電気グルーヴ(Denki Groove)の徹底解説まとめ

電気グルーヴとは、石野卓球、ピエール瀧からなる日本の音楽バンドである。1989年に結成し、テクノ、エレクトロを中心とした独自の音楽性を持つ。破天荒なパフォーマンスも特徴だ。日本のエレクトロニック音楽の先駆者としての地位を確立し、常に進化し続ける姿勢で多くのファンを魅了している。音楽だけでなく、メンバー個人の活動も行っていて、石野卓球はDJやプロデューサーとして世界的に活躍し、ピエール瀧は俳優やタレントとしても幅広く活動中である。結成35周年を迎えてもメンバー間の仲はよく、勢いは全く衰えていない。

『DENKI GROOVE DECADE 2008~2017』

2017年7月26日発売

1. Fallin’ Down(Single Ver. / Video Edit)
2. Upside Down
3. Slow Motion
4. モノノケダンス
5. Baby’s On Fire
6. Fake It(Album Ver.)
7. SHAMEFUL(Live @ Zepp Tokyo 2017)
8. 完璧に無くして(Alternate Mix)
9. Missing Beatz
10. 少年ヤング(Album Mix)
11. トロピカル・ラヴ(Video Edit)
12. Foxx
13. KNGN
14. シュチェチン

この時期の彼らは、クラブミュージックやテクノサウンドをより深く追及している。石野のプロデュース力が発揮され、シンセサイザーやドラムマシンを駆使した緻密な音作りが際立っている。彼ららしいユーモアや風刺的な歌詞も健在で、社会や人間に対する皮肉が散りばめられているが、音楽そのものはエンターテインメント性に溢れていて、聴いていて楽しい印象だ。

ライブ・アルバム

『イルボン2000』

2000年7月19日発売

1. ハロー! ミスターモンキーマジックオーケストラ
2. フラッシュバック ディスコ
3. フラッシュバック J-pop カウントダウン
4. シャングリラ
5. ナッシングス ゴナ チェンジ
6. キラーポマト
7. ジャンボタニシ
8. あすなろサンシャイン
9. かっこいいジャンパー
10. スマイルレス スマイル
11. レアクティオーン
12. TKO テクノ クイーン
13. 虹
14. ヴォルケイニック ドラムビーツ
15. 誰だ!
16. 電気ビリビリ
17. 富士山

この作品では、彼らの代表曲がライブ用にアレンジされ、スタジオバージョンとは異なる新たな響きを楽しむことができる。ライブアルバムの醍醐味として、会場の歓声やリアルな反応がそのまま収録されていて、観客と一体となって盛り上がる様子が感じられる。MCや楽曲の合間にジョークや観客への掛け合いがあるのも、このライブアルバムの魅力だ。

『クラーケン鷹 2018』

2018年7月11日発売

1. Fallin’ Down(Live 2018)
2. Missing Beatz(Live 2018)
3. プエルトリコのひとりっ子(Live 2018)
4. いちご娘はひとりっ子(Live 2018)
5. 三月はマーチ(Live 2018)
6. トロピカル・ラヴ(Live 2018)
7. Slow Motion(Live 2018)
8. 顔変わっちゃってる(Live 2018)
9. The Big Shirts(Live 2018)
10. flight to Shang-hai(Live 2018)
11. ガリガリ君(Live 2018)
12. Shame(Live 2018)
13. Shameful(Live 2018)
14. B.B.E.(Live 2018)
15. Upside Down(Live 2018)
16. モノノケダンス(Live 2018)
17. MAN HUMAN(Live 2018)
18. Baby’s on Fire(Live 2018)
19. 柿の木坂(Live 2018)
20. Caty Summer(Live 2018)
21. UFOholic(Live 2018)
22. CATV 2017(Live 2018)
23. 燃える! バルセロナ(Live 2018)
24. 人間大統領(Live 2018)

このライブアルバムは、彼らがデビュー30周年を迎える直前に行った全国ツアー『クラーケン鷹』のライブ音源で、彼らの代表曲から最新の人気曲までが網羅されている。代表曲のパフォーマンスでは、観客のコール&レスポンスが合わさり、ライブならではの一体感が感じられるのが魅力だ。

