トイ・ストーリー(Toy Story)のネタバレ解説・考察まとめ
ピクサー製作、ジョン・ラセター監督による長編アニメ映画。人間の目がない所でおもちゃが動くという設定に、独自の味付けが成されています。古いカウボーイ人形のウッディは、新しくやって来た宇宙飛行士人形バズにより持ち主の「一番のお気に入り」の座を奪われます。その逆恨みが元で様々な困難に見舞われるのでした。厳しい現実をユーモラスに描きつつ、友情や冒険の要素も盛り込んだ、大人も子供も楽しめる作品です。
『トイ・ストーリー』の概要
世界初のフルCGアニメーション長編映画です。1995年に本国アメリカで公開されて以降、全世界で3億6000万ドルを超える興行収入を叩きだしました。監督はジョン・ラセター。制作は後々ヒット作品を多く生み出すこととなる、ピクサー・アニメーション・スタジオです。日本での公開は1996年。
『トイ・ストーリー』のあらすじ・ストーリー
新入りのおもちゃとお気に入りの座
アメリカのとある街に住む一家。アンディ少年はいつものように、お気に入りのウッディ人形を主役に悪者を懲らしめるごっこ遊びをしていました。アンディが部屋から去るや、おもちゃたちは動き出し、ミーティング開始。リーダー格のウッディが「誕生パーティーは今日やることになった」と言った途端、おもちゃたちはパニックに陥ります。何故って、新しいおもちゃが来れば、前からいたおもちゃは「もういらない」と捨てられるかもしれないから。新入りおもちゃの来る可能性が高い誕生日とクリスマスは、彼らにとって恐怖の日でもありました。本当の誕生日は一週間後だったのですが、アンディ一家が引っ越しを控えていた為に前倒しで開催されたのでした。
新しくやって来たおもちゃは、バズ・ライトイヤーという宇宙飛行士の人形。自分を本物の宇宙飛行士と思い込んでいるものの、他のおもちゃと良好な関係を築きます。お気に入りの座をとられたウッディを除いては。ウッディがラジコンカーで報復行為を行うが色々な偶然を招き、バズは隣家の庭に落下。他のおもちゃから「バズを殺そうとした」という誤解が発生するのでした。
置き去りに始まる苦難の数々
ピザ・プラネットという店に外食に出かけることになったアンディ一家ですが、バズがいなかったため持っていくおもちゃとして仕方なく選ばれたウッディ。バズは物陰から車に貼り付き、アンディたちが去った所で「私の星では復讐は行わないが、ここは君の星だ」として取っ組み合いの喧嘩を開始。その間に車は行ってしまい、ガソリンスタンドに置き去りになります。ガソリンスタンドに宅配のトラックがやって来て一旦は乗り込もうとしますが、「バズと一緒でないと帰れない」としたウッディは、宅配トラックの屋根にロケットがあることから「宇宙船があるぞ」とバズに呼び掛け、バズと一緒に乗り込みました。人間に見つからないよう店に潜入。店の中は半分ゲームセンターになっており、宇宙やSFの世界観を模しているため、バズはロケットの付いたUFOキャッチャーの中に入ってしまうのでした。
シドの家
そこには三つ目の緑色をした宇宙人の人形たちがおり、クレーンを「神」と崇め、選ばれたものはもっといい世界へ行けると信じています。一体の宇宙人人形を捕まえたシドは、隙間から顔を見せるバズ人形に興奮し、見事にゲット。捕まえられないように脚を掴んでいたウッディも、共に捕まってしまうのでした。ウッディは宇宙人人形がシドの飼い犬に餌食にされる、シドの妹の人形が手術と称して恐竜の人形と挿げ替えられる様や、シドの室内にいた改造おもちゃたちに怯えて逃げ出すものの、無実の照明の為にはバズと一緒でなくてはなりません。ところが肝心のバズは、たまたま見かけたテレビCMで自分がおもちゃだと知って落ち込み、自暴自棄になった挙げ句脱走を拒否しました。明日にはアンディ一家は引っ越し。このままでは、アンディと別れたままになってしまいます。家ではアンディがウッディとバズがいないことに落ち込んでいました。
逃走
