半妖の夜叉姫 弐の章（犬夜叉続編アニメ）のネタバレ解説・考察まとめ

日暮とわ（ひぐらし とわ）

CV：松本沙羅
殺生丸の娘。幼少期に暮らしていた森の中で火事に遭い、逃げ惑う内に双子の妹であるせつなと離れ離れとなり、時代樹の開けた時空の穴を通って現代に辿り着く。以後は叔母であるかごめの実家・日暮家に引き取られ、そこで暮らしていた。
再会したせつなが自分のことを覚えていないばかりか、過去の記憶を失ってしまっていることを知ると、妹の記憶を取り戻したい一心で戦国時代に帰還し、原因となった夢の胡蝶を追う旅を始める。

殺生丸の血を色濃く受け継いでおり、その膨大な妖気を折れた刀に集めて刀身とし、これを得物としている。是露たち麒麟丸一派からは「潜在的な力はせつなやもろはを上回る」と警戒されているが、半妖であるため力が不安定で、一度に大量の妖気を使うと髪が黒くなり、しばらくただの人間になってしまう。さらに平和な現代で暮らしていたため立ち居振る舞いに隙が多く、せつなからは「危なっかしい」とたびたび怒られている。

せつな

CV：小松未可子
殺生丸の娘で、とわの双子の妹。幼少期に暮らしていた森の中で火事に遭い、逃げ惑う中でとわと離れ離れになってしまう。数年前に妖怪退治屋に加わり、妖怪を狩る日々を送っていた。
夢の胡蝶という精霊により過去の記憶を失っており、妖怪退治屋に加わる以前のことはほとんど覚えていない。その影響か眠ることもできなくなっているが、代わりに眠らなくても疲労を回復できるらしく、「睡眠という隙を作らなくていいわけだからこれはこれでいい」と本人はむしろ好意的に捉えている。

「必ず母を救う」というせつなの覚悟と成長を見て取った殺生丸によって夢の胡蝶を払われてからは普通に眠るようになるが、これまでの人生の大半を寝ないで過ごしてきたため、しばらくの間は何日も眠り続けたり睡魔に耐える方法が分からなかったりと散々に苦労した。
妖怪相手の戦闘経験が豊富で、平和な現代暮らしのとわや賞金稼ぎをしていたもろはと比べても戦い慣れている。倒した妖怪から奪った兼光の巴という薙刀を得物にしていたが、麒麟丸との戦いで破損。刀々斎がこれを打ち直した所縁の断ち切りを新たな得物としている。

もろは

CV：田所あずさ
『犬夜叉』の主人公である犬夜叉とかごめの間に生まれた娘。犬夜叉が半妖であるため、四半妖という珍しい体質の持ち主。
殺生丸によって両親が封じられてしまったため、生まれてすぐに妖狼族に預けられ、厳しく鍛え上げられる。現在は妖怪専門の賞金稼ぎをしており、せつなとは時に獲物を取り合う間柄。あっけらかんとした性格だが、身内らしい身内がいないという寂しさを抱えており、とわやせつなが自分の血縁であることを知った時は喜んでいた。

四半妖であるためとわやせつなと比べて妖気は薄いが、巫女であるかごめ譲りの強大な霊力を持ち、これを攻防に利用している。祖母から受け継いだ紅を口に差すことで、ごく短時間だけ強大な力を発揮する“国崩しの紅夜叉”と呼ばれる状態になる。

主人公の家族たち

殺生丸（せっしょうまる）

CV：成田剣
とわとせつなの父。日本屈指の大妖怪で、東の王である麒麟丸に対して西の王として君臨していた犬の大将の長男で、その性格はクールにして苛烈。非常にプライドが高く、誰かに指図されることも弱いと思われることも嫌う。犬の大将の死後はその後を継がず、妖怪らしく気ままに生きていた。
腹違いの弟である犬夜叉のことは当初毛嫌いしていたが、幾度かの衝突を経て、「未熟で手のかかる弟」と態度を軟化させ距離を置いた付き合いを始める。自身は人間の少女・りんを妻とし、彼女との間にとわとせつなを設けた。

是露がその弟一家やりん、とわたちをも狙っていることに気付き、彼女の弟の麒麟丸に協力するふりをして身内を保護する。是露はりんとの間に縁を結んでおり、一方の死がもう一方の死に直結しているため、やむなく相手を直接打倒することは断念してりんを封印。妻に施された呪いの進行をほぼ完全に停止させるという形で時間稼ぎに徹していた。
その縁を断つ力を持つ「所縁の断ち切り」をせつなが手に入れたことから、彼女にそれを早く使いこなすよう促すため、自らの手でりんの封印を一部解除する。

りん

CV：能登麻美子
殺生丸の妻。妖怪ではなく、ごく普通の人間の娘である。
天涯孤独の身の上だったが、幼い頃に殺生丸と出会い、彼を慕い、家族同然の間柄となる。成長した後に殺生丸の妻となり、双子の娘・とわとせつなを設けた。

しかし「時を超えた半妖が麒麟丸を倒す」という予言を恐れた是露により命を狙われ、銀鱗の呪いをかけられる。これは全身が銀色の鱗に覆われ醜く朽ち果てていくというもので、さらには是露との間に「どちらか一方が死ねばもう一方が死ぬ」という縁が結ばれてしまう。
「娘たちを是露に差し出して死なせるくらいなら自分が死にます」と必死になって夫に訴え、これを汲んだ殺生丸によって呪いの進行を止めるために時代樹の中に封じられる。本作において殺生丸が“らしくない”とも思われるような様々な暗躍を見せていたのも、妻であるりんと2人の娘を救うためだった。

犬夜叉（いぬやしゃ）

CV：山口勝平
もろはの父親。殺生丸の腹違いの弟で、母親が人間だったため半妖である。
かつて「四魂の玉」と呼ばれる超常の品を巡って戦国時代と現代を駆け回る大冒険を繰り広げ、その中で宿敵・奈落を討つ。会えば殺し合いになるほどだった兄の殺生丸との仲も次第に改善し、現在は積極的に顔を合わせるようなことはしないものの必要なら協力するような間柄となっている。

半妖の存在を許さずに暗躍する是露と戦うことを恐れた（犬夜叉とその仲間たちの力なら是露を倒すことも十分考えられる上に、是露の死は彼女と縁で結ばれている殺生丸の妻・りんの死とイコールであるため）殺生丸によって、あの世とこの世の狭間の空間に封じられ、今もその地に閉じ込められている。

日暮かごめ（ひぐらし かごめ）

CV：ゆきのさつき
犬夜叉の妻でもろはの母親。今から十数年前の現代日本で生まれた少女だったが、時空を結ぶ骨喰いの井戸に落ちたことから戦国時代にタイムスリップし、そこで犬夜叉と共に「四魂の玉」を巡る大冒険を繰り広げることとなる。その中で犬夜叉との間に愛を育み、一連の事件を解決させた後に彼と結婚。現代での生活を捨て、犬夜叉と共に戦国時代で生きることを選んだ。

半妖を執拗に狙う是露から遠ざけるため、夫の犬夜叉ともども時空の狭間に封じられる。この時点で二十代前半程度だったと思われるが、それから年を取っていないのか若々しい姿のままとなっている。

戦国時代の人々

琥珀（こはく）