば通じないらしく、とわは現代から持ち込んだサングラスで、琥珀たち妖怪退治屋は仮面で防御していた。
かつては「わだつみのたまひ」と呼ばれる善良な妖霊で、浜辺で暮らす人々を見守り、海に投げ出された漁師を助けて回っていた。しかしある時、とある漁師の青年に恋をしてしまい、彼に会いたい一心で海蛇に化けて人間の村に近づく。当時人間たちは「海蛇が海難を起こす」と信じていたため、見つかってしまった彼女はよってたかって殴り殺される。あまつさえトドメを刺したのが自分が愛した青年だったことで絶望し、妖怪として生まれ変わった。
憎悪のまま暴れ狂い、二度と元の姿には戻れないことからかつての自分同様に美しい髪をした女性を特に狙って襲撃する。しかしせつなの所縁の断ち切りの力で石化させてしまった漁師の青年と再び会話し、自分だと知らずに海蛇を殺したこと、気付いてからは罪悪感に苦しんでいたこと、彼もまた自分のことを愛してくれていたことを知って絶叫。妖霊だった頃の姿に戻り、力尽きたように海に没していった。

蛸入道（たこにゅうどう）

港町の近辺に現れていた巨大な妖怪。
どういった経緯によってかは不明だが、屋敷を抜け出して遊びにやってきた愛矢姫を捕らえ、これを人質のようにして彼女のお供の侍たちが迂闊には動けないようにしていた。人語を操るシーンは無かったが、意外と知恵が回るらしく、駆けつけた翡翠に対しても愛矢姫を盾にして攻撃を封じる。しかしその場に翡翠の姉の金烏と玉兎が現れ、それぞれお札と爆弾で援護攻撃したために隙ができてしまい、飛来骨の一撃を受けて退治された。

現代の人々

希林理（きりん おさむ）

CV：細谷佳正
聖ガブリエル学園の英語教師。とわの担任で、転校初日に遅刻してきた彼女に対しても軽い注意だけで済ませるなど温厚な性格。
400年以上前の戦国時代の出来事を直接見たことがあるかのような言動を時折り見せており、その正体には謎が多い。本人曰く「骨喰いの井戸を通ってきた」とのことで、その右腕から妖力らしい力が漏れていたことから、かつて理玖が骨喰いの井戸に放り捨てた麒麟丸の右腕となんらかの関係があると思われる。

『半妖の夜叉姫』の用語

虹色真珠（にじいろしんじゅ）

犬の大将への想いが果たされなかった是露が、自身の失恋の傷みごと切り離した己の心と妖力が、真珠の姿になったもの。個々に色が異なり、虹色の名の通り7つ存在する。
是露の妖力の塊であるため、これを取り込むことで強大な力が得られる。

骨喰いの井戸（ほねくいのいど）