バズは意気消沈したまま、シドが通販で購入した小型ロケットに括りつけられます。深夜、「お前は逃げろ。アンディにはお前が必要だ」とウッディはバズを励まします。おもちゃとしての自分を受け入れたバズは、「アンディには君が必要」として共に逃げることを提案。既に引っ越しのトラックがアンディの家に来ているため時間もありませんでしたが、シドが起きてしまい動けなくなります。シド宅のおもちゃが本当は優しく友好的だと知ったウッディは、バズ救出及びシドの家からの脱出、引っ越しのトラックに乗り遅れないようにする為、シドのおもちゃの協力を仰ぐのでした。雑に扱ってきたおもちゃたちがゾンビのごとく寄って来たことなどからシドは怯えて逃げ出し、ウッディたちも無事に逃走。大陽光による反射熱でロケットの導火線に点火し、その勢いでアンディの乗った車に着地。彼の下に帰ることができました。
『トイ・ストーリー』の登場人物・キャラクター(おもちゃ)
自分の意思を持って自由に動き回るだけでなく多少の感覚があるようです。「人間の前では動いていけない」という本能にも似た決まりのような物があり、人間が部屋にやってくると知るや、慌てて定位置や元いた場所に戻ろうとします。ノベライズ版では「おもちゃ化」と称し、人間のいるところでは自然に動けなくなるとの説明がありました。感覚もいくらか鈍くなるため多少雑に扱われてもあまり痛くないとのことです。腕がちぎれた所で激痛に悶えることもないため、元々の痛覚は人間ほどではない模様。
ウッディ(CV:トム・ハンクス/唐沢寿明)
古いカウボーイ人形で胸にはシェリフ(保安官)のバッジがついています。背中の紐を引くとカウボーイ風の威勢のいいセリフ「俺のブーツにゃガラガラヘビ」などが飛び出しますが、仲間からは「音も古びている」と評されていました。父の使っていた物ということもあって、持ち主アンディの一番のお気に入りで、おもちゃたちのリーダー格でもありましたが、バズが来た途端アンディのお気に入りの座から転落。毎回ごっこ遊びではヒーロー役だったのが悪役にされたり、いつも一緒に寝ていたのにおもちゃ箱に入れられてしまい、バズに嫉妬します。
出典: www.oricon.co.jp
バズに対しては、「お前はおもちゃだ!」と言うものの、聞く耳持たず状態。偶然から事実を知り落ち込むバズに、「おもちゃでも、アンタは紛れもなくバズ・ライトイヤーなんだ。だからアンディは欲しがったし、気に入ったんだ」と改めて説得します。シドにより改造されたおもちゃたちと共に彼を懲らしめ、脱出に成功しました。アンディの元に戻ってからはバズと親友関係になりながら、新居でクリスマスを迎えるのでした。靴底には、お気に入りの証でもあるアンディの名前が描かれていますが、消えかかっています。
バズ・ライトイヤー(CV:ティム・アレン/所ジョージ)
最新式の宇宙飛行士の人形。ボタンで豆電球のレーザーを出せたり、「バズ・ライトイヤー参上!」と声が出るなどの高性能なおもちゃです。決め台詞は「無限の彼方へ、さあ行くぞ!(To infinity and beyond!)」。頭部のヘルメットや背中の翼は開閉が可能。男の子心をくすぐるおもちゃのようで、アンディの一番のお気に入りの座を(無自覚に)ウッディから奪いました。自分がおもちゃであるということを分かっておらず、「自分はスペースレンジャーのバズ・ライトイヤー。重要な任務を負っている」という設定を鵜呑みにしています。ウッディが「お前はおもちゃだ!」と何度言っても聞き入れず、彼の方を「哀れな男」と見るのでした。
出典: kechamayo.jp
Related Articles関連記事
トイ・ストーリーシリーズの名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ
『トイ・ストーリー』シリーズとは、ピクサー・アニメーション・スタジオが1995年から作成した『トイ・ストーリー』をはじめとする長編アニメシリーズ。1999年に『トイ・ストーリー2』。2010年に『トイ・ストーリー3』、2019年に『トイ・ストーリー4』が公開された。人格があるおもちゃを主人公としたストーリーで、1作目である『トイ・ストーリー』は世界初のフルCGアニメーション作品として注目を集めた作品。ここでは、そんな『トイ・ストーリー』シリーズに登場する数々の名言を紹介。
Read Article
トイ・ストーリーシリーズのおもちゃ・キャラクターまとめ