『クラーケン鷹』

2018年10月24日

Disc1
1. Fallin’ Down
2. Missing Beatz
3. プエルトリコのひとりっ子
4. いちご娘はひとりっ子
5. 三月はマーチ
6. トロピカル・ラヴ
7. Slow Motion
8. 顔変わっちゃってる
9. The Big Shirts
10. flight to Shang-hai
11. ガリガリ君
12. Shame
13. Shameful
14. B.B.E.
15. Upside Down
16. モノノケダンス
17. MAN HUMAN
18. Baby’s on Fire
19. 柿の木坂
20. Caty Summer
21. UFOholic
22. CATV 2017
23. 燃える! バルセロナ
24. 人間大統領

Disc2
1. ガリガリ君
2. Shame
3. Shameful
4. B.B.E.
5. Upside Down
6. モノノケダンス
7. MAN HUMAN
8. Baby’s on Fire
9. 柿の木坂
10. Caty Summer
11. UFOholic
12. CATV 2017
13. 燃える!バルセロナ
14. 人間大統領

この作品は、『クラーケン鷹 2018』と同じ2018年3月17日のZepp Tokyo公演のライブ・アルバムである。前作から3ヶ月後に発売された。この音源は、PA Directのため、観客の声は入っていない。このライブの為にアレンジされたトラックがじっくり堪能できる1枚になっている。

その他のアルバム

『FLASH PAPA MENTHOL』

1993年5月21日発売

1. ウィー・アー
2. 生ごみOH2
3. マイアミ天国
4. M.O.C.
5. カフェ・ド・鬼(かなりおもしろい顔 MIX)
6. ビコーズ
7. ラガモン~証城寺の狸ばやし
8. CATV
9. Bingo!
10. 電気ビリビリ

このアルバムは、1991年にリリースされたアルバム『FLASH PAPA』のリミックス・バージョンとして発売された。『FLASH PAPA』の楽曲に新たなアレンジを加え、全体的にエレクトロやテクノの要素が強化されている。原曲と全く異なる印象を与えるリミックスが施されているので、オリジナルを聴いたリスナーでも新鮮な感覚で楽しむことができる一枚。

『DRILL KING ANTHOLOGY』

1994年8月1日発売

1. ドリルキング・アンセム(ドリルキング社歌)
2. トランジスタ・ラジオ
3. ハングマン
4. 人生
5. ツルっとフランス子守歌
6. 力医師
7. モテたくて
8. 人生(Hardfloor REMIX)

このアルバムは、彼らの代表的な楽曲を集めたコンピレーションアルバムで、ヒット曲や人気曲、珍しい音源を網羅している。既存のアルバムに未収録の曲やシングルのB面、リミックスなども含まれていて、ファンにとっては貴重な音源が楽しめる内容である。

『PARKING』

1995年8月2日発売

1. BRUCE AND RHYTHM
2. TKO TONE
3. GTR
4. MONKEY DANCE
5. TRIP-O-MATIC
6. SEX, E
7. MAGATTA KAONO OYAJI(NAGATOMIX)
8. DREAM BABY DREAM
9. MFRFM(MUSIC FOR ROBOT FOR MUSIC)
10. STINGER STINGRAY
11. WHIRL POOL
12. SILVER RIPPLES
13. THE LONG VOWEL
14. HURALOOP
15. MUDDY WATER
16. ELEGANT WORLD
17. CLOUDS ACROSS THE MOON
18. OVERTIME WORK
19. 電気ビリビリ(皮のばしMix)
20. ノイ ノイ ノイ(Mijshol mix)
21. ポポ(毛糸の帽子Mix)

このアルバムでは、テクノサウンドが主軸となりつつも、彼ららしいポップでキャッチーな要素が取り入れられている。シンセサイザーによる重厚なビートやメロディラインが特徴だ。社会や人間に対する鋭い観察が歌詞に反映されていて、リスナーに笑いと考えさせられる要素が組み合わさっている、彼ららしいユーモアがある一枚である。

『recycled A』

paprika05236
paprika05236
@paprika05236

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