『トイ・ストーリー』とは、ディズニー・ピクサーによる作品群である。1995年公開の『トイ・ストーリー』から始まる映画作品の他、テレビやWebなどで物語が展開される。人間の目が届かない所で動き回るおもちゃたちの冒険を描くファンタジーで、シリーズは世界的にヒットした。主人公のカウボーイ人形ウッディや仲間のおもちゃには多くの試練が立ちふさがるが、皆それぞれの信念や友情に基づいて行動する。多彩なデザインや豊かな個性を持ったおもちゃたちを紹介する。
Read Article
ディズニーの歴代プリンセスまとめ
ディズニープリンセスとは、これまでに制作されたディズニー作品に登場するプリンセスたちの総称である。白雪姫、シンデレラ、オーロラ、アリエル、ベル、ジャスミン、ポカホンタス、ムーラン、ティアナ、ラプンツェル、メリダ、モアナ、ラーヤがアメリカ公式サイトで発表されているディズニープリンセスだ。その他、ソフィアやヴァネロペ、エレナなどもプリンセスとして扱われることがある。
Read Article
トイ・ストーリー2(Toy Story 2)のネタバレ解説・考察まとめ
ジョン・ラセター監督による、生きたおもちゃたちの冒険を描くアニメ映画の2作目。アンディ少年の親友、カウボーイ人形のウッディは、実はプレミア人形。おもちゃ屋の社長にビジネスの道具として持ち去られた上、オフィスのおもちゃ達からいずれ持ち主から忘れられると聞き、帰るべきか迷います。一方、アンディの部屋では捜索隊が組まれてウッディの救出に向かうのでした。前作以上に見せ場もメッセージも盛り込まれています。
Read Article
トイ・ストーリー4(Toy Story 4)のネタバレ解説・考察まとめ
『トイ・ストーリー4』とは、ピクサー・アニメーション・スタジオ製作、ディズニーの大人気シリーズ『トイ・ストーリー』の第4作目である。ある少女のおもちゃ・ウッディとその仲間たちが新しく加わった、プラスチック製フォークで作られたおもちゃ・フォーキーと一緒に冒険するという物語。キャッチコピーは「あなたはまだ─本当の『トイ・ストーリー』を知らない。」。『トイ・ストーリー2』を最後に登場が無かったボー・ピープとウッディたちの再会なども描かれている。
Read Article
トイ・ストーリー3(Toy Story 3)のネタバレ解説・考察まとめ
ピクサーによる生きたおもちゃの物語3作目です。おもちゃで遊ばなくなったアンディと、遊んでほしいおもちゃたち。大学に同行するカウボーイ人形のウッディ以外は、捨てられたと思い込んで保育園に寄付される道を選びます。そこが、おもちゃの楽園に見せかけた地獄だとも知らずに。容赦ない展開と冒険に手に汗握る、それでいて爽快にして感動の物語です。ジョン・ラセター製作総指揮、リー・アンクリッチ監督。
Read Article
ディズニー100 フィルム・フェスティバルのイベント・作品まとめ
『ディズニー100 フィルム・フェスティバル』とは、ディズニー創立100周年を記念して行われる映画の祭典。過去に公開されたディズニー映画の中から厳選された作品が、全国100か所の映画館で1日だけ特別上映される。『アナと雪の女王』、『ベイマックス』、『シンデレラ』、『モアナと伝説の海』、『リトル・マーメイド』、『ズートピア』、『塔の上のラプンツェル』、『ファンタジア』の計8作品を、2023年10月の毎週土日限定で見ることが可能。9月24日には公開直前のイベントも実施される。
Read Article
【アナと雪の女王】歴代ディズニープリンセスと異なる新しい愛の形【比較考察まとめ】
『アナと雪の女王』とは、ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオ製作による2013年公開のアメリカ合衆国の映画である。日本では『アナ雪』の略称でも呼ばれ、大ヒットを記録した。ディズニー史上初のダブルヒロインともなる今作で描かれるものは、従来のディズニープリンセスの映画では描かれてこなかった愛の形がある。アナ雪で描かれる愛の形について、他のディズニープリンセス作品と比較しつつまとめていく。
Read Article
バズ・ライトイヤー(ディズニー映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『バズ・ライトイヤー』(原題:『Lightyear』)とは、2022年公開の3Dアニメーションのスペース・アドベンチャー映画で、1995年公開のディズニー・ピクサー映画『トイ・ストーリー』に登場するバズ・ライトイヤーのルーツを描くスピンオフ作品である。スペースレンジャー・バズが任務の失敗から仲間の大切さを知る物語。本家『トイ・ストーリー』の世界で上映された映画という設定で、宇宙を舞台にロボットと戦うSFの世界観を持つ。ストーリーは本家から独立している一方、作中でバズのお馴染みの台詞が再現される。
Read Article
カーズ(ピクサー映画)のネタバレ解説・考察まとめ
「カーズ」は2006年6月9日に公開のピクサーによって制作された長編アニメーション映画作品。第64回ゴールデングローブ賞アニメーション映画賞を受賞。車の世界を舞台にした圧倒的なスケールとスピード感溢れる映像、そして温かい物語のラスト。名曲も多いと話題の映画。期待のレーシングカー、ライトニング・マックィーンが小さな町の住人たちとの出会いをきっかけに大切なものを学び成長していく物語。
Read Article
カーズ2(ピクサー映画)のネタバレ解説・考察まとめ
2011年7月30日公開の大人気カーズシリーズの第2弾。ピクサー映画で「トイ・ストーリー」シリーズ以外で初めての続編長編作。ジョン・ラセターとブラッド・ルイスの共同監督。カーズの主人公「ライトニング・マックィーン」が仲間たちと一緒にワールド・グランプリに出場する。初めてレースについてきた親友の「メーター」がスパイと間違われ悪の組織と闘うことになる。メーターが大活躍する友情がテーマの物語。
Read Article
カーズ/クロスロード(ピクサー映画)のネタバレ解説・考察まとめ
2017年7月15日に公開されたピクサー映画。ブライアン・フィーの初監督作品。大人気カーズシリーズの第3弾。ベテランレーサーとなったライトニング・マックィーンがシーズン最後のレースで最新テクノロジーを追及した次世代レーサーたちのスピードに圧倒され大クラッシュをしてしまう。「人生の岐路(クロスロード)」に立たされ仲間や新しい相棒に支えられながら運命の決断を迫られる物語。
Read Article
Mr.インクレディブル(ピクサー映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『Mr.インクレディブル』とは、ディズニー配給・ピクサー製作、ブラッド・バード監督による長編フルCGアドベンチャー・アニメーション映画。一般市民として暮らしていた驚くべき怪力を持つ元スーパーヒーローが、謎の伝言が届いたことから、再びスーパーヒーローとして同じように特別なパワーを持った妻や子供たちとともに邪悪な敵に立ち向かう。2004年製作・アメリカ作品。
Read Article
リメンバー・ミー(Coco)のネタバレ解説・考察まとめ
「リメンバー・ミー(Coco)」とは2017年に公開されたアメリカのフルCGアニメーション映画作品。ピクサー・アニメーション・スタジオの劇場公開長編第19作目。家族に反対されながらもミュージシャンを志す少年が死者の世界に迷い込み、自身の先祖に関する秘密を知っていくストーリー。家族の絆をテーマとしている。
Read Article
モンスターズ・ユニバーシティ(ピクサー映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『モンスターズ・ユニバーシティ』とは、2013年にディズニーとピクサーによって制作された映画である。略称は『MU』。2001年に公開された『モンスターズ・インク』の続編で、最強の怖がらせ屋のモンスター・マイクとサリーの大学時代が舞台となっている。夢に向かってひたすら努力をするマイクと、才能に頼って努力を怠けるサリーの出会いと成長を描いた冒険物語になっており、マイクとサリーの関係性の変化や、前作とのつながりが描かれている。
Read Article
モンスターズ・インク(ピクサー映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『モンスターズ・インク』とは、ディズニーとピクサー製作の長編3DCGアニメーション映画。公開前から、ユニークで愛らしいキャラクターが脚光を浴び、2001年、全米で記録的な大ヒットとなった。夜な夜な子どもたちを脅かすくせに実は子どもが大の苦手というモンスターたち。彼らの世界に小さな女の子が紛れ込んだことから巻き起こる騒動を友情と愛情を織り交ぜてコミカルに描く。ベテランアニメーター、ピート・ドクターの初監督作品。
Read Article
シュガー・ラッシュ(ディズニー映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『シュガー・ラッシュ』とは、アメリカ合衆国で2012年11月2日、日本で2013年3月23日に公開されたウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオ製作の第52作目のアニメーション映画である。監督はリッチ・ムーアが務めた。また、タイトルは作中に登場するアーケードゲームの名前でもある。ゲームの世界で悪役を演じるラルフは、ヒーローになる夢を叶えるため潜り込んだレースゲーム「シュガー・ラッシュ」の世界で少女ヴェネロペと出会い、二人は互いの夢のために協力することになる。
Read Article
レミーのおいしいレストラン(ピクサー映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『レミーのおいしいレストラン』とは、2007年に公開されたディズニー/ピクサー制作のハートウォーミング・コメディな長編アニメーション映画である。監督はブラッド・バード。物語の舞台はフランス・パリ。料理を愛し、フランス料理のシェフになることを密かに夢見るネズミのレミーと、料理が苦手な青年リングイニが出会い、かつて5つ星だったが星を2つ失ってしまったレストラン「グストー」に新風を巻き起こしていく。自分に自信がもてないネズミと人間の成長と友情が描かれた、子どもから大人まで楽しめる作品。
Read Article
インサイド・ヘッド(ピクサー映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『インサイド・ヘッド』とは、公開される前からピクサー史上最高傑作と言われた、人間の頭の中が舞台となったアニメ映画である。人間の感情「喜び」「怒り」「悲しみ」「嫌悪」「恐れ」がキャラクターとなり様々なピンチを乗り越えるという内容。それぞれの感情がなぜ必要なのか、子供から大人まで楽しんで見ることの出来る作品である。ピクサー長編アニメーション第1作は『トイ・ストーリー』であり、20年後の2015年に本作が公開されたので「20周年記念作品」とされている。
Read Article
ファインディング・ニモ(ピクサー映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『ファインディング・ニモ』とは、第76回アカデミー賞で長編アニメ賞を受賞した、ディズニー / ピクサー製作の冒険ファンタジー映画である。 2016年には続編『ファインディング・ドリー』が公開された。人間に捕らえられたニモを助ける為、父親であるカクレクマノミのマーリンが旅の途中で出会ったナンヨウハギのドリーと共に、大冒険を繰り広げる物語を描いている。ニモの居場所がシドニーだと知り、急いで向かう2人に幾度となくピンチが降り注ぐ。旅の終わりに親子の絆を感じる事が出来る、感動が詰まった作品である。
Read Article
マイ・エレメント(ディズニー映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『マイ・エレメント』(原題:Elemental)とは、2023年夏に日本で公開されたファンタジー映画。ウォルト・ディズニー・ピクチャーズと、『トイ・ストーリー』などでお馴染みのピクサー・アニメーション・スタジオが製作した。同スタジオが製作する長編映画は、27作目である。同時上映作品として、『カールじいさんのデート』も公開された。 火・水・土・風のエレメントが住むエレメント・シティを舞台に、火のエレメントであるエンバーと水のエレメントであるウェイドの種族を超えたラブストーリーが繰り広げられる。
Read Article
インクレディブル・ファミリー(ピクサー映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『インクレディブル・ファミリー』とは、2018年に公開されたディズニー/ピクサー製作の長編アニメーション20作目となる映画である。また、アカデミー賞で長編アニメーション賞、音響編集賞を受賞した『Mr.インクレディブル』の続編映画となっている。主人公はMr.インクレディブルの妻であるイラスティガール。ヒーロー活動が禁じられひっそりと暮らしていたが、ある事をきっかけにパー一家は再びヒーローとして活躍を遂げる。それぞれ違った才能を持つヒーロー達の活躍を見て、家族で楽しめるコメディ映画作品である。
Read Article
ファインディング・ドリー(ピクサー映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『ファインディング・ドリー』とは、第76回アカデミー賞で長編アニメ賞を受賞した『ファインディング・ニモ』の続編映画であり、その1年後の物語を描いたディズニー / ピクサー製作の冒険ファンタジーアニメーション映画である。極度の忘れん坊のドリーがある事を機に、今まで忘れていた家族を探す冒険を描いている。旅の途中、家族を見つける手掛かりは人間達が海の生物を保護している施設、海洋生物研究所にあると知る。旅の中で親友のニモとマーリンや家族との絆が深まっていく、感動が詰まった映画作品である。
Read Article
私ときどきレッサーパンダ(ピクサー映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『私ときどきレッサーパンダ』とは、ピクサー・アニメーション・スタジオが2022年3月11日に公開した、ティーンエイジャーの成長を描く3DCGアニメーション映画である。思春期を迎え自分らしくあるべきか、母の期待に応え続けるべきかに迷う少女の姿をコミカル、かつ丁寧に描いている。頑張り屋の主人公メイは母の期待に応えるために努力する優等生だったが、赤くて巨大なレッサーパンダに変身してから生活は一変する。時にはぶつかり合いながらもお互いに成長する母娘や、親友たちとの関係性が見どころ。
Read Article
20世紀少年(漫画・映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『20世紀少年』とは、浦沢直樹による漫画作品。2008年から2009年にかけて映画化もされている。 コンビニの店長として働く中年の男・ケンヂの身の回りで、不可解な事件が相次ぐ。やがて、それらの事件はケンヂとその仲間たちの子供のころの妄想を現実化したものであるということに気が付く。少年時代に共に未来の世界を想像した仲間を集めたケンヂは、仲間とともに事件の首謀者である「ともだち」と呼ばれる人物の正体を探る。
Read Article
アラジン(ディズニー映画)のネタバレ解説・考察まとめ
ディズニー製作の大ヒットアニメ映画。 貧しい青年アラジンが王女ジャスミンと出会うことから話は始まる。 願いを三つ叶えてくれるランプの魔人・ジーニーは貧しいアラジンを王子に変身させ、ジャスミンとの恋の成就を後押しする。 しかし、最大の敵であるジャファーの魔の手が忍び寄るのであった。 アラジンとジャスミンが魔法の絨毯で空を舞う際に流れる「ホール・ニュー・ワールド」は珠玉の名曲として知られる。
Read Article
ムーラン(ディズニー映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『ムーラン(原題:Mulan)』とは、アメリカのディズニーで1998年に制作された、古代中国を舞台としたディズニー映画である。中国の伝説の人物である「花木蘭」をモデルに描かれている作品。2020年には実写映画化もされたが、こちらの作品は多くの波紋を呼んでいる。古くからのしきたりに従う周囲に求められる女性としての自分、自分らしく振る舞いたいという気持ちを持つ自分とで葛藤をするムーランが、父の代わりに男装して出兵することをきっかけに多くの困難を乗り越える過程と成長する姿を描いた物語である。
Read Article
花束みたいな恋をした(はな恋)のネタバレ解説・考察まとめ
『花束みたいな恋をした』とは、2021年公開の日本のラブストーリー映画。主演は菅田将暉と有村架純。『東京ラブストーリー』『Mother』などで知られる坂元裕二によるオリジナル脚本で、終電に乗りそびれた二人が21歳で恋に落ちて、26歳で別れるまでの忘れられない恋愛を描く。坂元裕二はあくまで「普通の恋愛」を描くことを目指しており、等身大の恋愛に共感する視聴者が続出した。
Read Article
美女と野獣(実写映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『美女と野獣』(原題:Beauty and the Beast)は2017年にアメリカで制作された映画。1991年に制作された、ディズニーアニメーション不朽の名作を完全実写化。魔女の呪いによって醜い野獣の姿に変えられてしまった王子と、孤独を抱えながらも前向きに生きる美しい娘ベルが出会い次第に惹かれあっていく模様を描く。愛すること、信じ抜くことを描くファンタジーロマンス。
Read Article
魔法にかけられて(ディズニー映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『魔法にかけられて』とは、2007年にウォルト・ディズニー・ピクチャーズが製作したミュージカル映画。ディズニー伝統のアニメーションと実写を融合し、過去のディズニー作品からのセルフパロディや楽しいミュージカルナンバーを随所にちりばめて描いたファンタジック・ラブ・コメディ。王子との結婚式の日に魔女に騙されて現代のニューヨークへと送り込まれたおとぎの国のプリンセス・ジゼルは、見知らぬ世界の中で困り果てていた時、弁護士の男性・ロバートと出会い、やがて彼に惹かれていく。
Read Article
塔の上のラプンツェル(ディズニー映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『塔の上のラプンツェル』とは、2010年11月24日にアメリカで公開された、ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオが製作の第50作目の長編アニメーション映画である。バイロン・ハワードとネイサン・グレノが共同で監督を務めた。魔法の髪を持つ少女ラプンツェルは幼い頃、魔法の髪を独り占めしようとしたゴーテルにさらわれ、森の中の塔で育てられた。塔から出ることを許されず、誕生日にだけ空に浮かぶ灯りを間近で見るのが夢だった。そんな所に現れた青年フリン・ライダーとその灯りを見に行く旅に出る。
Read Article
ムーラン2(ディズニー映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『ムーラン2(Mulan II)』とは、ウォルト・ディズニー・ピクチャーズ製作、ディズニーの人気作品『ムーラン』の続編である。『ムーラン』の物語から1ヵ月後、主人公のムーランとシャン将軍が新たな任務を受け、旅に出る物語である。そのため、前作とリンクする部分も多々見受けられる。2005年にアメリカで公開された。日本では劇場での公開は無かったが、2004年に先行してビデオで販売された。一方で、主要キャラクターの中には今回新たに登場する者もおり、新しい『ムーラン』を見せることにも成功している。
Read Article
ノートルダムの鐘(ディズニー映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『ノートルダムの鐘』とは、1996年に公開されたウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオ作品で、容姿が醜いことで周囲から酷い扱いを受けるカジモドが1人の女性に恋をする物語である。ディズニー作品といえば、プリンセスとプリンスが結ばれるストーリーで、年齢問わず楽しめるテーマが多い。一方で、今作は社会問題の1つである「差別」をテーマとした描写が見られ、歴史上差別対象となった「ジプシー」と呼ばれる民族が登場することからディズニー映画の中でも大人向けで異質なストーリーとなっている。
Read Article
アナと雪の女王(アナ雪)のネタバレ解説・考察まとめ
「アナと雪の女王」はアメリカ合衆国の3Dコンピュータアニメーション・ミュージカル・ファンタジー映画。 日本ではアナ雪の略称でも呼ばれる。 王家の娘、2人の主人公アナとエルサを待ち受ける過酷な運命を描く。 大人から子供まで楽しめるウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオの名作。
Read Article
電車男(Train Man)のネタバレ解説・考察まとめ
『電車男』とは2005年7月から木曜22時にフジテレビで放送されたドラマで、インターネットの電子掲示板から生まれた物語。オタクの山田剛司は電車で酔っ払いに絡まれている青山沙織を目撃し、彼女を助ける。そのことを山田が掲示板に書き込んだ後、沙織からお礼の品が贈られてきた。それをきっかけに2人の交流が始まった。山田がネットの住民に励まされながら様々な試練を乗り越えて成長し、沙織と恋愛関係を築いていく姿が見どころとなっている。本作は多くの人々の感動を呼び、社会現象となった。
Read Article
グリーンマイル(The Green Mile)のネタバレ解説・考察まとめ
『グリーンマイル』とはホラー小説家スティーヴン・キングのファンタジー小説が原作で、1999年にアメリカで公開されたフランク・ダラボン監督の映画。トム・ハンクスなどの豪華キャストで製作された感動傑作で、2000年度のアカデミー賞で4部門にノミネートされている。物語は1935年のある刑務所の死刑囚棟が舞台で、主人公は看守主任のポール。そこに死刑囚として送られてきた不思議な力を持つ大男の黒人ジョンと、他の看守や死刑囚、ネズミのMr.ジングルスたちとの交流を描いたファンタジーヒューマンドラマである。
Read Article
目次 - Contents
- 『トイ・ストーリー』の概要
- 『トイ・ストーリー』のあらすじ・ストーリー
- 新入りのおもちゃとお気に入りの座
- 置き去りに始まる苦難の数々
- シドの家
- 逃走
- 『トイ・ストーリー』の登場人物・キャラクター(おもちゃ)
- ウッディ(CV:トム・ハンクス/唐沢寿明)
- バズ・ライトイヤー(CV:ティム・アレン/所ジョージ)
- スリンキー(CV:ジム・ヴァ―二―/永井一郎)
- ハム(CV:ジョン・ラッツェンバーガー/大塚周夫)
- レックス(CV:ウォーレース・ショーン/三ツ矢雄二)
- Mr.ポテトヘッド(CV:ドン・リックルズ/名古屋章)
- ボー・ピープ(CV:アニー・ポッツ/戸田恵子)
- グリーンアーミーズ(CV:R・リー・アーメイ/軍曹:谷口節/手下:後藤敦)
- ベビーフェイス
- 『トイ・ストーリー』の登場人物・キャラクター(人間)
- アンディ(CV:ジョン・モリス/市村浩佑)
- モリー(CV:ハンナ・アンクリッチ/日本語版ナシ)
- アンディのママ(CV:ローリー・メトカーフ/小宮和枝)
- シド・フィリップス(CV:エリク・フォン・デットン/堀裕昌)
- 『トイ・ストーリー』の名シーン・名場面
- 自分が何者かを知るバズ
- 悪ガキにお仕置き
- カッコつけて、落っこちてる
- 『トイ・ストーリー』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- アンディの誕生日プレゼント
- ピザ・プラネットという店
- ディズニーだからできること
- ディズニーとの関係を決定づけた作品
- ジョブズさんに感謝
- ウッディの声優はあの人がやるはずだった!?